• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野崎 正蔵 議員
質疑・質問日:03/09/2016
会派名:自民改革会議


○田形委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 それでは、御発言を願います。

○野崎委員
 分割質問方式で質問をさせていただきます。
 委員会説明資料の45ページ、ふじのくに茶の都しずおかの拠点づくりの推進についてお伺いをします。
 昨日からきょうにかけて、何人かの委員の方も質問されておりますけれども、私からも何点か質問をさせていただきます。
 まず、整備費用ですが、13億円という数字が答弁の中でありましたけれども、この内訳について説明をいただきたいと思います。例えば、展示だとか、設備だとか、空調だとか、いろいろあると思うのですが、そうした点を個別に分けて説明をいただきたいと思います。

 もともとこれは、平成10年に島田市――旧金谷町が建てたということですけれども、そのときの土地取得の費用であったり、建設費は幾らかかっているのかもあわせて伺いたいと思います。

 あと、ここに書いてあるのが主な再整備の概要案となっております。これで設計を公告していくと思うのですが、案ということはまだ、どこをきちんと修正するのか決まっていないということなのか、どうなのか、ちょっとわかりませんので、この案としている理由を教えてください。

 それと、整備スケジュールがありますが、これで行くと平成28年から工事に入るようになっておりますけれども、この工事費用はどういうふうな格好で出てくるのか。

 それと、入札公告の仕方ですけれども富士山世界遺産センターだとか、あるいは富士山静岡空港の旅客ターミナルビルだとか、改修工事で幾つか問題が出ました。これは、そういったことはないとは思いますが、公告の仕方として金額なんかをきちんと提示してやっていくのか、その点についてお伺いをいたします。

○岡茶業農産課長
 それでは、ふじのくに茶の都しずおかの拠点づくりの推進について、まずふじのくに茶の都ミュージアム(仮称)の工事費用の内訳についてでございます。
 修繕、老朽箇所――これには建物の老朽化の部分と空調施設等、庭も一部あるのですけれども、そういったものを入れて1億9700万円程度、2億円弱というところです。それから博物館の2階、3階の展示の見直しで、これが4億900万円で約4億円。それから外観ですけれども、外観も一部クラックが入っていたり、傷んでいたり、非常に汚れもあるということで、それとあわせて外観をきれいにといいますか、県産材を使った外観を考えておりますが、それが1億2600万円程度。
 それから、大きな会議室といいますか、ちょっとしたホールみたいなのがあるのですが、部屋が非常に少なくて、図書館というかライブラリーがあるのですが、そこも非常に狭いものですから、ライブラリーを少し拡張して、それにあわせて隣にある館長室を移転、別の場所に移さなくてはならないと。それからエレベーターが建物の奥に業務用みたいな形であるのですが、博物館の奥にあって、商業館の2階に行く体の不自由な方がいた場合、1回博物館の奥のエレベーターに入って、それから2階に上がって移動をしなくてはならないという非常に不便な構造でありますので、その館長室の移転、それから応接室も必要であろうと、それからエレベーターの移転、それらで2億3800万円程度。それからあと、トイレですね。屋外に公園にあるような古い湿式のトイレがあって、それはそれで立ち寄る人のために便利なのですけれども、非常に老朽化していて、それを建てかえるのに4500万円程度。あと売店の内装を少しミュージアムショップ的に上質なところにしたいということで6900万円程度。それから、今レストランになっている2階の食堂をカフェレストランにしたいということで、それが6500万円程度。
 あと、きのうちょっと申し上げましたけれども、動線を博物館へなるべく行っていただくような形で、一部構造物を取り壊したり、サインをつくったりで、6100万円程度。細かく申し上げてですけれども、それらを単純に今の時点で足し込みますと13億円余となるかと思います。ただ部屋を移転するものも、今建物を拡張することを想定しているのですが、レイアウトでうまく調整できれば、その辺は若干節約できるので、それは今後設計の中で精査していくということでございます。

 それから、2番目に建設当時幾らかかったかということです。
 おおむね全体で総事業費は32億4700万円かかっております。そのうち土地代が約3億円ですので、建物、構造物等は29億円程度かなと考えられます。

