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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 一問一答方式で何点かお聞きします。
 選手指導者の確保ということで、県内企業に就職された方へのアスリート雇用支援事業がありますが、この方々は国体に出るときには静岡県の選手団に入るんですか。出身県に戻られて、そこから出る方が多いと私は記憶していますが、こうしたお金が出たときには静岡県を背負ってくださいねと言えるんでしょうね。

○高松スポーツ振興課長
 このアスリート雇用支援事業で雇用されるのは、あくまでも県内企業でございますので、国体には静岡県選手として出場いたします。

○中澤(通)委員
 県内企業で補助金や育成金が出れば、当然静岡県を背負っているとして出身県選手として出たことは過去にもないんですね。

○高松スポーツ振興課長
 アスリート雇用支援事業で企業に雇用された選手は静岡県選手として出場します。8番委員のおっしゃったように出身県選手として出ることはありません。

○中澤(通)委員
 往々にしてそういうことですね。そこまでコントロールしませんよということになっちゃうといけませんので、それはきちっと対応してください。

 それから、スポーツについて伺います。
 昨年の夏は中学生も高校生も部活動に支障があり、全国大会の中止や県大会はかろうじてとか、いろいろありました。新しい年度がもうすぐ始まります。今後のコロナの状況等によってでしょうけれども、それぞれの競技別の方々、そしてまた中体連、高体連、高野連などが絡んでいますが、それぞれの動向を聞かせていただきたい。
 それが基本的には実施の方向なのか。昨年失敗した部分もありますから、そういったことを見直しながら大会を実行していくのか。どんなことが今検討されているのか、県はどういう対応を求めていくのかお聞かせください。

○高松スポーツ振興課長
 全てを把握しているわけではございませんが、例えば高体連については県の警戒レベルが4以上になり今年の新人戦が中止になった場合がありました。そういった基準によって実施していると聞いております。

○中澤(通)委員
 コロナの状況がどうなるのか、緊急事態宣言が東京近辺は2週間延びましたが、全国で規制がかからなくなるとその反動がどうなるのかということもあります。その反面ワクチンが普及してくればコントロールできるという期待もあります。
 ただ、ちょうどその頃は大会をやっていく時期ですので、早め早めの対応というか、そうしたことを見ながら、そして1回決めても状況によってはガードや垣根を少しずつ低くするとか、極端に言うと無観客が当たり前になったけれど学校関係者はいいよ、選手関係者はいいよ、一般関係者はここまでいいよなど垣根を少しずつ低くする。そういうのを臨機応変に、1回決めたら全てそれでいくんじゃなくて、状況を見ながら対応していただきたい。指導するスポーツ局ですから、今まで全部お任せでやってきてその弊害がそれぞれの分野で出てきて、県は何をやっているんだ、みんな任せていいのかと、それは前回の委員会でも言いました。
 高校野球を無観客でやって、保護者も最初は3人に制約、やがて選手1人につき2人まではよいとしましたが、現実には各実業団や大学、プロ野球のスカウトはフリーでした。どこからもそんなこと言われてなかった。陰でやっちゃったんですよ。そうじゃなくてやるなら正々堂々とやりなさいということ。世間にちゃんとオープンにしてやるようにしなさいと指導する立場である県が指導力を発揮していただきたいということだけ述べておきます。その点はよろしくお願いしたいと思います。

 地域スポーツ、エリートスポーツなどがありますけれども、文科省でも中学校、高校等も指導者バンクをつくって、指導者をどんどん派遣するように、スムーズにそれぞれの分野の人たちが楽しめるように、それぞれの種目の真髄を究められるように積極的にやっています。県は各市町と一緒になって、こういうことも進めなきゃいけないと思うんですが、その考え方がどういう形でいけるのか。現在やっていらっしゃるなら、どういうスタイルでいくのか述べていただきたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 教育委員会の事業になりますが、県のスポーツ協会にスポーツ人材バンクを設けて、いろんな指導者を各地域に派遣していると聞いております。

○中澤(通)委員
 スポーツ人材バンクの担当は教育委員会とのことですが、スポーツの担当はこちらですので教育委員会が主体だからと言うのではなくて、きちっとお互いの意見を出していくことが求められているのではないかと思います。これ以上の答えは要りませんが、担当部局としてはっきりと絡んでいただきたいと思います。

