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令和7年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:土屋 源由 議員
質疑・質問日:03/06/2025
会派名:自民改革会議


○土屋委員
 一問一答方式で質問します。
 文化観光委員会説明資料9ページの富士登山条例、手数料徴収条例について簡潔に聞きますが、今年静岡県側から登った人数と、そのうち日本人と外国人の割合を教えてください。
 それから、外国人の場合は団体で登山をした人数のデータがあれば教えていただきたいと思います。

○大石富士山世界遺産課長
 今年度の登山者の状況は8合目のカウンターの数字になりますが、3登山道でおよそ9万人です。
 ただ、今回5合目の規制と考えていますので、もう少し多いと考えています。
 外国人の人数や団体客の構成割合はデータとしては持っておりません。

○土屋委員
 なぜそれを聞いたかというと、静岡県富士登山条例第3条に入山登山者の遵守事項、知事が指定する講習の修了、規制時間帯の入山は山小屋の宿泊予約、その他知事が定める事項と書いてあります。日本人の場合はどのような手続を踏まなければならないのか分かっていると思います。
 外国人であっても、例えば旅行会社に登山を手配すれば手続が必要と説明があると思います。家族で来ていたり何回も日本に来ている方々は、もしかしたらお金がかかることは知っていて現地で払えばいいと思って登るかもしれません。しかし条例で規定する事前学習を守れるかといえば間違いなくそれは無理でしょうと言わざるを得ないと思ったので、どのように対応するのかお聞かせ頂きたいと思います。

○大石富士山世界遺産課長
 説明資料で表記している知事が指定する講習の終了の定義ですが、もちろんスマートフォン等で事前学習していただくことが一番理想だと思っていますが、知らずに現地まで来た場合でも現地で同じ学習ができる体制を整えていくことを考えております。

○土屋委員
 それは(1)の講習の話であって、(2)の山小屋の宿泊予約は現地ですぐできるのでしょうか。来た人に帰るように言えるのかも含めて対応はどう考えているでしょうか。

○大石富士山世界遺産課長
 その場で山小屋の空きがあれば予約できると思いますが、予約できない場合あるいは予約しない場合には基本的にはお帰り頂く対応を取ることで考えています。

○土屋委員
 違反をして登っていく人はいないと考えてよいでしょうか。
 4,000円の入山手数料について、私は12月定例会の委員会で1万円でもいいのではないかと言いました。そうしたら富士宮市の40人の方々から、毎日のように登っているけれど毎日1万円取られたらとても登っていられないと言われました。関係する減免対象の部分も含めて守っていけるのかどうか、毎日登って下りてくる人たちは毎日講習するのですか。1回講習を受講したら何日間までは登ってよいと説明資料に書いていないので、どのように判断したらよいかを教えていただきたいと思います。

○大石富士山世界遺産課長
 今回の条例制定に当たっては、あくまでも登山者、入山という定義に当たる以上はこのルールを遵守していただくことで考えております。そういった意味では、何回登ったから免除するとか何回登ったから講習が不要になるということは現状考えておりません。

○土屋委員
 そうではなくて、毎日登ろうとする人が毎日講習を受けなければならないのでは、講習を受けている時間がないではないですか。富士山は2か月ぐらいしか登れないですよね。もし1年間行きたいときに行ければ、自分の時間をつくりながら1週間後に登ればいいという考え方もできるかもしれませんが、期日が決まっている中で、講習を1回受ければ1週間大丈夫という話があってしかるべきだと思います。そのようなことは何も説明資料に書いていないので、毎回登るために講習が必要なのか、どのように対応するかをお聞きします。

○大石富士山世界遺産課長
 毎日登る方もいらっしゃる一方で、初めて登る方が非常に多く危険であるため、漏れなく学んでもらう趣旨でいます。何回登ったら講習が不要ということは現状難しいと考えています。今回の趣旨を理解していただいて、1回の講習自体が何時間もかかるものではありませんので、御理解、御協力していただきたいと考えております。

○土屋委員
 私は理解しますが、登る人の話です。興味があって登りたい人たちがいて、その人たちが登りやすくすることも大事です。実際には当然講習をやらなければならないと思いますが、どのようにするか、今の言い方でしたら条例に納得いかない人は登っていいという話になってしまいます。そうなると困るので、なるべくみんなが納得して登ってもらう条例でなければいけないと思い質問しました。
 
 先ほど減免対象は規則で規定すると答弁がありましたが、学校の修学旅行や遠足で富士山に登るときは幾ら減額するか決まっているでしょうか。

○大石富士山世界遺産課長
 学校教育活動においての入山料については減免の対象と考えております。トータルでどのような費用がかかるかは個々のケースによりますので把握しておりません。

○土屋委員
 4,000円の入山料を幾らにしますかと聞いていますがどうでしょうか。

○大石富士山世界遺産課長
 詳細は詰めていきますが、例えば山梨県では学校活動の登山については免除している例もありますので、1つの目安になると考えております。

○土屋委員
 免除なら免除と書いてください。特に学校は、夏に登山を考えている場合何か月も前から予定を立てます。免除だったら行ってみようとなるかもしれないし、みんなにアピールする話にもなると思います。山梨県と同じ規則を前提に考えているのであれば、その規則を載せてみんなに分かるようにしてください。条例をつくる以上は、みんなに分かりやすく、それを守れるようにすべきだと思います。
 4,000円を10万人が払うため4億円で富士登山者の管理ができると言っていましたが、無視して登った人が途中でけがをしたり病気になったりしたときに誰が管理するかという話にもなりかねないです。だからみんなに入山料をしっかりと払ってもらって、ちゃんとルールを守って登るようにしていただきたい。意見で終わります。
 
 次は、説明資料17ページの東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組についてです。
 図書館がいつできるかという話は担当者は聞いているのでしょうか。それと計画が変わるかもしれない話も予算の中で今動きつつあると思いますが、どうでしょうか。

○平形企画政策課長
 教育委員会とは、静岡市も含めた県市連絡調整会議を年3回開催しているほか、担当同士で情報交換しております。昨年秋の入札不調後の状況について来年に向けてお諮りをしている状況や、予算、設計の状況については担当同士で情報交換をして南口県有地の今後の検討の参考にしているところです。

○土屋委員
 周りにできるものがどのようになるか分からない中で検討しようがないと思います。それから静岡市が考えている施設もまだ全然分からない状態ではないかと私は思っています。
 そのような中で、検討ではなく逆に様子を見なければならないのではないかと思います。このような状況でも検討する必要があるなら、来年度1年間検討してその結果を出さないとならないと思いますが、それはどうなのでしょうか。

○平形企画政策課長
 民間事業者の動向や図書館の状況、それから静岡市が来年度アリーナの事業者募集に入ると聞いておりまして、今現在は民間投資の意欲は大変低く状況も難しい中ですけれども、また状況が変わり民間投資意欲の向上等の状況を見極めながら十分慎重に検討は継続してまいります。

○土屋委員
 十分に検討してください。よろしくお願いします。
 
 次は説明資料19ページから21ページのスポーツ関係について伺います。
 浜松市や静岡市など施設やプロスポーツのある地域の話はよく分かります。私の地元伊豆地域のスポーツは、説明資料で出てくるのはベロドロームだけで、多分マウンテンバイクの話がある程度です。スポーツ全体の話として考えるのであれば、そのような地域にももっと浸透するやり方があると思います。スポーツをもっと浸透させようとか参加してもらおうとすると、伊豆半島の一部以外の地域はスポーツは関係ないような話に取れてしまうのですが、施設が少ない地域でどのように産業につなげていきますか。

○小林スポーツ政策課長
 ビーチ・マリンスポーツの関係では下田市は伊豆半島として誘客がかなりあります。
 また、伊豆ベロドロームでは、マウンテンバイクの大会以外にも12月定例会で御案内しましたスポーツ医・科学の取組で、ベロドロームを拠点にジュニアの競技力を向上させようという取組を進めておりますので御承知おきください。

○土屋委員
 伊豆地域の市町ではスポーツ施設や体育館など県レベルの大会が運営できる場所がないから、市や町の単位の中だけでスポーツをやる状況になっています。
 スポーツコミッションShizuokaに何も載っていないのはおかしくないでしょうか。先ほど私は、伊豆半島にはベロドローム1か所だけでそれ以外はないのではと言っているので、もっと広いエリアの考え方をしてもらいたいです。都市部や袋井市は施設があるから実績があります。伊豆に施設は造れないので、事業の中身、ソフトの中身を考えて施策を考えてもらいたいと思いましたが、いかがでしょうか。

○小林スポーツ政策課長
 東部・伊豆半島地域を中心とした事業化ではツーリズムの関係があります。モータースポーツでは、小山町の富士スピードウェイを核に温泉地、伊豆の観光地を回ってもらう周遊プランを作る取組を考えております。
 イベントでは、伊豆地域を舞台にしたトレイルランニングの大会もかなり大きく、それらを取り入れて今度サイクルスポーツセンターでイベントを開催しようと考えています。

○土屋委員
 静岡県として地域性を西部、中部、東部、伊豆と考えるのであれば、その地域の特徴により少しは広まるだろうとか、みんなに声をかけたら集まるだろうという部分も含めて考えてもらわなければ、静岡県全体としてスポーツが盛り上がっていきません。
 プロチームが来てくれるサッカー、バスケットボール、ラグビーであればその地域には当然お客さんが来るし集まります。でもそれが全てのように話をされてしまうと、私たちの地元から誰も見に行きません。東京に見に行きます。そのような状況なので、県としてスポーツをもっと振興するためには、県全体に幅広く施策を進めるよう考えてください。
 
 次は、説明資料28、29ページの旧ヴァンジ彫刻庭園美術館の利活用について伺います。
 先日、現在休館しているヴァンジ彫刻庭園美術館でイベントをやって何千人も来て、駐車場は土日なので借りられたという話でした。
 今後施設を利用するとき、平日の駐車場の確保は考えているのでしょうか。私は毎回言いますけれども、庭を潰すようには言っていないです。お金がかかっても、駐車場がなければ施設は運営できないと思うから言っているので、駐車場確保の考え方を教えていただきたいと思います。

○上泉地域文化推進室長
 3番委員御指摘のとおり、旧ヴァンジ彫刻庭園美術館の駐車場の確保については非常に課題であると思っております。モデル事業を開催したときには、周辺の駐車場を持ってる方に御協力頂いて借用しています。現状土地の取得もコスト的に難しいと考えておりますので、引き続き所有者と協議を継続して駐車場を確保していきたいと考えております。

○土屋委員
 この施設に飲食店があれば車で来て食事して帰りたいです。大きなイベントをやるときに全てを収容できる駐車場を用意するという意味ではなく、運営上最低限止められる駐車場がなければ困るため、どうやって運営していくのかを聞いています。それはどう考えていますか。

○横山スポーツ・文化観光部理事
 3番委員御指摘のとおり、もともと駐車場がない施設の譲渡を受けておりますので、我々も非常に苦労しています。
 ただ、運営していた当時使っていた駐車場がまだ駐車場用地として残っており、40台ぐらいはすぐ隣にあります。その駐車場所有者とは良好な関係ですので、施設がオープンする段にあっては借りられると考えております。
 さらに、隣接したところに80台ほどの駐車場用地が現状まだ残っていますので、こちらは先ほど上泉地域文化推進室長が申したように、引き続いて所有者との協議を続けていきたいと考えております。
 加えて、来年度行うイベントにつきましては、民間だけでなくがんセンター職員用駐車場を借りる取組もスタートしておりますので、幅広にいろいろ所有者等と調整しながら、今後とも継続して検討していきたいと考えております。

○土屋委員
 幅広に検討してください。今度施設をつくるのであれば、毎日そこで何かしら楽しみに思って来る人たちが必要なものをつくってもらいたいです。土曜日や日曜日だけでなく平日でも多くのお客さんが入って使ってもらえる施設になるように、どのような方法でもいいのでしっかり駐車場の確保ができていることを前提として、このヴァンジ庭園美術館の利活用を考えてもらうのは当然の話と思っています、要望です。

 次は、説明資料29ページ東部・伊豆地域文化ネットワークについて伺います。
 旧ヴァンジ彫刻庭園美術館を拠点としてとあります。私の地元は伊豆の国市ですが、南伊豆町まで行くのに1時間半、下手すれば2時間ぐらいかかります。南伊豆町からこの旧ヴァンジ彫刻庭園美術館がある長泉町まで来るのに、多分最低2時間以上はかかるはずです。熱海市から新幹線に乗ればその時間で浜松市へ行けます。隣接していても隣のまちへ行くのに時間がかかる状況を把握して、この文化ネットワークと言っているのかと思います。もっと大きな意味で言うと、伊豆半島全体が1つにまとまるのはどれだけ難しいという中で、それだけ広いエリアを長泉町の旧ヴァンジ彫刻庭園美術館でまとめて文化ネットワークができるかをお聞かせ頂きたいと思います。

○上泉地域文化推進室長
 各市町を訪問している中で、ネットワークの必要性につきましてはある程度御理解頂いております。
 ただ、拠点施設が旧ヴァンジ彫刻庭園美術館で遠方であることは3番委員御指摘のとおりですが、全てをそこでやるのではなくて、コーディネーターを中心に20市町が意見交換などしながら各地域の市町、企業等が結びついて、それぞれの地域でいろいろな取組が生まれていくことで新しいものが出来上がっていくことを考えております。将来的には旧ヴァンジ彫刻庭園美術館に事務局を置いて情報発信するのですが、あくまでも地域の活動も重視しながら取り組んでいきたいと思います。

○土屋委員
 説明資料29ページににコーディネーター予算の人件費、活動経費に550万円とあります。各市町にコーディネーターを置くのでしょうか。

○上泉地域文化推進室長
 各市町に置くということではなくて、コーディネーター1人を中心に市町と意見交換等をしながら関係を構築して、ネットワークを広げていきたいと考えております。

○土屋委員
 旧ヴァンジ彫刻庭園美術館から南伊豆町まで行くのに2時間かかります。電話で顔も見ずに打合せができて相談に乗っているだけであれば場所は関係ないです。しかし旧ヴァンジ彫刻庭園美術館からコーディネーターが出向いていくという話になると、伊豆ではないのでなかなか難しいと思います。エリアの中心に近い場所で動いてもらうような考えでないと。
 東部・伊豆地域文化ネットワークであるのに、説明資料のネットワークの名称に富士山や駿河湾が入っている理由を説明してください。

○上泉地域文化推進室長
 この名称はもともとは東部・伊豆地域文化ネットワークでございまして、富士市、富士宮市から小山町、御殿場市、伊豆半島の7市6町を含めた20市町で構成をしています。この駿河湾、富士、伊豆という名前につきましては、今年度実施した有識者の検討委員会の中で、有識者の委員から東部・伊豆と言ったときに県外の人からだと分かりにくく富士山、駿河湾、伊豆と言ったほうが分かりやすいということで仮称としてつけています。

○土屋委員
 ぜひうまくみんなの話がまとめられるように頑張っていただきたいと思いますし、しっかりとネットワークをつくっていただきたいと要望します。

 次は、説明資料32ページの2条例に基づく富士山の登山規制実施に向けた取組の中で、実施箇所が現地学習・届出書記入3か所、リストバンド配付4か所、入山証確認4か所と書いてあります。同じ場所でやるべきなのにばらばらの場所でやるように見えますが、どう対応するのか教えていただけますか。

○大石富士山世界遺産課長
 今回、具体的には3登山道のうち、富士宮口については2か所規制ポイントを置くものですから、御殿場口と須走口の2か所の規制ポイントを含めて4か所と書いてあります。現地学習については現在各ルートで1か所と考えているため3か所としており、基本的には統一した場所で規制を実施するということで御理解頂ければと思います。

○土屋委員
 説明資料38ページの観光施策のユニバーサルツーリズムの推進に、ユニバーサルマップの運用、一括サポート手配システムの運用と書いてありますが、内容の説明をお願いします。

○花田観光政策課長
 1つ目のユニバーサルマップの運用に関しましては、今後県内でモデル地域を公募により募集したいと考えておりますので、そのモデル地域に合わせたモデルマップを今後作成してまいります。
 もう1つの一括サポート手配システムに関しましても、そのモデル地域内の各施設や交通事業者の情報を地域に合わせて今後作成してまいります。

○土屋委員
 観光施設整備事業の11億円は、毎年県、市町の施設整備に予算をつけて、ずっと同じ金額で助成していますが、今回ここにバリアフリー化が入っています。これはバリアフリー化以外のものには助成しないのかと取れてしまうので、その点について教えていただけますか。

○花田観光政策課長
 3番委員御指摘のように、これまでの市町向けの観光施設整備の補助金はございます。そこに今回バリアフリー化に対する市町に対する補助という新しいメニューを加えました。

○土屋委員
 新しいメニューが加わったということは、11億円の中の幾らかはそれに使っていいけど、前と同じ助成はあると取っていいのか、全部がバリアフリー化に変わってしまっしまったのかもう一度説明をお願いします。

○花田観光政策課長
 従前の市町向けの観光施設補助は従前のままの仕組みです。そこに別の仕組みとしてバリアフリー化の助成制度を設けました。

○土屋委員
 説明資料40ページのユニバーサルツーリズムの推進の3事業内容で、モデル地域を選定して2か所程度で面的な旅行環境の整備をする、その中の(2)バリアフリー化改修への助成で観光事業者へ1施設500万円上限とありますが、先ほどの説明資料38ページのユニーバーサルツーリズム推進の予算2000万円とは別なのか。バリアフリー化の全体予算額を教えていただきたいと思います。

○花田観光政策課長
 別にお配りしております令和7年度当初予算主要事業参考資料12ページを御覧になっていただくと、ユニバーサルツーリズム関連事業ということで、先ほど申し上げましたソフト事業プラスハード事業、全体事業費として5000万円を計上予定です。内訳としてはソフト面に2000万円、ハードのバリアフリー化に対する助成に関して観光施設整備事業11億円の中ではありますが、3000万円を予定をしております。

○土屋委員
 ソフト・ハードと言いますけれども、これではモデル事業の地域しか使えないと聞こえるので、一生懸命やろうとしている施設があっても補助金はもらえないと取れます。2000万円は分かりましたが、3000万円は1件500万円上限で6件やったら予算がなくなります。でももっと県内のいろいろな旅館やホテルで取り組んでくれるのであれば、どんどん補助金を出して整備してもらうほうがいいので、上限がこの金額では大規模改修でしか補助金は使えないのかと取れてしまうのですが、どう考えていますか。
 それとモデル地域でない地域にも助成をするのか教えてください。

○花田観光政策課長
 バリアフリー化に対する助成に関しましては、3番委員おっしゃるように上限を500万円と設定する予定です。実際に宿泊施設や観光事業者の声を聞くと、補助が500万円ですので事業費としては1000万円で、そこまでかけてバリアフリー化の改修となるとかなり大がかりだと伺っています。1つの施設で上限が500万円であれば2か所、3か所を整備できると想定しています。
 モデル地域以外でも、まずは予算の範囲内で助成していこうと考えております。3000万円を予定しておりますので、モデル地域で例えば1施設200万円、300万円の助成であれば余裕が生まれますので、その予算の隙間を使ってほかの地域にも助成をしていこうと考えています。

○土屋委員
 なるべく多くの施設に声をかけて、手すりやスロープ1つでもいいから前へ進めることがユニバーサルツーリズムの考え方には必要と思います。県内全域で希望があれば同じ条件でやってもらいたいと要望します。

 説明資料42ページ、インバウンド事業の推進の3事業内容の旅行商品を造成、販売する現地旅行会社等への支援に、中国、韓国、台湾等を対象に支援が1人最大7,000円と書いてありますが、この説明をお願いします。

○秋定観光振興課長
 当事業は、上海、台湾、ソウルの県の海外事務所を通じて、現地旅行会社が送客した人数に応じて支援するインセンティブ制度であります。この7,000円は加算額も含めており、内訳として基礎額は1泊につき1,000円、2泊目について5,000円、フェリー利用について1,000円で計7,000円となっております。
 加算についての考え方ですが、県内の平均宿泊日数が1.28泊となっており、全国平均が大体1.81泊と言われております。全国平均に届いていない中、県内に連泊していただくためにインセンティブを大きくして滞在時間を増やす取組として、今回の内容としております。

○土屋委員
 下から2番目の海外駐在員事務所による観光宣伝活動の中で、観光専任職員の配置がソウル、台湾と書いてあるのですが、インバウンドの方々の人数を考えれば1番多い中国に海外駐在員を設置するべきと思いますが、ソウル、台湾としている理由をお願いします。

○秋定観光振興課長
 ソウル、台湾については、日本語が話せる非常勤職員を配置して観光宣伝活動をやっております。この補助制度全体では全部で3万人送客したのですが、中国は大体半分ぐらい送客しています。
 ただ、そのほかのソウル、台湾についてはまだ伸び代がある地域ですので、誘客を促進していきたいという思いで職員を配置させていただいています。

○土屋委員
 ぜひ宣伝が足りていないところは頑張って人を増やしてください。

 3つ上の訪日教育旅行の誘致で、日本に教育旅行で誘致をしたいのは対象が中国と台湾です。韓国は、日本に勉強に来るのにふさわしくないのかと取れてしまうので理由を教えていただきたいと思います。

○秋定観光振興課長
 中国については、昨年度非常に需要が伸びています。あわせて台湾については、2月の中旬に国際教育連盟と国際交流を進める覚書を締結しました。これらを踏まえまして、中国、台湾については伸び代があるということで交流を進めているところです。

○土屋委員
 韓国が入っていないのはなぜですか。説明をもう1度お願いします。

○秋定観光振興課長
 韓国については非常に実績が少なくて、昨年起こりました船の事故以降非常に需要が冷え込んでいますので、今のところ市場として少し外しています。

○土屋委員
 最後に、説明資料45ページの駿河湾フェリーについて伺います。
 台船に穴があって運休の話は聞きましたが、駿河湾を通るときに富士山が白く1番きれいに見えるのは夏より冬です。その時期に全く動かないのはどういうことかなと、今年富士山が白いうちに走らないのですよ。その状況になる前になぜ気づかなかったのかと地元としては思います。
 本来なら1番よいシーズンを逃して運休したら、はっきり言ってよい印象はなく、うまい話ではないと思います。頑張って船の運航を4便から3便にしましたと言いましたが、修理の前から確か3便になっていて、台船の話などないときからフェリーを残したいため3便にしたはずです。 
 ターミナル移転によりせっかく静岡市の病院に行ったり、通勤に使える場所にフェリーが止まれることになりますが、車なしで伊豆に着いてどうやって動くのか。タクシーやバスがあるのかなど交通手段について教えていただきたいと思います。

○秋定観光振興課長
 まず最初に、3便のお話がありましたが、今実は土日は4便運航させていただいております。土日も含めて3便にすることも検討課題として、一般社団法人と一緒に考えているところです。
 確かに土肥側の二次交通は非常に脆弱で、いろいろ課題を抱えております。今現在土肥側にはシェアカーを2台設置して、そちらの運行で二次交通の整備をしているところです。
 あわせまして、徒歩乗船となりますと団体旅行がなかなか難しいので、例えば清水に団体バスで来た場合、そのバスを土肥側に回していただく航送料を支援して団体旅行を逃さず、また台船を確保した際には団体旅行をそのまま呼び込むことを考えています。

○土屋委員
 最後に意見ですが、今みたいな話をしていたら、はっきり言ってフェリーをやめるように言いたくなります。清水から土肥まで何分でいくか車で走ったことはありますか。簡単に着かないです。フェリーは時間がかからないで渡るわけでしょう。夢物語みたいな話をするならフェリーはやめるようにという話になります。フェリーを残さなければならないと県民に思ってもらうためには、現実的な話をして残すための努力を最大限してもらって、初めてそれでは残さなければならないという話になると思います。病院にでも利用してもらわなければ今はフェリーを残せないかもしれないと思っているからそういう話をしています。ですから現実的な話をしてしっかりと残せるように、1日も早く台船を直してフェリーの役割をしっかり果たしてもらうように頑張っていただきたいと意見を言って質問を終わります。ありがとうございました。

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