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委員会会議録

質問文書

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平成28年2月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:03/10/2016
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 では、私に課された1つの仕事として退職される方への言葉があるんですけれども、それはさておいて、先に1つ、私自身がこの総務委員会に所属しながらずっと思い続ける疑問がございます。
 例えば、琉球大学の木村教授という名前を、多くの皆さん御存じだと思うんですね。彼の名前を知ったのは、富士山大爆発を予言した男でした。もう既に何年も前に。そして週刊誌で取り上げ、本を出版し、全国に名前を残していった木村教授。しかし残念ながら富士山は相変わらずいつもの平和な顔を続けております。
 また、つい先日、テレビであの福島県の鬱蒼と茂った、かつては農家があったでありましょうその地域。木やいろんな草花がある中を、イノシシが我が物顔に歩いている姿がテレビに映っておりました。そしてその前には、あの原子力発電所の中をキツネが、しかも1ミリシーベルトじゃなくて、1シーベルトから10シーベルトと言われる高濃度のそこに5分間映っているんですね。なぜあの動物たちは死ななかったんだろうか。放射能をキツネやイノシシは受けないんだろうか。そんなことはないでしょう。
 例えば、ロシアのチェルノブイリにしてもそうであります。周辺にはたくさんの動物がおり、そして一方では人間もそこを去りたがらない方々がまだ100数十人お住まいになっているニュースもあります。
 私は、この放射能は何ミリシーベルトとかいろいろ言われておりますけれども、一体その数値はどこを信じたらいいのか。国が出している、例えば人体への影響は1,000ミリシーベルトからそれ以下にはないという表現の文章を私はいただいております。これは国のあの福島原発以前の資料でした。そういうことを考えてみたときに、率直に言ってまだわからな過ぎる、それを私たちは恐れ過ぎてきたんじゃないのかなと。
 ちょうど、私たちが小さいころ障子に映った松の影をお化けだと思ってびくびくし、布団に潜り込んだ、そんな子供たちの思いが今の日本の姿じゃないのかなと思います。
 私は、そういう思いを持ってずっと見ていたし、例えば地震もそうです。この静岡県に大きな津波が来ることになっておりますけれども、この2,000年の間にもし津波があったなら、登呂遺跡は発見されなかったはずであります。全部流されていたはずです。それが発見されたということは、すなわち津波がなかったという調査ではないだろうかと私は思ってきましたけれども、残念ながらそんなことを言うと世間から疎まれる。特にこの世界にいる人間にとっては、余りとてつもないことを言うと、ろくでもないけがをするから、そして非常に心優しい私ですから、言わないわけですけれども、外岡危機管理監、時にそんなことを思いませんか。そういう疑問を持ったことはありませんか。
 例えば、あのキツネ。一体何だったろうか。それを考えようとしない、いや、あのキツネの写真をついにNHKはたった1回出しただけで、二度と触れません。なぜ触れないだろうか。もっともっと私はそのことについて東京電力に究明してもいいと思っております。
 そういうようなことについて、もし外岡危機管理監として何か思いがあったら言っていただきたいし、私への反論があれば、教えていただければありがたいと思っております。
 まず、そのことについてお尋ねをします。

○外岡危機管理監兼危機管理部長
 原発事故のあとで、動物等がそこで生きているお話でございます。
 放射能の影響については、国立がんセンターで調べた放射線と生活習慣によってがんになる相対リスクが公表されていまして、100ミリシーベルトから200ミリシーベルトの放射線を受けた場合は1.08倍。200ミリシーベルトから500ミリシーベルトの放射線を受けた場合1.19倍とリスクが高まるとなってございます。リスクが高まるということでは、肥満で大体1.22倍。運動不足で1.19倍でございます。これをどう感じるか。少しでもリスクが高まることに対して脅威を感じるか。特にお子さんを抱えるお母さんであるとか、子供たちであるとか、もう余り先のない老人の方であるとか、いろんなそれぞれがついている職業、あるいは置かれている立場によって物事の脅威への感じ方というのは違うと思います。おっしゃるように、そうした中で我々はいたずらに恐れ過ぎてもいけないし、あるいは恐れなさ過ぎてもいけないという中で、いろんな方がいらっしゃいますので、そういう情報であるとか、リスクであるとかをきちんと説明した上で、きちんと備えていただくということを、それぞれに努力していただくように努めていきたいと考えてございます。

