• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:03/08/2017
会派名:自民改革会議


○多家委員
 分割質問方式で三、四点質問させていただきます。
 最初に、委員会説明資料20ページ、主要事業参考資料16ページのサイクルスポーツ県づくり事業について伺います。
 本県は、CSC――日本サイクルスポーツセンターがあるわけでして、子供のころもしくは子供会等で自分の子供を連れて行ったかどうか、非常に自転車に対する思い入れ、思い込みが多い県だったと思いますし、オリンピックの伊豆ベロドローム、それからマウンテンバイクの開催等によりまして、急激にサイクルスポーツ熱が高まってきていると思います。
 その中で、事業を進めるに当たって、ことしは2200万円の事業費をいただいているわけでありますが、まずサイクルツーリズムの聖地の創造という項目がありますが、1790万円ほどでさまざまなレベルのサイクリストを対象とした双方向性を持つ多言語表示のウエブサイトの構築、運用の次にはいわゆる休憩、修理等のスポットをつくって新しい発信基地をつくりたいと、伊豆、東部地域で先行実施50カ所とあります。もう1つは国際交流の拡大で昨年FUJI−ZONCOLANヒルクライムin小山町をやりました。さらに伊豆半島一周のサイクリングをしました。またイタリアのフリウリ・ベネチア・ジュリア州から選手がお見えになり、ことしもそのカルニアクラシック大会との交流をしようと全体計画が出されているわけですが、具体的にどう展開されてきているのか、それからいわゆるサイクルスポーツツーリズムの聖地の創造にどんな発展、期待ができるものなのかをお尋ねします。

○山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長
 サイクルスポーツ県づくりについてお答えいたします。
 委員会説明資料の20ページでございますけれども、サイクルスポーツ協議会を今年度設置いたしまして、県内6地域を走りまして協議会で整理した課題ということで、サイクリストに対する県内の多様なコースの情報発信をしたり、応急修理や緊急時の対応ができるスポットの整備が、これから静岡県内にサイクリストを多く迎えるに当たって必要な課題ではないかといった意見が協議会で出されてございます。
 それに対応しまして、先ほどお話がありましたサイクルツーリズムの聖地の創造でございますけれども、まずはサイクリストにもいろいろなレベルの方がいらっしゃいますので、県としてはさまざまなレベルのサイクリストを対象とした実際に走るコース、さらに休憩場所や宿泊施設、そういった地域の魅力を紹介するウエブサイトを立ち上げていきたい。その中では実際のサイクリストからいろんな投稿が可能で、できれば多言語で表示して地域ごとに管理運営して情報の更新を行っていきたいと考えており、それが情報サービスの提供でございます。
 さらに、静岡県内で実走調査をやっていく中で例えば西部の浜名湖地域、中東遠の袋井、掛川では既に民間のいろんな関係者のもとでサイクリストが休憩する仮称バイシクルピット、サイクルステーションみたいな施設が順次でき上がっております。それで2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて伊豆、東部地域はまだそれほど進んでいないということで、今年度は伊豆、東部地域を中心にサイクリストが休憩して実際自転車を修理したり自転車を置くことができるサイクリストに対して優しい施設を静岡県としては民間関係者とも協力して認定して、スポットの数をふやし東部、伊豆、富士山地域のネットワーク化を図っていきたいと考えております。それが2番目のスポットのネットワーク化でございます。
 国際交流の課題につきましては、昨年イタリア側が来て富士山の小山町でやりましたヒルクライムですが、こちらもことし10月に開催を予定しておりまして、県も共催して、ことしはイタリア側は来ませんけれども、小山町より台湾からサイクリストを呼んでみたいという申し出がありましたので、実現に向けて国際色のある大会に協力をしていくと。昨年静岡側に来ましたイタリアのサイクリストにつきましては、ことしは静岡側のサイクリストが向こうに行きますので、8月下旬に行われる大会に向けて民間旅行会社がこれからツアーを作成します。そしてトータルでサイクルツーリズムの聖地の創造ということで静岡県に国内外からたくさんの人が訪れる社会をつくっていくことが、サイクルスポーツの県づくりにつながっていくものと考えております。

