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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:03/10/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○東堂委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 発言を願います。

○四本委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 先ほど8番員からもありました、危機管理くらし環境委員会説明資料34ページのニホンジカ対策の推進でお尋ねしてまいります。
 メスジカ重点捕獲の繁殖抑制効果が非常に高いということで、私ども富士地域、特に朝霧高原は牛が食べる牧草がたくさんあるんですね。これをシカがたくさん食べるそうです。非常に栄養効果があるんですね。当然牛がたくさん牛乳を出すために工夫して牧草をつくっているので他地区に比べて1年ぐらい早く子供が出てくる。1歳半ぐらいから子ができてくるようなメスジカもいるそうです。発育が非常によろしいみたいですね。そういった状況でメスジカを捕まえることに焦点を当てるのは大変いいことだと思います。
 その中で先ほど8番委員からもありましたが、メスジカを特定できる方法が何かあるんでしょうか、まずお尋ねします。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 メスジカを特定する形ですけれど、まず平成29年度から県の管理捕獲で奥山の捕獲困難地で捕獲をやってきております。これまで捕獲になかなか入れなかった場所ですので、生息密度が非常に高くてメスジカが多くいます。メスジカの生態としまして、捕獲圧がかからない、要するに安全な場所を好んで多く生息していると言われております。
 先ほどもお話させていただきましたが、県で行っている生息実態調査、それから猟友会や市町などからの聞き取り調査などをもとにシカの多くいるエリアをまず県で指定した中で夜間調査をやります。先ほどお話がありましたけれど、夜間スポットライトを当てることによって目がきらきら光ってシカがいるのはわかります。またそうした中で角があるとかないとか、あるいは体格などによって雄、雌が狩猟をやられている方なら見分けがつくと聞いております。そうした中でメスジカが現状そこにいるのかいないのか特定していくことを考えております。
 さらにはICT技術を使いまして、捕獲情報をリアルタイムに集計できるように来年度から取り組んでいこうと考えており今どこでメスジカが取れているのかリアルな情報としてつかむことができると考えております。そうしたことを併用しながらしっかり雌のいる場所を特定していくことを考えております。

○四本委員
 ありがとうございます。
 富士地域ですと群れが十数頭でいるのが多いそうです。そこには雄や雌、子供もいたりということで移動しながらいるそうです。そもそもそういった群れの雄雌の比率はどうなっているんですか。半々なのか雌が多いとか、何か習性があるんでしょうか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 生態としましては、ニホンジカは基本的には母系社会って言うんですか、メスジカがその年あるいはその前の年に産んだ子供を連れながら2頭から3頭ぐらいの群れで生活しています。オスジカは大体1歳ちょっと過ぎてくると、そこから離れて雄のグループをつくっていくと聞いております。
 また餌環境がいいところですと、2、3頭のグループが多く集まることによって今お話がありましたように10頭あるいはもっと大きい群れを形成していくと聞いております。
 基本的には雄、雌で生活パターンが違うもんですから、メスジカの多く集まる場所って言うんですか、生活しやすい場所でやれば雌が多くいると考えております。

○四本委員
 ありがとうございます。
 わかりました。とにかく雌をたくさん捕まえていただければなと思いますけれど、その中で富士地区の管理捕獲の令和2年度捕獲目標が6,550頭。平成30年度の実績が2,200頭ですので3倍近い目標がありますが、目標を大きくするのは非常にいいと思うんですけれども、見通しはどうですか。

○薮崎鳥獣捕獲管理室長
 来年度の捕獲頭数に関しましては、基本的にふえている分については新しく取り組もうとしているメスジカ重点捕獲で捕獲頭数をふやす計画でおります。
 メスジカ重点捕獲は、これまで里山集中捕獲でやってきた班体制で集中的にわなをかけるやり方の捕獲効率が非常に高いと実証されているので、それをさらにシカのいるところでかけることによってより効率を上げていくというのが、まずは捕獲効率を高める工夫として1点がございます。
 また期間的な問題としましては、火薬取締法が改正されまして弾の譲り受けの許可などが不要になることもありまして、これまで県の管理捕獲ができなかった4月、5月の早い時期から捕獲に入り捕獲期間を延ばすことで捕獲頭数をしっかり伸ばしていけると考えております。
 そうした取り組みを通じまして、確かに平成30年度の実績からはかなり大きな数字になっておりますが、6,500頭捕獲するよう努力してまいります。

○四本委員
 どうもありがとうございます。
 とにかく雌を抑制するのが非常に効果があるということですから、ぜひとも高い目標に向かって頑張っていただきたいと思います。

 最後に、説明資料38ページの地下水観測体制の強化についてです。
 先ほど7番委員からも地下水のことがありました。今回も大井川水域での生命の水でございますけれど、私の地元であります富士宮市においても最も大事なのが富士山の地下水であります。そういう意味では非常に水に対する思いを私も大井川流域の皆さんと同じように持っております。
 その中で、最近地下水位が横ばいから上昇傾向にあるということでいい傾向かなと思います。記録地点が約150カ所あり、このうち16カ所、1割ちょっとが富士宮地区だということでございます。富士山の水が至るところで出てきて、地下水条例の中でも非常に細かく富士宮市内エリアが区分されている状況でありますけれども、今富士宮地区の地下水位はどんな状況ですか。

○前島水利用課長
 富士、富士宮市の地域――岳南地域におきまして我々はいろいろ状況を管理しておるわけですけれども、昭和40年代以降地下水障害等が顕著にあらわれた地域で、地下水の保全についてはかなり関心が高い地域として認識しております。
 ただこちらの地域につきましては、製紙工場等が所有しております取水基準を超える井戸がたくさんありますが、実際の取水実績につきましては最近縮小して推移しており、先ほど9番委員御指摘のとおり地下水が横ばいもしくは上昇の状況になっております。
 改善傾向とのことですけれども、富士宮市のうち16カ所の井戸についても同様な傾向があります。今のところは地下水障害が完全にゼロになっているわけではないですけれども、解消方向に向かっている状況であります。

○四本委員
 ありがとうございます。
 岳南地域というふうに広げると、富士市の海のほうに行けば塩水化がかなりあるのかなと思っておりますが、富士宮側は最近余り塩水化はないのかなと思っています。十数年に一遍ぐらい、例えば自宅の床下から水が湧き出てきちゃうというのがテレビでやることもあります。ということは富士宮市内の工場なんかの取水がだんだん少なくなってきている。産業構造が変わってきて、例えばマスの池が取水をやめて少なくなって、結果的に床下から出てくることも雨が多いときにはあります。そういう中で今富士宮地域は、まあまあ地下水位が上昇してきているという御回答でありましたけれども、今後の見通しをもう一度聞かせていただけますか。

○前島水利用課長
 地下水位で言いますと横ばいもしくは上昇です。その他の地下水障害、塩水化等、特に富士宮市は富士市の海岸沿いに比べますと影響はそんなにないかなという状況であります。
 今、9番委員御指摘のありましたとおり、降雨状況によって地下水位が変動することはよく聞く話です。資料にもありますとおり、今後短期変動を記録できるシステムを導入しまして、短期的な豪雨の状況や開発工事等について影響等確認できるように取り組んでいきたいと考えております。

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