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委員会会議録

質問文書

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平成20年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:堀江 龍一 議員
質疑・質問日:12/12/2008
会派名:自由民主党県議団


○堀江委員
 最初に、148号議案に関連してちょっとお聞きいたしますが、まず扶養手当の削減に関し、配偶者を持ってる警察官は全員500円下がると、こういうことですね。まず確認をさせていただきます。
 それから、駐在所なんかは御夫婦で、配偶者と一緒にそこに駐在されている方がいらっしゃると思うんですけど、これらに対する影響というのは出てこないのか、まずお聞きをしたいと思います。

 それから、この資料の昇給の号級数を見ますと「良好(標準)」、「やや良好でない」、「良好でない」の人員分布率が75%、管理職のほうは60%と、こうなってますけども、警察の職員が「やや良好でない」とか、「良好でない」なんていう勤務をされているんでは、これ不安が募る一方だと思うんですね。こういう評価の仕方というのはやめるべきではないかと思うんですけども、その辺をちょっとお伺いしたいというふうに思います。

 それから、勤務成績の評価ですけれども、今現在どういうふうにされているのか。具体的にちょっと御説明をいただきたいというふうに思います。

 それから、交番の再編に関連してちょっとお聞きをいたしますけれども、何年か前に派出所が交番の名称に変わったというふうに思うんですけども、交番の名称に変えた理由をまずお聞きをしたいというふうに思います。

 それから、県内には駐在所というのはどのくらいあるのか。またこの駐在所の勤務状況は、どういった勤務をされているのか。また人員配置等はどういうふうになっているのか。この辺をお聞きをしたいというふうに思います。

 それから交番の再編は、今空き交番をなくそうということで統合等をされていますけれども、今後どういうふうにされていくのか。
 それから今議会でも、交番の老朽化に伴って改築をしていくということで交番の位置が変わってきていますけども、この交番の位置が変わるということによって業務に差し支えないのかどうなのか、この辺をちょっとお聞きしたいというふうに思います。

 それから県は数年前に、防犯まちづくり条例をつくりましたけれども、知事部局とどういうふうに連携をとられているのか、この辺をお聞かせをいただきたいというふうに思います。
 それから、知事部局に言わせますと、防犯のまちづくりのための組織ができ上がってきているということでございますけども、我々の感覚でいきますと、自治会に全部押しつけているだけで、消防組織なんかも全然違う形で、自治会は逆に負担がかかってきてると。
 また、何回も言ってるんですけども、消防の組織と防犯の組織と全然違うばらばらの組織になっているもんですから、我々の耳に入ってくるのは、今まで例えば交番単位で防犯協会等ができてたと。それが今度は消防とは全然違う格好になってくる、大変でしようがないというふうに自治会の役員からそういうお話を聞きます。そういった意味で、警察はやっぱりもっと指導力をもってやっていくべきではないかというふうに思います。
 県外視察で、熊本県のほうの交番の視察に行きましたけども、地域の皆さんが協力して、交番の中にそういった拠点づくりをしてますけども、もっとそういった意味では知事部局と連携をして、警察だけでなくて、やっぱり地域の自治会組織を有効に生かしていく必要があると思うんですけども、その辺は今後どういうふうにされていくのか、お聞きをしたいと思います。
 また、今も言いました県外視察で熊本県へ行きましたときに、警察官のOBの方が、積極的に自治会組織等を育成してるということですけども、今後、警察としてOBの方々をもっと活用して、地域の自治会組織の育成をしていくべきだというふうに思いますけども、その辺をどういうふうにお考えになっているのか、ちょっとお聞きをしたいというふうに思います。

○真家警務部長
 最初に、配偶者の扶養手当が500円下がるのかということでございますが、御指摘のとおりでございます。
 いわゆる配偶者にかかわる手当の月額を1万3000円とすることという人事委員会の勧告に基づきまして、現行1万3500円であるものを500円引き下げて、1万3000円とするものでございます。
 影響はということでございますが、いわゆる扶養手当の月額を500円引き下げるということでございますので、月々500円掛ける12カ月でございますから年間で6,000円、それにこの扶養手当というものは6月、12月のボーナス、月々の地域手当、これの基礎額に反映されておりますので、これらも合わせまして、配偶者を扶養している人、1人当たり年収が約8,000円減額となるということでございます。しかし、この総額が減るということはまことに残念なことでございますが、人事委員会勧告に沿ったものでございまして、公正なものであるというふうに理解をしております。職員にもこの点を周知徹底していきたいというふうに考えております。
 また、駐在所への影響ということでございますが、当然駐在所員が配偶者を扶養者としている場合には同様でございます。ただ、駐在所の場合には、いわゆる駐在所の家族手当というものが出ておりまして、これが月額7万6000円ほど出ておりますので、さほど大きな影響はないというふうに考えております。

