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委員会会議録

質問文書

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平成26年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:12/15/2014
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 一問一答方式で数点、今回もCLTから伺います。
 9月定例会の産業委員会でCLTについて質問をいたしました。県としても建築部材、用材として高く評価しているというお話でした。国がことしの11月にCLTの普及に向けたロードマップをつくりました。国といっても国土交通省と林野庁なのですが、この内容はCLTの本格的な普及を促進するためには建築基準、基準強度、設計法の整備、実証的な建築事例の積み重ね、CLTの生産体制の構築がいずれも整備されていないということです。実際には、もう既に3階建て等の建築物があるわけですが、これは国土交通大臣が特別に認可したという特例中の特例でして、通常使っていくにはこうしたプロセスを経ながら、建築用材、部材として適用することの証明をしなければならないということです。
 県も、この経済産業部だけじゃなくて、計画や設計ですから交通基盤部もかかわりが必要だと考えているわけです。先ほども県庁内の組織の話が出ていましたので、それに類するのかなという気もいたしますけれども、CLTを活用するため県庁内でどういう連携をしていくのか伺いたいと思います。

○長谷川林業振興課長
 CLTについてお答えします。
 県では、ことし7月に日本CLT協会に特別賛助会員として加入しまして、国が進めている建築基準関係の整備状況や、CLTの建築事例などの情報を収集しているところであります。こうした情報につきましては、公共建築物などで木材を利用する担当課で組織する木材需要拡大庁内会議で、現在情報を共有しているところであります。
 また、国のロードマップによりますと、今年度はCLTを活用した建築物が全国で8棟建築されることになっています。その1つであります岡山県真庭市の公営住宅は、市営の住宅になるんですが、その構造見学会が今月22日に開催されるということですので、建築、計画、設計を担当するくらし・環境部の職員と一緒に視察する予定にしております。
 また、CLTをつくるほうの関係もございますので、1月にはCLTの国内トップメーカーであります、これもまた岡山県にあるんですが、銘建工業株式会社を関係部局の職員とともに視察するなど、今後の木材利用の可能性があるCLTの普及に向けて、関係部局と情報共有を進めていきたいと考えています。
 平成28年の早い時期には、先ほどお話のありました建築基準法の基準強度等が告示されるというふうに聞いています。あと1年半ぐらいという中で、庁内の中で経営管理部、くらし・環境部、交通基盤部と連携をとりながら研究を進めていきたいと考えています。以上です。

○中谷委員
 CLTの協会みたいな組織がありますね。銘建工業株式会社はそのトップバッターで、宮崎県や鹿児島県など九州にもあります。本県も平成26年度に木材生産量50万立米の加工体制が整ったということについて、以前土屋経済産業部長の説明でもあったのかもしれませんが、これは株式会社ノダが進出してきて、出してくれればつくるよというような関係です。要するに、売る側と製造側、それで消費となっていて、銘建工業株式会社はいろいろな面で非常に進んでいるわけで、ぜひしっかり見てきてもらいたいと思います。それから、できれば静岡県内にそういったCLTの製造工場を育成するように努めていかないと、置いてきぼりを食っちゃうというようなことにもなりかねませんので、その辺も、ほかの部局の関連もありますけれども、ぜひ長谷川林業振興課長、しっかりやってもらいたいと思います。

 それから、次ですが、ふじのくに和の食国際アカデミーについてです。
 この経済産業部というのは非常にうらやましい部だと思います。食、食、食。イチゴに米に鶏肉に牛肉に魚。恐らく食に関するあらゆることを所管するということなので、それぞれの部局の担当の方々は、お相伴にあずかる機会も多いと思われますので、ひとり占めをなさらないように、ぜひ声をかけるなどお願いします。余分なことから入ってしまいましたが、質問です。
 まず、すしについてですが、確かに和の代表的な料理だと思いますが、今回、ふじのくに和の食国際アカデミーのテーマにあえてすしを選んだ理由と背景ですね。土屋経済産業部長が好きだから選んだとか、理由は何でも結構です。ちょっとお聞かせ願いたいと思います。

○黒柳マーケティング推進課長
 まず、ふじのくに和の食国際アカデミーのテーマにおすしを選んだ理由についてでございます。
 本県は、非常に農林水産物が多彩で、品質がよくて、和の食文化を担うような重要な食材がたくさんあるという県でございますが、中でも、特におすしの材料となります豊かな海の幸に恵まれている、それから、すしには欠かせないワサビやお茶の日本一の産地であるというところで、県内至るところで新鮮でおいしいおすしが提供されているという背景がございます。
 今回は、そうしたすしどころの静岡に、ぜひ海外のすし職人の方々に来ていただいて、熟練のすし職人の技術や、すしに関係する知識を学んでいただくことで、本県の食文化であるとか、食材の魅力を広く発信したいというところで、おすしを選んだところでございます。以上です。