○多家委員
 わかりました。
 協議会を立ち上げて、さまざまなことを運営面でやっていくということであります。見る、参加する、楽しむと、あらゆるサイクルスポーツについてお考えを持っていることがわかりました。そこで台湾から来るというのはどういう形で呼ばれるんですかね。

 それともう1つ、イタリアにはどういう形で、どういう人たちが参加するのかについて教えてください。

○山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長
 今回、台湾側を呼ぶことについては大会の主催者であります小山町長が昨年、台湾の自転車関係団体を訪問しまして、ぜひいらしてくださいと要請しております。向こうの旅行会社も多分ツアーをつくって台湾のサイクリストに対して募集をこれから呼びかけていくと考えてございます。

 それと、今度は逆に静岡県のサイクリストにつきまして、競技登録している云々にかかわりなく広く自転車を今楽しんでいる方に本場イタリアのサイクリング大会に出てもらいたいということで、これから広く競技連盟、ウエブサイトとかいろんな広報媒体を通じて広告していきたいと考えております。

○多家委員
 台湾の件はよくわかりました。非常にサイクルスポーツが盛んな国だと聞いておりますし地域外交でもそのことを熱心に心がけているようですのでいいわけですが、イタリアにこちらから行く場合には募集か特別な何かを企画されているんでしょうか。

○山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長
 県が募集するというより民間旅行会社のツアー商品としてPRしていきます。もう3月でございますので、これからツアーとして旅行会社がPRしていくと考えております。

○多家委員
 はい、わかりました。
 企画会社と協賛してやっていくという発想でよろしいですね。

 次に、主要事業参考資料16ページ、同じサイクルスポーツ県づくり事業費の中で自転車に親しむ機会の創出、協賛イベントの負担金、5事業者、250万円とありますが、具体的にどんな事業を指しているのか。5事業者に固執するようですが、何か決まっているんでしょうか。

○山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長
 もともと自転車競技者のずっと下の一般の方、特にファミリー向けの子供たちに自転車になれ親しむ機会を与えたいということで一応計画しているので、イメージとしてはまだ5事業者と決まっているわけではございません。5事業者というのは静岡県は非常に各地域が広いので5地域でそれぞれファミリー向けのイベント、もしくはサイクリング大会を選んで、その中で県が共催して子供たちやファミリーが実際に自転車の試乗体験とか、交通安全のルールを勉強するといったイベントを一緒にやっていきたいと考えております。具体的にここの事業者が例えば伊豆、東部地域はどこだとは決めてございません。これから事業者の選定やいろいろな協議をしていきたいと考えてございます。

○多家委員
 わかりました。
 県域が広い静岡県ですので、東中西で分かれるのか、川で区切るのか、いろいろわけ方があると思いますが、バランスよく全県に配置してほしいなと要望しておきます。

 次に、委員会説明資料の21ページ、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みの2にボランティアの養成があります。
 9月と12月に、私は同じような質問をしているのですが、ボランティアの養成事業について9月、12月に質問したのは伊豆市が既に伊豆ベロドローム、もしくはマウンテンバイク会場でオリンピックが開催される前提で、おもてなし等のボランティアを既に60人ばかり内定して研修も1月25日から始められたということであります。私の質問の趣旨は、国もボランティアを当然やっていきますし、静岡県はここで初めて出てきましたけれど、ボランティアの養成で30人、2カ所の講座やリーダーの研修会を開くとなっていますが、伊豆市のボランティア、それからここでいうボランティア、もしくは国でいうボランティアは整合性があるものなのか、ないものなのか。前に聞きましたけれども、本県は2018年からボランティアの養成に取りかかると山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長は御答弁されておりました。このボランティアの養成についてどんなお考えなのかお尋ねします。