 再整備の概要を案にしている理由です。
 今3月末までに実施計画をつくっているところです。今後、平成28年度予算が成立すれば、実施計画をもとに実施設計に回すということで、おおむね内容は固まっていますけれども、まだ今の時点では再整備の案とさせていただきました。

 それから、スケジュールです。
 平成28年度の4月以降に実施設計に入っていきますが、順調に行けば平成28年度の補正予算等で工事費をお願いしていくことになるかと思います。構造等の営繕工事の部分と展示品の特殊な工事があって、大きく分けると2つの工事になるかと思うのですが、基本的には入札でやっていくことを考えています。

 予定価格等の提示については、まだそこまで検討しておりませんので、なるべく適正な方法でやっていきたいと思っております。

○野崎委員
 一般的に建築とか建設工事の進め方としては、基本設計をやって、大体このぐらいになるということで実施設計に入っていくのですが、今、実施計画という話もありましたけれども、今回すごく急ぎ足でやっている感じがするのですが、急ぎ足でやっている意味合いを教えていただけますか。

○岡茶業農産課長
 営繕工事課等と相談しまして、改修工事で軀体はいじらないので基本設計は基本的には要らないだろうと。まず昨年度から基本計画ということで概要やどんな機能を持たせて、どんな施設を目指すかということをやりました。ことし、実施計画――基本設計に当たるものかもしれませんが――で具体的にどこにどんな展示をして、動線をどうしていくかということをやりまして、決して急いでいるということはなく、じっくり、平成27年度にかけて検討してまいりました。

○野崎委員
 施設の中身だとか内容についてお伺いをします。
 きのうからの答弁の中で予算の執行に関して、選択と集中であったり、またきょうの答弁では商談会をもっとやったらどうだという話がありましたが、それに対しては労力と予算がどうなのかという話もありました。この事業規模だとか、事業費の規模だとか、時期だとか、いろいろなものを含めて、行政の仕事は大きく分けると4つの分け方があると思うのです。
 やらないといけない仕事、やったほうがいい仕事、やらないほうがいい仕事、やってはいけない仕事とあると思うのですが、この事業はこの4つに分けるとどこにあてはまるのですか。

○小澤経済産業部理事(茶と食の振興担当)
 この仕事は4つのうちのどこに入るかという大変難しい御質問です。
 情勢を踏まえると基本的に今の茶業は厳しくなってきているという認識であります。お茶については静岡県の農業あるいは産業の基幹作物であります。このお茶を何とか元気にしなければ、別にお茶だけではなくて、関連産業にも大変な影響を及ぼすし、あるいは文化でもありますしお茶には県民の方々がいろいろな思いを持っていますので、そういう点でやっぱりお茶を元気にすることは大事ですので、これはそのためにやることであります。そういう意味ではやらなければならないと思っております。

○野崎委員
 答弁ありがとうございます。
 お茶を元気にするためにやらなければならないということは、茶業が非常に厳しい状況の中で、これをやると元気になるというわけですよね。ここで基本計画を見せていただきましたが、その元気になる根拠はどんなところにあるのか、先ほど説明の中でありましたけれども、生産振興だけではなくて文化だとか、景観だとか、観光だとか、学術、芸術みたいな話もこれからやっていかないとお茶が元気にならないというけれども、それをやるとどう元気になるのか説明をいただきたいと思います。

○小澤経済産業部理事(茶と食の振興担当)
 ふじのくに茶の都ミュージアム(仮称)を整備することによって茶業がどう元気になっていくか、特に生産のところにどう元気をつけるかという御質問かと思います。
 直接的には生産者の生産技術の講座とかセミナーをやる、あるいは新商品の展示、マーケティングをやる、そういうダイレクトに生産者への支援はもちろんやっていきます。それと同時に、生産者だけではなくて、県民全体、お茶に関する産業以外の人たちがお茶に対して応援してくれる、あるいは理解してくれる雰囲気をつくり、それが生産者に感じてもらえることが大事だと思いますので、そういう場として、茶の都の拠点をつくっていきたい。
 もう1点、どうしてお茶の拠点が必要かということにつながってくるかと思いますけれども、やはり静岡県はお茶どころと言われている中で、例えば県外から人を連れてきて、静岡県でお茶の盛んなところを見せてくださいよと言われたときに、なかなか連れて行くところがないという声も聞かれますし、そういう点ではやはり静岡県のお茶産業の拠点となって、そこに行けばお茶産業のこともわかりますし、お茶の実態も理解してもらって、もっともっとお茶のファンが伸びるということが期待できるかと思います。
 そういう点では午前中も言いましたけれども、産業振興だけではなくて、文化とか、観光とか、学術とかを総合的に振興していく、情報発信をしていくことによって、お茶の産業振興につながっていきますので、それが生産者にとっての元気にもつながっていくと、可能性を生み出していくことにつながるかと思います。