 次に、資料1の昇給に関しまして、「良好(標準)」、「やや良好でない」、それから「良好でない」という者の分布が、75%もあるのかということでございますが、これは配分の関係でございまして、良好――標準が75%ずばりいく場合もございます。ほとんどはそこの部分に当てはまってくるのかと思いますが、いわゆる不祥事等で懲戒処分があった者だとか、若干体のぐあいが悪くて休みが続いているだとか、そういった者等々につきまして、委員御指摘の下のほうの区分になる場合も出てくるかというふうに考えております。したがいまして、ほとんどの者が、「良好(標準)」以上の働きをしてるというふうに、御理解いただければというふうに思います。以上でございます。

○殿岡警務部参事官兼警務課長
 委員お尋ねの勤務実績の評価の関係でございます。
 現在は警部級以下の職員につきまして、1月1日から12月31日までの期間を定めまして、この間の勤務実績をそれぞれ評価しております。これに基づきまして、今もAからEまでの評価区分を出しております。評価の内容につきましては非常に細分化しておりますので、その者の本来の実績というものが評価されるものと私どもは考えております。以上でございます。

○池野地域部長
 交番関係につきまして幾つか御質問がございましたので、お答え申し上げます。
 まず、1点目の交番という名称に変わった理由ということでございますけれども、これは平成5年までは派出所と呼んでおりました。しかしながら、住民の皆さんにも交番という固有名詞がもう既に定着をしていたということで、それと同時にまた交番の機能が非常にすばらしいということで海外へも交番制度の輸出がございました。そんなことで、交番の名称を固定化しようということで、平成5年に交番ということで定めたものでございます。

 それから、駐在所につきまして幾つあるかということでございますが、今154カ所ございます。人員は159人でございます。
 それから、勤務の状況につきましては、基本的には日勤勤務でございまして、ただ日勤勤務ばかりですと夜間の治安実態というのがわかりませんので、週に2回ないし3回の夜間勤務を設けてございます。

 それから、空き交番対策――空き交番を今後どうするのかという御質問でございます。
 空き交番につきましては政府目標――政府の約束事で空き交番をなくしましょうということで、平成19年に空き交番をすべて解消をしたわけでございます。しかしながら住民の要望が、警察官に交番にいてほしいという要望と、それからパトロールをしてほしいという要望と相反するというわけじゃないんですけども、二律背反的な要望がございますので、現在、交番相談員を199人置いていろんな届け出であるとか、被害届あるいは遺失拾得、地理案内、こういったものの対応を実施しておりまして、警察官はパトロールを主に実施をして、この両方の要望にこたえていこうということで、引き続きこれにつきましては交番相談員等の拡充等も図っていかなきゃならないなというふうに考えております。
 それから、交番が変わった場合に仕事に支障がないのかという御質問がございました。これは静岡南署管内の八幡の交番が来年3月に新しくなるわけですけれども、もちろん交番の移転につきましては、地元の自治会を含めた警察署協議会、あるいは交番の協議会、こういったものに周知をお願いをするということと、それから広報活動をしっかりして、住民の皆様にお知らせをするという手段は、当然ながらとっていきたいというふうに思っております。
 交番につきましては、委員は思い入れも深くて非常に関心もございますが、今後とも特に交番の移転等につきましては、住民の皆様にしっかりとした広報をしていきたいなと思ってます。以上であります。

○殿岡警務部参事官兼警務課長
 ただいまの交番の関連で、勤務期間と申しますか、配置期間につきまして申し上げます。
 私どもでは一応、人事異動する際の基準といたしまして、階級で申し上げますと警部級はおおむね3年、警部補級は5年、巡査部長、巡査は7年という者を長期在官者というふうにとらえております。これは在勤者の長期在勤による弊害――大変大きな権限を負託されておりますので、そうしたものによる弊害を排除すること。それから、勤務する者の勤務意欲を向上させるという効果を考えまして、このような基準を設けているわけでございますが、個々の勤務員、あるいは勤務状態等を勘案した上、異動等を行っております。
 したがいまして、これは例でございますけれども、長期在勤する者として現在一番長い者は、三島の駐在所におります方が21年、同じ駐在所で勤務しているという例もございます。地元の要望、あるいは本人の勤務ぶり、そういったものを勘案した上での長期在官になっていると考えております。
 したがいまして、交番で配置がえがあることにつきましては、一応そのような基準があるということで、御理解をいただきたいと考えております。

