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委員会会議録

質問文書

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平成21年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/31/2009
会派名:平成21


○三ッ谷委員
 何点か質問させてもらいますが、まず冒頭に、先般行われた県内視察から考えて、ぜひこれは部長にも聞きせないかんなと思っていたことであります。
 先ほど7番委員が質問しましたけれども、私もその施設の所長さんとお話したときに、これはやっぱり厚生部に申し上げて、一度やっぱり再考するべきだと、私も自慢じゃないけれども、自信を持ってきょうの質問に立っています。
 というのは、施設で親御さんのいろんな理由から、乳飲み子から施設に預かって、言うなら他人ですけれども、親子同然に大きく育てた子供が、やっと高校を終えて卒業して社会に出るときに、その免許証をとるのに普通の生活で考えたらですよ、きょういるチーム大須賀の皆さんもそうでしょうけど、皆さんの子供さんがもし免許取るんだったら、高校生、だれがお金出すんですか。
 多分お父さん方である皆さんか、お母さんのへそくりから、子供が借金までして免許取る家庭というのは少ないんじゃないんですか。
 先ほどの答弁聞いてますと、ほかのいろいろの事例があるからそれは無理だって言いますよ。しかしそれだったら把握してますか。何人が幾ら貸してて、どのぐらいの人に皆さん貸してるんですか。できたらそれをまず即答で答えてもらいたい。
 月に1,000円ですよ。例えば部長ね、研修医療の学生に今度大幅に予算ないけど出しますよ。これだって、予算なくたってできるじゃないですか。やろうと思えば。たった月に1,000円子供たちが払ってる銭をですよ、ほかの施策と比べる中で、それは無理だっていう返答がまずおかしい。おかしい。そこをまず冒頭で聞かせてください。

 あとは、予算書あるいはこの委員会資料に沿って説明を求めます。
 まず5ページ、自殺予防対策についてお伺いします。
 これも先ほど来、各委員から何回か質疑を受けていますが、ここで県は、いつも書いてあるんですよね。自殺に関連の深いうつ病の早期発見。私ね、いつも思うんですが、例えば昨年、一昨年、この自殺した皆さんの状況の調査を、厚生部したことありますか。その中で、お伺いしますが、この一番関連の深いうつ病で自殺したという人は何人いますか。このお答えをいただきます。
 あるいは、関係各位といろんな相談をしたと言いますけれども、これは例えば警察ですか、あるいは御家族から、一々厚生部として自殺に至る経緯を調査して、そしてこの新しい本年度の自殺対応の予算にかけていますか。そういうところがないのに、自殺っていったらすぐうつ病ってこう書くんですよね。私はそれはおかしいと思うんですよ。その点、調査をしているのか。もし調査をしているのであればその内容、また支援体制の強化というんですから、それら含めてお伺いをします。

 次に、9ページ、不妊治療についてお伺いします。
 私は子供のない家庭というのは、お父さん、お母さんが頑張っても夜帰ってきても味気のない生活で、できることであれば1人でも2人でも、その御夫婦に子供さんができてくれることを願っていますよ。これは藤枝だったかな、どこか市が予算をつけて、県は後追いでこういう補助金をつけるのがありました。今年度も、昨年度よりも増額をして、予算をつけてもらっていることには感謝しますけれども、たまには委員会でその成果をお知らせをいただきたいなと思うんですよ。
 予算をつけることには大賛成。あるいはどんどんふやしてもらって、そういう困っている夫婦に光が届くようにしていただくことはありがたい、これも感謝します。しかし、皆さんのおかげでこうなりましたということを、たまには胸を張って厚生部から、我々委員会にも報告をお願いをしたいものです。

 それから、これは部長に聞いたほうがいいかもしれませんが、10ページの第8健康危機管理への取組の推進についてお伺いします。各論じゃありません。安心・安全で長寿の暮らし満足度日本一を目指す本県の健康危機管理への取り組みの予算、これ、どれ見ても20年度からオール減額ですよ。片方では病院のこと、がんセンターのこと、県立総合病院のこと比べて、ずっとお金が足らない、赤字だ、厳しい、厳しいって表現使ってるのに、この事前のこういうものに対して予算が減額されている整合性について、お伺いをします。

