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委員会会議録

質問文書

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平成24年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:12/20/2012
会派名:自民改革会議


○鈴木(洋)委員
 今までの5番委員、7番委員の質問を聞いてまして、いずれにしても、来年6月を迎えないと何とも言えないよというようなところがあるのかなと、こう理解はしているんですが、いずれにしても、新たな地震対策・津波対策アクションプログラムを策定をして県としてやっていかれると思うんですけども、そこまでにまだ時間があるわけですね。その間、皆さん方は何をやってくれるのかなというような思いがあるものですから、ただ茫然とそれが出るまで何もせずに見てるわけにいかないと思うんですね。だから、このタイムラグといいますか、そこまでの間どうされるのか、これをちょっと聞きたいなと思っております。

 それから、ついせんだって一月ぐらい前に新聞紙上に、こういった堤防を防災林の中へかさ上げしてつくりたいよって出ましたよね。あれによって、私のところはまさにその地域なものですから――準地域というのは9番委員かな――そのけんけんがくがくの意見がいっぱい出てるわけですよね。概念図みたいなものですから、それは出て当然のことだろうと思います。そこへもってきて、今答弁の中に出ていました挙動解析の問題なんかも含めて、これから委員の人たちは地元でいろいろ聞かれると思うんです。もちろん私もいろいろ聞かれるんですけども、高さの説明なんかも含めて、どういうような考え方に立脚をして話をしていったらいいのかなと非常にわからないんです。
 だから、その辺のところをちょっとお聞かせいただきたいなと思いますし、私は浜松市西区なんですけども、西区と南区で、浜松市沿岸域防潮堤整備推進協議会が発足しました。そういう中で周知徹底と言いますか、説明会を開いたり、いろいろされていくと思うんですが、その中で、地元としてもこのぐらいならいいのかなというようなところを納得させないと、ただ単につくったということだけでは、所期の目的が達成できなければ大変なことになりますので、地元の人たちも納得できるようなところへ持っていくことを、県としてどんな考えをお持ちになっておりますでしょうか。

 それからもう1点は、遠州灘の地元のことばっかりで申しわけないですけども、3番委員からもちょっとお話に出ました侵食対策のことについては、いろいろ御答弁いただきましたので、理解はしているつもりです。毎年5万立米も土砂を入れていただいたり、いろいろな施策をしていただいておりまして、確かに遠州灘の状況なんか見てみますと、なるほどねと理解できるわけですけれども、ただ根本的に解決できる問題というのは、やっぱり天竜川ダムの再編事業ではないかなと思うんです。
 5番委員から出ましたけども、国任せだとか何とかというお話がちょっと出てましたけども、国のほうでは、どの辺のところまでどういった考え方を持ってやっているのかなと、関係する人間の一人として非常に興味があるんですね。それはやっぱり県の皆さんが窓口とすると、国との交渉の中で現実は政治的な動きもいろいろあるわけですけども、どんなぐあいになってますか、ちょっと教えていただきたいなと思います。まずその部分を質問させていただきます。

○鈴木河川企画課長
 県としまして、来年6月に地震対策・津波対策アクションプログラムを第4次地震被害想定とあわせて対策を出すという、大きな方針のもとに現在私ども作業しているわけですが、それまでに何をしているかというお話でございました。
 基本的には、現在危機管理部と連携しまして、先ほど申しました津波の挙動解析を進めております。これで2月ぐらいに津波の高さが大体出てきまして、地域海岸と私どもは呼んでおりますけど、海岸ごとの設計津波の水位ということで、どれだけの施設の高さがあれば、いわゆるレベルワン相当――100年から150年に1回繰り返し発生するとされる津波に対して安全なものになるかというものを設定いたします。
 ただ、現在、例えば岩手県でも、復興事業でいろいろやっているんですけど、これを地元におろした場合には、高さをもっと高くしろですとか、いろいろけんけんがくがくに、ああいった災害を受けたところでもなっております。
 私どももそういったものが今後どうなるかという部分については、地震対策・津波対策アクションプログラム策定後を考えております。基本的には全てが県の管理施設ではございませんので、ある程度そういった高さを出した段階で、地元の市町等にもおろした上で、どういった高さのものを今後つくっていくべきかというものを整理しまして、地震対策・津波対策アクションプログラムの策定までに、経済性、施工性、景観等、どういった観点からそのものを評価して、対策のメニューという形にしていくかという作業が交通基盤部に課せられた課題だと考えております。

 次に、浜松市沿岸の防潮堤整備について、どういった形で高さの説明をしていくかというお話でございます。
 これまでも申し上げてますけど、基本的には第4次地震被害想定に対しまして、十分な効果が発揮できるという部分を重要視しております。それにつきましても、被害想定をつくった段階で、背後への被害がどういう形で減っていくかというようなものをお示ししながら、地域の皆さんの合意を図っていきたいと考えております。
 当然、高くすれば高くするだけ安全になるわけでございますけど、現状の地盤高が2メートルから3メートルぐらいのところもございますので、例えばそこに15メートルのものをつくれば、高さ的には17メートルということで、相当な高さのものになるわけでございます。現状を考えますと、そういったもので地域の皆様に御了解いただけるということがはっきりしているわけではございません。先ほど委員から御説明がございましたけど、浜松市防潮堤協議会も活用しまして、今後地域の皆様と高さの根拠ですとか工法、そういったものの合意形成を図りながら、この問題については整備していかなければならないと考えております。

 また、3点目の侵食対策の抜本的な解決としての天竜川のダム再編事業の現在の状況はという御質問でございます。
 私どもは国に、毎年その予算と整備内容等について確認しております。現時点では、一番大きなメニューとしまして、実際に天竜川のダム湖から下流にトンネルで洪水時に土砂を出すということになっております。従来のやり方ですと、かなり上流のほうから長いトンネルを掘ってこないと、そういった工法はなかなか難しいということで、現在、国のほうで考えておりますのが吸引式という、いわゆる石油のポンプのように1回、要は少し圧力をかけて、その結果、あとは水頭の差――水位の差で土砂を運ぶということを実証実験という形でやっていると聞いております。
 いずれにしましても、まだ技術的に確立した工法ではないと聞いておりまして、実施に向けてそういった課題を整理していかなければならないと聞いております。現時点では、まだ着工時期について未定という状況でございます。以上です。

○鈴木(洋)委員
 ついせんだって選挙が終わりまして、政権交代が26日になるようです。その中で、非常に大きく取り上げられているのが国土強靱化計画というのでありまして、これが現実の姿として政策として出てくるかどうかはまだわかりませんけども、多分出てくるんでしょうが、それを大いに利用してもらいたいなと、こんな思いであります。
 そこで、南海トラフ巨大地震に関係する県が、9県網羅されていると思うんです。本当に9県でいいのかどうなのかというのはわかりませんが、もちろん基本的には静岡県にプラスになるように考えないといかんですけども、静岡県は今まで30年の間地震対策を堤防も含めてやってきました。ほかの県と同じにやることがプラスになるのかマイナスになるのかわかりませんけども、その辺の他県との連携というようなことをやっておられるんでしょうかというのが1点。

 それともう1つは、2月には何とか出るのかなとおっしゃってましたけども、例えば浜松地域を取り上げて言いますと、篤志家一条工務店さんに300億円も寄附してもらうという中で、守屋局長も来てくれたんですが、着手式まで済んでるものですから、おおむねの事業の着手時期はわかりませんか。その辺のところはどうでしょうか、お聞きいたします。

○望月土木防災課長
 先ほどの南海トラフ等の9県の関係でございますが、3月31日に南海トラフの巨大地震の津波高が発表されましてから、この東海・東南海・南海地震における超広域災害への備えを強力に進める9県知事会議というのがつくられておりまして、4月6日には国に財政から、連携体制、防災対策という形で提言を出されておりまして、財政的なものも求めております。今後も9県で連携いたしまして、そういう対応を率先してまいると聞いております。以上でございます。

○守屋河川砂防局長
 浜松市の防潮堤の件についてお答えを申し上げます。
 先日、浜松市防潮堤協議会の設立のときには私も参りまして、ああいった協議会をつくっていただいて大変ありがたいということで。地元への御説明につきましても、浜松市当局から連合自治会のほうにいろいろ案を示していただきまして、1月から単位自治会140自治会に話をするというような形になっております。
 そういう中で、できるだけ早いうちに明らかにできるものは明らかにしていきたいわけでございますけれども、現在ちょっと滞っているというか、委員から見れば何をやっているんだというようなお話になろうかと思います。実は構造的な話として、ああいった砂丘の砂浜の上に長大なものをつくるということが1つございます。それから、そこへ持ってくる土砂の運搬方法をどうしようかというようなこともあります。それから先ほど来、委員がおっしゃっている、社会的環境の変化という、今まで松林だったところに長大な構造物ができるものですから、そういったところをどう評価するのか。それからまた自然環境への評価といったところで今模索をしているところでございます。
 そういう中で、現在までに決まってますのは、先ほどもございましたけれども、現在ある防災林をかさ上げする形が一番周辺にも影響が少ない形で、なおかつ津波抑止にもいいのではないかということで、そういった案を中心に考えております。
 それからもう1つ、どういった形で説明するのかということにつきまして、まだこれも3者協議の中で十分安全なものを決めていくということで、県、市、一条工務店との基本協定になっております。地元の皆様には、こういったものをつくるとこれだけ被害が減るんですよといったものをお示しして御説明する形になろうかと思います。
 県全体のレベルワンということでつくる防潮施設につきましても、レベルツーという津波高が発表されているわけでございますので、こういった整備をするとこれだけ減災になりますよというところをしっかりお示しして、こういったものが必要ですということを県民の皆様に御説明するのが我々の義務だと思っております。
 一朝一夕にできなくて、時間がかかってもどかしいところがあると思いますけども、そういう中で、津波高だけでも2月には何とか出したいということでやっているわけでございまして、浜松の防潮堤等あわせまして、そういった多少時間がかかっているところにつきましては御理解をいただきたいと思います。またこういう形でやれば早く進むんじゃないかということがございましたら、私どもに言っていただければ、できるだけ対応させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○鈴木(洋)委員
 大変御苦労なことだろうと思いますけども、命にかかわることですから、ぜひよろしくお願いしたいと思っています。
 それから、最後に今の質問と全く違ったことなんですけど、1つ要望させていただきたいなと思っております。
 1点目は国営土地改良事業の中で、地元のことでありますけども、三方原用水の二期地区に関しまして、2億200万円つけていただきまして本当にありがとうございます。これは基幹産業のまたその基礎でございますので、ぜひできるだけいいものを計画してつくっていただければなとこんな思いであります。
 それからもう1点は浜名湖花博10周年で、この委員会だけでなくて、ほかの委員会も関係するものですから、ぜひいい連携を持ちながら、すばらしい浜名湖花博10周年と全国都市緑化フェア同時開催ということで計画が立ち上がりましたけども、ぜひいい企画、いいイベントにしていただきたいと、こんなふうに要望させていただきまして、私の質問を終わります。

○小野(達)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時30分です。

( 休 憩 )

○小野(達)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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