○野崎委員
 この島田市のお茶の郷ができたときの運営目的ですが、日本と世界の茶文化、産業、喫茶習慣等を紹介し、茶に関する理解を深めてもらうとともに茶産業、文化、観光の振興を図ることを目的に旧金谷町が設置したとあるのですが、設置してから茶業がどうここの拠点を使ってよくなってきたか、どう分析されていますか。

○小澤経済産業部理事(茶と食の振興担当)
 島田市お茶の郷につきましては、平成10年に島田市が、今10番委員が御指摘のような目的でつくられたということであります。
 そのころは県下各地に類似のお茶文化施設が続々と建設されており、そういう中の1つであります。この島田市お茶の郷をどのように活用して、お茶の生産に結びつけていくかという判断は基本的には島田市がされるものであって、県がなかなかそこは主体的に関与はできていませんけれども、県としましても、島田市のお茶の郷という施設がありますので、その施設を活用して、これまでも研修会、セミナー、世界のお茶を集めたコンテストあるいは展示などを実施してきて、何とかして産業振興へ利用してきているということでありまして、主体的にそれを県が活用して、どう結びつけていくかという視点ではなかったです。

○野崎委員
 それでは、ちょっと質問を変えますが、先ほど県外から来たときに見せるところだとか案内するちゃんとしたところがないよというお話でしたけれども、この計画の中にはこの拠点に適する立地ということで、富士山静岡空港がある本県の空の玄関口と位置づけられているのですが、海外から来た人だとかをどうここに連れて行こうとしているのか、あるいはここの来館者を年間どれぐらい見込んで伸ばしていくのか、その見込みはどう考えておられるのか伺いたいと思います。

○岡茶業農産課長
 まず、海外、国内もそうですが、来館者の誘導です。
 富士山静岡空港は、中国便が多いのですけれども、かなり便数もふえて、そういった方の立ち寄り先にもなっていますし、より魅力を高めることによって今後もそこはふやしていきたいと思っております。それから必ずしも富士山静岡空港へ来る方ばかりではないものですから、今、例えばお茶が目的で海外から来るツアーみたいなものがかなりある中で、そういった方をまず案内する。それは団体として案内する場所、問い合わせがあったときにそこへまず行ってもらうという方法で誘導をしたいと思います。そういった意味では両高速道路のちょうど中間ですけれども、新東名、旧東名、中間でそういったアクセスにもすぐれていると思っております。
 それから、入館者ですが、博物館棟へ入る、あるいは茶室を利用する有料の入館者とレストランや売店を利用する方とありますけれども、基本的には有料で博物館あるいは茶室に入る方を年間7万人程度、来場される方はトータルで30万人程度を目標と考えております。

○野崎委員
 わかりました。
 目標が達成できることを祈っています。
 あと、この件については最後にしますけれども、管理運営形態の幾つかのパターンが出されておりますが、直営の部分だとか指定管理にするだとか、いろいろあると思いますけれども、それはどんなぐあいでやって、何人ぐらいを配置していくのか。
 あとはこのランニングコスト。
 先ほど9番委員もそういうものを示してほしいということだったので聞きますが、ランニングコスト、光熱費、あと人件費を含めてどれぐらいかかってくるのかをお答えいただきたいと思います。