 それから、21ページ、待機児童の扱いについてお伺いをします。
 毎年毎年、待機児童の数が出て、皆さんも大変だなというのは、私よくわかりますよ。一番不思議だなと思うのは、いろいろなことがあって、それぞれ事務のこととか、たまたま受付が遅かったから入れなかったとかいろいろな諸般の事情はありましょう。しかし、皆さんから出してもらった資料を見てくださいよ。県所管分3万1305人の定数に対して入所児童数3万197人、96.5%ってあるじゃないですか。静岡市、同じように1万1505人、1万1064人で96.2%。浜松市だけが大幅に定数をオーバーして、105.8%とってます。
 私もね、地元によく頼まれるんですよ。何とかしてうちの孫をとか、働きに出たいから何とか1歳児をとってほしいとか、いろいろ陳情きますよ。それでそのときに、窓口へ行って言うのは、やっぱり先ほどと同じなんですよ、予算がないってまず言いますよ。定数がいっぱい、定員がいっぱいだから、とても議員とれませんよじゃないんですよ。まず、予算が先で、予算がないから、施設があいててもとれませんよ、ことしはこういう何人分の予算しかもうとってないから、対応できないって、こういう窓口のお話です。
 でも、先ほどの医学生の修学に対する補助金と同じように、予算がなくたって定数があいてればとってあげたらいいんじゃないですか。そしたら少しでもこの待機児童の数というのは減るんじゃないですか。でも窓口の役人は予算がないと、こう言う。私はね、厚生部はどういう指導をしているのか、おかしくありませんか。お金は後からついてきたっていいじゃないですか。1人の幼稚園あるいは保育所の子供をとる、そのことによって、お父さんが、あるいはお母さんが仕事に出れたら、いいじゃないですか。そういうところをやっぱり臨機応変にしないと、県政の施策というのは県民に届かないと思うんですよ。この点につきましてもお伺いをいたします。

 それから37ページ、特別養護老人ホームね、これもいつもいつも同じ話ですよ、部長。4,900人近い困った方の中でも1,437人が、すぐにでも特養に入れてあげなきゃいけないお年寄りだよってこうありますよ。それで、これも当時の厚生労働省の時代にいろいろ全国的に丸投げをするような、売却するような不祥事があったから、特養そのものの設置が抑えられた経緯はありますが、県内でもこれだけの方がいるとなると、全国はともかくとしても、やはり厚生部としては方針を少しずつぐっと前向きに、大幅に改める必要があるんじゃないんですか。
 昔は昔、今は今という考え方もありますから、そういうふうな悪いほうに事例をとらないで、いい事例で厚生部としての力量を発揮して、住宅事情の関係もあります、あるいは共働きで働いている若い夫婦のこともありますが、そういう皆さんを1人でも多くこの特養に入れてあげるようにすることが、やっぱり静岡県の大きなテーマだと思うんですが、その点につきまして、厚生部としての見解とやる気をちょっと見せてもらいたいなと思います。

