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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:10/05/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 8番です。分割方式でよろしくお願いいたします。
 まず、6番委員の質問に関連するかもしれませんが、秋の交通安全運動を9月下旬の10日間やられたと思います。例年と一緒だと思いますが、今回も子供と高齢者を交通事故から守ろうということでやられたと。その10日間の事故の発生状況とか高齢者、子供にかかわる事故が例年と比べてどうなのか教えてください。

○出雲交通企画課長
 交通安全運動期間中の事故の発生状況ですけれども、これは速報値ということで御了解いただきたいわけですけれども、人身事故の件数が938件です。これは前年比で言いますとプラス144件。死者が5人。これは前年比で言いますとプラスの4人。負傷者は1,171人。これは前年比で言いますとプラス78人と件数、死者、負傷者ともに増加している状況でございます。
 期間中の子供と高齢者の交通事故の発生状況を申し上げますと、子供の事故は件数が65件。これは前年比でマイナス23件。死者はございませんでした。これは前年比プラスマイナスゼロ人。負傷者は70人で前年比マイナス27人でございました。
 高齢者事故でございますけれども、高齢者の関係する交通事故は件数が293件。これは前年比でプラス48件。死者が3人。これは前年比でプラス3人。負傷者が176人で前年比プラス11人という状況でございました。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 子供と高齢者を守ろうということでやられたところですけど、事故の発生状況も去年よりふえて、去年から比べて減っているのは子供にかかわる事故だけだったんです。
 これを踏まえて、この次は歳末というんですか、年末の交通安全運動になると思うんですけど、シーズンが来たからやるんではなくて、思い切り何か変えないと効果が出ないような気がするんだけど、年末に向けてどのような対策を考えていらっしゃるか、お願いします。

○出雲交通企画課長
 先ほど御説明したとおり、期間中の交通事故の発生状況は子供の事故は減少しましたけれども、高齢者事故は増加している状況にございます。
 このような結果を踏まえまして、例年秋口から年末にかけまして、高齢の歩行者が被害に遭う交通事故が増加傾向にございますので、特に交通事故が多発いたします午後4時から午後8時の夕暮れ時から夜間にかけまして、制服警察官によります街頭活動の強化ですとか、あるいはパトカー、白バイによる赤色灯点灯によりまして、全ての道路利用者に注意を喚起するとともに、自治体、関係機関、団体と連携しまして自発光式反射材ですとか反射材つきエコバッグの利用促進、反射材の効果を高め歩行者を早目に発見し車の存在を知らしめるための早目のライトオンの徹底について、年末に向けて広報啓発活動を推進してまいります。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 きのうの説明にもございましたね。これから日が沈むのが早く、暗くなるのが早くなるのかな、高齢者の事故がふえるという話でしたが、今度は高齢者のドライバーにかかわる質問をさせていただきます。
 免許を持っている高齢者の割合が、要するに自主返納をやっていらっしゃるから、それが徐々に認知されれば割合は減ると思うんですが、その推移はつかんでいらっしゃるんでしょうか。

○今泉交通部参事官
 高齢者の免許保有者の推移について、説明いたします。
 高齢者と位置づけます65歳以上の運転免許保有者数でございますが、過去10年の推移を見ますと平成18年末は36万3436人でありました。平成27年末は59万3619人と23万183人、率にして63.3%増加しております。
 ちなみに、今後問題となります75歳以上の高齢者の運転免許保有者の推移であります。この10年の推移としまして、平成18年末に9万5573人であったものが、平成27年末は17万5516人と7万9943人、率にして83.6%増加しております。
 なお、今後10年のスパンで見てみますと、その倍率は約3倍に上がろうかと考えておりまして、75歳以上で言いますと約59万人が免許を保有している形になろうかと予測されております。

○大石(哲)委員
 枯れ葉マークと自分では呼んでいるんですけど、あれをつけている車が多いということで、何かちょっと怖くなります。敬老会とかに行って自分がお酒を飲むと、飲まない敬老会対象者が帰りは送っていきますよと言うんですけど、年齢を聞くと80代後半とか、かえって怖いなと思って御辞退しているんですけども。
 これだけ高齢者の免許を持った方がふえているということは、高齢者にかかわっている事故も同じようにふえているんでしょうか。

