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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:自民改革会議


○鈴木(洋)委員
 一問一答方式でお尋ねします。
 監査委員は、質問を遠慮しなさいという通り一遍の話のようなものですから、それはしようがないと思っていたんですけども、監査の対象にならないようなことを8番委員から質問させていただいたものですから、関連で状況だけ教えていただきたいと思っております。防潮堤のかさ上げの話です。
 浜松市で予算をつけて、浜松市の事業として13メートルに上乗せプラス1メートルないし2メートルということです。その上乗せ部分の県と浜松市の協議に関して、どのようにそういう決定がなされたのか。L2の津波予測高によってなされたと想像をするんですけれども、必ずL2の想定どおりに津波が来るのか。これも含めて考えると、まことに理解に苦しむようなところがあるわけです。その辺のところを踏まえて、浜松市と県の協議でどんな決定経緯をもって区域も高さも決められたのか教えていただきたい。以上1点だけ質問させていただきます。

○中野河川海岸整備課長
 浜松市沿岸域防潮堤の浜松市との協議の経緯、決定事項についてですが、もともと浜松市沿岸域防潮堤は、篤志家による寄附300億円がスタートで、想定される津波に対して安全を担保したいという思いの中で事業を着手しております。そのときに篤志家を含めて県と市と三者で何をどこまでつくるかという話をさせてもらって、基本合意という形で合意されています。そのときに決めたのが300億円という限られた原資の中で、浜松区域として今切口から天竜川までの17.5キロメートルについて津波から市民の安全を守ろうということで、エリアを設定させてもらったということです。
 そのときの三者基本合意を最初に結んだときには、L2の高さが数字としては明確にはできていないという状況で、被害想定の津波の高さが最大14.9メートルという中で、300億円でどこまで被害が軽減できるかを検討させていただきまして、そのときに17.5キロメートルを整備するには高さが13メートルで一律整備すれば100%ではないにしろ、浜松市民の沿岸域に住んでいる方の安全は担保できるということで、決めさせてもらっております。それが用意ドンのスタートです。ということで整備してきた中で、地元からはやっぱり最大高さ14.9メートルという数字もございますので、13メートルでは低いという意見の中で、浜松市独自でも寄附を集めていただいています。その寄附も合わせて、できるところは13メートルから15メートルまでかさ上げをしようと、昨年になりますが費用的に原資として幾らかかるのか計算しまして、そのときにかさ上げする区間に対する費用として、300億円プラス市の寄附を入れても足りないので、県として17.5キロメートルの両サイドについて負担すべき費用があるだろうということで、7億円をオンさせていただいております。
 浜松市と県が昨年協議させていただきまして、平成30年度の当初予算に計上し予算化を図っていただいたので、それを原資に現在既に13メートルで完成しているところから1メートルないし最大2メートルまでのかさ上げ工事を今施工している形になってございます。以上が経緯と市との協議になります。

○鈴木(洋)委員
 少なくとも、津波の想定の中でそうされたわけですよね。想定どおり津波が来なかった場合の例えば高いところが西へ寄ったとかの想定はなされなかったのか。地元の人たちから言うと、一部の区間だけかさ上げするのは非常に合理性に欠けるんじゃないかなと。本当に想定どおりに来るならいいけども、ちょっとずれて何か変になったら本当にそれで説明がつくのかなと思うんです。そういうことは全く想定せずに決定をしたのか、どうなのでしょうか。浜松市が主に金を出すので、そんなこと俺は知らんよということで静岡県は対応したのかどうなのか、この辺のところをお聞きします。

○太田河川砂防局長
 ただいまの質問は、かさ上げするところだけ想定を見直して、結果としてそこをかさ上げすることになっているのは合理的でないというお話だとしますと、想定は全ての区間において同時に同じような想定をしていて、17.5キロメートルの中でも高い部分と低い部分があるのが想定結果であります。その想定結果の信頼性について議論して、それがずれる可能性があるというような判断をして高さを検討してはいなくて、一定区間ごとの例えば浜松の場合17.5キロメートルで1つの区間なんですが、静岡県沿岸の各地域海岸でそれぞれ高さが違います。それをある一定区間ごとに区切って、その中の代表の高さとしてそれぞれ選んで整備していくという中で、浜松の場合例えば17.5キロメートルを1つの区間として見れば、全部高いところに合わせる考え方もありますが、非常に長い区間の中で高い低いがあるので、高いところはそれに合わせたような形で今かさ上げをしていく選択をしたということでございます。
 それともう1点、両サイドは県の負担ということを先ほど中野河川海岸整備課長から申し上げましたが、県の負担というのはレベル1に満たない部分をレベル1の高さ以内に整備する部分について投入していくということでございます。

○鈴木(洋)委員
 レベル1については既に対応しているわけですよね。だから17.5キロメートルのうち、14メートルと15メートルにかさ上げするところから外れている人たちへの説明をしやすいようにするにはどうしたらよろしいんでしょうか。かさ上げをした地域以外の人たちから質問を受けたら何と説明すればいいだろう。想定したとおりに必ず津波は来るよと言えればいいけど、私には言えないな。かさ上げをした地域以外の人たちへ説明するにはどう言ったら納得してもらえるかを教えてもらいたいな。ちょっと意地が悪い質問の仕方をしていますが、住民の皆さんに説明する方法とすると、幾ばくかのかさ上げを全体でやってもらわないと説得力に欠けるんじゃないかという思いがするわけです。その辺のところをぜひ今ここでどうのこうのと言うものじゃないですが、ぜひ御検討いただければなと。浜松市でやるから私は関係ないということならばそれまでのことなんですが、ぜひ検討してもらいたいなと思っています。

○長縄交通基盤部理事(土木技術担当)
 地元の方が、なぜ中田島周辺だけかさ上げをして両サイドのほうはかさ上げをしないのか疑問をお持ちだということですので、どのようにしてそういう疑問になったのかをまずは対話によって明らかにした上で、県の説明をすることが必要ではないかと思いますけれども、一般論としましては想定の津波は1つのパターンしか考えていないわけではございません。計画津波といって施設で守る対象とする津波を震源の位置、断層の位置が違う何パターンかをシミュレーションして、その中で被害が最も大きくなる津波を対象に選んでいるというプロセスがまずあるはずです。ですのでそういったことを含めて御説明することとか、あるいは津波の高さがなぜ場所ごとによって変わるのかという理由について、これは主には遠州灘の場合は海底の地形によって場所ごとに津波の遡上最大の高さが変わるということだと思いますので、そういったことも含めて御説明する手段、あるいは疑問に持たれた方が知りたいと思ったときにお答えできる手段を地元の声を伺いながら足りないところがあるのであればフォローしていく姿勢が必要ではないかなと考えております。

○鈴木(洋)委員
 地元の意見、あるいは自治会員、市会議員、市の行政の意見等も総合して決定をなされたと思うんですけれども、県も関与していることならば、できたら上乗せの理由づけがはっきりわかるようにしていただかないと、我々とすると説明に窮する場合が非常に多いですよ。何であそこまで来てそこでとまってこっちにないのかといった質問に対して、何と言ったらいいのか。私たちにはそれだけの知識がないですから、そういうようなことも含めて多分自治会の連合会の皆さんには全部話が出たと思うんですけれども、何でそうなったかは我々も説明を受けていませんよ。だからわかるように手元へも渡るような形でお知らせいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

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