○山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長
 まずは、ボランティアのことでございます。
 東京オリンピック・パラリンピックのボランティアでございますけれども、先ほど2番委員がお話になったように一応組織委員会が抱えている主に会場内の大会ボランティアがあります。東京都内は開催都市東京都の都市ボランティアと呼ばれるものです。組織委員会、東京都とも大会を成功させるためにどういう戦略を練っていこうかを今ちょうど考えているところでございまして、東京都と組織委員会では2018年度に東京都内のボランティアについて募集をかけようと作業を進めております。
 静岡県としては、東京都に匹敵する都市ボランティアを募集していかなければなりません。東京と伊豆は同じオリンピック会場ですので組織委員会の大会ボランティアとも連携をとって、ユニフォームを含めて一定程度の水準も保っていかなければなりません。そういったことを含めて組織委員会、東京都の計画等々にどういう業務があってどの程度のレベルが必要なのかについては静岡県も伊豆市も共通の認識を持って作業していかなければなりません。
 今、伊豆市はこれから機運を盛り上げていく意味もあってボランティアの育成をやっていますけれども、我々は伊豆市と調整するのですけれども、伊豆半島のボランティア、伊豆ベロドロームとマウンテンバイクについて、静岡県全体でボランティアに活躍してもらえる計画を静岡県がつくっていきたいと。そのために来年度リーダーとなるボランティアを育成するための研修をやるということで平成29年度当初予算で200万円を措置してございます。ですので正式な募集自体は、組織委員会や東京都と足並みをそろえてやっていきたいと思っています。

○多家委員
 そうすると、静岡県も今実際に研修を行っている伊豆市も組織委員会のボランティアの考え方に合わせて行っていくということであります。したがって最終的にはユニフォームとか靴とか帽子とかも統一して同じもので対応できるという考えでよろしいですか。

○山本スポーツ交流課長兼オリンピック推進室長
 そのように考えてございます。

○多家委員
 わかりました。
 次に、同じページの2019年トラック自転車競技世界選手権大会の開催についてお尋ねします。
 これは、既に新聞等で発表されておりまして、開催時期が2019年2月6日から2月10日の5日間です。そして世界選手権大会ですから、ラグビーやサッカーも同じですけれども、オリンピックのラグビーやサッカーよりもFIFAやワールドカップラグビーのほうが規模が大きいわけですね。オリンピックを超す大会を2019年に伊豆ベロドロームで開催すると。参加選手数も種目数もオリンピックよりも男女とも多いわけですから、この大会がどういう規模であるかは想像がつきますし、そのためにどう静岡県が対応しなきゃならないかについては理解します。
 そこで、トラック世界選手権大会は国際自転車競技連合と日本自転車競技連盟がやるわけですが、会場は伊豆ベロドロームを使用するわけですので、伊豆ベロドロームの改修についていろいろ考えなくてはいけないけれども、伊豆ベロドロームはあくまでJK、CSCの持ちものですので、静岡県としては対応について心でいろいろ負担し応援してもまとめ上げることはできないと理解しているところでありますが、現実に2019年2月6日までは既に2年を切った状況ですが、どうお考えになっているのかお尋ねします。

○鈴木(茂)スポーツ局長
 2019年2月のトラック自転車競技選手権の開催についてお答えいたします。
 2番委員がおっしゃったとおり、2020年にオリンピックが行われるのに先駆けて、オリンピックよりさらに多くの選手、それからオリンピックに匹敵する観客が国内からお見えになる大会が2019年、オリンピックより1年半前に開催されるわけです。そうなりますと世界選手権自体はトラック競技だけでございますので、伊豆ベロドロームの改修スピードをさらに速めなければならない事態になることは確かでございます。ですから改修に当たって、例えば座席、それから音響、照明について、2019年2月までに世界選手権規模の大会ができるような改修を進めることを、例えば仮設であればオリンピックの大会組織委員会に求めていくことになると思います。また静岡県においても会場だけではなくて周辺の道路整備やいろいろな修景、それから先ほど出ましたボランティアなどについても2020年ではなくて2019年2月を見据えて育成していかなければならないということで、今検討に入っているところでございます。いずれにいたしましても、両大会が成功するように万全を尽くしていきたいと思っております。

○多家委員
 非常に大変な作業をこれからのわずかな期間にしていくということであります。プレ五輪がないわけですので、世界選手権がプレ五輪になるかもしれません。したがって五輪対応の会場につくり上げていかなければなりませんけれども、静岡県にとっては手も足も出ないと。東京都と組織委員会それから内閣府、国に出していただくわけでありますので、詰めは怠りないように。作業部会も昨年末から始まりまして1回、2回、3回と年度末の3月31日までに新聞等で言われている伊豆五輪経費の238億円では足りないと思いますし仮設経費の69億円も足りないと思いますが、しっかりと積み上げて遺漏なきようにしてほしいなと要望だけしておきます。

 もう1つ、委員会説明資料の22ページ、ラグビーワールドカップ2019に向けた取り組みで日本代表戦テストマッチの開催と、大変なことをもうことしやることになっているわけですね。まさしくアイルランドは世界4番目の強豪国だとマスコミ等で聞いておりますけれども、これがうまくいくかいかないかが2019年のワールドカップラグビーのまさしく試金石、問われているところだろうと思います。あえて言うなら2016年1月に自転車のアジア選手権大会が伊豆ベロドロームでありました。これで伊豆ベロドロームにお客が入るか入らないか非常に心配しました。1,600の座席がどの程度埋まるかは2016年のアジア選手権大会をやるときには既にオリンピックは伊豆ベロドロームに決まったんですね。八王子市は諦めたんです。ところが東京でやりたい皆さんは伊豆でやれば絶対失敗すると、人が集まらないと、ざまあ見やがれという思いがある中で関係者は一生懸命に人を動員したわけであります。今回もそういう思いは別として、やるんだったらエコパスタジアムに4万人くらいの人を集める覚悟がないと。何だ最初のころは予選リーグだけでいいって言ったのを決勝トーナメントの準決勝くらいここでやれとか、いろんなことを言われているわけですから、相当な覚悟をしなきゃいけないと思うのですが、どう取り組んでいくのか。もくろみや覚悟についてどう思っているのかをお尋ねします。

○高倉スポーツ交流課ラグビーワールドカップ推進室長
 2番委員からお話がありましたとおり、テストマッチにつきましてはゴールポストの改修であったり人工芝の敷設であったり、なるべく早く国際基準のスタジアムをつくりテストマッチをやりたいと要望してまいりましたので、実現することは大変うれしいことなのですが、ことし5月にはラグビーワールドカップの組みわけ抽せん会があります。それから秋ごろにはもう試合のスケジュールも決まっていくというタイミングで考えますと、6月の大会において、お客が集まった状況をいかに世界に示せるかが非常に大きな課題といいますか、これによって実際にいいカードがくる、こないの要因になることも十分に考えられるわけで私どもも覚悟を持って臨まなければいけないと考えています。
 まず、現況で申し上げますとラグビーについては2015年の大会からラグビー人気自体も下がっておりまして、昨年ヤマハがトップリーグで活躍いたしましたが、なかなか入場客数も上がらない実態がございます。そういった中でエコパを大勢のお客で埋めるのは大変な問題でございますが、日本ラグビー協会と話したところでは、まず観客の内訳で申し上げますと、指定席を購入される熱心なラグビーファンが約1万4000人はいるんじゃないかと聞いております。つまりその数字から積み上げますと2万人を自由席で埋めれば3万4000人、3万人を埋めれば4万4000人となりますが、過去の大会実績で申し上げますと2015年の大会で唯一日本が負けたスコットランドをお迎えしたテストマッチの東京の味の素スタジアムでの3万4000人が過去最高の数字になります。ですので私たちとしては、味の素スタジアムの数字を抜きたいので、今のところ自由席は2万人以上を売りたいと思っています。ただし2万人という数字は、かなりハードルが高いという感じを持っております。いかに売るかですけれども、具体的な方策につきましては今年度の県の開催推進委員会による機運醸成事業で取り組みたいと思いますが、チケットを買ってもらうことが必要になります。開催推進委員会の会員にチケットを買ってくださいというお願いもしなければなりませんし、説明員の末席にいる私が言うのもなんですが、職員も率先して買う対応もしなければなりませんし、議員の先生方にも購入をお願いしたいと思っております。もてなしという面では、会場周辺に来て楽しめる雰囲気もつくらなければいけませんし、来場者の危機対策についても安全で確実かつ快適な対策をつくることも進めていきながら準備を進めていきたいと思いますので、御支援をよろしくお願いしたいと思います。

○多家委員
 我々もかたい決意を持たなければいけないと思います。17メートルのゴールポストが据えつけられテレビに映し出されて非常にいい機運醸成だったと思います。だけど国内の選ばれた13会場の中で最も人が入ってしまう会場だと言われています。だから相当人が入ってもすかすかだという認識を持っていないといけませんので、県民一丸となって県庁職員一丸となってたくさんの人に入っていただくよう祈念します。

 続けて、きょうは委員会の最後になりますので、平成28年度末を迎えて当局の説明者で退職される方が3人いらっしゃるということであります。原田教育担当部理事、それから杉山富士山担当部理事、坂西文化局技監3名の方々が本年度をもって定年退職されると伺っております。
 私は、平成3年4月の議会で議席をいただきました。それから平成28年度末でありますけれども、その間の静岡県政のことを思うとまさしくびっくりするような大変な時代を見てきたような気がします。恐らく皆さんも静岡県庁が最も光輝いていたバブルの時代、バブルという表現は正しいかどうかわかりませんけれども、県庁は不夜城という言葉がありました。県庁に平成7年、8年、9年、10年、そのあたりにくると電気が消えていたことがない。このあたりで有名な話だったような気がします。そういうことを踏まえてみますと、その静岡県をここまで大きく豊かで立派な県にしてきた牽引者であり引っ張ってきた方々だと思います。例えば平成11年からどんなものやどんなイベントがあったかちょっと調べてみましたけれど、グランシップは平成11年にできました。500億円かかっておりますね。富士山こどもの国が120億円かけてやはり平成11年。大谷川の放水路が553億円かけてやはり平成11年に完成しました。それから平成13年には東海道400年祭が開催されました。それから平成13年にはしずおか緑化祭の開催、14年には富士水泳場と武道館ができました。これも2桁の78億円とか四十数億円とか大変な金額であります。平成14年にはエコパスタジアムをつくりました。まさしくワールドカップサッカー、できなかったら次の年の国体に間に合わせると、うまいつじつまをつけたのですが、両方ともやることができました。がんセンターもその年にオープンしました。それからわかふじ国体が開催されたのが平成15年、平成17年には浜名湖ガーデンパークの開園、平成21年には富士山静岡空港ができました。約2000億円かかったといわれる大変な飛行場で、問題を抱えておりますが立派なものができております。それから富士山の日ができたのが平成21年です。お茶まつりが平成22年。そして平成23年には東日本大震災、24年には浙江省との友好30周年、ことしは35周年を迎えるわけでありますが、さまざまなことがずっと行われてきましてどれもが2桁、3桁、4桁、とても信じられないような金額の箱ものをつくりイベントをやり、そういう中で3人の方は頑張ってこられたと思うところであります。
 県庁職員を退任するに当たって、これまで長く携わってきた県行政をふり返り、県当局の後輩たちや県議会への御感想等、御所見がありましたなら、それぞれ一言ずつで、長くても構いません、時間がありますから。ぜひですね、お教えいただきながら花道としていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

○原田文化・観光部理事(教育担当)
 このような公の場で機会を与えていただきましてありがとうございます。
 また、今2番委員から過分な御紹介をいただきまして、まことにありがとうございます。
 私は、子供のころ全県各地を点々と住みまして、10カ所ちょっと満たないくらい住みまして、私にとっての故郷は静岡県全体でございました。なので県に何かお役に立てる仕事につきたいと思っていまして、何とか県庁に入ることができまして、ことしで37年になりましたけれども務めさせていただきました。いろんな仕事をやりましたけれども、一番長かったのは教育部門でございまして、教育委員会、私学振興、それから県立大学を含めて高等教育、管理、現場を合わせまして研究などの部門も入れますと12年ほど教育の部門に携わらせていただきました。そういったことかどうかわかりませんけれども、この最後の2年間は、教育担当ということで、そういう経験を集大成するような場をいただいたのかなというような、そんな気持ちでやってまいりました。教育行政は非常に県民の関心が高いところでございまして、私が経験しましたほかの分野よりも御意見とか、あるいは御批判が多いところだというふうに思います。それは、逆に申せば期待されていることの裏返しなのかなとも思っております。
 最近、教育というのはサービスだという考え方、モンスターペアレントという言葉にございますように学校に教育を丸投げするという風潮がございましたけれども、私はこの仕事を通じまして社会の将来を考えますと、やはり我々一人一人がかかわっていく、自覚を持ってかかわっていく必要があるのかなと思っております。私、退職しましても何らかの形で地域の中で、何か役がございましたらかかわっていきたいなと思っております。
 あと、後輩にということなのですけれども、私より有能な職員がたくさんおりますので、何も心配しておりませんけれども、一言申し上げれば、仕事をするときにエンドユーザーのほうを向いて仕事をすることが大事かなと思います。教育で言えば、子供たちのほうを向いて仕事をすることは大事かなと思っております。
 いずれにしましても、こうやって無事終わることができますのも、私の場合はいい先輩といい後輩がいつもいたということで非常に感謝しております。また県議会の先生方には一方ならぬ御指導をいただきまして、まことにありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。長い間どうもありがとうございました。

○杉山文化・観光部理事(富士山担当)
 発言の機会をありがとうございます。
 文化観光委員会なのでちょっと文化・観光部の関係を言います。2010年の4月に文化・観光部が置かれましたけれども、そのときに私は3代目の富士山世界遺産課の課長を拝命いたしました。以来7年間世界遺産とか、あるいは富士山の関係できましたけれども、余り皆さん方知らないと思うのですけれども、2010年に韮山反射炉がありますけれども、あそこが明治日本の産業革命遺産の構成資産になりそうだよというところからかかわっております。それから富士山世界遺産センターの関係でありますが、実はセンターをつくる必要があるのではないかということで総合計画の中に盛り込んでいったのが2010年です。その2010年をスタートにいたしまして、7年間きましたけれども、やはり全てが新しい仕事であったのかなと。前例のない仕事だったのかなということで非常にいい経験ができたなと思っております。
 後輩に対してなのですけれども、文化・観光部につきましては本当に新しい仕事だとか、前例のない仕事は多数あります。そういったものには、ぜひ自信を持ってやっていただければ必ず協力者とか理解者があらわれるので突き進んでいただければなと思います。それから先ほど10番委員から少しありましたけれども、大事なことは仕事を着実にこなしていくこと以上に人を残すといいますか、人づくりをしていくことが非常に大事だなと思っております。そういう意味では、先輩だとか、あるいはいい後輩に恵まれたなと思っております。
 最後に、県議会なのですけれども、時に厳しい意見、質問も受けました。しかしながら2005年、平成17年だったと思いますけれども、そのときから議連を設立していただきまして、特に2番委員多家会長におかれましては大変お世話になりました。富士山につきましては、残された課題がたくさんあります。引き続き県議会の皆さんの御指導、御支援を賜りたいとお願いいたします。どうもありがとうございました。

○坂西文化局技監
 貴重なお時間をいただきありがとうございます。
 私、文化・観光部では数少ない技術の職員として参加させていただいております。私、建築の職員として36年間やってきたのですけれども、建築の職員といいますとくらし環境部とか営繕部局が主流な部局になるのですけれども、私の場合は交通基盤部ですとか文化・観光部が非常に長くて、建築の許認可行政よりもまちづくりの観点からいろいろやらせていただいたということを非常にありがたく思っております。私ごとでなんですけれども、36年間働いた中で強い印象を持っておりますのが、阪神淡路大震災のときに、第1次の応急危険度判定士として震災の翌々日に神戸に入って、まだ燃え上がるような中を歩き回ったことを強く覚えております。それと文化・観光部にきまして、皇太子殿下が富士登山をされるということで説明員として一緒におともをさせていただきまして、8合目の山小屋でかなり話込んでいたことを懐かしく思っております。私、平成18年に文化・観光部に配属されたのですけれども、その文化・観光部を出てからもいろいろな形で文化・観光部にはかかわってまいりまして、この10年間は文化・観光部の職員だったというような意識でおります。特に平成25年からは沼津市と民間と一緒にやった「プラサ ヴェルデ」、グランシップのスレートの安全対策工事、それと今回不調になったりいろいろありましたけれども、富士山世界遺産センターの整備ということで建築技術職としては非常にやりがいのある仕事をやらせていただいてきました。富士山世界遺産センターについては、開館までかかわることはできなかったのですけれども、現場は非常に順調に進んでおりまして、12月に立派に開館を迎えることができると確信しております。
 これまで無事にここまで務めてくることができましたのは、委員の皆様方を初め上司や同僚に恵まれたことと感謝しております。
 後輩の方たちにということですけれども、職場全体で一体となって仕事を進めていただいて県政を1個ずつでも前に進めていただければと考えております。本当に長い間ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp