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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 分割質問方式、一部一問一答方式になるかもしれませんけれどお願いします。
 まず、浜松市沿岸域の防潮堤の整備に関連して何点かお聞きします。
 けさ、私は畑にいたんですけれども、7時にサイレンが鳴るんですね。サイレンが鳴ると同時に、土を積んだ大型のダンプが連なって松林を越えて防潮堤の工事現場へ入っていきました。この人たちは朝何時から仕事をしているのかなという思いと同時に、いろんな課題や問題点がありながら、それを克服して少しずつ仕事が進んでいるなと改めて実感をいたしましたが、まず議案の関係で、113号から116号までの請負契約の一部変更、そして117号の新たな請負契約についてもう少し詳細な説明をお願いいたします。

○中野河川海岸整備課長
 浜松市沿岸域の工事の議案に関する問いにお答えいたします。
 今回お諮りする議案は、変更が4件と新たな工事請負が1件の計5件になります。議案ごとに説明させていただきます。議案第113号の五島工区のCSG製造工でございますが、本製造工の変更につきましては、5とその2という本体工区がございまして、そこから供給される砂をまぜて今お諮りしている製造工でCSGをつくってございます。そのまぜるべき砂に当初想定していたよりも多くの流木等がまじっていまして、混合するのに適さないと現場で判断させていただきました。その結果、本砂をやめたものですから、あらかじめストックしておいた使える砂を混合用に使うと変えまして、そのストックした砂を運搬する工事をこのCSG工で取り入れたために、今回変更、増額という形の変更議案をお願いしているところでございます。
 続きまして、議案第114号でございますが、舞阪工区本体工その1につきましては、これも掘削した砂に想定よりも多くの流木等が入っていたことから、この工区でCSG材として運搬しようとしていたのですがそれを取りやめて、これは仮置きをすると変えたものですから、運搬供給が減ったことで減額変更という形で議案提案をさせていただいております。
 続きまして議案第115号ですが、中田島工区のCSG製造工になります。これは議案第116号と関連してございまして、議案第116号の本体施工その1につきましては着手後の測量を行いました。その結果、詳細測量をかけたところ周辺地盤が当初の測量データよりも高いことが判明し、防潮堤の基礎高を上げることができたものですから、CSGの打設量の減工ができました。結果として議案第116号も減工ですが、議案第115号のCSG製造工もCSG材の打設量が減った、つまりつくる量が減ったことで、あわせて両方とも減額変更を今回諮っているところでございます。
 議案第117号につきましては、新たに工事着手する五島の本体工区その3でございますが、これは五島のCSGプラントを今後撤去していきますので、その撤去した後に堤防を築造する新たな工事の議案提案になってございます。

○小楠委員
 ありがとうございました。
 私もいろいろ想像していたんだけれど、ちょっと想像と違う回答も含まれていまして、今の説明はそれはそれで非常によくわかりました。
 その上で、委員会説明資料の70ページ、71ページにかけて防潮堤の整備のことが載っているわけですが、概要と現状のところ、私はかなりわかっているつもりの人間ですがそれでもわからないんです。例えば今の議案第117号は五島工区の製造工の撤去後の防潮堤本体整備ということで、これは施工中の進捗状況の一番上、製造工A、工期平成27年3月から29年10月。これは10月で終わるものだから、撤去して本体工事が117号議案で取り上げられていることはよくわかるんですけれども、上の説明を見ると、五島工区及び中田島工区のCSG製造プラント撤去時において、本体工事に平成29年度は着手する予定であるとなっているんだけど、中田島工区の製造工Cを見ると、工期は平成28年10月から32年3月までになっているわけで、これは整合性がとれないですよね。撤去して本体工事に着手しますと上に書いてあるんだけど、下の進捗状況を見ると、32年3月まで稼働することになっている。これは一体どういうことなのかと疑問を感じるんですね。

 もう1つ、先ほどの説明にはなかったんだけれども、五島工区と中田島工区では天竜川の西岸と中田島河口の西岸については、工種というのか、やり方を変更してCSGを使わない方針に変えると既に発表されていると思うんですけれども、それらの工区の仕事については、今回の9月補正予算には反映されているのかされていないのか。あるいは来年度、12月かもしれないけれども12月補正予算あるいは来年度の当初予算においてその工種をCSGを使わない工法に変えたわけですから、工法変更についてはどういう段階で予算に反映されるのかが、この概要と現状というところだけだと全然わからないんですね。資料が今多分ないと思うので、口頭だと説明が難しいかもしれませんけれど、できるだけわかりやすく全体の進捗状況とこれからの進捗状況について教えてください。