 あわせて、高校も中学もそうですが、先般たまたまある新聞のコラムで指導者が述べていました。技術などいろんな面の指導者として脚光を浴びるけれども、やっぱり基は体づくり、体づくりは食だと、食が少しおろそかになっているスポーツや種目はあるし、それぞれの団体の捉え方もある、これはどうしたものかと言っていました。スポーツオーソリティーの方です。
 例えば、お相撲さんは朝飯抜きでトレーニングして、それであとは御飯を食べるだけ、1日2食で腹いっぱい食べることが仕事ということですね。最近の高校野球の生徒を見ると、学校に2食持ってこいと。それでドカ弁だと。どういうカロリー計算をしているのか知らないけれども、ドカ弁なんですよ。ドカ弁を持ってきて、それを食べること、太ること、体を大きくすることが基本だと言っているようであります。栄養学がどうなっているかあまり聞こえないんですよね。果たしてこれでいいのかなと思います。これでいい選手もいるかもしれない。違う選手もいるかもしれない。基本を教えるところがないんですね。
 指導者も高校、大学でやってきたかもしれないからそのまま学校の先生になって教えているのかもしれない。そういうことを学ばずにきちゃった先生もいます。学んでいる先生もいるのかもしれないが、子供の成長に合わせた食との連動をやっているかどうかは大変疑問です。そういう実態について御存じでしょうか。実態がどうあったらいいのかも併せて教えていただければと思います。

○高松スポーツ振興課長
 8番委員のおっしゃるとおり、競技力の向上にはやはり体づくり、食事の栄養が非常に大切だと思っております。県スポーツ協会でもジュニアに対するスポーツ医・科学委員会という個別の委員会もあって、その中でそういった研究や講習会を実施しております。

○中澤(通)委員
 どの程度やっているか掌握していますか。どの学校ではどのようにしているかの資料があれば頂きたいと思いますけれども。
 例えば国体成績の目標が1桁だけれども、いつも20番前後でずっとやったってしようがないんですよ。やっぱり子供のときから基礎体力をきちっとつけていく、それによってちょうどいいときに技術的なものを教えられて伸びていく。そういうそれぞれの相互関係がうまくいかない限りは無理ですよね。
 そして、それを知識として出すには子供もそうだけれども、保護者もそうなんですよね。そういうところのバランスを取らないと強くなりっこないんですよね。体力がもたない。特にチームプレーを団体でやる場合には、個々の選手ごとの練習はせずに、基本的には一緒にやるでしょう。そうすると体力等が伴っていれば一緒にやれるけれども、それは難しいですよね。凸凹ですよね。少なくとも統一した練習ができるような体力であり、体育であり、体づくりであることは大切だと思いますので、一度立ち止まって、そこまで踏み込んで静岡県のスポーツの在り方、選手の在り方、育成の在り方を考えていただきたいと思います。
 世界的に有名な指導者を呼ぶことも結構、それに反対はしません。それによってトップの指導者からいろんなコーチングを教えてもらって、それを選手にフィードバックすることも大切ですし、直接教えてもらうことも大切。それはそれ。だけどもっと大切なことは基礎体力だと思うんです。
 以前も言ったかもしれませんが、今年やっとハンドボールの世界選手権でいい成績を取り、オリンピックに男子チームが入れそうになりました。前回までは全くマイナーな種目で、日本はハンドボールなんか出られっこない。だけどそのときに日本の協会が3年間でしたか、ドイツのコーチを入れて強くした。最初にやったことは1日に2リットルの牛乳を飲みなさい。ここからなんですよ。ここから始まった。そのことによってそれぞれの選手の体力、体位が向上してきたと。そして技術が向上する。
 やっぱり体づくりが基本だと思いますので、もう一度ここについて指導者や関係者たちもよく理解してもらって、県はこういうスタイルにしますから皆さん方はどうしますかなどからやっていただくと私はいいと思います。これについては要望にとどめます。

 次に移ります。
 ANAから2人の方が身分を向こうに置きつつ県にも身分があり、給与はそれぞれの年齢によって違うかもしれませんが、例えばあちらの会社の課長さんだからこちらでも課長なのか、年齢相応なのか、ちょっと分かりませんが具体的にどうなんですか。極端に言うと年俸はどれくらい払うんですか。そして仕事内容はどのような条件で契約しているのか教えていただきたいと思います。

○林政策管理局長
 給与負担につきましては、先ほど身分を併せ持つと申し上げましたが、派遣を受け入れた後はこちらの専任で仕事をしていただくようになります。考え方としましては県の仕事をしていただくわけですから、基本は県の給与体系で負担します。もっと詳しく言うと、どんな方がいらっしゃるかはまだ分かりませんが、その方が県で仕事をした場合の給与を超えないように、これを上限として負担するように考えております。

