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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:林 芳久仁 議員
質疑・質問日:10/06/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○林委員
 何点か分割質問方式で質問させてください。
 まず、議案第107号の繰越明許費の関係です。
 一般会計で22億9700万円の繰越明許が計上されておりますが、交通基盤部の繰越明許費は令和2年度に初めて9月議会で設定し今年度で3回目と認識しております。9月議会で早期に繰越明許費を計上することにどのような効果があるのか、まずそれをお伺いさせていただきます。

○蕪木経理課長
 令和2年度から、当初予算後のやむを得ない事情変化により年度内に適正工期の確保ができないものにつきまして、9月議会で計上しお認め頂いてまいりました。本議会で議決頂きますと早期の工事着手が可能となり、事業効果、経済効果の早期発現、実繰越額の縮減のほか4月から6月の工事閑散期にも施工が可能となるなど、結果として発注や工事完了の時期が分散し工事の平準化にも効果があるものと考えております。

○林委員
 メリットもあるとのことですが、よく決算でも繰越明許をできるだけ少なくしろという話が毎年出るんですね。交通基盤部についてはメリットがあるので早く出すということなので、時と場合によってはなるべく減らすことを十分気をつけてやっていただきたい。

 次の質問に入ります。
 先ほど5番委員から質問がありましたが、議決した事業の一部変更についての議案第119号から第121号の一部変更の金額が結構大きいですよね。これは材料価格の高騰ということもあり公共事業の場合発注者が損をすることになります。民間はなかなかそうはいかないですね。公共事業だから発注者が責任を持ってこの分は支払うと思うんですけれども、県としてその一部変更の際の価格の調査をどのように行うのか。事業によっては多少の違いはありますけれども、材料の高騰――ほかの部分も含まれるかもしれませんけれども――をどう調査して一部変更を決定するのか具体的に教えていただきたい。
 もう1つは、議案第122号、議案第127号、議案第128号はまだ議決したばかりだと思うんですけれども、これも今後一部変更が出てくるのかどうか。実際に材料の高騰は今も続いていますので、これも同じように調査をどうしているのか。要は事業者からこれだけかかりましたと出てくるのか、さっき言った調査をどういう方法でやっているのか教えてもらいたいと思います。

○戸栗技術調査課長
 公共工事の設計につきましては、適切な積算単価を使って設計することとしております。
 また、契約後物価の大きな変動があった場合には、まず事業者から協議をしていただくことになっております。いわゆるスライド条項を適用するということで、その妥当性の結果につきましては、従来物価資料によって検討しながら最終的に精算する形を取っております。
ただ、今年国から物価資料によらなくても実際にかかった取引価格に基づいて変更ができると通知がございましたので、それをまた県から通知したところです。調査は、そういう流れで実施しています。

○林委員
 要は、調査というよりも具体的には市場によって違うんですね。こっちの問屋さんはこれだけの金額、こっちの問屋さんはこれだけと全く同じじゃないんですよね。そうするとどこを中心に市場価格を計算して、それでこれならいいよと信頼できる金額であればもちろんいいわけですけれども、これも税金ですからしっかり調査して、どういう市場価格になるのか、この辺はきっちりやっていかないと、極端に言うと業者の言いなりになることが考えられると思うので、そこだけ注意していただきたいと思います。

○戸栗技術調査課長
 変更において、物価資料を参考にしております。この物価資料は物価調査会社が物価を調査しておりますけれども、地域の取引事例を集め最頻値を採用しているため、妥当性があると考えております。
 また、先ほど物価資料によらなくてもと御説明しましたけれども、それについても妥当性について詳細に調査をしながら最終的に変更することで実施しております。

○林委員
 市場は非常に変化があるので大変ですけれども、基準もあるようですのでしっかり調べてこれなら妥当だとチェックしていくべきだと思います。

 次に、清水港江尻地区のフェリーの岸壁整備についてです。
これは入江地区のJR清水駅の裏側にフェリーを着けるということで進んでおります。大型の作業船が確認できているので工事をやっていることは私も知っておりますけれども、今どこまで進んでいてどの程度で完成するのか、工事の進捗状況を具体的に教えてください。