○中野河川海岸整備課長
 大変わかりにくい資料で申しわけございません。70ページの説明資料を見ながら説明させていただきます。
 今、2番委員の質問の中にありました中田島工区の製造工Cの工期の話がございまして、それと文面に書いてある撤去プラント設置において着手というところの整合でございますが、中田島プラントの製造体系が2連というか2パターンでつくってございます。そのうちの海側に近い1連部分がちょうど防潮堤に築造するところへかかってきますので、1連は撤去します。ですがもう1連は防潮堤の築造ラインにかかってこない状況に設置されてありますので、そういうことから製造はまだ継続できるということで、中田島のプラントCの工期は平成32年3月まで回します。ただ、1連分撤去したところについては防潮堤の建設ができますので、それは撤去後本体工事に着手する予定になってございます。

 2点目の天竜川と馬込川西側の構造が変わるけれどどうなっているのかという話でございますが、今2番委員がおっしゃったように、CSGでつくる予定だったものを盛り土構造に変えたというのは説明させてもらっています。天竜川の右岸側につきましては、現時点では最終年度になりますが、今平成31年度の時期に発注を考えていまして、物としては盛り土ですので、そこで工期的にも平成31年度発注で十分間に合うと考えてございます。
 もう1点、馬込川につきましては、今現在中田島1、説明資料70ページで言いますところの本体施工Cで今契約してございますが、その部分についてはその中に含めて工事すると考えてございますので、馬込川西側につきましてはもう契約済み、契約の中に入っていると御理解いただければと思います。

○小楠委員
 ありがとうございました。
 中田島工区についてはすごくよくわかりました。五島工区なんだけれど、CSGの製造プラントを撤去してしまう。けれどまだ仕事はあるわけですよね。そうすると、五島工区のCSGの工法でやるところではもう必要ないと判断したのか。それとも中田島工区あたりから持っていくのか、どういうことなのかなと。

 もう1つ、天竜川右岸は平成31年度に発注予定ということで、これについてはまだCSGプラントの土の製造量が減ることが予算に反映されていないわけなので、将来的にさらに予算の減額が行われることもあるのかどうか。先ほどの中田島工区の説明だと、今回の議案の中に全て含まれているということなので、五島工区についても同じことが行われると考えていいのかどうか、お願いします。

○中野河川海岸整備課長
 五島工区のプラントの跡地の本体施工にかかるCSGでございますが、それにつきましては中田島プラントから運ぶ形で考えています。ですから、撤去した後そういった形で供給してものをつくっていこうということでございます。

 それと天竜川の右岸側の盛り土でございますが、ここはCSGは使わないものですから、CSGプラントはなくても結構ということで、将来的な減額は今の中ではありません。

○小楠委員
 わかりました。
 毎年10月、11月ぐらいですか、現状の進捗状況について浜松土木事務所でつくっているのかこちらでつくっているのかわかりませんけれど、パワーポイントの資料が、たまたまこの時期になるのかどうかわからないけれど新しくなっていると思うんですね。だから今回大分大きな予算の動きをしているものですから、ぜひまた資料を更新していただいて、私たちに届くようなことをお願いしたい。

 同じく防潮堤の関連で、舞阪工区で発見されました廃棄物の関係について伺います。
 新聞報道等がありますし、説明資料71ページにもあるものですから端的にお聞きしたいんですけれども、対策費用についてはとありまして、当事業が浜松市との共同事業であることを踏まえ、県と浜松市が応分の負担をすることを前提に協議していくと書いてあります。この費用は一条工務店の300億円、あるいは市民、企業の寄附の15億円、これらの寄附金以外の予算で行うのかどうか、端的にお聞きします。

○中野河川海岸整備課長
 廃棄物撤去の費用の考え方ですが、現時点では寄附等を充てることは考えてはいません。要は、浜松市とどういう形で負担していくかは今現在協議中でございます。

○小楠委員
 やはり当初のというか、仕事をしていく中でいろいろと変わってくることは当然あるとは思いますけれども、案件が案件だけに、やはり浄財を充てることは私はやっぱりふさわしくないと思っているんですね。そういうお答えがありましたので、そういう方向でぜひ浜松市と協議を進めていただきたいと思います。