○中澤(通)委員
 その給与についてざっくばらんに言いますと、例えば500万円の人が来るのか、1000万円の人が来るのか、幾ら守秘義務があると言ってもその辺は言ってもらわないと。課長を務めていた人が来て、それなりの造詣があって、それぞれの観光政策について意見具申できる人なのか。特にこういう分野に明るい人だとか、まだ会ってないんですか。それじゃあ向こうからあてがいぶちですか。面接もしないんですか。

○河原崎委員長
 答えられる範囲でお答えしていただければいいですけれども、答えられない場合は理由も一応言っていただくと分かりやすいと思います。

○林政策管理局長
 給与額について、現在いかほどもらっている方なのかというのはまだお聞きしておりません。これから先方から履歴書を頂戴しまして、どういった勤務や従事年数であるのか、もしかすると前職があるかもしれませんので、前職も換算してその方が県に就職した場合の給与を何号級という形で出します。それを上限として負担します。
 分かりにくいかもしれませんが、給与はANAグループからの支給になります。そのためANAグループが幾ら払うかは県としては承知しておりません。ただ県からANAグループに支払う負担額については、県の水準を超えないように話合いをしております。
 やはりANAグループは大企業ですので、給与水準が高いだろうとの考えがありますが、その方が今の段階で県に就職した場合の給与水準額を出します。その水準額を上限にANAグループに対して御負担させていただきます。

○中澤(通)委員
 お給料はお給料です。せっかく2人に県の仕事に来てもらうんですから、きちんと仕事をしてもらうことが大切です。県の職員では気が付かない切り口で、観光政策はこうあったらいいとか、この地域はこうあったらいいとか、いろんなアイデアが出てくると思います。そういうことを皆さん方がよく検討して、世間はこうなのか、こういう見方もあるんだなと参考にして、その方々にしばらくいてもらうだけじゃなくて今後の活動にどう生かしていくか、それも皆さん方の知恵ですから、財産としてやっていただけるようにお願いしたいと思っております。

 富士山登山鉄道について山梨県側から話がありましたが、実際には吉田町からの登山道を使うとのことで、静岡県側ではないところに敷設されます。ですからこちら側からは見ることができないわけで、通常の景色は分かりません。世界遺産の富士山だけじゃなく、日本のシンボルの富士山に1つ構築物ができるわけですので、かなり慎重にやっていただく必要があると思います。業者がやることではありますけれども、県が絡まなければできないことであって、山梨県側が自分たちの土地だからうちがやるなんてことじゃなく、むしろ静岡県にもと声をかけていただいていますので、これは歩調を合わせて検討したらどうですか。
 あと、山頂については裁判もありましたが浅間神社のものですよね。世界遺産になったときには信仰と芸術の源泉でありますから、風景も当然あります。それに対する信仰も、神社だけでなく一般の人の信仰心もあります。そういうものについて、一般の人たちがどう考えるかも大切なことであります。
 そして、先ほどの話ですと内容についてはしっかり考えるようにとの意見が出ているようであります。県は世界遺産協議会のメンバーでもあるので、そういうところで意見を出していくそうですが、県民の声はどういうところで掌握して反映させていくのか。まだ具体的じゃないかもしれませんが、どういう考え方でいらっしゃるのかお聞かせください。

○滝富士山世界遺産課長
 富士山登山鉄道に対する静岡県民の意見につきましては、現時点ではまだ構想であり細かく詰まっていないので聞くタイミングがないと思うのですが、具体的にどのように確認していくか、まだ頭の中にありません。学術委員会や、世界遺産協議会の中の作業部会に地元住民代表会の方、山小屋組合の方、あるいは自治体の方が入っているので、その中で必要があれば意見を聞いていくのかなと考えています。

○中澤(通)委員
 まだスタートしたばかりですので、具体的なことが決まっていないのは理解します。しかし山梨県が勝手にスタートしちゃうことがないように、きちっと答えというかそういう場で発言して、多くの方々が理解した上で進めていただく事業だと思いますので、その点を抜かりなくやっていただくようにお願いしたいと思います。これは要望にとどめておきます。

 山小屋の在り方については、コロナだからいろいろあり今後の対応がどうなるのか分かりませんが、これまでの緊急避難の目的もあるかもしれないけれども悪い言葉で言うとタコ部屋のような1人1畳もないほどのぎゅうぎゅう詰めにならざるを得ない場所ですよね。果たしてそれでいいのか、感染防止のための対策はどうしていくのか、山小屋任せなんですか。最終的には山小屋の在り方が問題になってくる。キャパシティーはどれくらいかの話にもなってくるし、今は年間で静岡県側だと10万人、山梨県側は20万人の登山者を泊めているわけじゃないですか。無制限でどうぞという形になっていますが、そういうところが山小屋の大きさの問題にもなってきます。
 何か大きな事故でもあればそこで考えるんでしょうけれど、事故がなければずっとこのまま。50年後も100年後もその形でいいんでしょうか。どこかの機会でこういう形であるべきですねとなるのか、そんなことを考えるのは邪道でしょうか、どうなんですか。

○滝富士山世界遺産課長
 山小屋についてどのように対応していくかにつきましては、今年度山小屋を閉じることを決めてから来年度に向けて、コロナ禍の状況の中でどうすれば山小屋に人を受け入れられるかについて山小屋を含めた関係者との検討会を県主導で行ってまいりました。
 山小屋自体がぎゅうぎゅう詰め、タコ部屋だとお話がありましたが、それではまずいと山小屋側は承知しています。ソーシャルディスタンスで2メートルとありますが、2メートル取らなくても、医師等とも検討しましてある程度の高さのパーティションにより飛沫が飛ばないような囲いを作って大部屋で寝る場合であれば、囲いの中も4名などにすれば家族ならそれで済みますし、もし同居家族でなければその間にもパーティションを入れて宿泊客のソーシャルディスタンスを確保する対策をどの山小屋も取っていく形で進めています。そのための補助金も今回予算に計上しました。
 山小屋は自分たちが置かれている立場を十分承知されていると思いますので、そういった共通の対策を取っていく認識があると捉えていいと思います。それ以外にも従来の予約人数の7割くらいまでしか予約を取らないなどと山小屋自らが言っていますし、そのような形で山小屋が密にならない対策を取っていく予定でおります。

○中澤(通)委員
 現状の予約を7割とのお話がありましたが、7割がベストなのかどうか私は知りません。結果的に今現在はそういうことだと。
 物理的な問題もあるでしょうけれども、富士山の山小屋の大きさの在り方はどうあったらいいのか、個人の持ち物でもあるのでしょうけれども、富士山は日本全体の財産でもありますよね。
 そういう中で、どうやったらいいのか。先々どうなんですかと。造ったものは必ず手入れをしなきゃ壊れるんですよ。だからそのときどうしたらいいのかということは必ず出てくるんですよね。建て替えのときにはどうしたらいいのか計画していく必要があるでしょうと私は言っているの。何もやらないでいいんですか。
 1年で答えを出せということじゃなくて、そういうものを検討していくことが必要なんじゃないんですかということです。そういう構えは何もないんでしょうか、これからも何もしないんですか、どうなんでしょうか。

○滝富士山世界遺産課長
 山小屋のあるべき姿について、今回のコロナ禍によって山小屋と詳しく話をしていた中ではありませんでしたが、8番委員のお話も踏まえて、今後山小屋と話をしていく中で何らか考えていく必要があるのかとは思います。しかし8番委員がおっしゃったように今すぐ結論が出る話ではないので、検討させていただきたいと思います。

○中澤(通)委員
 ずっと検討、ずっと先送りにならないように本当に考えてくださいね。できたものは必ず壊れますから、そのときに何もないからどうぞ自由にやってくださいとならないようにきちっとしたモデルをつくってください。それはお願いします。いろんな方々がいろんな意見を出してくると思いますけれど、日本のシンボルである富士山の山小屋の在り方、そして営業者の人たちの気持ちを酌んだ中での在り方の知恵が集まれば、1つの形が出てくるんじゃないか期待しますので、お願いいたします。

 次に、美術館と博物館についてです。
美術館と博物館は最近観光の目玉にすべきじゃないかとの意見もあり、それぞれの出し物や展示物で目玉になり得るんだと言われています。
 数年前、美術館はただ作品を展示するだけ、それを見てもらうだけだったのが、東京都の美術館かな、東京藝術大学とコラボして立体的な映像を駆使したものをやってみた実例がありました。私は見る機会がなかったけれども67日間で38万人の動員があった、年間にすると200万人以上の動員力があるものを作ってしまった、新しい美術館の在り方にくさびを打ったと言われました。地方ではなかなかそういう動きが出てきませんが、美術館はただ展示するだけじゃなくて、新しいやり方があり得るんだなと思います。
 今回、しばらくの間のお休みですけれども、そういうものに対して館長も新しい考え方があるんでしょう。そういうことを検討するのは美術館だけに任せてやっていくことなのか、それともトータル的にいろんな分野で考えていくことなのか、お考えがあればお聞かせください。

○室伏文化政策課長
 12月補正予算でも議決していただきましたデジタル化の事業の中で、県立美術館、地球環境史ミュージアムについてデジタルコンテンツをしっかり作って、今までは行かなければ見られなかったものをパソコンからも見られるなど、新しい見せ方を考えているところでございます。