○天野(進)委員
 最近、ビキニ環礁水爆実験の後の「第五福竜丸」が被害をこうむった事件から60年たって、もう1つまた裁判を起こそうという動きがありますね。あの四国の方面で。新聞を見た多くの方々は、その全貌を見てはいないから、なるほどと思うかもわかりませんけれども、実はあのビキニ環礁にいた船の数だけでも800隻、2万人漁民がいたんですね。同じように、彼らは放射能を受けたんです。亡くなったのは久保山愛吉さんたった1人。しかもわずか入院して6カ月で亡くなっております。急性肝炎とかいう話も聞いておりますけれども、残念ながらあのときには、最終的にアメリカから死体の検視をさせてほしいということを断って、もう既に補償に入っていましたから、そういうことで済んだんですけれども、大変にそういう意味では、私は理解できないことがたくさんあるように思います。
 今、四国の方面で、その方々、浜松市のお医者さんから何か対応しているようでありますけれども、そんなこともあって、どうも現実的に被曝というと、それをやたら大きくしている傾向があるような気がするし、そして学者は少なくとも地学の先生は昔は何にも頑張るところがなかった。舞台がなかった。ところがつい最近になって、地学は大きく新聞に出るようになってきたために、木村教授のような人間が私の脳裏に残るようになってきたわけでありますけれども、その点、いささか私には理解できないところであります。今、私は自分自身の意見として率直に申し上げますけれども、そんなことで考えております。
 願わくは、なぜあのイノシシがあれだけ堂々と生きていられるのか、その辺を学者の方1人として調べようとしないところに、また私の疑念が生まれてきております。それは私のただ思いだけですのでよろしくお願いいたします。

 そして私に与えられた仕事。木村善彦さん、山ア章二さん、そして鈴木雅春さん。30年余この県庁に勤め、そして精いっぱいの人生を務め上げてきたそれぞれ皆さん、お一人お一人。後輩に対する思い、そして何か心に残る思い出があればお話をしていただいて、そしてこれからまだ迎える四半世紀という人生が残っておりますから、堂々と頑張って生きていってほしい。地域で御活躍いただくことを心から祈念して、皆さんの言葉をお待ちさせていただきます。よろしくお願いします。
 木村出納審査課長から。

○木村出納局出納審査課長
 身に余るお言葉ありがとうございます。
 私の経歴で一番長いのは、労働委員会になります。労働委員会には3回行きました。
 最初に行った20年前は、会社対その会社の従業員の労働組合との間の団体的労使紛争という事件がまだかなりありました。しかし3回目に行った5年前はほとんどそういう事件がなくなっており、労使関係の変化を実感いたしました。
 労働委員会ではあっせんとか証人調べ、証人尋問の場に参加させていただきまして、和解の妥結点の探り方とか提案の仕方、それから判断に必要な事実認定、証拠調べなんかを勉強させていただきました。和解交渉のときは夜遅くまでするときもあり、その交渉が成立したときは労働委員とともに喜び、不成立のときは労働委員とともにがっくりしていました。
 そのほかに印象に残っているのは、少子高齢化が問題になり始めました25年ぐらい前に、母子保健係に行きまして、そこで乳幼児医療費助成制度の拡充に取り組みました。今から見れば大した拡充ではなかったんですけれども、それができたことは、その後の貴重な体験となりました。それから広報課では県民だよりとかテレビ番組とか、テレビCMの製作をやらせていただきまして、これもまた行政とちょっと違った経験で貴重な経験になりました。37年間いろいろな仕事をさせていただきましたけれども、満足できた点よりも考えが足りなかった点とか反省する点のほうが多いかと思っております。
 そういう中で大過なく過ごせたことは感謝しております。大過なく過ごすことを目標としてきたわけではありませんけれども、大過なく過ごすというのは、いろんな要素が重なって可能になることだと思っているものですから、そういうことができたのも皆様、あるいは周りの人たちのおかげだと感謝しております。
 これから、人口減少と高齢化が進みます。そういう中で行政はますます難しくなると思いますけれども、後輩の皆様には御活躍されることを期待しております。健康に御留意いただき力を発揮されることを期待しております。
 長い間ありがとうございました。お世話になりました。(拍手)

○山ア人事委員会事務局長
 発言の機会をいただきまして、本当にありがとうございます。
 先ほど、2番委員から過分なお言葉を頂戴いたしまして、本当に感謝申し上げます。
 今まで38年間、県議会の先生方から厳しくも温かい御指導をいただくとともに、よき上司、同僚、後輩に恵まれまして何とか県職員の職責を果たすことができまして、深く感謝申し上げます。
 私は、昭和53年4月に県に入って、10カ所以上の職場を経験しましたけれども、その中で一番長く経験したのが現在の自治局、当時は市町村総室と申しましたけれども、その経験でお話をさせていただきたいと思います。
 第一次地方分権一括法が施行された平成12年4月に、私は市町村行政室に異動しまして、それから9年間、主幹、専門監、そして室長として、市町村の地方分権の推進と市町村合併の支援の仕事をさせていただきました。その間、青年会議所の方々とか、あるいは商工会議所の青年部の方々、各地域でまちづくりに取り組んでいる方々から依頼を受けて、あるときは公務として、あるときはまた1人の県民として、ボランティアとして合計100回以上、今で言う出前講座的なものをやってまいりました。具体的には地方分権改革の制度的な概要とか少子高齢化の状況、財政状況など基礎自治体を取り巻く環境変化について、さまざまな情報提供を行うとともに、住民の皆様と意見交換を行いました。その際に私が特に訴えたのは、地方分権とか市町村合併はあくまでも手段であって、一番大事なのは、こうやって地域の皆さんが自分でこの地域をどうしたいか、そしてどうやって将来の世代に残していくかをみずから考えることが一番大事だと訴え続けてまいりました。
 皆さん仕事を持っている方々が多かったものですから、会合は大体夜間あるいは休日に行いました。また地域的にも伊豆から天竜まで、非常に県庁から離れた場所で行うことが多かったものですから、体力的には非常にきつかったですけれども、さまざまな職業の方と直接お話をすることができて私にとって非常にいい経験になりました。
 これから、県の政策というものは、県単独でやるものはむしろ少なくて、市町、あるいは民間企業、それからさまざまな団体と協働して行うことがふえてくると思います。後輩の皆さんも、ぜひ政策を考えるのは県庁の机の上だけではなくて、直接その政策が必要とされる現場へ行って住民の方と話をすることをぜひ大事にしていただきたいと思います。
 私からは以上であります。本当に長い間ありがとうございました。(拍手)

○鈴木監査委員事務局長
 2番委員から身に余るお話ありがとうございました。
 本当に県議会の先生の皆様方、そして上司、先輩、同僚、後輩に支えられて38年間、県職員として過ごすことができました。ありがとうございました。
 私、振り返ってみますと、一番長いのが実は市町村の行政に関係した仕事が一番長くて、そういう意味では基礎自治体の現場に近いところで仕事をさせていただいたことは、地方公務員として大変うれしいことだったなと思っております。
 最後の2年間は監査委員事務局で仕事をさせていただきましたけれども、警察、教育委員会と県が担っている仕事が大変幅広いことと、そして県という組織が大変大きなものだということを改めて実感した次第であります。
 また、常勤の監査委員からいろいろな部分でいろいろなことを教えていただいたなと思っております。
 監査の仕事を通じまして思いますことは、今、業務が大変複雑化して、一方で行政の効率化というか行政も生産性を上げなきゃいけないというところで、仕事はパソコンに向かって、その中でメールを交換して文書を作成するという個人で大体解決する仕事が大変多くなってきたなと思っております。
 昔を振り返りますと、窓口でそして電話で会話をして、また手書きの文書を回覧することで先輩方から仕事を学び、そして上司から管理監督者から注意を受けた、そんなようなことが大変今は希薄な職場になっているんじゃないかなと思っております。
 実は、監査委員事務局ではことしは代表監査委員の発案もございまして、愚公一筆と題しまして、リレー式の当番日誌を職員に書いていただくことをやりました。仕事に関する考え方とか、提案を自分の愚かな考えをその中に直筆で書くことは大変だったなと思っておりますけれども、職員の皆さんが書いていただいたその1つの文字から、その思いが本当にあふれ出ているなと思った次第であります。
 これから、後輩の県職員の皆さんには今まで以上に一人一人が組織として、またいろいろな形で議論し合って、そういう環境の職場をつくり、その中で伸び伸びと仕事をしていただければ、きっとすばらしい県民のためになる行政がさらに進むんじゃないかなと思っております。
 本当にありがとうございました。(拍手)

○天野(進)委員
 今、3名の方がそれぞれ退職を間際にしてのお言葉をいただきました。
 最後に鈴木監査委員事務局長がおっしゃっておりましたけれども、まさに自分の人生をかけてこの職業に注いできた。そしてそれがこれからの県政の大きな礎になってくれる。そう信じた言葉だったと私は理解いたしております。
 本当に長い間ありがとうございました。同時に60歳定年というこの相変わらずの発想にはいささか問題があると私は思っております。もう65歳定年はもとより70歳に向かっていく時代の中で、重ねてお礼を申し上げる次第であります。
 どうぞこれからもお元気でお過ごしください。以上です。ありがとうございました。

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