○中谷委員
 わかりました。
 このふじのくに和の食国際アカデミーの行程を見ると、12月8日にしょうゆ工場、9日にワサビの生産現場に行っていますが、シャリやネタの関係の視察はどうしたんでしょうか。

○黒柳マーケティング推進課長
 御飯とネタの話でございます。
 7日の午前中に和の食文化の祭典の中で、すし職人による講義、実演がございました。また7日、8日、9日の午後でございますけれども、11名の研修生が静岡市内のおすし屋さん3店舗に分かれまして、それぞれのおすし屋さんで実習をいたしましたけれども、それぞれのお店において、お米やネタについてのお話を伺っております。
 自分たちが使っていたお米と非常に違うであるとか、材料についてもいろいろ熱心に研究されたということで伺っております。以上です。

○中谷委員
 10日にそれぞれ帰国をされたということなんですが、付き添いを入れて13名がそれぞれの国に帰って、おいしかったと、それで終わっちゃったということはないですよね。その後の動向というか、展開というか、静岡県のすしのことに関してどういった効果があったのか、ちょっと教えてください。

○黒柳マーケティング推進課長
 参加された研修生の方の反応、それから考えられる効果についてお話をさせていただきます。
 参加者の皆様からいただいた御意見としては、本県のすし職人の技術が非常に高いこと、食材に関する理解が非常に深くて、仕事に対する姿勢であるとか真摯な態度について大変勉強になったということが、まず初めにございました。
 それから、海外で長年おすしに関するお料理に携わっている職人の皆様ではありますけれども、日本料理の背景を知らなくて、今まで非常に不安を持っていたということで、今回本物に触れることができて不安が解消されたというお話もございました。
 それから、生産現場の視察を行ったわけでございますけれども、ワサビの現場に行きましたら非常にきれいな水、きれいな山の中でつくられているということで、静岡県産ワサビの品質の高さを理解できたというお話をいただきましたし、しょうゆの工場につきましても、同じ原料で非常に多様な商品ができていることにびっくりされ、また衛生管理が行き届いているということにも大変驚いたということをおっしゃっておりました。自分たちが使っているしょうゆとの違いといったところも理解できたというお話を伺っております。
 それから、参加された皆様からですが、次回も同様な取り組みがあればぜひ仲間を派遣したいから必ず連絡をいただきたいであるとか、本県の職人を自分たちの国に派遣してほしいであるとか、技術指導してほしいであるとか、それから同時に、本県の食材もあわせて紹介してほしいというお話もいただいております。
 今後の効果といたしましては、今、和食がユネスコ無形文化遺産登録されたことを契機に非常に注目を集めておりますけれども、そういったことを背景に本県の和の食文化を生かした食の都づくりを効果的に発信する一つのアカデミックな場所になるというようなことを感じております。
 それから、参加された皆様が自国に戻った後で、このアカデミーで学んだこと、例えば食材の生かし方などについてもそれぞれの店舗で発揮していただいて、静岡県を情報発信していただくというようなことを期待しているところでございます。
 それから、3つ目といたしましては、本県の非常に高品質な農林水産物が海外でも広く発信されて、今後の販路開拓につながっていくことが期待されると考えてございます。先ほどもありましたけれども、参加の皆様からは本県の食材を紹介してほしいというようなお話もございまして、アジアの料理人が本県に来て、本県の食文化と一緒に食材であるとか、その食材が生まれる背景や生産現場を体験することで、食材に関する理解が深まったと思われます。
 そういったことで、今まで私どもも海外販路開拓支援の中で、海外バイヤー――現地のパートナーとなっていますけれども――と一緒に業務用需要の開拓に取り組んでいるわけでございますが、今回のように食材を使う料理人に本県食材の情報を理解していただいたということで、海外バイヤーとそういったことを一緒に進めていくことで県産食材の販路開拓につながるものと考えております。以上です。

○中谷委員
 静岡市内のすし屋で実技を研究されたということですね。後でさりげなく店を教えてください。

 それから次に、また食の話です。経済産業部がうらやましいと言いながら、食の質問ばかりで申しわけありません。
 ふじのくに和の食文化の祭典のプレイベントで、食の都仕事人フェスティバルが非常に好評だったということなんですが、ちょっと内容を教えていただきたい。

○黒柳マーケティング推進課長
 食の都仕事人フェスティバルについてお答えいたします。
 今回、4つの部門に分かれて開催いたしましたけれども、全体といたしましては、本県の多彩で高品質な食材を知っていただくということで、食の都づくりの推進役である仕事人を前に出して、その方々に食材とその食材を使ったお料理などを通して魅力を発信していただく、そして消費拡大につなげていきたいというのが目的でございます。
 仕事人キッチンにつきましては、4人の仕事人がしずおか食セレクションに認定されました「さわやか富士の鶏」、「海老芋」、マッシュルームなどを使いまして、ステージ上で公開調理をいたしました。それらの試食提供を毎回100人、4回ですので400人の方に試食提供いたしました。また7人の仕事人がその場で調理をいたしまして、販売を行ってございます。
 また、あわせて食材やふじのくに新商品セレクションに表彰された商品も販売したところでございます。
 当日は、会場の青葉イベント広場でイルミネーションの点灯も行われておりまして、隣ではストリートフェスティバルというものも開催されておりましたので、若い方々の御来場もいただけたということで、来場者の数は約6,000人でございました。
 それから、食談につきましては、静岡市内2店舗と浜松市内で1店舗、合計3店舗の仕事人のお店を会場にいたしまして、「遠州夢咲牛」などを初めとする本県の食材を使った仕事人の料理を楽しみながら、季節ごとの和の食文化の楽しみ方であるとか、和の食文化を家庭で楽しむコツなどの有識者のお話を伺うということで、食の文化や食の魅力を学び、語り合うことで食の都づくりの新たな楽しみ方を発信したところでございます。この3つの店舗は、会場がいっぱいになりまして、合計76名の方に御参加いただきました。
 それから、ふじのくに食の都表彰式は11月27日でございますけれども、しずおか食セレクション、しずおか新商品セレクション、ザ・仕事人オブ・ザ・イヤー、ふじのくに食の都づくり貢献賞などの表彰式、それから報道機関、市場関係者、飲食業者、小売販売業者の皆様にそういった認証、表彰を受けた商品をPRいたしました。
 それから、最後でございますが、仕事人ウイークスペシャルでございますが、24日から28日の5日間、静岡市内の食の都仕事人の14店舗で、各店舗の単品料理を御提供いただきました。年4回やっている仕事人ウイークはコース料理が中心なので、なかなか皆さんも行きにくいという話もございまして、単品で少しお安いお値段でお店にも入れるような気軽なウイークとして実施いたしました。以上でございます。

○中谷委員
 たびたびありがとうございました。
 食に関して、とにかく毎回、いろいろな県産の食の素材を売り込んだり、食の都仕事人を活用したりということで、今の川勝知事になってから、随分こういった食を表に出すという傾向が強くなったと思っています。
 確かに、それはそれとして、この業界の方々はいいのではないかなと思いますが、余り片寄らずに満遍なく、これだけ広い方々が携わる経済産業部ということですから、別にこの仕事が悪いと言っているわけではなくて、こういったことも重要なんですが、どうも最近、こういう食に関することが目立ち過ぎというような気もしています。別に黒柳マーケティング推進課長の仕事を問うということではなくて、その辺のあうんの呼吸といいますか、御理解をいただきたいと思いますが、土屋経済産業部長、何かコメントはありますか。

○土屋経済産業部長
 経済産業部長にならせていただいて、いろいろな食べ物をいただけるというのは、別にただという意味ではございませんが、川勝知事が来られて、いろいろな高品質の農林水産物があるということをしっかりと外に対しても中に対しても出して売りましょうということから始まっているかと思います。
 ただ、やはり食の関係は、外から見たときにPRをしっかりしないといけないということがあって、ちょっと派手に見える部分があるかと思いますけども、これも実は県費だけではなくて、食の都仕事人の皆さん方の御負担でかなりやっていただいている部分がございます。
 皆さんでお店に来ていただくのに派手に呼び込むということは少し目立ち過ぎかもしれませんが、それについても、県費だけではなくてみんなと一緒になってやっているということで、それについては進めていきたいと思います。
 経済産業部は食だけではなくて、ほかにも商工から労働から全てございますので、それに関して、逆にそちらのほうのPRをしっかりしていくべきだという叱咤激励をいただいたと感じております。それにつきましても、皆さんに努力しているものを見ていただくようにさせていただきたいと思います。
 食に関しては、中谷委員からさまざま御協力をいただきましてありがとうございました。今後とも、いろいろなことを皆さんに知っていただこうということで取り組んでまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

○大池委員長
 それでは、ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は14時45分であります。

( 休 憩 )

○大池委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 それでは、発言願います。

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