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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 一問一答方式でお願いします。
 7番委員に続きまして、教育旅行について質問します。
文化観光委員会説明資料26ページです。要望を含めて御意見を伺いますが、やはり4県で同じような連携をしていればこのような御回答から疑問は出ないと思います。4県でどこへ行ってもお互いが補助をするというお話は進んでいないのでしょうか。これからそういうことをする静岡県が先導して3県に働きかけることは考えていないのでしょうか。

○山田観光振興課長
 4県の連携につきましては教育旅行の説明会ということで静岡県が山梨県とか長野県に静岡県のよさを説明しに行く際には、その開催に当たりまして協力をしていただいて、学校への呼びかけとかをしていただいているところです。そういった部分から連携を深めてまいりまして、8番委員の御指摘にあったように、生徒に対するその他の支援につきましては、今後4県の中で呼びかけを行いましてもう少し進んだものにしていけないか相談して取組を進めてまいりたいと考えています。

○佐野委員
 ぜひ静岡県が中心になって、お互いにどこに行っても同じような支援が受けられる制度の構築に向けて頑張っていただきたいと思います。

 続きまして、県内観光促進事業も教育旅行を対象とするということですが、小学生は子供料金になると思うんですけれども、これも同じように1万円以上、4,000円から1万円未満という規定でしょうか。

○山田観光振興課長
 8番委員御指摘のとおり、割引額は4,000円に対する半額、1万円に対する半額ということで、一般の方と同じ運用をしております。

○佐野委員
 承知しました。
そして、同じようにクーポンのお土産券も子供たちにもつくという認識でよろしいでしょうか。中学生とか小学生、それがつくつかないで大変大きなお小遣いの違いになると思いますし、これを使うか使わないか、大変大きな差になると思います。

○山田観光振興課長
 児童生徒に対しましても、一般の方と同じ取扱いですので、最高で2,000円の地域クーポン券を配付させていただくことにしております。

○佐野委員
 了解しました。
使えるのは10月18日からとなっていますね。そして今年中。この期間に修学旅行や社会科見学に行く学校も多くあると思います。ぜひとも早急に周知を図っていただきまして、使えるか使えないかでは子供たちの積立金とかに大きな差異が生じると思います。使える学校があった、使えない学校があったというような不公平は許されないと思いますので、県の責任において周知徹底をしていただきたいと要望します。県民以上に学校関係への周知をお願いしたいと思います。

議案第121号に関しては5番委員に質問していただきましたが、静岡県立大学は先立って理事長兼務にして経営としての行革に当てはまったという評価を受けているようですが、静岡県立大学での学長と理事長の一体化についての感想や課題はなかったんでしょうか。

○手老大学課長
 静岡県立大学につきましては、昨年度定款の一部改正をさせていただいてお認め頂いたところですけれども、もともと県が直轄で設置した大学を公立大学法人化した後、やはり年数がたって一定のノウハウが重ねられて大学の役割も変わってきたということもございまして、基本的には同じような形で理事長と学長を一体化させて、指示系統をスムーズにする形で迅速な大学運営を進めていくということで改めた形になります。特段の課題というわけではないですけれども、時代のニーズに合うような形で改めてきて、現在尾池学長が理事長になって大学の運営を進めているところでありますけれども、副学長に特命事項を与えたりとか、かなり積極的に大学の運営に携わられている状況になっております。

○佐野委員
 静岡県立大学におきましても特段問題はなく指示系統がしっかりできている認識だということでいいと思います。

有馬先生のような有名な方が今まで理事長でいらしたんですが、そういう方の雇用がなくなると行財政的なメリットもあるんでしょうか。静岡県立大学も今まで理事長さんは結構有名な方がいましたよね。学長さんもいましたけれども。兼務による行財政的なメリットはあったんでしょうか。

○手老大学課長
 行財政的なメリットというと、報酬等のお話かと思われますけれども、報酬につきましては条例で学長、理事長、明確に定められておりますので、それにつきましては特段今回理事長と学長が一体になったとしましても変わりはないので、そういう意味では、例えば理事長が学長を兼ねる形になれば学長の職がなくなることになりますので、その人件費は軽減される形にはなるかと思います。

○佐野委員
 了解しました。2倍もらえるわけではないということですね。

 次に、文化観光委員会説明資料5、6、7ページの評価について伺います。
 評価は5段階ですけれども、これを見ると全てが大体順調に進んでいるという評価で、全て5段階の中の2という認識でよろしいでしょうか。

○手老大学課長
 2の順調に進んでいるということです。

○佐野委員
 5段階あればどれかが1とか3とか4とかつくかなと思ったんですが、全て順調という結果が出たという認識ですね。

 そして、少し教えていただきたいんですが、文芸大の新型コロナウイルス感染症の対応なんですが、ここに通常とは異なる代替の手段を創意工夫とあるんですが、これはどんなことなんでしょうか。オンラインとかではない通常とは異なる代替手段を知りたいんですけれども、いかがでしょうか。

○手老大学課長
 今ではコロナによってオンライン授業であるとかオンデマンド授業であるとかが当たり前になってきてはいるんですけれども、表現上は遠隔授業、オンラインによる語学研修などのという例示を書いておりますが、それは基本的には対面ではなくてオンラインに授業が変わってきたというところを表現させていただいております。

○佐野委員
 遠隔授業、オンライン以外に何かすばらしい手段があったのかと思ってしまったんですが、そういうことではないわけですね。

 県立大は、困窮学生への支援充実とありますが、もし分かれば文芸大では困窮学生の支援の充実をどのようにしていたのでしょうか。

 そしてもう1つ質問しますと、県立大と文芸大でこのような様々な施策の情報交換というか、やり取り等はあったのでしょうか。

○手老大学課長
 困窮学生への支援では、県立大学については書かれてあるとおり食べ物カフェ等の支援を行って、文芸大につきましては臨時の学生生活調査を行うなどそれによって学生支援の参考といたしました。一例としては、コロナ禍の密対策も兼ねまして、後援会費や寄附金等を活用して食堂や購買の利用時間帯をずらし混まない時間帯で利用した者には一定程度の割引をする活動をしております。

 県立大学と文芸大学の情報交換につきましては、これまでコロナの前につきましては、年1回担当者同士での会議を実施していましたけれども、コロナ禍になってなかなか対面での会議が難しくなってきて、オンライン、メール等で同じ公立大学として――今4つ増えましたけれども――県立大学と文芸大学では事務レベルでの打合せは密にやっているところであります。

○佐野委員
 同じ県立大学で、法人は別かもしれませんが、人事の交流とかはあるのでしょうか。

○手老大学課長
 現在は県立大学と文芸大学で双方の職員の異動はございません。

○佐野委員
 要望としましては、同じ県立の大学、同じ県内にある大学ですので、様々ないい方策をしていればそれを共有したりお互いの課題を共有し合ったり、全体が大事だと思いますので、より進めていくことを要望します。

次に、総合教育会議、そして人づくり委員会について聞きたいと思います。
 私も毎回傍聴させていただいているんですが、前回の「人づくり・学校づくり」実践委員会、今の議題が誰一人取り残さない学びの保障、そして教育大綱や教育振興基本計画をつくることに対しての考え方を皆さんから伺っているところだと思います。それに関しては、委員会のメンバーに大学の先生が大変多くいらっしゃいまして、あと民間の経営者――中部電力だとか、なすびだとか、そのような経営者の方々、そして県内の有識者のすばらしい方たちがいらっしゃるんですが、今県内の子供たちは、虐待だとか貧困だとか不登校だとかヤングケアラーとか、どちらかというと福祉的な意味合いの関与が必要とされていると思います。今のメンバーではそのような福祉的な観点、また子供たちの実態を共有できるのは難しいと思ったんですが、これらについては総合教育課ではどのように捉えられているでしょうか。

○懸総合教育課長
 総合教育会議に知事が臨むに当たってあらかじめ様々な分野の方から意見を聞く場が実践委員会でございます。
 現在のメンバーには、様々な立場で学校に関わっている方、NPOや地元でいろんなところに携わっている方がいらっしゃいますので、それぞれの知見の中で誰一人取り残さないという部分についても、十分意見が聞けると思っています。確かに福祉の分野の方は入っていないということもありますけれども、それぞれの立場から日頃の活動などを通じて様々な意見を頂いた上で、さらに総合教育会議で議論をする。総合教育会議は、教育委員の皆さんも現場に入っていろいろ意見を聞きながら、その上で総合教育会議に臨んでいると考えておりますので、このテーマについても十分に議論をしていただけるものと考えています。

○佐野委員
 担当の方がそのような認識でいればそれまでなんですが、私は傍聴していまして誰一人取り残さないという内容の深まりはないように思いました。私の意見として申し上げておきたいと思います。

 そして、総合教育会議の課題、審議の内容につきましても、今の学校教育の現場というか静岡県の教育の実態を見据えている項目か疑問を感じます。
 ICT教育等を本当に今必要に迫られてやっていますので、充実して発信をしてくださるのはいいんですけれども、誰もがスポーツ、文化芸術活動を楽しめるということが総合教育会議の課題となっていますが、先ほど申し上げたように学校現場は様々なところで学力の維持、また様々な社会的な問題を抱えた子供たちへの対応、誰一人取り残さないように学力をつけるということで本当に疲弊というか、大変な課題に突き当たっています。
そしてまた、県立高校と私学の高校がありますが、県立高校は定員を大きく割れてしまっていたり、今までの県内の教育状況が大きく変わろうとしています。そういうときこそ総合教育会議で県内の現状を見据えて話し合ってほしいと思うんですが、誰もがスポーツや文化芸術を楽しめるというのは少し実態に合っていないと思いますが、いかが捉えているでしょうか。

