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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中沢 公彦 議員
質疑・質問日:12/15/2021
会派名:自民改革会議


○中沢(公)委員
 おはようございます。
 一括質問方式で1問です。
 去る11月13日土曜日の静岡新聞に衝撃的なニュースが報道されました。静岡県立静岡西高校の女子バスケットボール部顧問だった男性教員が、部員の首を絞めるなどの暴力を振るったとして、日本バスケットボール協会から2年間の指導者ライセンス停止処分を受けていたことが12日関係者への取材で分かったと、かなり衝撃的なニュースであります。
 しかし、この記事をよく読んでみると、まずこの教員は今年の春に県立高校を辞めて私立高校に移っている。そしてバスケットボール協会の2年間のライセンス停止処分が今年9月9日付で協会からされている。この報道が11月13日です。
 これを見たとき私は瞬時に思いました。教育委員会は隠蔽しているのではないかと。当然我々県議会において何の報告もなく、こんな事案が起きていることも知りませんでした。さらに読み進めると、首を絞めるなどの暴力行為のほか髪をつかんで引っ張る、そして危険な暴力行為や危険な練習の指示、部員への不適切な性的発言、人格を一方的に否定、侮辱する発言などがあった、少なくとも2018年から2020年にかけて同様の行為が複数の女子に対して繰り返し行われていた。まさに反社会的集団ではないかと見まがうほどの出来事が2年、3年起きていたということであります。
 このことが気になりまして、私過去を調べてまいりました。平成23年以降この10年間で静岡県における学校現場で教師が児童生徒に対して暴行した事件が6事案、傷害事件となった事案が10事案。この10年間で教師が児童生徒に対して学校の現場で起こした事件、事案が16件もあるんです。静岡県教育委員会は大丈夫かと。この反社会的集団みたいなことがずっとのさばっていることに衝撃を覚えました。そしてこの出来事が明るみに出て保護者の皆さんはずっと心を痛めていたようであります。
 そんな中、私も同席しましたが先週10日に県教育委員会に対して嘆願書が出されました。その嘆願書は端的に言えば、この一連の出来事に対する関係者への謝罪と第三者委員会のような機関をつくって、中立性、公平性、客観性を担保する機関が改めてこの事象に対して調査してほしいというものでありました。この一連の状況を踏まえてお伺いしたいと思います。
 まず1つ目は、この嘆願書に対して対象生徒または保護者等にどのような対応をするつもりかまず伺います。

 2つ目は、この記事が明るみになったときに、県教育総務課は指導停止については日本バスケットボール協会が独自に判断したことであって個別事案に関しては回答できないと。いまだにこの先生は処分されていないという認識が多分世の中にはあるはずです。なぜならば誰にも何も公表もしないから。
 2年間もの長きにわたるライセンス停止処分は相当重い出来事だとは思いますが、にもかかわらず県教育委員会は取るに足らない事案だと認識しているのか、まずこの認識について伺います。

 3つ目は、過去に16件もあったわけですから、恐らく判明されていない隠蔽されたことも含めると相当数の事案があるのではないかと予想されます。ということは未来でも当然予想されるわけであります。ですから今後のこうした事案に速やかに対応できるように公平性、中立性、客観性を担保した第三者委員会を常設する気があるかないか伺います。

○本多高校教育課長
 まず、1点目についてお答えさせていただます。
 今回の嘆願書を提出頂きました保護者の思いや御意見は、教育委員会といたしましても真摯に受け止めております。静岡西高校の件が3番委員からございましたように、関係する生徒や保護者の皆さんに大変な不安を与えているこの状況に関し、今後関係する保護者の方々に対しましておわびを申し上げるとともに、認定した事実と今後の県教育委員会としての方針をしっかりと御説明していきたいと考えております。

 次に、バスケットボール協会の処分と私ども県教育委員会の認識のずれについて3番委員から御指摘がございました。県教育委員会としても今回の事案を把握した以降部員全員、また当該教諭と関係する職員に個々に聴き取りを進めながら、その中で把握できた事実に基づき対応しているところでございます。学校現場での調査と私ども教育委員会も現場に赴き調査をかけた中で、認定した事実について対応させていただいております。