○末木生活安全部長
 防犯まちづくり条例関係についてお答えします。
 1点目の知事部局との連携でございますが、県といろんな連携をする組織はつくってございます。例えば、静岡防犯まちづくり県民会議、それから防犯まちづくり庁内推進本部、さらに防犯協会とも連携しておりますけども、この防犯協会の会長も知事がやっておりますし、県の事務担当をしてますくらし交通安全室ですか、ここに警視、警部級を県警から派遣しております。
 こんなところから緊密な連携をとりまして特にやってることとしまして簡単に申しますと、防犯広報活動、それから防犯ボランティアリーダーの育成、ここら辺を中心に県と連携してやっているということでございます。
 地域の活動をもっと活性化すべきじゃないかということですが、そのとおりでございまして、地域住民の方が、それぞれみずからの安全をみずから守るということで頑張っていただくのが一番基本でございますので、特にセーフティ・タウン運動等々を実施しまして、地域の意識、住民の意識を高めるということに努めているところでございます。
 OBの活用でございますが、これは例えば交番相談員ということでOBが交番におりますので、そういう方に地域の方と連携してもらって、その指導をしてもらっている。あるいは自主防犯ボランティアにたくさんOBが入っております。そういうことで、みずからボランティアとして活躍していただいているというのを聞いております。皆さんの経験を生かした活動を今後もしてもらうように協力を求めていきたいと思っております。よろしくお願いします。以上です。

○堀江委員
 どうもおもしろくないんですけど、扶養手当を人事委員会の勧告だから500円下げると。配偶者の力というのは、今うんと大きくなってきている中で、警察官というのは、特に家族の協力が大事だというふうに思うんですね。そういうところで、今人事委員会が500円下げるから適正だという言葉が出てくると、ちょっと違うんじゃないかと。むしろ逆に、配偶者の協力を得るために上げるべきじゃないかというぐらい、警察内部から声が出なきゃおかしいなと逆に思うんですけども、これは世の中に対して警察も即応しなきゃいけないということだというふうに思いますので、これが業務に大きく影響の出ないよう、ぜひとも警察内部で御協力いただくように、周知徹底をしていただきたいというふうに思います。

 昇給の問題もそうなんですけども、給与が警察官の士気に影響するとは思いたくはないんですけども、やっぱり人間というのは、きちんとした評価を受けていると思わないと大変ですから、やっぱり勤務成績の評価というのをしっかりやっていただいて、士気が向上するようにしていただくようにお願いをしたいというふうに思います。条例に関しては以上でございます。

 それから交番なんですけど、先ほど名称を変えたというのは、やっぱり警察内部から交番の評価が上がるように努力をされたことは事実だと思うんですけども、地域の意識が交番の名称を変えさせたというふうに思うんですね。交番そのものが警察だけででき上がったんじゃなくて、やっぱり地域の人たちと連携したから交番ができ上がってきてるんですから、この交番のよさをなくすということでは困るというふうに思うんですね。
 先ほど言われたように、国からの空き交番をなくすようにという指示で交番をそういうふうにしてるんだと。こういう意識じゃ、私は交番のよさというのはなくなるというふうに思いますので、もっと交番戦略をしっかり持っていただいてやっていくべきではないかと。地域の人の協力がなくなると、やっぱり警察はもっと大変になってくると思うんですね。犯罪がいろんなところで、どこで起こるかわからない状況になってきていると思いますので、もう少し地域に合った交番戦略をやっていく必要があるんじゃないかというふうに思います。
 例えば老朽化というのは警察官の業務に支障を来しますから、建てかえるというのは結構なんですけども、例えば先ほど出た八幡の交番だって今度は有明へ移るわけですね。そうすると八幡から有明の地域に移ったときに、八幡交番と言ったって地域の人はピンとこないわけですよね。どこに八幡交番があるんだと、こういうふうになっちゃう。じゃあ有明交番と名称を変えるのかといったら変えない、管轄区域も変えない。地域の住民の人たちは、防犯で協力するのに警察の都合で交番を勝手に変えられちゃ困るという意見が強いんですけども、やっぱりこれからは地域の人たちを説得しながら巻き込んで、交番戦略を警察としてどういうふうに活用していくかということを考えてやっていただかないと、やっぱり交番のよさ、また交番の持っている力というのが、どんどんどんどん減少していくというふうに思いますので、その辺をよく考えてこれからもやっていただきたい。
 今いろいろ犯罪が多発して、いろいろなことに気を使わなきゃならない時代になっているから、警察というのは大変だというふうには思うんですけども、警察力を高めていく必要があると思いますので、その辺もっと戦略的に交番活用をしていただきたいというふうに思います。

 それから、防犯のまちづくり条例を県はつくりましたけども、もっともっと警察の意見が反映されていいと思うんですね。県当局には言ってるんですけども、条例をつくりゃ防犯になるかと言ったらお題目を唱えているだけじゃちっとも実行力がないと。むしろ警察みたいに具体的にどうやったら防犯ができるかということを戦略的に考えていかないと、防犯まちづくり条例をつくって地域の人に押しつけるだけじゃちょっと無理だというふうに思います。
 むしろ警察が具体的に、防犯に関してはこういうふうにやったほうがいいという指導を自治会などにしていかないと、組織が生きてこないというふうに思いますので、知事部局ともっと連携をしていただいて、地域が防犯をやるんだというふうな意識を高めていただくように警察は頑張っていただきたいとお願いだけで終わります。以上です。

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