○懸総合教育課長
 総合教育会議の協議事項は、例えば令和3年度に何を協議するかを、昨年度の4回目の総合教育会議のときに知事と教育委員会で最初に協議をして、これで協議をしていきましょうと決めます。今年度、誰もがスポーツ、文化芸術活動とありますけれども、ちょうど東京2020オリンピック・パラリンピックも開かれるということで、そういった世界的な大会を契機に、どう教育に生かしていくかという観点で御議論頂きたいということでテーマを設定したところです。
 総合教育会議での協議事項については、教育委員会での問題意識などもお伺いしながら最終的に決めておりますので、そういった中で今課題となっている事項についても、来年度以降それぞれ何を選んで協議するかをよく考えながらやっていきたいと思います。

○佐野委員
 教育委員会と連携して、静岡県の教育で今何が課題なのか、現状と未来を見据えたしっかりとした内容の協議が深まることを期待します。総合教育会議を運営するのは総合教育局になりますので、しっかりと県全体の状況や将来を見据えたことを知事にも進言していただきたいと思います。

 次に、私学振興について伺います。
 私学振興課は、新型コロナウイルスの対策についてどのような対応をしたのでしょうか。

○奥山私学振興課長
 5月にステージが上がってきたときには、速やかに県の対策方針を出して、またその後まん延防止等重点措置ですとか緊急事態宣言が出たときにも、その都度速やかに静岡県の対応方針をお伝えするとともに、部活動の対応方法とか感染防止対策について公立高校の取組なども併せて私立学校全てにお伝えしまして、同様の対応を取っていただくお願いをしました。

○佐野委員
 私学は、タブレットの普及と個人持ちが進んでいまして、昨年の一斉休校のときなど公立と比べてオンライン授業がすぐに開催できたりスムーズな学習指導が進められたという認識を持っています。また先ほど部活動のお話がありましたが、公立は最近の部活動は対外試合禁止とか、そういうことで進んでいたんですが、私学は対外試合等もやっていたという報告も受けていますが、その点はどうだったんでしょうか。

○奥山私学振興課長
 基本的に私立学校の運営というのは、その学校の建学の精神、自主独立の運営というところで行っていると理解しておりますので、基本的にはその学校の判断の下で行われているものですが、先ほど申し上げましたとおり、私どもといたしましては、やはり感染防止対策という観点もございます。また国の通知などで部活動の対外試合は控えてほしいという県の方針もあり公立高校での方針もございましたので、それをお伝えして、その上で学校が適切に判断していただくことを促していた形です。

○佐野委員
 端的に言いますと、例えば高校野球の練習とか練習試合、サッカーもそうですけれども、私学は対外試合、部活もしている。公立は禁止されていたようで、不公平感が県民の目に映ったこともありました。ぜひとも私学振興課が県内の私学を統括する唯一の場所ですので、しっかりと各私学に対しての通知を徹底していただきたいと要望します。

 また、この前聖光学院にも総合教育会議の委員の皆さんが視察に行ったようなんですが、大変進んでいるすばらしい教育成果を上げていることが見受けられたようです。私学のそのような進んだ教育技術や教育環境を公立にも広めていく、そのような役割が総合教育課にはあると思うんですが、私学振興課、総合教育課、私学と公立の連携や情報提供についてはどのような見解をお持ちでしょうか。

○吉良総合教育局長
 総合教育課につきましては、御指摘のとおり、公立、私立の垣根を超えて県の公私の高校教育の向上を図るというところにあるかと思います。具体に言いますと、聖光学院のICT教育は進んでいるという御指摘がございましたが、実は掛川西高校でも意欲的な取組があり、そういったところの情報共有、または県内全体の公立、私立に参加を募る形でICT教育の先進事例の共有も図っているところです。
 また、総合教育会議での議論を具体化したグローバル人材育成基金の活用ですとか、未来を切り拓くドリーム授業、総合教育課の事業につきましても、公立、私立、双方に御参加頂き進めているところでございます。今後とも、公立、私立の高校教育の質の向上を図るという視点で取り組んでまいりたいと考えています。

○佐野委員
 要望ですが、総合教育会議はやっぱり県全体の教育の方向性を決める大事な役割を担っていると思います。一部の華やかな、一部のエリートの教育だけをつくるという傾向に見受けられることがあります。やはり県内の教育は、底辺が大変広うございまして、様々な環境の子供たちを全て包括して静岡県の人づくりをしていかなければなりません。ぜひとも実情を見据えて、総合教育会議で現状から目をそらさないで、現実を見て、せっかくの大事ないろんな方たち、県の部長まで全部来ていただく総合教育会議ですので、県内の教育に直接寄与できるような、具体的に寄与できるような総合教育会議の開催を要望します。

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