 同じく説明資料の71ページ、一番最後の最後に馬込川河口部の津波対策となっています。私もそうですし、馬込川の河川改修計画について本会議でもやっていますけれども、来年度から河川改修が始まります。今年度中に河川改修計画が策定されて来年度から事業がスタートするわけですけれども、その最後の最後に残ったのは実は河口の問題なんです。河口の問題は、津波対策ということでここにあるように新型水門などを含む複数の案を検討して、信頼性や経済性など総合的に評価した最終案を選定する段階に来ていると承知しています。その上で、この河口の津波対策についてどこで公表するのかなと思うと、多分次回開かれる第4回かな、馬込川水系流域委員会が発表の場になると思うんですけれども、早ければ9月と私は思っていたんですが、10月に入っております。第4回の流域委員会の開催、そしてこの津波対策の発表はいつごろになるのか、お聞かせ願いたいと思います。

○太田河川企画課長
 馬込川河口の津波対策についてお答えします。
 河口の津波対策については、近頃ですが新しい方式の水門ということで、波の力であるとか浮力によって作動する割と経済的な新しい提案が出ております。それらを踏まえて、従来の工法の堤防のかさ上げであるとか従来方式の水門と比較して最適なものを選んでいくといった流れで進めております。この新しいタイプの水門がまだ実績が少なくて信頼性もなかなか確認できないことと、施工単価についても従来の規模で従来のお金を規模見合いで当てはめていくやり方ではなかなか経済性がつかめないので、現場条件に合った形で具体な見積もりをとって、それと比較していく作業を行っているため、時間がかかっている状況になってございます。整備計画をそれに盛り込んで策定していくことで、一応年度内の策定を目標としていることから、年内には遅くとも流域委員会を開催して、そこで案を決定していきたいと考えております。

○小楠委員
 ローカルな話を長々としていて申しわけないですけれども、津波浸水区域に住んでいる議員なものですから、そういう意味では非常に関心も高い、地元ということでお許しをいただきたいと思いますが、年内に発表されるということで楽しみにしておきます。

 次の質問に移ります。
 静岡モデルの防潮堤整備に関連してですけれども、債務負担行為の追加がございまして、静岡モデル防潮堤整備促進事業委託契約、結構大きいんですね、今回のお金。34億2000万円と出ているんですが、これが何のことだかわかった方がどれだけいるかなと思うんですが、実はこれに関する説明は説明資料67ページの2行目から課題と対応がございます。この課題と対応の2行目の終わり、整備に要する土砂の確保はというところから始まって、県外にも目を向けて活用の調整を進めている。平成29年度は県外で発生した土砂を受け入れるための一時保管施設の整備を行う予定であり、平成30年度に受け入れ及び運搬が実施できるよう9月補正予算により運搬等にかかる事業費の債務設定を行うほか、引き続き関係機関と調整を進めるということで、これが34億2000万円の説明だと理解しています。
 私は個人的にはいろいろと教えてもらっているものですから、ある程度のことはわかっているつもりですが、34億円の債務設定をする以上、相手方があって調整中だと承知をしていますが、県外から土砂を持ってくる、一体どこなのか。あるいは土砂を受け入れるための一時保管施設の整備、どこを考えているのか。あるいは運搬等にかかる事業費、どこからどうやってどう運搬するのかと、普通は気になりますよね。先ほど申し上げたとおり相手があることは承知の上ですので、現在一方で債務負担行為の設定を今回お願いしているわけですので、できる限りこの段階でお話しできることを説明願います。

○太田河川企画課長
 今回の債務負担行為は、静岡モデルの沿岸各地に土砂を供給するための運搬費について計上したものでございます。どこからどこへ保管してという御質問で、今の状況でございますが、今、首都圏の公共事業の土砂を対象として関東地方整備局と調整しております。それを無償で提供いただいて静岡モデル実施の沿岸各地に供給する流れで進めております。なおその土砂を平成30年度の4月から提供いただけると。今のところ、平成30年度、31年度の2カ年の予定というところまで調整がついておりますが、その全体のボリューム等についてはまだ調整がついていない段階です。来年の4月1日から受け入れることがほぼ確定してきておりますので、そのためには発注して運搬の準備をしていかなきゃならないので、債務を設定した状況でございます。
 なお、一時保管場所については船によって運搬してくることを想定しておりますので、御前崎港に設置することを予定して、現在御前崎港の関係者と調整を進めているところでございます。

○小楠委員
 ありがとうございました。
 その相手方との調整を終えた上で、協定なのか契約なのかを結ぶことになるんじゃないかと思うのですが、それはいつごろになりそうでしょうか。

○太田河川企画課長
 相手があることですが、早ければ今月中に結べるように、今努力して調整しているところでございます。

○小楠委員
 現在進行中の浜松市沿岸部の防潮堤の整備、そして遠州灘海岸各市で静岡モデルを進めているわけですけれども、やはり土砂をいかに安く入手するかが大きな課題であります。そういう中で、今の説明のとおり関東の公共事業で出た土を無償で提供してもらえるところまでが間もなく正式に発表できることだろうと思いますけれども、そういうことまで努力してくださった当局側の皆さんに敬意を表したいと思っておりますし、今後浜松市だけでなく、静岡モデルの防潮堤の整備がスムーズに迅速に進んでいくことを期待したいと思っております。

 次の質問に移ります。
 天竜浜名湖鉄道でございますが、きのう6番委員の質問の中でも少し説明がありましたが、今回550万円の補正予算が組まれています。枕木やレールなどの交換はきのうの説明にもあったんですが、天浜線全体の説明については説明資料104ページ、105ページにわたってあるんですけれども、まず先にお聞きしたいのは平成27年の鉄道交通対策事業費助成の県の補助額。平成27、28、そして今年度とあるわけですけれども、これは鉄道事業者が国庫補助も含めて、それなりの中長期的な計画に基づいてやってきていると思うんですね。というのは、105ページの真ん中辺、施設の長寿命化への対応ということで、今年度全線にわたり施設の詳細な調査を実施した上で必要な対策工の選定を行い、概算事業費を算出することにより中長期的な施設整備計画を策定し、これを次期経営計画に反映することを今調査していると言っているわけですね。既に毎年このような施設整備の補助が行われてきているということだとすると、今行われている施設整備の事業はいつごろ計画されたもので、事業期間がいつまでになっているのか。
 そして今詳細な調査を実施しているという中長期的な施設整備計画はいつからの計画になっていくのかについて教えてください。

○大倉地域交通課長
 鉄道の安全対策として、鉄道交通対策事業費助成ということで毎年事業を行ってきておるんですけれども、天竜浜名湖鉄道につきましては現在平成26年度から5年間の中期経営計画を立てておりまして、原則これに基づいて施設の老朽化対策等を実施しております。策定したのは25年度ですので、その時点に策定した計画に基づいて実施しております。これは5年間の計画でございますので、平成30年度までを期間としておるんですけれども、施設の老朽化についても実際に年がたってみないと、その時点になってみないと老朽化の進みぐあいとかはっきりしませんので、実際には計画どおりにいってはいないのが実情でございます。
 施設の詳細な調査を行って中長期的な施設の整備計画を策定ということでありますけれども、当初想定した以上に老朽化の進みぐあいも激しいことで、このあたりでもう一度きちっと施設を調べた上で、どうしたら施設を長く使うことができるか、長寿命化ができるかをこの時点で調査し始めております。基本的には次期経営計画――平成31年度から5年間ぐらいを想定しておるんですけれども――その次期経営計画に長寿命化計画を盛り込める体制をとりたいと現在調査を行っております。

○小楠委員
 よくわかりました。来年度まで現在の中期計画で事業を進めるということですので、つい先週、天浜線の議員連盟の総会がありまして、社長から経営状況について若干説明がありましたけれども、さまざまな努力の結果、直虎効果も含めてここのところ上向いているとはおっしゃっていましたが、それもやはり鉄道施設が安全に運航できる状況が保たれることが前提でございますので、鉄道や鉄道施設全体が文化財になっているようなところですので、もうこれは想像以上にやっぱりお金はかかることはわかります。そういう意味で、国庫補助や県費の補助の制度があるわけですので、過大な数字を上げることはできないとは思うんですけれども、やはり実情に見合った数字が上がってくるのはいたし方がないことだと思いますし、県民の大切な足を守る意味でも、しっかりと施設整備はやっていっていただきたいと申し上げて終わります。

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