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委員会会議録

質問文書

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平成27年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:岡本 護 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:ふじのくに県民クラブ


○岡本委員
 それでは、分割質問方式で3点ほど、特に交通安全についてを中心にお伺いをしたいと思います。
 まず、私もせんだって認知検査を受けまして、何とか第1回のペーパーは及第点かなと。その次に自信を持って運転シミュレーターをやったんですが全く最悪の状況でして、反省をしてこれからゆっくり走りたいと思ってます。
 そこで、今8番委員の質問に少し似てくるんですが、これは要望として申し上げておきます。
 さっき運転シミュレーターが60台って言われましたね。これはあちこちどんどんふやしてほしいし、ぜひこれをやってほしいと思うんですが、もう少し研究を進めるなり予算化してこれを移動式に、防災のいろんなテストみたいに車に積んでどんどん出張の講習ができるものを、ぜひ静岡県警でいち早くつくり上げて、あちらこちらから来るのを待つんじゃなくって小っちゃな集会でもどんどん進んで検査をできることが実現したらいいなと思いますので、これは要望をまず冒頭にさせていただきたいと思います。

 それで、まずは交通事故ですが高速道路における交通事故、特に逆走が大変多いという新聞報道やらもろもろされておりました。そしてせんだって神奈川県警と高速道路側と静岡県警の共同で逆走の訓練をされたということですので、まずその辺の現実、今逆走で事故だとかもろもろあると思いますがそういう事例、あるいはまたどんな被害が出ているのかをお聞かせをいただきたいと思います。
 特に、その中に高齢者がかなり絡んでくると思いますが、高齢者が絡んでくるとすれば一番考えられる原因はどんなことなのか、この辺をぜひまずお聞かせをいただきたいと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 まず、先ほど御要望いただきました運転シミュレーターの関係で一言だけお話をさせていただきたいと思います。
 今の県警では交通安全体験車というのがございまして、さまざまな交通事故を防止するために例えば自分の年齢と実際の反射神経とどのぐらい離れているのかを体験してもらったり、あるいはシートベルトの有効性について体験してもらうとか、そういう機器を積んだ交通安全体験車がありまして、そこに運転シミュレーターがございます。その交通安全体験車をさまざまな交通安全教育の場に派遣をしておりまして、そこで地元の方にその運転シミュレーターを体験していただく活動をしているところでございます。

 続きまして、高速道路における逆走事案の件数でございます。
 本年10月末現在、逆走事故が7件発生しておりまして、そのうち交通事故に発展したものが5件でございます。したがいまして、残り2件は事故が起こる前に警察官によって停止させる等の措置をとって未然に防止を図ったところでございます。
 7件の逆走事案のうち、認知症の疑いのある当事者の方は4件でございました。

○岡本委員
 冒頭の話で、交通安全体験車という話をいただきましたが、認識不足で大変恐縮でした。お願いしておきたいと思います。

 今、逆走の話をお答えいただきましたけれども、例えば私どもが高速道路とかあるいはバイパスを走っていて逆走に出会ったときに、どうすぐに連絡すればいいのか。連絡しようと思ったら運転中はいかんぞって言われるしどうすればいいのか。逆走に出会った、見つけた、どう自分たちは注意すればいいのか、どういう対応をすればいいのか、その辺を少し伺います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 まず走行前、例えば高速道路に入ってサービスエリアとかパーキングエリアに駐車しているときに、サービスエリアの中をうろうろおかしな運転をしているところを見かけましたら、すぐに110番をしていただきたいというのが、まず1点です。
 2点目ですけれども、走行中に何の情報もない時点で逆走の車を見た場合には、助手席の方がいらっしゃれば助手席の方にすぐに依頼していただきまして110番をその場でしていただきたいということでございます。
 次に、走っていまして例えば道路情報板に逆走車ありというメッセージが出ていたり、あるいは道路情報で逆走車がありますよという110番に寄せられた情報をもし入手した場合には、直ちに走行車線側に移っていただくことが大切かと思います。
 そもそも、追い越し車線をずっと走ってはいけないわけで、必要がなくなればすぐに走行車線側に戻っていただくわけですけれども、逆走車は逆走していることに気がつかない場合が多いので、逆走車にしてみますと走行車線を走っているつもりというのは順行車から見ると追い越し車線になりますので、必要がなければなるべく走行車線を走行していただくのがよろしいかと思います。
 いずれにしても、ドライバーの皆様方の御協力が必要でございますので、さまざまな場面でその逆走車両を、あるいは逆走車両になるんじゃないかと認知した時点で直ちに警察に通報いただけるとありがたいと思います。

○岡本委員
 よくわかりました。
 逆走車から見れば我々が逆走車なんですよね。そういう人で逆に電話する人がいるかもしれませんけれども、これはお互いにそれぞれ気をつけるしかないなと思っております。
 それからもう1つ、これも理想ですが、今自動車の自動運転というのをやられていますね。2020年の東京オリンピックに向けて自動運転がかなり普及するだろうと思っています。今でもやってやれないことはないと思いますが、かなりいろんな複雑な要素がありますからそう簡単ではないと思います。飛行機なんかはどんどん自動でやっているわけですから、その意味では技術的にできないことはないと思いますが、やはりこれから高齢者がふえ、今言ったようなことがどんどんふえてきて、しかし現実にはその免許の返上も、車から離れることもなかなか生活上難しいとなれば、この自動車の自動運転というのは物すごい期待されると思うんですね。もちろん法的にはいろんな責任云々の法整備があるかもしれませんが、こういうものはかなり期待をされる。
 だから、自動車というのはみずから――この自動の自はみずからだと思います――動かすということですが、今度は本当に自動車が自分で動くと言いますか、動かすと言いますか、これが本当の自動車だと私は思うんです。そういう時代がこれからやって来ると思いますので、やっぱりこれからそれに合わせた体制というものも警察の皆さんもやっていかなきゃなと思いますので、そうなってほしいということと同時に、またそういうときの新しい事故の可能性がありますので、それらについてもこれからもまた研究していただきたい、こんなことを申し上げておきたいと思います。

 じゃあ2つ目に移りますが、これも交通事故関係です。これも新聞記事からで恐縮ですが、交差点の事故がかなり多いという新聞記事でございます。特に右折するときですね、信号があるんだけれども右折するときの事故、あるいはまたその交差点を抜け出てくるときの事故がかなり多いと言われていますので、現実にまずその実態をお知らせいただくのと同時に、なぜそう起こるのか、何が原因なのかについてお聞かせをいただきたいと思います。

○出雲交通部参事官兼交通企画課長
 右折時に交差点の右側に設置されている横断歩道を横断している歩行者との事故が非常に多いということでございます。
 数字で言いますと、平成22年から平成26年の5年間の交通死亡事故のうち、交差点での歩行者と衝突した事故が51件ございますけれども、この51件のうち、今言いました右折するときに右側の横断歩道に設置された歩行者と衝突して死亡事故になってしまったのが30件ございます。51件のうちの30件ですから、確かに非常に多いと言えようかと思います。
 なぜそのような事故が発生してしまうのかということでございますけれども、例えば右折をするときにまず対向車に気をとられる、対向車があるのかないのか、あれば対向車の速度はどうなのか、自分が先に右折できるのか、待っていたらいいのかという判断のために対向車に気をとられてしまうのがまず1つあろうかと思います。その後に対向車がない、では右折できるということで右折をしたときに自分の進路先の遠方を見てしまう、自分が行きたいところだけ見るということですね。ですからその間にいわゆる横断歩道上の安全確認が不足していることが言えようかと思います。
 したがいまして、横断歩道を通過する手前でしっかり減速してもらって、あるいは一時停止してもらって歩行者の有無について確認をすることが大切なことだと思います。

○岡本委員
 これは、今お話しのように、原因が比較的明確になっていると思いますので、やはり歩行者にもそういう注意を促すことと、同時に運転者にもこの辺は特によく注意していただくようにお願いしたいと思います。
 それから、これもなかなか道路事情があるから簡単にはいかないんですが、例えば日本の場合は右折というのは結構多いですよね。ところが事情が許せばやっぱり全てを直進か左折をという、右折をさせない道路環境ができれば一番いいわけですね。だから常に直進するか左折で、すぐそこの右に行きたくてもぐるっと回ってくる道路整備がされてれば一番いいと。これは結構外国には多いですけれども、日本の場合はなかなか狭い道路ばかりでそう簡単に行くことができないので、ただそれが許すところはできるだけ、交通のつくり方も右折は禁止で常に左回り、直進、左回りっていう道路構造にしていくこともこれから研究は必要じゃないかなと要望として申し上げておきたいと思います。