○今泉交通部参事官
 高齢運転者事故件数ということで、説明させていただきます。
 過去10年の推移を見てまいりますと、平成18年中は4,668件でございましたが、昨年――平成27年中は6,252件と1,584件、率にして33.9%増加しております。
 ちなみに、75歳以上の高齢運転者の事故件数の推移ですが、平成18年中は1,320件、平成27年中は2,251件と931件、率にして70.5%増加しております。こういった現状です。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 今、高齢者の運転免許は自主返納というか、みずからもう認知度が下がったとか目が悪くなったとかということで返すのが流れなんですが、聞くところによると来年の3月から、今度はある意味それを行政というか公安が促すような制度というか、道路交通法が改正されて、ちょっとあなたは医者に行って目を見てもらったほうがいいじゃないですかというように改正されるということなんですが、これについてどう変わるのか教えていただけますか。

○今泉交通部参事官
 平成29年3月12日に施行されます改正道路交通法の改正点について、説明させていただきます。
 まず、今回の改正で75歳以上の運転者が認知機能が低下したときに起こしやすい例えば信号無視、通行区分違反、一時不停止など18種類の一定の違反をした場合に、臨時認知機能検査の受検が義務づけられることとなりました。
 次に、臨時認知機能検査の結果が直前に受けました高齢者講習における認知機能検査の結果より悪くなっていた場合、臨時高齢者講習の受講が義務づけられることとなります。
 さらに、臨時認知機能検査及び認知機能検査の結果、認知症のおそれを示す第1分類となった場合は、臨時適性検査の受検または医師の診断書の提出を命じることとなります。そして適性検査等の結果が認知症と診断されますと、運転免許証の取り消しもしくは6カ月以内の停止処分が行われることとなるという内容になっております。
 なお、この改正の目的ですけれども、やはり75歳以上の高齢運転者の認知機能が低下した場合に起こす交通事故もふえていることから、こうした高齢者に対するタイムリーな医師の診断や安全運転支援を行えるようにするのが法律の目的となっております。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 単に年齢で切るのもかわいそうな高齢者もいるんです。90歳でもしゃきしゃきとしてる人もあるし、70歳でもどうかなという人もあります。免許証を取り上げちゃうというか、返させるようにすると、その人の老いも早くなる気がしますので、なかなか難しい問題ですが上手にやっていっていただきたいと思います。

 この法律の改正はこうなりますよという啓発運動もしていくと思うんですが、それはどのように考えていらっしゃいますか。

○今泉交通部参事官
 改正点の周知についてでございますけれども、県警では関係箇所へのポスターの掲出、警察署などを通じたリーフレットの配布でありますとかホームページへの掲載を行ったところでございます。
 さらに、免許窓口や高齢者宅訪問での広報、医療、福祉ほか各種関係機関、団体と連携した各種広報など、あらゆる機会を通じ県民に対し改正内容の周知を図っております。
 なお、70歳以上が受講します高齢者講習につきましては各指定自動車教習所で行われておりますけれども、この場において事細かくこの法律の改正について教養が行われているということで、かなりの方が承知されていると承知しております。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。十分啓発していただいて、混乱のないようにお願いしたいと思います。

 では、質問を変えまして、先月の中ごろに新聞にも出ましたスーパー防犯灯の件です。
 これは、浜松市の市民生活課でも対応に苦慮していて、浜松市はいち早くNPOに渡すという動きがあるようですが、これはそもそも国が主導でやった事業だった。静岡県では35基ついたというんですが、これはそもそも他の県でも同じように故障で動かないという状況なんでしょうか、教えてください。

○大石生活安全企画課長
 いわゆるスーパー防犯灯でございます。正式名称は街頭緊急通報装置と申します。警察庁が主導となりまして国費補助事業として始めた事業でございます。
 現在、全国のスーパー防犯灯は平成23年と比べて約5割近くが故障等で撤去されている状況にございます。

○大石(哲)委員
 ありがとうございます。
 県内は、2005年から3年間ぐらいで設置して、もう2013年にはふぐあいが発生している。直すにも部品の製造がとまっている。普通に考えると早過ぎませんか。車だって製造をやめてから10年は部品はつくるという話があるんです。
 そもそも、これは35基立てるのに幾らかかって、それに見合う効果はあったと思われるんですかね。どうぞ。

○大石生活安全企画課長
 まず、スーパー防犯灯の設置時期でございますが、8番委員御指摘のとおり平成16年度にまず静岡市葵区に5基、それから浜松市中区に10基、次に平成17年度に沼津市に10基、平成18年度に富士市に10基それぞれ設置されております。
 その設置費用でございますが、静岡市、浜松市につきましては15基で5400万円でございます。沼津市につきましては10基で5300万円でございます。富士市につきましては10基で4200万円でございます。ただ国費補助事業で半額は国が負担しております。
 その効果でございますが、まずそもそもスーパー防犯灯の機能について若干御説明をしたいと思います。このスーパー防犯灯は非常事態発生に際し、通報ボタンを押しますと赤色回転灯がまず点灯をいたします。そして非常ベルが鳴る。インターホンを介して警察官と通話ができます。それと同時に防犯カメラが撮影している周辺画像を警察署に送信するという機能を有しているものであります。したがいまして大きく分けて通報機能と防犯カメラ機能の2つがございます。
 その防犯灯の運用状況でございますが、8番委員御指摘のとおり、既に浜松市中区に設置されていました10基については、老朽化に伴う重大な故障で復旧が見込めなくなりまして、本年9月にこの支柱をNPO法人に譲与しております。そして現在残る静岡市、沼津市、富士市で合計25基を運用しているところでございます。
 この25基の効果についてでございます。
 設置されてから現在まで、現在設置中の3地区すなわち静岡市、沼津市、富士市の各地区におきまして、刑法犯罪の認知件数が設置前に比べて平均して6割減少している状況が上げられます。それに加えまして地域住民の安心感の醸成、あるいは防犯意識の向上につながっているものと考えております。
 事件事故の通報でございますけども、設置から本年8月末までの間、これは浜松市を含む4地区でございますが、110件通報がございました。このうちこの通報をもとに事件検挙されたものは暴行、傷害事件などで6件、7人でございます。
 しかし、設置から10年以上経過した今日、携帯電話を初め通信手段が格別に向上しておりまして、ここ数年は事件事故の通報は激減している状況でございます。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 お話を聞いていると、やはり防犯カメラはこれからも効用があるかなと思うんですけど、通報装置は防犯灯まで行ってボタンを押すなりということですので、どんどん廃れていくような気がします。
 もう1つ、防犯カメラですけど浜松市に設置されていたスーパー防犯灯はNPOに譲渡した、防犯カメラの映像はNPOに帰属するというんですけど、官地――公の土地に立っている防犯灯を譲ったわけです。そのカメラの映像がNPOに帰属するというのは僕はちょっと聞いていて違和感があるんだけど、その感覚はどうでしょうか。

○大石生活安全企画課長
 商店街組合あるいは各市町とも駅駐輪場等に既に防犯カメラ等を設置してくれておりまして、運用してくれております。NPO法人でございますので、私どもとしましてはしっかりとプライバシーの保護といった観点から指導をしつつ連携を図って、適切に管理運用をしていただきたいと思っております。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。わかりました。
 質問をかえます。ポケモンGOの関係です。
 配信から二月半ぐらいたちまして、聞くところによると浜松東警察署にはレアなキャラが出没するということで、それを獲得しようとする方が出没するようなんですが、二月半たって事故とか違反についてはどうなのか。浜松東警察署についてはどう対処されたのか、そこも合わせてお聞かせください。

○出雲交通企画課長
 まず、配信以降におけます交通事故、それと交通違反の検挙状況でございますけれども、ちょうど配信開始から2カ月となります9月21日までの2カ月間におけるポケモンGOが起因となる交通事故の発生件数は3件でございます。
 内訳は、人身交通事故が1件。これは軽傷事故でございました。それと物件交通事故が2件でございます。交通違反の告知件数につきましては94件でございました。

○山城総務部参事官
 浜松東警察署については、配信から敷地外であると把握しております。敷地外でありますけども、警察業務に今のところ支障はないと報告を受けております。

○大石(哲)委員
 わかりました。私の情報がちょっと違ってたかな。
 ポケモンを獲得しようという人も、たまにはいいことをすると。人命救助をしたりということですので、やたらだめ、ノーというわけにはいかないと思うんですけど、見てるとやはり自転車に乗りながらとか、階段をおりながらとか、はたから見ていてひやっとするようなことがあるんです。やはり安全を確認してやっていただくという趣旨の啓発はやっていってほしいと思うんですが、どうでしょう。

○出雲交通企画課長
 まず、自動車とか原動機つき自転車は道路交通法によりまして、あるいは自転車は静岡県道路交通法施行細則によりまして携帯電話の運転中の使用が禁止されておりますので、街頭活動を通じてしっかりと指導、取り締まりを行っていきたいと考えております。
 また、自転車に対しましては街頭指導を行うとともに、関係機関、団体と連携して危険性についての広報活動を行っていきたいと考えております。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 では、最後の質問にさせていただきます。
 今朝の新聞にも載っていたんですが、磐田市内の82歳の男性が200万円の特殊詐欺に遭いまして、それも最近の流れが還付金詐欺。行政とかから電話があって、お宅には医療費の還付がございますのでと。初めは振り込め詐欺。その次はゆうパックとかで送る詐欺。そこらはまだ理解できるんだけど、お金が戻るという作業をして、なぜお金をとられてしまうのか。この手口を説明できますか。教えてください。

○森田生活安全部長
 還付金等詐欺の手口について、御説明申し上げます。
 還付金等詐欺につきましては、今、8番委員から言われましたように、市町村の職員を装って医療費などの還付などを装って被害者を――金融機関よりは大体7割方が店舗にあるATMです――大きな量販店とかそういうところに誘導しまして、そこで口座間送金により現金を振り込ませる、だまし取るという手口であります。
 なぜこういうことが起きるかといいますと、実を言いますとこの還付金詐欺の被害者はやはり9割以上が60歳以上の方であります。ATMでの振り込み手続にふなれな方なんですね。そういうところを利用しているということになります。
 1つの例を申し上げます。被疑者はきょうじゅうに手続をしなければお金がもらえないとこういう言葉を発します。そうして被害者はそれで慌ててしまいます。冷静な判断ができなくなってしまうのも一つあります。そして被疑者はこうした方々をATMへ誘導します。先ほど言いましたように金融機関ではなくて大型店舗とかそういうところに誘導します。そして携帯電話で指示をしながら画面操作をさせるわけです。
 その手口は、やはり実に巧妙であります。例えば振込金額を入力する画面が出てきます。その画面にあなたの会員番号は99万9999と、9999と並べて入力させます。これを告げて、このときはもう金額を入力させてしまいます。最後に被疑者から電話で振り込みボタンを押してくださいという誘導をするわけです。
 そのときは、おかしいなと気づかれる方もいるんですが、ただ大体相手が公務員とか市町の職員だと信じておりますので、あなたの口座にお金を振り込むという意味ですと言葉で言われると、そのまま振り込みボタンを押してしまって、そして相手の口座にお金が行ってしまう、だまし取られると、こういうのが還付金等詐欺でございます。これは1つの手口でございます。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 今の999という部分がちょっとわかりにくいんだけど、還付金だと普通あっても数万円じゃないですか。それが100万円単位で持っていかれる。そこが999の説明で理解できないんですけど、もう一度お願いできますか。

○森田生活安全部長
 会員番号をそこに入れなさいと相手から指示があるもんですから、この99999を会員番号と勘違いをして入力してしまうということです。それが本当は振り込みの金額なんです。ところが被疑者はこれは会員番号ですからそれを打ち込んでくださいと指示をして、そのまま打ち込んでしまうということになります。

○大石(哲)委員
 いま一つわからないんです。999と押した数字が、それは会員番号だから金額じゃなくて、だけど金額じゃんね。わかりました。
 いろんな手口が考えられるもんですから、聞いていると向こうのほうが一枚も二枚も上手というか、出てから対処という話ですけども、いろんなケースがこれからも考えられると思いますけども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。

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