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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:深澤 陽一 議員
質疑・質問日:12/15/2015
会派名:自民改革会議


○深澤委員
 1点だけ質問させていただきます。
 先ほど来、長泉町の静岡がんセンターについては、大変各委員から評価の意見が上がっておりますけれども、私も非常にこの静岡県を代表する、また全国的にもすばらしい施設だと前置きをさせていただきますが、その中で1点だけ、通院治療センターについて質問させていただきます。
 これに関しては、事前にいろいろと当局の皆さんからも状況をお伺いさせていただきましたが、この問題点といいますか、私の問題とする部分は、においのことであります。抗がん剤治療をされている方々は、においに非常に敏感になっている、デリケートになっているということで、ふだん健常者の方々が何でもないようなにおいに関しても非常に鋭く感じると。それによって気分が悪くなったり、あるいは状況によっては嘔吐してしまったり、調子が悪くなっているということも伺っております。
 ただ、ここの施設を、正直現地を視察するわけにはいきませんので、一部の情報のみで、また当局の方々からの意見で質問させていただいておりますが、それに関して静岡がんセンターの皆さんも何かと御努力はされていると伺っております。
 においの原因は大きく2つあると伺っております。体から出るにおい、それともう1つは抗がん剤それ自体がにおいのもとになっているということでありました。
 静岡がんセンターの立場としては、そもそもデリケートになっている抗がん剤の特に副作用の部分で、何とかできないか御努力はいただいていると伺っておりますけれども、私の問題意識といいますか、今回の質問のポイントとしましては、いろいろ聞いていると、施設が当初建設されたときには、大ざっぱに言って大体25床から30床ですか、25部屋から30部屋で対応していたのが、非常に手狭になってきたので、最大70部屋であるんですけど、今は50名から60名の受け入れになっている。約倍の患者さんを1つの部屋で診ているという現状があるようです。ですから、そこでどうしてもにおいがこもってしまうことがあるようです。
 同じように入院病棟では、それぞれ部屋に分かれておりますので、それほど大きな問題にはなってないと私は伺っております。
 それらから考えると、やはり今通院の方々のところが、より多くの人が入っているという点でも、施設として、完全に個室はまずいですけれども、ある程度分けて個室にしてそれぞれの部屋でにおいを排出するようなハード的な対応が必要じゃないかと私は思っております。そのことについて、静岡がんセンターの立場としてはどのようにお考えになるのかお答えをお願いします。

○内田マネジメントセンター長兼経営努力室長
 抗がん剤治療による嗅覚への影響ですけれども、これは患者によってさまざまでありまして、1番委員がおっしゃるように敏感になる方もいれば、あるいは全然感じなくなってしまう方もいます。
 敏感になる方については、食べ物のにおい、特に御飯のにおいですとか、化粧品、石けんなどが知られておりますけれども、中にはにおいのない水にまでもにおいを感じて気分が悪くなる方もいらっしゃる状況でございます。
 静岡がんセンターでも、通院治療センターを使われる方で臭気に対する御意見をおっしゃる方がいますので、静岡がんセンターの研究所とか、環境測定業者に依頼いたしまして調査を実施いたしました。
 結果、アルコール綿に含まれるユーカリ油に由来する香料、それから抗がん剤を溶かしてある有機溶媒が原因物質である可能性があると特定することができました。またどのエリアでこの物質の濃度が高いかということも、ある程度判明しております。
 これらに対して、香料の含まれないアルコール綿に変えるとか、あるいは抗がん剤の包装を廃棄するごみ箱にビニールを敷いて、ふたつきにして、ごみ箱の中には脱臭剤を入れるという対策をとっております。それからまた空調を強化しまして、外から取り入れる外気を多くして、排気を多くする対策。あるいは研究所を中心に幾つかの空気清浄器とか、脱臭装置を試験的に設置して、現在も継続中であります。
 これらの対策をとっておりますけれども、まだ完全に解決に至っているとは考えておりません。まだわからない原因物質ですとか、発生源、1番委員がおっしゃるように患者の体臭由来――要は抗がん剤投与した溶媒が呼気とか、あるいは汗等を通じて出てくるとも言われております。研究所で行っております脱臭装置、あるいは空気清浄器の試験を続けるとともに、吸排気の調整とか、あるいは温度、湿度が高くなると臭気をより多く感じるということでございますのでこれらの調整。あるいは先ほど申しました、さらににおいの少ないアルコール綿の採用とか、その使い方の検討。それらを廃棄する際のビニールの素材とか、そういった細かいところにも、今後対策を講じていきたいと考えております。
 現在、通院治療センターは半個室――壁があってカーテンで仕切られている個室と、広いエリアに椅子を並べたオープンの治療台がほぼ半々という状況です。どちらの臭気が強いかはエリアによって違いがあり、個室のほうが少ないということはない状況ではありますけれども、今申し上げましたような対策を講じた上で、さらに個室のほうがいいよということがわかれば、今後また検討していきたいと考えております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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