 それじゃあ3つ目になりますが、これも交通関係でございます。
 信号機の老朽化、これも新聞記事を拝見いたしております。特にいわゆる信号の制御機がかなり古くて思うように作動しなくて、例えば信号そのものが全部青になってみたりということがあり得る、結果的には信号機そのものの機能を果たさない大変危険な状態になるということも出ておりましたので、まず台風だとか地震だとかそういう自然災害によらない原因での信号機の老朽化っていいますか故障の事故がどのくらいこの県内であったのかをまずお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、どのくらいの耐用年数があるのかをあわせてお聞かせをいただきたいと思います。

○小川交通規制課長
 制御機の老朽化についてお答えいたします。
 制御機の老朽化による故障の件数ですが、平成26年中における制御機の故障件数は35件であります。
 故障の状況については、滅灯や点滅になってしまうものが多くを占めておりますが、いずれの場合も警察官が速やかに現場臨場して交通整理等を行っておりますので、故障が原因となった交通事故の発生はありません。

 次に、信号制御機の耐用年数でありますが、これは警察庁でおおむね耐用年数19年を目安として交換をしなさいという指示が出ております。

○岡本委員
 幸いなことにそれによる事故がないということですから、これからもぜひそうなるようにと思いますが、今言いましたように耐用年数は19年で、例えば信号機を1基つけることによって信号機そのものの耐用年数があったり、それから管理費、電気代も含めていろんな経費がかかると思うんですね。そうすると、ずっとこれから信号機そのものは人が減れば減るかもしれませんが、信号機をどんどん取り外せるところは余り聞かれませんので、かなりの数になると思うんです。その辺相当の経費を含めて予算が必要だと思いますが、単純に1基の信号機を設置して、それをずっと使うにはどのくらいの費用を見ればいいのか、そこのところわかったら教えていただきたいと思います。

○小川交通規制課長
 信号機の設置費用ということでよろしいですか。
 信号機もいろんな種類がありまして、管制センターで制御する管制信号機とか押しボタン式、あと感知器がついておりまして交差道路から車が来るときのみ青になるとかいろんな種類の信号機がありまして一概には言えないんですが、おおむね500万円前後が相場であります。

○岡本委員
 そのときの信号が矢印も含めたものもあるので、いろんなお金のかかり方をするんでしょうけれども、平均して500万円かかる。
 それに今言ったように、その信号機に必ず1つの制御機がついているって理解をしていいんですかね。そうすると、また今言ったようにその信号機の耐用年数っていうのは、電球をかえるだとかいろいろあるでしょうけれども、この先ほど言いました制御機は信号によると大体1基の更新費用は120万円です。ですから500万円の信号機をこれからどんどん使う、そうすると単純に19年でかえるとするとそこに120万円ずつかかる。そうすると、全部で何基県内にあるんですかね。全て相当な費用がかかると思うんですが、その辺も含めてお聞かせいただければと思います。

○小川交通規制課長
 信号機につきましては、制御機の耐用年数は19年と言われておりますが、信号機を設置するには信号機を設置する柱とか信号機の外枠、電球等いろいろありまして、柱の耐用年数はコンクリート柱と鋼管柱によって違うんですが40年から50年ぐらいはもちます。信号機の外枠についても耐用年数20年ぐらいはもっております。電球につきましては、LED球は10年ぐらいもつんですけれど、電球につきましては赤、青が1年、黄色が3年で交換をしております。
 あと、制御機の更新につきましては先ほど9番委員は120万円と言いましたけれど、管制信号機の制御はもっと高価でありまして、コンピューターで非常に高度な制御をするものですから、それにつきましては百四、五十万円かかるところであります。
 単純に計算しますと、現在県下の制御機が6,810基ありますので19年で必ず更新するには年間360基ぐらい更新しなければなりません。今年度の更新台数は270基で台数は足りないんですけれど、耐用年数が経過したからといって直ちに壊れるものではありませんので、限られた予算の中で古いものから順次交換していきたいと考えております。

○岡本委員
 よくわかりました。
 どっちにしても老朽化しているのが信号機だけじゃなくて、全ていろんなものがかなり老朽化しているし、我々人間も老朽化していますので、その意味ではどこかで直さなきゃいかんでしょうけれども、やはり一番命にかかわっていることですから、予算面では大変だと思いますが、できるだけ優先してこれから安全な交通ができるように、ぜひぜひお願いしながら質問を終わりにしたいと思います。

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