○市野港湾整備課長
 江尻地区における工事の進捗状況について御説明します。
 現在、江尻地区の現場には地盤改良工事用の作業船が到着しております。令和4年9月末より地盤改良工事に着手する予定でしたけれども、台風15号による港内漂流漂着物の影響で現場着手を10月中旬へ延期しております。今回の改良工事自体は開始すれば約2か月程度で完了する見込みであり、全体的な工程への影響は小さいと判断しております。また次期地盤改良工事につきましても入札手続中であり、11月には契約予定となっております。地盤改良工事自体は全体で約9か月を想定しております。清水港の港内の別箇所におきましては、岸壁を構築するためのケーソンを既に製作中で、地盤改良工事が完了した区間から順次この据え付けを行ってまいります。
 県としては、令和6年度のフェリー移転を目指し、現場作業を安全かつ確実に推進してまいります。

○林委員
 ぜひ、観光客が待ち遠しいと言っておりますので、よろしくお願いします。

 次に、建設委員会説明資料にはありませんでしたが、静岡市の砂防指定地内に無許可で造成された大規模な違法盛土があると新聞報道されました。 これによると、地域住民は大雨が降ると非常に不安を感じているようで、その不安解消や警戒避難体制の整備が必要と考えますけれども、これまでの違法盛土への対応状況について聞かせてください。

○鍋田河川砂防管理課長
 新聞報道がありました静岡市内の杉尾・日向地区の盛土につきましては、いずれも同じ事業者による違法な、無許可で行われた盛土になります。
今回の台風15号接近に伴う豪雨による影響ですけれども、現地を確認しましたところ盛土ののり面の一部に小規模な崩落、また土砂の流出により沈砂池に堆積が見られました。ただし崩落箇所は盛土の敷地内に収まっており、盛土全体としては大きな変動は見られませんでした。
 また、付近の住民の方の安否確認も行っており、被害はないと確認しております。
 現在、現地で確認した状況を踏まえて、事業者には沈砂池の土砂を撤去するなどの応急対策を指導しております。
当初は指導に従っていなかったのですが、現在は土砂の搬入は止まっております。応急対策には随時従って対応しているところであります。今後ボーリング調査等の結果を踏まて方針を決めて指導していく予定であります。
 また、地域の住民の方につきましては、文書で盛土の存在と大雨が降ったときの行動等を伝えており、併せて緊急連絡体制も整備しております。

○林委員
 これは違法だということは間違いないと思うので、ぜひともその辺も含めて気を付けていただいて住民が安心できるようによろしくお願いします。

 最後に、説明資料42ページの区画線の引き直しの進捗状況をお願いします。
これも緊急で、今まで事故もたくさん起きたし子供の通学のこともありますので、これは本当に早くやっていただくということでありましたけれども、2年間で8割区画線の引き直しをやっていただいたということです。
引き直しが完成したところの利用者の意見は把握しているかどうか。また2割が残っているわけですけれども、この着手の予定について教えてください。

○望月道路保全課長
 まず、区画線の進捗についてお答えします。
 今年度予定している200キロメートルのうち8割が9月末までに着工しており、今月末には9割を超える状況で順次発注していきます。
 利用者の意見ですけれども、今2年間の事業を始めたばかりであります。効果検証は、我々もしっかりとつなげていきたいと認識しているところで、警察と一緒にデータや利用者のアンケートも見繕いながら区画線の引き直しを集中して実施し、また先進自動車の機能発揮による交通安全の効果についてもしっかりと検証していきたいと考えているところです。

○林委員
 大事な命を担っていますので、早くやって本当によかった、事故も少なくなったとならなければ幾らお金を使ってやっても効果がなくなります。効果が出ることを私は信じていますけれども、当然子供たちの通学路も含めてありますので、ぜひその辺を抜かりないようにやっていただきたいと思います。

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