○堀口教育総務課長
 3番委員から御指摘がありました第三者機関の設置に関してですが、こういった実態解明に係る客観性、中立性を確保する目的、常設という形態での設置に向けて検討しております。
 なお、第三者機関のメンバーにつきましては法律、心理、福祉、医療といった専門家で構成することを想定しており、人選に当たりましては専門分野ごとの有識者が所属する団体等に依頼することを考えております。また第三者機関が対応する案件の範囲、具体的な役割等については他県の設置事例または法律に基づいて設置されております第三者機関の例も参考にしながら今後検討してまいりたいと考えております。

○中沢(公)委員
 まず、嘆願書の対応については謝罪及びしかるべき調査を改めてやるという認識で私はおりますが、今2点気になることがあったので再質問させていただきます。
 まず1つ目は、学校の校長を窓口として学校、県も調査したと話がありましたが、そもそも学校の校長を含めて学校現場の人は中立性、客観性、公平性を担保する位置づけの人間じゃないですよね。学校側の人間なんですから。学校で起きた事象で学校側の人間が調査するって、犯罪者に自分の犯罪が是か非か自分で判決出しなさいみたいなことで、そんなものは中立性も公平性も客観性もあるとは言わないです。まずはその認識を教育委員会は改めなきゃいけないと思います。それは全く学校側の人間であって、保護者からすれば中立性もへったくれもねえだろって話になります。それについて見解をください。

 2つ目は、第三者機関なるものの常設を速やかにやるという中でもう1回確認したいことが、今私がまさに言った状況が想定されるとき教育委員会の下部組織的な位置づけだと、またそこも何だか教育委員会の身内側を擁護する立場になるんじゃないかという懸念があります。具体的に言うならば、そういったところじゃなくある程度知事部局とも連携しながら、知事部局の例えば監査委員会のようなポジションやどこか中立性を担保できるポジションの下に、事象に対して常設される形で誰が見ても公平性、客観性、中立性が保たれる状況下に置かないと、被害に遭った遭わない水掛け論が出た場合そこがネックになって納得されない状況があってはならないと思うんです。
 これは先生を守るための機関じゃないんです。児童生徒を守るための機関なんです。今まで皆さんは身内だと思って学校の先生ばかりかばってきたのかもしれませんけれども、もうそんな時代じゃない。
 ちなみにこの保護者が何て言っていたか。子供を学校に人質に取られているからあまり言えません。子供は何て言っているか。自分の進学の内申に響くから学校の報復が怖いから言えません。そんなことをこの時代にもまだ言っている。
 私も思い返しました。四十何年前小学校のとき常に親は言っていました。先生の言うことを聞いたら間違いないと。何があってもお前が悪いんだ、学校はそういうところだ、だから変なことすりゃあ中学へ行けなくなるぞ、高校へ行けなくなるぞ、先生に怒られたらお前もう駄目だぞと。それぐらい親が先生に対して萎縮していた。それが50年、
60年たったって変わっていない異常事態と言える話であります。
 今の2点について改めて見解を教えてください。

○本多高校教育課長
 まず、1点目についてお答えさせていただきます。
 一義的には学校現場での出来事ということもありして、学校の管理監督者である管理職がその責任の下、調査や聴き取りを行うことが妥当であると、これまでもそういう形態で調査をかけておりました。今回の事案に関しても私どもと校長とで連携を取りながら、当該教員が部活動の指導から外れて指導対象の生徒と接触をしないようしたり、生徒の聴き取りをするときには生徒間の情報共有が進まないように個々に接触しないように聴き取りを進め公平性の担保はしてきました。ただ3番委員から御指摘がございましたように、保護者の方も含めてそういった見方もあるということで、今回の調査方法が適正であったかどうかも含めて第三者委員会でしっかり検証頂けるものと考えてございます。

○堀口教育総務課長
 第三者機関の置き方ですが、私どもが他県の例を幾つか調べた中ではやはりこういった第三者機関を知事部局に置いている事例もありました。そういった事例も参考にさせていただきながら第三者性を担保するために一番適切な設置形態、置き方はどうあるべきかをしっかりこれから検討してまいりたいと考えております。

○中沢(公)委員
 最後に、確認の要望をします。
 まず、嘆願書については速やかに謝罪並びに第三者機関によるしかるべき調査を再開してください。
 そして、常設する第三者機関も新年度から速やかに稼働できるように立ち位置、つくられ方を検討してください。以上です。

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