 あんまり長くなり過ぎると時間がありませんが、あとね、2つ、3つ聞きたいことがありますが、総論の中で申し上げるのは失礼だから、1つだけ、これは要望でいいです。食の安全確保に関する要望ですが、ここに同席しています5番の安間委員も私も食品衛生協会の役員をしてきました。指導員もしてきましたし、食品衛生協会の会長も長くさせてもらいました。特に監視員の皆さんが一生懸命頑張っているという姿はよく目にしています。県下の食中毒の事例を見ても、あんまり小さな汚い店というのは食中毒が出ないんですよ、不思議なもんで。すごくきれいで大型で、調理場へ入ったってぴかぴかというお店が大きな食中毒を出すんです。
 これはね、1つ原因がありましてね、仕込みの関係なんですよ。大きなお店というのは、一度お料理を仕込むときには、平均3日から4日分仕込みます。だから、毎日お料理をつくってるわけじゃないんです。例えば仮に煮物が5点入りますよね、5点分の煮物は、生でどうしてもその日に火を入れないといけないものは別にしても、仕込んで冷蔵庫へ保管するんです。ですから、その晩、あっためてもう一度お客さんの器に盛るというところに油断があって、大型のお店に、そんなきれいなお店でも食中毒が出るということです。
 ここで、何であんな汚い店でと思う店が、かえってでないというのは、本当ですよ。この安全対策に特にお願いしたいことは、さっき言ったようにこれ要望でお願いしますが、部長、夏期講習会でいつもいつも、いつ行っても同じようなお話を聞いて、検便持っていって、保健所のはんこもらってくれば、次の監視員の皆さんが来た時にああそうですかって済むからそれぞれ行くんですよね。だから、この夏期講習会を少し愉快で楽しくて行きたくなるような講習会にまず変えていただくことをこれは要望でお願いして、先ほどの質問に戻りますので、よろしくお願いします。

○大須賀厚生部長
 児童養護施設に入所されているお子さんの運転免許取得費への助成のお話ですけれども、先ほど7番委員にお答えをいたしましたけれども、我々としましては、前向きに考えて、とにかくその免許費用の助成の予算をとろうということで頑張った結果とれたということで、それまでの過去に対して、目が向いてなかったのは全く事実でございます。
 先ほども答弁申し上げましたとおり、実態を調べまして、そういった必要があれば今後の検討課題としていきたいというふうに考えております。

○深津精神保健福祉室長
 自殺対策についてお答えします。
 自殺の死亡原因についての状況調査とか、あるいはうつ病の状況、あるいはうつが即自殺という点についてその関連、あるいは支援体制の強化等、あと相談というとどういうことをしているかと、そういう御質問がございました。それについてお答えしたいと思います。
 まず1点、自殺の実態調査につきましてお答えします。
 自殺の実態調査につきましては、細かな分析が毎年警察統計で出ております。20年度の警察統計によりますと、本県の自殺の概要は、901人で前年比38人減っております。そして自殺者の4分の3が男性ということです。そして動機、原因では第1に健康問題――これはうつ病を除きます――が198人で最も多く、次いでうつ病の169人、3番目が経済・生活問題が133人ということで、2番目にその動機、原因がはっきりしているものではうつ病が多いという結果が出ております。これにつきましては、数年の動向で大体同じような結果が出ております。
 そして、次にもう1つ、広い範囲の調査で少し古いんですけれども、帝京大学の救急救命センターで1998年から2002年の間にやった調査で、自殺者の89%に精神疾患があるということがあります。そして、また別の調査になりますけれども、これはWHOの2002年の調査ですけれども、自殺者の精神疾患1万5629例のうち、30%がうつ病にかかっていると、そういう指摘がございます。そういうことから、一応、自殺についてうつが非常に関連が強いというような形で言われております。
 そしてもう1つ、自殺をするについて、1つだけの理由で自殺をするということではないという調査も出ております。例えばサラリーマンですと解雇、あるいはそういう解雇から経済不安、そして家庭不和、そして最後にうつ病、そういう形で4つほどの理由で自殺にたどりつくような形になっております。
 そして最後の支援体制の強化ということですけれども、これは基金を使いまして、今年度、来年度、再来年度は特に従来よりも支援をしていくということなんですけれども、市や町につきましては、これまで県の事業として、富士市をモデルとしてやってきたのが主な事業なんですけれども、今回の基金は市町にも自分のところの自殺状況を知っていただいて、その上で一番地元においてどういう状況があるか、そういうことも確認をしていただきながら、地元でできることをやっていただくと、そういうことで支援体制、あるいはその地域の自殺対策の強化ということにつながるものと思っております。
 最後にいろんなところに相談をしているということなんですけれども、相談というのは、いのちの電話とかあるいはさまざまな相談機関がございます。そういうところで自殺の相談ということの受け答えをしております。
 さらに、一例で富士モデルで言いますと、睡眠キャンペーン以外に紹介システムというのがございます。一般的に眠れないとか、あるいはそういうことで受診する方につきましては、精神科医にはまずかかりません。やはりかかりつけ医の内科医とか、あるいは産業医さんにかかります。そういう方を精神科医につなげるという、そういう富士市の中ではシステムができていますけれども、平成19年の1月から21年の5月末までで301件、それが紹介されている実例がございます。以上です。

○金指福祉こども局長
 御質問の不妊治療の件と待機児童の件でお答えいたします。
 不妊治療の結果を委員会等に資料として欲しいというお話でございました。今まで不妊治療につきましては、経済的負担の軽減ということで多額な費用を要するということで、その軽減という意味であえて出さないという面も確かにございました。今回、今まで年2回の助成が年5回というふうになりましたので、今後、世間一般に公表という形ができるかどうか、何度やってもだめな方もいらっしゃるというような、その精神的苦痛というものもございますので、ちょっとその辺は考慮した上で、委員会等に御報告できるかどうか、検討してみたいと思います。

 それから、待機児童の関係で、市町村が予算がないと、抜本的にやってみたらというようなお話でございましたが、まず待機率で100%を切っているのが県所管と静岡で、超えているのは浜松だけということでございます。
 これはですね、もう何年もやってみてわかることなんですが、整備をすればするほど新たな需要を呼ぶという、その何て言うんですかね、ぐるぐる回っているようなところがございまして、育てやすいところには人が集まってくるというようなことで、あるいは産業、働き口があって、宅地造成等で新しい子育て世代が入ってきたところはやっぱり待機が多く発生するわけです。浜松が多いというところも、やはりそういった地域が待機が多いということで、全体を押し上げているということです。
 では、県所管と静岡がなぜ100%を切っているのかと言いますと、広い県域の中で、やはりその産業と職があるところと、山間僻地も含んでおりますので、そういった地域については子供さん自体が少ないということもあって、要するに定員割れというか、定数に満たない状態のところもあるわけです。全体としては下がるんだけれども、ある地域については高いということがあります。
 それで、実際、県としてやるべきことということで、対応で頑張ってやってみたらというお話でございますが、保育所事業等につきましては、御承知のように市町村事業でございます。そういった中でいろんな国の制度を活用するということで、県も応援しているということがございますので、一方的に県だけでできることではないものですから、いろんな面でできることを市町村と実際に出向いて事情を調べたり、できることは何か、使える制度は何かというようなことで進めております。
 整備すればするほど需要を呼ぶという困難さと、背中合わせみたいなことでやっている面がございますので、その辺、御理解をいただきたいと思います。以上でございます。

○宮城島長寿政策局長
 私からは、特別養護老人ホームの整備について、お答えいたします。
 介護保険導入以来、特別養護老人ホームというのは、在宅で本当に困ったときに支える重要な拠点と考え、一番緊急に整備しなければならないものして従来から取り組んできました。介護保険スタート当時、全国44位だった特別養護老人ホームの整備率なんですけれども、平成19年――全国統計がある最新が平成19年なんですけれども――12年から19年までの伸び率は全国一ということで、従来から特別養護老人ホームの整備については、全国の中でも一番努力してきました。しかしながら、まだこれだけ大勢の待機者がいることは事実でございます。
 6月補正、先議でいただきました予算を活用して、その中では100億円の整備基金を組みまして、地域密着型の特別養護老人ホーム――これは定員29人で市町村の身近なとこによって整備するんですが――その補助枠について、これは国の制度なんですけれども、従来、4000万の補助金を1億1800万ということで、約3倍にするような補助の充実を図るというふうな取り組みを図ったところであります。
 それでまた、この待機者の増を受けまして、これ平成18年からの最近の整備なんですけれども、ユニットケアといって個室が10室ぐらいあって、それにリビングがついた個室ユニットケア。こういうものだけを対象に補助してたんですけれども、今後はそのユニットケアだけじゃなく、在来型、いわゆる多床室ですとか、そういった普通型の個室。こういうものについては、比較的狭い面積でも整備できたり、従来の整備の上に増床したりすることも割合容易にできるものですから、これも新たに補助対象に加えることとし、このことも市町村及びこれを整備する社会福祉法人に周知させて、さらに新たに整備要望をとって、今、計画では2,300床、1年分を前倒しするとしてもこれに700床を加えたら3,000床を整備することを考えているんですけれども、これを上回るような整備も市町村の要望にこたえてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、特別養護老人ホームは在宅で安心して、在宅で介護するときに何かあったときに、こういったところが入れるような形になっているというのは大変大切なことだと考えていますので、部長とも相談しながら、全力を挙げて整備に取り組んでいきたいと考えております。以上です。