○中澤(通)委員
 考えているだけじゃなくてやってくれるでしょうから、そういう多角的な展開ができるのは楽しみです。よろしくお願いしたいと思います。
 県立美術館へは私もよく行かせていただくんですが、静かにしなさいと言うんですよね。基本的には会話なんかできない。本当にそれだけでいいんでしょうか。いろいろ聞くと、会話を自由にできる日を設けたところもあると。それと外国はそれほど規制されていませんよね。先生が子供さんたちを連れてきて、この絵はね、と実物を見ながら20人くらいの生徒たちに教えていくことをやっているんですよ。日本は何で閉鎖的なのか、もうちょっとオープンにできないのかな。
 今はムーミン展をやっています。ムーミンなので対象は子供から大人で比較的子供が自由に来てぺちゃくちゃしゃべっていてもあまり言わない、これはこれでいいんですよ。
 逆に、話をしてもいい日と静かに鑑賞する普通の日に分けるとか、何かしらの知恵でやっていくべきじゃないのかなと思います。博物館も同じですよ。書いてあるものをじっと見るのですが、年を取るとだんだん目が遠くなってくる。細かい字で書いてあると困る。
 鑑賞者の立場に立ってどうしていくのか。そういうことも考えて博物館も美術館も地味だけれども効果のあることをやっていただいているし、博物館は聞くところによると廃校になった高校の建物を使ったから、最初の投資はあまりないけれど、いろんな分野の表彰を受けているレベルの高い博物館ですよね。安田先生は辞められるため次の人に期待しますが、宝をもっと意欲的に使っていただくといいと思うんです。
 博物館についても、例えばキッズデー、子供だけの日を作っちゃう。そして触っちゃいけないじゃなくて、壊れなければ触りなさいと。そういうのもあると思うんですよ。この前見せてもらったナウマンゾウの大きな骨はこんなのが清水で出たと言われますけれど、ぜひそんなことを考えていただきたいと思います。

 先日機会があって糸魚川−静岡構造線の大きな断層のある大鹿村へ行ったんですが、あそこに構造線のミュージアムがあるんですよ。新潟県にもありますが、静岡県にはないですよね。清水区の奥には巨大露頭が出ていて、早川町にあるものは国の天然記念物です。
 清水区の奥のほう、町なかからせいぜい30分、40分、バスから降りて30分歩かないくらいですが、完全な断層の固まっていない、固まり切れてない、触ればぶよぶよといったものがあり、今なら天然記念物でもないから持ってくることができます。私も頂いてきましたけれど、今度お見せしてもいいんですが。
 天然記念物というのは、基礎自治体の静岡市が努力して調査し、申請するのがルールのようです。県は飛び越えてやれません。ただ放置しておいていいのかなと疑問はあります。県と市でいろいろあるでしょうけれども、いきなりできないにしても、文化遺産にはなり得るでしょう。
 そういう何万年前のものが露出している。しかもまだ固まり切っていない、そのものを実際に見て、触れることができる、それを小さい子供さんが聞けば本当に驚いちゃう。そういうものがあるんだから、きちっとした形で保護していくというか、1つの形にしていくことが必要だと思います。
 どちらが悪いとかじゃないけれども、県はどうしたらいいのか、どうしてくれるのかなということだけは言わせていただきます。何かお答えがあるのなら言っていただきたいと思います。

○永井文化財課長
 3年前に塩坂先生が発見された糸魚川−静岡構造線の露頭は、8番委員がおっしゃられたとおり、早川町や糸魚川市では国の天然記念物になっており、大変貴重な発見であると文化財行政としても意識しております。国の文化庁も注目しておりますが、発見されてまだ時間的に短いため学術上の位置づけについてはもう少し様子を見たいとも言っております。
 いずれにしても、8番委員のお話のとおり所有者や地元の市などがどうやってそれを保存、活用していくかの議論がまだ全くなされていない実態がございます。今後静岡市に今回の委員会の内容を伝えていこうと思っています。

○中澤(通)委員
 部長は現地を見ましたか。見てないなら行くべきだし、部長の任期はこれで終わりますが、ぜひ3月までに行っていただくといいのかなと思います。ちょっときつい部分があります。私も人に力を貸してもらって登ってきました。こういうところにあるんだと、現物を見てこれはやっぱり保護しなきゃまずいなと感じると思います。ぜひ実際に見てもらって、1日も早くいろんな形で対応していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

○河原崎委員長
 ここで一旦休憩を入れさせていただきます。

( 休 憩 )

○河原崎委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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