○岡茶業農産課長
 運営形態です。
 ミュージアムは博物館と茶室、それから商業棟――商業棟の中にはレストランと売店というか、ショップがあるわけですけれども、基本的には博物館と茶室については、今後魅力的な展示をやったり、あるいは企画展、それから幾つかセミナーやら講座を充実させていくことを考えていまして、その部分は県が直営でやっていくことが好ましいと考えております。それからレストランやショップについては営業行為となりますので、民間事業者にお願いすることを考えています。
 運営体制についてはもちろん、我々、今このくらいの人数と要望しつつではありますが、組織定数にかかわることなものですから、要望としてはあるのですが、今このくらいというのはなかなか説明しにくいところでございます。
 それから、ランニングコストですけれども、これももちろん、そこでどのくらいのサービス、おもてなしをするか、企画展にどのくらいの力を注ぐかで変わってくるのですが、ちなみに今、島田市がやっていらっしゃる段階で施設の維持管理、清掃だとか、緑地の管理だとか、あるいは光熱費、消耗品、そういったものを積み上げますと、大体年間4500万円ぐらいの保守管理料がかかっております。それに人件費の部分といいますか、そこで講座あるいは企画展をやるのにプラスの積み上げがあり、それからそこで何か説明していただけるエデュケーターの方を何人確保するかで変わってくるのですが、今の時点ではその程度しか申し上げられなくて申しわけありません。

○野崎委員
 景気もこんな状況の中で、お金の使い方は非常に県民の皆さんも厳しい目を持っていることは間違いないと思います。ランニングコストであるとか、いろいろなものも含めてですけれども、費用対効果はいろいろなことで言われるわけですね。だから費用対効果がきちんと示せるものに仕上げていただきたいと思います。これは要望です。

 次の質問に移ります。
 委員会説明資料の36ページ、AMFoS⁺プロジェクトの推進について伺います。
 まず2月補正で増額になっていますが、増額になっている部分の内容を教えていただきたい。

 あと、この拠点整備として設計費が6000万円上げられていますけれども、中核的な拠点施設として旧東海大学開発工学部4号館に整備するとなっています。こういった試験だとかいろいろなことを研究したりするところは、農林大学校に農林技術研究所があるんですが、あえてそこじゃなくて、東部に設置する意味と研究内容の違い、今人件費の話も出ましたけれども、こういった研究施設は、研究者が寄り集まっていろいろやったほうが、僕らは素人なのでよくわかりませんけれども、そのほうが研究効果って上がるんじゃないかなと思っています。あえて分ける必要、農林技術研究所とこの新しくつくるところの役割分担は、研究内容が全く違うのか。よく見ると、その左側のページに農林技術研究所がやっているいろんな研究がありますが、それとどう違ってくるのか、役割分担も含めて説明をいただきたい。

 あと、事業費ですね。
 この設計が出ていますので工事費用はどれぐらいかかるのか、それも内訳も含めて説明をいただきたいのと、これも平成28年度の改修になってきますので、どの時点でどういうふうに工事費を上げてくるのか、お答えいただきたいと思います。以上です。

○三須研究調整課長
 まず1点目の、今回補正予算で上げる理由でございます。
 これにつきましては、昨年の9月議会におきまして、地方創生の交付金を使った事業ということで、予算計上をお願いさせていただきました。今回も引き続き、地方創生の加速化交付金を活用させていただいて、追加で予算計上させていただいものであります。
 アルファベットで恐縮なんですが、AMFoS構想と呼んでおります。このAMFoS⁺プロジェクトは、今回この発展型になったのは、IT、それから光技術、こういったいわゆる科学技術を導入いたしまして、農作物の健康増進の機能、いわゆる機能性成分の向上を高めるような技術開発をしていこうということで取り組みをさせていただくということであります。
 当初、この光技術ですとか、あるいはIT技術を十分に取り込めるかどうかという状況でございましたが、昨年の11月に静岡県と理化学研究所、それから慶應義塾大学と連携協力協定を締結することができました。両研究機関の全面的な協力、特に光科学技術、それから情報技術、こういったものを今回のAMFoS⁺プロジェクトに全面的に協力をしていただける状況がございましたので、9月の時点からさらに研究内容をグレードアップすることで、今回予算を増額させていただいたということであります。