○秋山経理監
 それでは、私のほうから、健康危機管理への取り組みの推進に係る予算が、対前年に比べまして減っているんじゃないかというふうなことにつきまして、お答えいたします。
 基本的には、予算的には減っておりますけれども、それをもって行政の活動もしくはその支援の内容が大きく減少しているということはございません。具体的には、60番の肝炎の対策事業費につきましては、これは20年度の新規事業で、国庫事業ですけれども、国の試算が甘かったため、今年度につきましてはそれを精査をした金額ということですので、実質的にその支援が少なくなるというものではございません。
 次の感染症の対策事業費でございますけれども、この事業費につきましても、普及啓発の関係の部分が他の事業と重複しているというふうなこともございまして、その部分を見直したという内容のものでございます。
 次に62の食の安全・安心の事業の関係ですけれども、これは一部備品の更新の時期を少しずらすということで、実質的にはその備品は使うんですけれども、それ以外の通常の事業費、それは例年どおり確保されているという状況です。
 あと、63と64の事業につきましては、コスト縮減とか効率化を進めながらもその活動自体につきましては対前年同内容を確保するというものでございます。
 最後の被災者自立生活再建支援事業費ですけれども、これは実績が余りなかったということで、こういう減額になっておりますけれども、いざ実際に必要が出てくれば、予算的にはすぐ財政当局と対応するという内容になっておりますので、金額が対前年度に比べまして減っているからということで、それに伴って減っているというものではございません。以上でございます。

○三ッ谷委員
 部長ね、免許証の件、よくわかりました、意味はね。ないものにつけていただいた御恩に対しては、県民としてもお礼申し上げますし、しかし、子供たちが月1,000円とか2,000円の返済をしているということを聞くとね、ただの子供と払っている子供というのは、数は答えてくれませんでしたけれども、何人もないと思うんですよ、県下の施設に入所されている子供で、施設がお金を貸して免許証をとって働いている子というのは。部長、どうです、何人ぐらいいるんですか。きょう、多分答え持ってないでしょうからあれですけどね、私はそんなにいないと思いますよ。
 その子供たちのことをゼロにするというのであれば、そんなに厚生部の予算からしたら、いろんな事業との平均はありますけれども、私は大きなことではないと。ですから新しい施策の中で、ぜひそういうことも部長に、これは要望よりもきつくお願いをして、そういう子供を助けてあげてほしいなという気持ちでおりますので、よろしくどうかお願い申し上げます。

 それから、自殺対策の意味ね、いろいろ答えてくれてよくわかりましたけど、別にうつ病で死ぬんではないんですよね。うつ病の前に理由があって、うつ病になるんですよ。そこら辺が、自殺対策をやるんであれば、しっかり把握しないと、いけないと思うんです。さっき、経済的な理由で133人というようなお話も承りましたが、それは家族のこととか子供のこととか、父とか母とか、いろんな全体を含めた中でうつ病にもなったんでしょうし、一方ではこの今の経済の中で、もううちは町工場だけで困ったなというので、何か頭がぽーっとしてうつ病になってしまったというようなこともあるんじゃないかと思うんですよ。だから、そういうことがよく把握できるようなこの自殺予防対策にしてほしいなという願いも込めて、質疑をしたわけです。
 いろいろ詳しいお話を承りましたが、ぜひ新規事業でこの情報センターをつくるわけですから、そういう中で、きょうお互いに議論したような、また担当から答えをいただいたことが生きますように1つお願いをしたいなと思いますが、その点を1つ再質問させてください。

 それから不妊治療ですが、決して私、個人名を欲しいとかじゃないんですよ。だから、だんだん予算を多くしてもらって、何回でもチャレンジする勇気のある若い人たちに県としてできることがあれば、これ以上にやらないかん。だから、例えば全体で何人ぐらいの人がこれに挑戦をしてくれたと、結果的にはこういういいお話がありましたよという話をいただければいい話で、個人名も要りませんし、何も要らないんです。ただ、何人の方がそういうものにトライをしてくれたということがわかって、なおかつ未来を背負う県民が1人でもふえていただいてよかったよというお話をいただきたいと、こういうお話でありますので、よろしくお願いをします。

 それから、減額予算の方向性というのは、個々の説明は言えばそういうことですよ。しかし、反論しますけれども、肝炎対策。前はこれ1年もかかったんですよ、1年。去年からか、ことしからか、インターフェロンで1カ月で治療ができるようになったんです。だから、そういうPRが県下に十二分に行き届いてないと。国がその予算の、あるいはこの治療の数を間違えたという話じゃないんですよ。例えばひょっとしたらこの県庁の職員の中にも肝臓を悪くしている方はいるかもしれません。私もあんまり数値いいほうじゃありません。でもね、1年間、週に3回行って注射を打ってというと、なかなか皆さんだって行けないでしょう。県民だって、仕事持ってる人がそういうふうに行けないですよ。しかし、今度は新しい画期的な治療法ができて、1カ月でいいよというインターフェロンの治療ができたわけですから、個々のことは、今言ったような話じゃないんですよ。それだったらPRが足りないって言わなきゃいけなくなりますよ。そういうことも踏まえて、全体的には減額の方向にあるから、1つメリハリをつけてやっていただきたいと思いますので、お願いします。

 それから、待機児童にいきますけれども、お話は承りました。例えば仮にですよ、浜松市は100何%でオーバーしていますから聞きませんが、静岡が例えば人口の密集地とか、あるいは住宅の集積地とか、町中は夜になれば夜の人口少ないですから、やっぱり子供さんが少なくて幼稚園もあいてるよと、こういうお話でしょう、まあ後で反論してください。
 僕はね、ここは定数いっぱいだと、ここはいつも平均的に9割5分ぐらいしか埋まらないよというところがあるのであれば、私は市町村と相談をして、定数の移動を皆さんが働きかけていただきたいなと思うんですよ。つまり、毎年毎年、例えば定数100人で90人しか入らないところに、いつも定数100人じゃなくて、ここの10人をいつも満杯でオーバーするところに定数をあげてくださいというような指導もできるんじゃないんでしょうか。これは、あくまでもお金を払うのは市町ですけれども、しかし県としてそういう御相談することは悪いことじゃないなと私は思いますけれども、いかがですか。
 あるいは、この待機児童というのは、初めから募集要項のとおりに出しても入れない子と、お母さんとかお父さんの大人の理由で途中で入りたいという子と、2通りあると思うんですよ、この待機児童の中にね。特に、先ほど部長の話にも、あるいは関係の答弁の皆さんの話の中にありましたが、経済の動向によって待機児童は随分ふえるんですよ。どこかから帰ってきたとか、あるいは転出していったとか、いろんな理由でこの待機児童の数はふえるんですよね。
 一番困るのが、もともとから幼稚園、保育園に対してぜひ入れてほしいって入所希望を出した人じゃないんです。今までもどこかの幼稚園とか保育園に預かっていてもらって、お父さん、お母さんのいろんな理由で帰ってきた人が困っちゃうんです、逆にね。
 だから、もともと待機している子は、例えばおじいちゃんがいた、おばあちゃんがいた、何となく家庭で支えてくれるから、若い御両親もひょっとしたら仕事に出れるという人はいいですよ。しかし、そうじゃない、もう本当に大人の理由で帰ってきた子供のためには、少しやっぱり県としても市町のお仕事には違いありませんが、踏み込む必要があるなと感じるもんですから、その点につきましてもう一度お願い申し上げます。

 それから、特別養護老人ホームは、本当に熱心にこれからもぜひお願いしたい。これは議論してもしょうがない話で、足らないことだけはたしかです。我々が県会議員になったばっかりのときには、土地だけ用意したら国が半分、県が半分だなんて、無償で特養が建った時代がずっと長く、大須賀部長、続きましたよね。それから比べると、今は大変厳しい。もう極端なことを言ったら、10億円かかるんだったら9億円は事業者が金を用意しなきゃ、特養ができない時代になっちゃいました。ですから、当然そういう今のような中でやっていくしかありませんが、これはぜひお願いします。

 それから委員長、1つだけ質問忘れたもんで、追加していいですか。
 ドクターヘリのことをね、さっき食品衛生協会のことを先に言っちゃったもんで忘れました。さっきからいろいろなお話を聞いています。一度思い出していただきたいんですが、確かに日本は――このお堀の周辺にはあんまり電柱はありませんけれども――電柱天国ですよ。こんなに電柱が、あるいは電線が張りめぐらされている市街地というのは、これだけの人口で、世界第2位の経済大国として本当に不思議なくらい多いですよ。
 だからそういうこともあって、ヘリは300メートル以下は下がっちゃいかんものだから下がりませんが、でも皆さんね、アメリカの映画見てくださいよ。あるいはテレビドキュメントでやる追跡劇ってあるじゃないですか、パトカーが暴走の車とかオートバイを追っていくね。あるいは犯罪捜査で夜間にアメリカの警察のヘリは、ライトアップをしてずっと追うじゃないですか。アメリカにできて日本のヘリができないことないと思うんですよね。そうでしょう。
 あるいは航空自衛隊の戦闘ヘリは、夜間飛びませんか。戦闘ヘリ、あれ安いのでも1機1億5000万円あるいは2億円、高いのは20億円もするんだそうですよ。それが飛べるのに、何で県の持っているこのヘリは飛べないのかというところに、いつも不思議だなと私は思うんですよ。
 それは、国土交通省のいろいろな意向もありましょう。しかし、静岡県は浜松に航空自衛隊持ってるじゃないですか。いろいろノウハウを聞くとか、あるいはせっかくある施設を利用させてもらって、できるかどうかは別にしても、そういうことまで踏まえてドクターヘリの夜間の航行のために努力をしなきゃいかん時代にきているんじゃないんでしょうか。
 だから、夜間航行のための機材を積み込むことは静岡県でやりますが、本当に夜間飛べるように、アメリカの映画で出てくるような、そういうものにも対応できるパイロットをつくるためには、そこまで踏み込んで検討していく必要があるんじゃないかなと思いますが、この点につきまして、お答えをいただきたいなと思います。

○本後障害者支援局長
 自殺対策についてお答えいたします。
 委員御指摘のとおり、あるいは先ほど精神保健福祉室長がお答えしましたとおり、自殺に至る過程には単にうつ病というだけではなくて、経済問題とか失業、家庭の問題、解雇、さまざまな要因が重なってきています。国の全国的な機関の調査によりましても、いずれにしてもいろんな原因があっても、最後はやはりうつ病ということに関連して自殺に至るというケースが多いということでございます。
 そういう意味で、まずはうつ病ということを発見することを契機にして、やはりどうしてもうつ病という状態ですと、もう自分で死ぬしか選択がないんじゃないかと思っている方が、うつ病の治療をするということを通じて、ほかの道があるんじゃないかと、もう少しやってみようかというふうに思うということがまず大切で、いろいろな機関に相談に行く、そういった契機にもなるのかなと思っております。
 ただ、そういうときに精神的なケアと、あるいは経済的な支援、そういったものも含めて相談に当たれるという体制を今後つくっていくということが大きな課題かなというふうに思っておりまして、先ほどの自殺の対策の基金、そういったものを使いながら、司法書士の方々とか、例えばそういった方々と連携しながら、幅広い原因をフォローしていけるような体制をつくっていかなければいけないと思っております。以上でございます。

○金指福祉こども局長
 待機児童の関係をお話しする前に、先ほどの不妊治療の件でございますが、私、一応検討して皆様にお知らせするようにということを申し上げましたが、実は医療機関から、データはそのまま国へ直接送られるということでございまして、治療なさった方が何人で何件ということは把握できるのですが、その結果については県は承知しておりませんので、国のほうにそういったデータの開示をしてくれるのかということについて、確認して相談をしてみたいと思います。
 それから、待機児童の件でございます。私、ちょっと言葉が足りませんでしたが、例えば静岡市で100%割れているというのは、特定の地域を申し上げてちょっと申しわけないですが、梅ケ島であるとか、井川とか、山間地のほうである一定規模の保育所を持っていても入るお子さんが非常に少ないという中で、市全体のプールでやったときに、その分がずっと影響が出て100%を割ってしまうということでございます。
 それが袋井とか浜松のほうになりますと、それよりもなお特定の地域に殺到するので、100%を超えてしまうとか、そういうような意味合いでございます。
 それから、定数の移動の指導もあるのではということでございますが、大きいところを小さく使うのはできるわけです。ところが、小さいところを定数増ということになりますと、まず施設整備と人員配置等ということがありまして、その問題。スペースとか余裕があるところは、それがお金だけの問題になるのですが、いろいろ出てまいりますので、その辺についてもいろんな制度を使って増築、改築で定数をふやすとか、あるいはいっそのこと老朽化していれば新しいところへもっと大きい施設をとかいう、そういう相談に乗って進めてまいりたいと思っております。以上でございます。

○増田医療健康局長
 ドクターヘリについてでございますけれども、説明が不十分で申しわけございませんでした。
 先ほど医療室長が説明したことにつきましてですね、ドクターヘリを伊豆南部に対して運航するという場合の検討でございまして、ドクターヘリあるいは消防防災ヘリでも同じでございますけれども、夜間でも東名沿線のように常時光があるというところであれば、比較的簡単に運航できます。委員がおっしゃるように、いろんな機器がございます。暗視ゴーグルというようなものも、民間ではなかなか使いませんけれども、公で使うとなれば、そういったものも使用も可能だということで、検討しております。
 ただ、そういうところは、こういう言い方しては大変申しわけないんですけれども、ドクターヘリと地上を走る救急車を比較した場合に、余りドクターヘリを運航するメリットがないということで、極限の場合には、どうしてもやっぱりヘリコプター飛ばさなきゃならないということもありますので、それはそれで研究させていただきたいと思います。ただ、伊豆南部につきましては、どうしても海の上を飛んでいかなきゃならない、あるいは山の上を飛んでいかなきゃならない、そういうところには光がないものですから、先ほど御説明したように、空間識失調でありますとか、水平誤認とかいうことで事故が起こりやすいという問題があることを御理解いただきたいと思います。

○三ッ谷委員
 ドクターヘリ、よくわかりました。確かに海の上を飛ぶと何か高さがわからなくなっちゃうんだそうですね。夜間は特にそうだそうです。これはもう前から聞いていますから、説明のとおりです。ぜひ、さっきヘリの機体の値段間違えましたけれども、伊豆半島は、知事もぜひそれをしたいという要望もありましたので、お願いをしているところです。
 また、ほかの質問につきましては、さすがチーム大須賀、みんなうまいですね、答弁がね。随分長くおしゃべりして、よくわかりやすい答弁でありがたいんですが、あしたからは少し短めに答弁していただくとありがたいなと。皆さんに期待をして終わります。

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