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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成19年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:遠藤 榮 議員
質疑・質問日:06/27/2007
会派名:自由民主党県議団


○遠藤委員
 1点だけお尋ねをいたします。
 今、水問題でありますが、水を制する者は国を制するということで、各国においても水の施策というのは古代からずっとそういう問題ととらえられてきたわけでありまして、特に私たち静岡県の場合には天竜川、大井川、富士川と狩野川というような形で特別大きな河川があるということで、そして富士山を初めとする大きな山もある、そういうことで非常に保水能力もたくさんある県であろうかと思います。
 その中で工業用水の問題につきまして若干お尋ねしますが、長い間、静岡県の工業用水は高い安いで論議されてまいりました。それで、東部地区にある3つの工業用水は黒字でありながら何で同じような形でやるんだということで論議をいたしてきたわけでありますが、皆さま方の大変御理解をいただきまして、東駿河湾の問題につきまして、十分とは言えませんがある程度ユーザーの希望にこたえていただいたと、そういうことでありますので本当にそれは感謝を申し上げたいと思います。しかしながら満足のいくような形でありませんので、またなお一層の御努力をいただきたいと思います。
 それで今、8番委員から渇水状態の問題がいろいろ出たわけでありますが、このそれぞれの工業用水、川からとっているわけでありますが、水利権の問題がどうなっているのか。
 例えば、東駿河湾の場合には富士川との関連もありますし、日本軽金属の発電所の水をいただいているということもあるわけでありますが、この辺の重立だったところの工業用水の水利権の問題についてお尋ねをいたす次第であります。

 それから、どっちかというと工業用水というのは今までは非常に右肩上がりのような形でふえてきたわけでありますが、節水とか工場のいわば廃業とかという形で、その量がだんだん今減ってきているわけであります。製紙においても、紙1トンに昔は水100トンという時代があったんですが、今は30トンぐらいになっているはずであります。非常に将来的に工業用水というのはなかなか右肩上がりではいかないような感じもいたすわけでありますが、その点の、やっぱり営業努力、またいろんな面で努力をしていかなければならないと思うんですが、その辺の考え方。
 上水道の関係はかなり右肩上がりでずっときているんですね。その辺で、そういうことを考えてみますと、水道事業会計の関係につきましては私はあまり心配はいたしてないんですが、工業用水の関係についてのこれからの、いろいろとこの資料も見させていただいてますし、また委員会でもやらせていただきましたので、その辺について、水利権の問題と、それから将来のことについてお答えをいただきたいと思います。

○望月水道室長
 工業用水の水利権はどのようになっているかということですが、まず、水利権につきましては各水道ごとに各河川で、ほとんどが直轄河川になりますので国土交通省の水利権を得るような形になっております。
 そういう中で現在、各水道とも必要な需要量に対して供給しているということで、水利権的には今認めていただいているのは必要水量、現在、水利権をとった範囲の中での水量については今のところすべて水利権水量を認めてもらっております。
 ただ、今後水量が減ってきたりしますと、またその段階で考えなきゃいけないんですが、工業用水につきましては経済状況とか企業の進出状況、あるいは地下水の塩水化とか水質状況が悪化したりとか、そういうふうなことが出てきますとさらに必要ということから、今の状況でいきますと、現在つくってある施設は水利権で大体賄っていけるんじゃないかなというふうに思っております。
 将来的には、またふえてくれば、川によっていろいろ水量の問題、先ほど言いました天竜川なんかは渇水が多いということで、これから新たに天竜川に水源を求めるというのは非常に難しい状況じゃないかと思いますが、東駿河湾工業用水の日本軽金属の蒲原のところの発電放流水につきましては、我々が思っている段階ではまだかなり取った後でも海に流れていく水が多いということから、工業用水の必要量がさらにふえてくれば、また水利権なり対応していきたいと思いますが、現状ですと、またふえるというふうな状況がまだ見えないものですから、現状の水利権の中で何とかやっていけるような状況だと思います。以上です。

○小関経営室長
 工業用水の販売の営業努力についてでありますが、私ども一番ことし大きな力を入れておりますのは配水管布設延長。配水管の布設をするに当たって私どもの方で、言ってみればお迎えに行くといいますか、今まででしたら多くが企業の方に御負担をしていただいていたんですけれども、おかげさまでそれなりの利益が出ているということで、私どもは各工業用水によって違いますけれども、例えば西の方で西遠地区でしたら1,000トン取ってくだされば1キロぐらいは離れていてもうちの方でその間の布設費を出しましょうと。要はうちの方で、10年間取ってくだされば元が取れる、そこら辺を1つのメルクマールとしておりますけれども、そういうことで配水管の布設延長ということで補助制度といいますか、そういうことで私どもの方でそういう管の設備投資をやっていこうというのが大きなところであります。
 2番目といたしましては、これは水利権とも絡みますけれども、工業用水というのは製造業が主体ですけれども、例えば公園だとか、その他公的な目的以外にも結構空調だとかそういうのに使っています雑用水ですね、雑用水の販売促進というものを役所だとか商工会議所、そういうところにも行きましてかなり力を入れていきたいと思っています。それは国交省、今の水利権との絡みがありますのですべて許可を得なければいけませんけれども、雑用水は能力の10%までは認められているものですから、そういう雑用水の販売に力を入れていきたいと。
 あとは、例えば企業誘致担当部局と情報を密にしながら、新聞に載ったらすぐ出先なり私どもが飛んでいきまして、例えばスーパーマーケットでも何でもいいんですけども、そういうものの情報がありましたら、上水道よりもかなり工業用水は格安だということで飛んでいってそういうところの情報の収集に努めていると。
 そういうふうに、大きく言いまして配水管布設の延長特例と、雑用水の利用促進、企業誘致担当部局との調整、そういうところとあわせまして、あとは契約水量、今、日量100トン以上でなければいかんということで工業用水はやっていますけれども、それの弾力的な運用なんかも検討してまいりたいと考えています。以上です。

○遠藤委員
 水利権の問題に関して、これは無限ではないと思うんですが、更新の状態もあると思うし、なぜ私そういう質問したかというと、蒲原の日軽金がいつまでもあそこで発電やるかどうかわかりませんし、いろいろなことがあると思うんですよ。それで、国交省の問題もありますが、その水利権の、そこの各企業体によって全部違うかもしれませんが、例えばいつまでもいいのか、こっちからやめたよって言わなければ永久に使わせてくれるのか。ある程度、水利権の期限とかその更新とかというのがあると思うんですが、それについてちょっと教えていただきたいと思います。
 やっぱり工業用水というのは、非常にそういう面では私たち静岡県が非常に栄えてきた1つの大きな要因であろうと思いますので、これからも一生懸命頑張っていただきたいと思います。かつては水を売ってやるって気持ちだったんですね、正直言いまして。私も製紙の人間ですからよくわかりますが、それで今、いろんな形の中で買っていただくという形になってきたと思うんですが、そういうことの中で配管等々につきましてやっぱりある程度見るということは、これからの供給に対しての伸びというのは非常に期待をされると思います。そういうことでこれからも頑張っていただきたいと思いますし、今までの皆さま方の御苦労に対しまして心から感謝申し上げたいと思います。
 水利権の問題だけちょっと教えてください。

○望月水道室長
 日軽金がつぶれたらとかいう話がありましたけれども、水が取れなくなってしまうというようなことですね。
 実は水利権につきましては、日本軽金属もダムから取っているところも同じなんですが、すべて国土交通省の水利権の範囲に入っております。そういうことで、日軽金の蒲原の放流発電につきましても全部国の水利権をとっておりまして、日軽金もとっておりますし企業局もとっていまして、全部つながっているというふうなことで、水につきましてはすべて水利権が一体的につながっているということだもんですから、なくなればまたそのかわりというものをやはり考えざるを得ないと思うんですけれども、今ある水利権の中ではそういうものがなくなるということを想定しておりませんので、極端な例を言いますとダムがなくなっちゃうという話にもなりかねないんですが、天竜川でも発電したものを取っているところもかなりありますし、それからもうちょっと小さな規模になりますと、姫川発電っていう小さな川で取っているところもありますが、それもすべて国の水利権がついているようなところだもんですから、水利権はその施設がなくならない限り続くものと考えております。
 やはり、そういうものがもしなくなるということになりましたら代替的なものを、やはりうちの方も同じように水利権を受けているものですから、とるような方策をやはり考えていかなきゃいけないと思っております。

○遠藤委員
 そうすると、水利権って無限にあるっていうことですか。というのはね、例えば東駿河湾の場合はそれはわかるんですが、富士川なんて取っているわけでしょう、富士川自体から。そういうことで水利権は、そういう施設でやっている以上は無限ということですか。これ、例えば更新とかはないんですか。

○望月水道室長
 失礼しました。ちょっと意味を取り違えておりまして申しわけありませんでした。
 水利権は、基本的には全部期限がついております。その期限が来た段階で、次に必要水量が適正に取れているかどうかということを審査するような形になります。それで、やはり同様に必要だということになれば水利権が更新されて同じようにつながる状況になりますが、今度は必要量が少なくなってきて必要ないというふうなことになってきますと、水利権の更新はやはり少ない水量でないと取れなくて、従来求めていた量は取れないような状況になってくると思います。
 東駿河湾ですと、現在の水利権の許可期限が18年3月31日になってまして、同量で更新の申請を行ってございます。まだ許可はおりておりませんが審査中になっております。

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