 2つ目の農技術研究所との関係でございます。
 今回、我々の研究部門といたしまして、いわゆる攻めの農林水産業への展開といったものを大きく柱として考えております。
 その1つが今申し上げましたAMFoS⁺プロジェクトでございますが、あわせて農林業の分野で農作業の負担軽減、スピード化を図っていこうということで、いわゆる農業用ロボットの開発の拠点を改めてつくっていきたいということも実は考えております。その農業用ロボットの開発の拠点を西部につくっていこうということで、それを農林技術研究所につくりまして、農林技術研究所が関連する機械メーカーともコンソーシアムをつくって、プラットホームとして機能させていきたいと、こういうことが1つの目的であります。
 一方、東部につきましては、このAMFoS⁺プロジェクトで、研究開発は当然のことですが、研究内容、あるいは研究成果に関心を持っていただくような農業関係の企業、それから食物工場にも非常に関係がありますので、いわゆる食物工場に関連をするものづくり産業、それから食品メーカー、こういった方々にも今回のこのプロジェクトに参画をしていただいて、共同研究のような形で、このプロジェクトの活性化と、企業の集積を図っていきたいと考えております。したがって、このプロジェクトについては、より多くの企業の参画を期待する、企業の皆様に入っていただく場所を確保したいということで、今回、東海大学の4号館をお借りして整備するということで、我々は考えております。

 3つ目の工事費であります。
 この東海大学の開発工学部4号館は、5階建てであります。延べ床面積は9,700平方メートルでありますが、我々といたしましては、この建物の中に、まず先ほど申し上げたような共同研究として取り組む、いわゆる次世代栽培システムと我々は呼んでおりますが、この次世代栽培システムを開発する研究開発室、それからこの建物を維持していく事務管理のスペース、そのほかに企業の皆さんにも来ていただくために、大小の会議室、それから企業に入居していただくための研究室、実験室といったものを建物の中に入れ込んでいきたいと考えております。
 現在構想段階でありますので、今県内外のいろいろな企業を随時訪問いたしまして、今現在、まだ22社でございますが、我々のこのプロジェクトを御説明して、ぜひ一緒にやっていきましょうということでお話をさせていただいております。若干の企業からは、ぜひ一緒にやりたいとか、ぜひ協力をさせていただきたいという返事もいただいておりますが、来年度に向けても、まだあと百数十社リストアップをしておりますので、そういったところにも随時話を設けていって、この建物の拠点性のどういったものを入れ込んでいくか、機能ですとか、あるいは配置などを考えていきたいと思っています。というのが全体構想ですが、今回につきましては、第1期の工事ということで建物全体の機能性を維持する屋上防水施設ですとか、あるいは実はこれ平成2年にできましたので、若干要修理状況の部分もありますので、そういったいわゆる劣化箇所の改修工事をまずやりたいと。
 あわせまして1階部分に研究開発室を設けると同時に、2階に企業に入っていただくための第一陣の会議室とか研究室を設けるということで、今回の設計につきましては、今申し上げたように全体の建物の機能維持を図るための最低限の工事等、あわせて1階部分、2階部分の整備のための設計ということでありまして、今のところ我々といたしましては、約9億円を超える工事費を予定しております。
 この工事費につきましては、来年度早々にこの改修工事の設計に入りまして、もしスケジュール的に間に合えば、9月の補正予算に工事費として御審議をいただきたいと考えております。

○野崎委員
 大変よくわかりました。
 最後の質問にしますが、陳情に対する措置状況の中に静岡県商工会連合会から要望がありまして、小規模事業者持続化補助金の県分の補助をつけてくれないかという要望があったと思うんですが、その措置状況が書いてありませんので、要望に対してどういう検討をされたのか、あるいはその結果がどうなっているのか、説明をいただきたいと思います。

○野村経営支援課長
 静岡県商工会連合会からの平成28年度要望に対する措置状況のうち、小規模事業者持続化補助金についてでございます。
 この補助金は小規模事業者の活性化を図るために、持続的な経営に向けた経営計画に基づく小規模事業者の地道な販路、開拓などの取り組みに要する経費の一部を助成するもので、中小企業庁の事業でございます。日本商工会議所及び各都道府県の商工会連合会に設置される事務局が窓口として、実施をしております。
 この補助金は国の事業でございまして、補助率が3分の2となっておりまして、その残りの3分の1の半分の助成を県に要望している内容です。県内の多くの小規模事業者の方々がこの制度を利用しておりまして、平成27年度でも1,000件以上の採択件数があると聞いております。この制度へのつけ増し補助については、その制度自体につけ増しすることの是非というか、県の他の事業との整合性とか、つけ増しすることによる効果とか、そういうことを慎重に検討した上で、まだ検討中でございます。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp