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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 利幸 議員
質疑・質問日:12/14/2018
会派名:自民改革会議


○鈴木(利)委員
 数点、分割質問方式でお願いします。
 最初に、ライフワークであります部の再編についてお伺いします。
 先日、自民党農林水産対策連絡協議会で農業関係団体、農地森林関係団体、水産関係団体など全部で20団体から来年度要望を受けましたが、その中にかなりいい資料がございまして、少しお話しさせていただきます。
 各県の平成17年から平成27年の農業産出額の推移が出ておりました。この10年間で茨城県は387億円の増、群馬県が350億円の増、鹿児島県が267億円の増、熊本県が246億円の増、千葉県が244億円の増、宮崎県が218億円の増、長崎県が186億円の増、静岡県が312億円の減、愛知県が212億円の減となっております。
 その数字を見ておりまして、今月公表が予定されている昨年の農業産出額がわかれば教えていただきたいと思います。

○遠藤農業戦略課長
 2017年の産出額は例年クリスマス前後に出るわけですけれども、昨日農政局に確認しましたところ、発表の期日が来ていないとのことで、どのくらいの数字が出るかは把握しておりません。

○鈴木(利)委員
 発表していなくても、去年、おととしと比べてどうかはわかるんですが、経済産業部になりまして10年でございます。農業産出額は平成17年からの10年間でマイナスになっています。伸びている県もございまして、違いについていろいろ考えさせられます。前回の委員会で人材はどうだ、予算はどうだと聞いたら、人材も予算も減っていないとの話でございました。10年間の農業産出額の減少をどう捉えているのかお聞きします。

○遠藤農業戦略課長
 この10年間では、お茶関係の産出額が大きく落ち込んでおります。先ほど3番委員から御紹介のありました産出額が伸びている県は畜産、野菜が伸びていますので、本県もこれから畜産、野菜に力を入れて伸ばしていきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 本県も畜産は増加しておりますし、野菜は横ばいでございます。しかしながら312億円の減は大変なことだと思っております。前の委員会でも言いましたとおり、知事が4年間で農業産出額を3000億円にすると言ったんですから、そこを目指してもらいたいと思っています。いろんな研究機関に頑張っていただきたいと思っております。

 昔は各出先機関に研究機関がございました。ミカンの研究機関の分室、果実も都田に研究所がございましたし、そういった研究所を統廃合して1カ所へ持ってきて高度な研究ができるのは大変いいなと思っておりますが、西部、中部、東部の気候はそれぞれでございます。本県の地理的条件を考えると、地域に分室があったほうがいいのかなと思います。分室のかわりに地域の農業者、農業者団体などにお願いしている部分があるのか教えていただきたいと思います。

○杉本産業革新局長
 研究機能の重要性をお認めいただいて、ありがとうございます。
 果樹研究センターにつきましては清水区で一本化したわけですけれども、例えば三ヶ日などで作業効率を上げるための技術的な調査をやっておりますし、東部地域においても研究所の職員が現場に出向いています。場所は1カ所に集中しておりますけれども、AOI−PARC等も先端農業技術も導入しながら現場の圃場もお借りして研究員と農林事務所の職員が出向く体制づくりを進めているところでございます。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 各地でいろいろな情報や技術を交換しているのはわかりましたが、県の一番大事な仕事は環境づくりだと思っております。それによっていろいろな品種が生まれて、栽培方法などがわかってきて普及するのが県の大事な仕事だと思っております。

 今はミカンの季節で、ことしは豊作の年でございます。去年はミカンが少なくて単価が高くて、農家は潤ったところと潤わないところが多かったなと思っておりますが、ことしはかなりお金をとるんじゃないかと思っております。
 研究機関についての質問でございますが、隔年結果の解消に取り組んでいるわけです。三ヶ日農協では隔年結果の低減のための技術対策について、研究機関の対応が必要であるとのことでございますが、何か答弁できることがありましたらお願いしたいと思います。

○池ケ谷研究開発課長
 果樹研究センターの研究開発の取り組みについての御質問でございます。
 果樹研究センターでは生産者の高齢化による栽培面積の減少や、地球規模での気候変動の進行が進む中での生産性革新と高品質を両立する技術開発、気候変動に適応する技術や品種の開発等に取り組んでいるところでございます。隔年結果の低減に関する具体的な成果は今のところ見られておりませんけれども、気候変動に関する取り組みとして、青色LEDを活用した温州ミカンの長期貯蔵技術等にも取り組んでいます。さまざまな角度から気候変動対策等の技術開発を進めていきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 私のほうにはいろいろあるんですが、それは来年の予算に入れてもらうように2月議会の質問で出させてもらいます。

 次にミカンでございますが、先日静岡第一テレビのごちそうカントリーという番組を見まして、ドローンの農薬散布や施肥、生産管理を生かす研究に先進的に取り組んでいるとのことでしたが、研究はなされているんでしょうか。

○池ケ谷研究開発課長
 先ほども少し触れさせていただきましたけれども、生産性を革新する技術開発の一環で、無人のヘリコプターを活用して農薬の散布や施肥を省力化する技術や、3番委員から御指摘のございましたドローンを活用して、着果量などの生体情報を把握するための精密な生産技術開発等に取り組んでいるところでございます。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 これは、来年度予算化してもらうよう質問を考えたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
 最近はミカン農家の経営がかなりよくなっておりまして、静岡県の温州ミカンは残ったなと全国を見てわかりますが、いろいろな努力をしております。ベータクリプトキサンチンという成分は骨が強くなると。三ヶ日農協が申請を出したものを今は大きな農協――南駿、とぴあ、清水の皆さんが利用しているとのことです。こういう先進的な農協も、自分のところで抱えるのではなくて、静岡県の発展のために頑張っていますので、皆さんも研究機関もしっかりと生産者を支えていただきたいと思っております。

 次に、災害についてお伺いします。
 ことしの台風の災害はひどかったわけでございますが、ミカンは西日本の災害で愛媛県や広島県が相当の打撃を受けている。これがことしのミカン価格の高騰につながっているんじゃないかと思っております。
 7年前の災害でうちのビニールハウスが3,000坪潰れましたが、8000万円かけて現在建てているところでございます。災害による損失への補塡がございませんので自分でやっています。7月の西日本豪雨もそうですが、農家がすぐに農業を再開するという気持ちを起こすのが一番大事でございます。先日うちの幹事長のところにその話で行かせていただき、農水省へ行きましていろいろな話をしました。今回の台風への対応はかなり早くて、県も相当力を入れてくれたとのことでございます。生産者もやる気が出ているわけですが、生産者にしてみれば100%出てもまだ銭がかかるというのが本音でございます。農家のやる気がなくなってやめてしまうのが一番怖い話でございますので、今回の対応はよかったなと思っております。この災害への対応につきまして、これは予備費ですか。それとも国の予算を待っているわけですか。

○遠藤農業戦略課長
 今回は国の経営体支援育成事業を活用しまして、26億円の予算を計上したところでございます。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 スピードが速い感じもしましたが、どう思いますか。

○遠藤農業戦略課長
 農業者がいち早く再建の意思を固めることができるよう、県として努力したつもりでございます。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 ハウスの建設に当たっては、風速40メートルに耐えるものを考えなければいけないと思います。私も前回やられたとき、風速40メートルでも大丈夫というハウスを建てたんですが、これからは共済も入らなきゃいけない等、何かついてくる話になりますので、きっちりやっていただきたいなと思っております。対応についてはかなりよかったなと思っておりますが、災害に対応できる施策にしていただきたいと思っております。

 最後になりますが、畜産でございます。
 豚コレラが委員会説明資料にはなかったんですが、どのような状況になっておりますでしょうか。

○伊藤畜産振興課長
 豚コレラの現在の状況について、御説明いたします。
 岐阜県で9月9日、一例目が発生いたしました。現在までに4例の豚コレラが岐阜県で報告されております。
 岐阜県内でウイルスを持っている豚コレラ陽性の野生のイノシシが発見されていますが、現在のところ岐阜県内でおさまっている状況です。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 イノシシがどの方向に移動しているか、そういう話はあるでしょうか。

○伊藤畜産振興課長
 当初は岐阜市で発生したんですけれども、その後は東の方向、愛知県での報告も出ています。

○鈴木(利)委員
 豚コレラを防ぐのが大事でございますので、県の皆さんに頑張っていただきたいと思っておりますが、イノシシについては頑張りようがない。どのくらい移動するかわからない、イノシシは1年に1回しか子供を産まないのに、最近は豚が入っているので何回も産みますから、頭数がかなりふえているとのことでございますので、気をつけていただきたいと思っております。

 もう1つ、きのう芦川農林水産戦略監に聞いたんですが、専門職大学の名前に環境をつけた理由を教えていただきたいと思います。

○佐野専門職大学整備室長
 大学の名称について、お答えいたします。
 農林環境という名称は、本学における人材育成の2つの目標をあらわしております。
 農林につきましては、農林業者として必要な専門知識、技術を身につけることを示しております。
 環境につきましては、地域を支える人材となるためにみずからが農林業を営む農山村地域の景観形成や環境の保全、文化や伝統などについても学びまして、将来、地域社会のリーダーとしてそれらを守っていくことができる人材を育成することを示しておりまして、大学の名称としたところであります。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございます。
 営農事業者としての人材育成、地域の農業環境のリーダーになっていただくための環境大学でございますが、AOI−PARCの研究と大学はどのような関係でしょうか。

○佐野専門職大学整備室長
 専門職大学の研究は、あくまでも農業に就業する学生を育てるためと考えておりますので、実際の農業現場に近い研究に取り組んでいきます。AOI−PARCの研究で活用できるものがあれば勉強させていただき、どちらがどちらということではありませんで、専門職大学については現場で活用できるものを研究する。AOI−PARCや農林技術研究所と連携して勉強しながら取り組んでいきたいと考えております。

○鈴木(利)委員
 ありがとうございました。
 環境に優しい農業をしっかりと大学で教えていただきたいなと思っております。ヨーロッパ型農業でございますので、オーガニックをきっちりやっていただきたいなと思っております。

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