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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 富雄 議員
質疑・質問日:11/04/2010
会派名:民主党・無所属クラブ


○鳥澤委員
 本筋の骨太のところで少し質問をと思っていましたけど、その辺は割愛しまして、小さいことのようであり、されどあるいはまた、たかがということかもしれませんけれども、全庁調査の教育委員会にかかわる部分でちょっと特化してお聞きしておきたいと思います。
 特にこの全庁調査の中で特徴的なことは、この差しかえという不適正な事務処理が約30件ぐらいあると思うんです。ざっと見ただけですよ。ですから件数はまた教えていただくとして。
 これは見ていてとにかく吹き出してしまいたくなるような内容もありますよね。しかし全体の需用費で見ますと、ほとんどのところで需用費は余らせていて、不用額になっているんです。
 不用額は余らせておきながら、なぜこういうようなことをするのか。特に差しかえというのは、ほかのところでも言いましたけども、年度を越えてとかという性格のものと違って――どれがいいどれが悪いとかはありませんけども――特にこの差しかえというところは、非常に注意をしなきゃならないと思うんですよね。
 例えば浜名高等学校というところをみますと、ここでは3件差しかえあるんですが、9,135円をプリンター取り扱い説明書として納品させたと。これは既にあったプリンターの取り扱い説明書というのは不自然ですよね。使っているものに取り扱い説明書は要りませんから。すると新しく買おうとしたというか、新しく出たプリンターの取り扱い説明書を納品させたと。しかし普通常識からいうと、取り扱い説明書というのは、プリンターに付随をしているものですから、新しく買おうと、例えば買う気はないにしても、買おうというつもりで取り扱い説明書をくれといった場合、おおよそこれがこの9,000円なんかかかるものなんですかね。この辺は一体どのように把握をされているんですか。そういうふうに取り扱い説明書を納品させて、コピー用紙代金に上乗せして支払ったとあるわけですよね。取り扱い説明書というのは常識的には無料、ただみたいなものじゃないですか。この辺どういうふうに把握しているのか、担当の方にお聞きをしておきたいと思います。

 それで、ここでは聞き取り調査を行いましたと。その結果かくかくしかじかのことが起きましたと。年度末を越えてとか、差しかえとかありますけれども、特に現場の各高等学校などを見ますと、すべて事務というのは教育者、いわゆる学校にいる人は広く教育者と指すんでしょうけど、例えば高等学校の中には事務を取り扱う名称は、事務長さんという人もいるし、事務を取り扱う人がいますよね。
 教師の資格をもったいわゆる教育者じゃない方、こういう事務方、職員として入っている方が、この現場の高等学校には多くて、こういう人たちが実際扱っているケースも多いと思うんですよ。
 だけど一般の県民のとらえ方は、まず大手新聞に載りますよね。私のところですと、地元には地元の新聞がありますから、2度にわたって全体の県の内容が載り、さらに改めて私は地元のある高等学校の後援会長をしていますけども、私のところも見たら年度の問題がありました。
 これなんかも警察も含めて改めて載るわけですから、そうすると、県民は学校の先生というのは、先ほど来、教育長が富国有徳の教育、つまり徳のある教育をすると。そして学校の先生は人に道徳を説くんですから、徳のあるようにつとめている先生方。つまり徳のある先生がこういうことをしていいのかということになると、教育長を含めてここにお集まりの幹部の皆さんが、どんなに立派なことを言っても、ここは上手の手から水が漏れるというか、思わぬところで足をとられるんですよね。
 だからえてして、本当に教育も一筋で、教育長含めてここにお集まりの皆さんは一生懸命やっていらっしゃる、徳のある教育をやろうとする、それよくわかる。だけど結果責任ということで、責任をとられるというときには、意外にその本筋じゃないようなところで、例えば行政訴訟なんか起こされる。訴訟に耐えられるかどうか、これは全部皆さんが調査してですよ。私はこの差しかえの中身をいろいろ見てみると、なるほどなあと思うところもあれば、吹き出したくなるところもある、そして片方では需用費を余らせている、需用費を余らせておきながら、何でこんなしち面倒くさいことするのかなと思うこともある。
 そんなこともありますので、教育者がこういうことしていると県民は見るわけですから、その信頼を回復するためには並大抵じゃないと思うんですよ。私はほかのところでも言いましたけれど、さらに新しい年度にわたって会計検査院から指摘された場合には、教育委員会はどうかもしれませんけども、ほかのところだってまだ出てくる可能性があるわけですよね。
 そんな点について、ここのところ具体的に例を挙げましたので、差しかえというのは一体どういうような意味なのか。そしてそこの事務の人たちはどういうふうにしてるのか。取り扱っておられる方々は、事務職員なのか教育者なのか。
 そしてこういう背景は監査委員の指摘によれば、知識がなかったとか、およそ信じられないような指摘していますけど、そういうことじゃなくて、惰性、マンネリというものがあると思うんですよ。そして背景には何か窮屈な思いを教育委員会がさせているのかと思ってみると、ところが需用費は余ったりしていますから、そんなことまでする必要はないわけで、どうもつじつまが合わない。その辺をどのように把握をされているのか御答弁いただきたい。

○寺田教育次長
 まず差しかえについて、件数でございますけども、平成16年度から20年度までで54件、190万1300円でございます。差しかえにつきましては、委員御指摘のとおり書類上のものと実際の現物が違うということですので、これはやはり問題が大きいと。年度を越えた納品というのは物は一致していますので、それに比べて差しかえは私的流用等されやすいということで問題が大きいというふうに認識しております。
 それから、浜名高校のプリンターの件でございますけども、これにつきましては取り扱い説明書を紛失してしまったということで、再発行をメーカーのほうに依頼したところ、有償で購入ということでございます。金額につきましては把握できませんけども、その代金をコピー用紙代金に上乗せしてコピー用紙料金と説明書の合計が9,135円になったということでございます。

 それから事務を取り扱っておりますのは、教育事務の職員でございます。具体的には教員がこういうものが欲しいという話がありますと、事務職員が物品の請求の手続をして購入を勧めていくということでございます。事務長が全体を物品取締員として総括しているということでございます。
 それと不用残の問題でございますけども、年度が3月に近づいてきますと、やはりいろいろ欲しいものがありますので、予算に若干余裕あれば、発注するということがあろうかと思います。ただ本来は、しっかり3月31日に間に合うように期限を見ながら発注するということでありますけども、それが年度をまたいでしまった、年度末ぎりぎりの発注になってしまったということであろうかと思います。ということでやはり計画的に発注していく必要があるというふうに思います。以上です。

○鳥澤委員
 教育次長にこんな質問してまことに申しわけないんですけども、調査をされたということですが、9,000円幾らとなりますとね、量販店に行きますと今は新品のプリンターでも買えますよ。
 今まで使っていたというのですから、古い使いなれたプリンターですよね。使いなれていたプリンターの説明書がなくなったと。説明書がなくたって使いなれているんだから使えるじゃないですか。どんなプリンターか知りませんけども、およそ私の会派にも県庁内にもプリンターありますよね。今まで使っていたプリンターの取り扱い説明書がなくなったから、それを9,000円出して買って、見なきゃわからないというのは不自然だと思いませんか。しかも古い説明書が9,000円もしますか。それだったら新しいプリンター1台買ったほうがいいじゃないですか。
 だからこれは、私の推定ですけど架空のものじゃないんですか。架空で九千何円にということにしたんじゃないんですか。そうしないとつじつまが合わないじゃないですか。たかだか使ってた古い説明書がなくなったからっといってそれを買い求めるなんてのは。普通そこの業者さんと多分つき合いがあってのことだと思うんですよ。なくしたんですかそれじゃ探してみますよという程度じゃないですか、もう古い取り扱い説明書なんですから。どこからかほこりをかぶっているものを引っ張り出してくればいいことなんですから。それから、周りの人だってそんな取り扱い説明書を見なければわからないなんて、皆さんは優秀な学校の先生、事務員ですよ、わからないことはない。そうするとこの九千何円は架空のもので、取り扱い説明書を買ったということにして、このコピー用紙代金に上乗せしてきたと。私は司直じゃありませんからこれ以上言えませんけど、そういうふうに考えざるを得ないんじゃないかと。
 そうすると、私の場合ざっと見ただけですから、54件で190万円も差し支えがあるとなると、これは教育長ただ事じゃないですよ。これ前々年度のことだからいいですけど、これ今回の決算にかかわるものでしたら、これはもう責任問題に発展していきますよ。この件数と金額でいけば。そりゃ皆さんが幾らやったって、体幾つあったってたまらないですよ、こんなことやっていたら。
 だからぜひ私が申し上げたいことは、ほかにも不自然だなと思うことあるけれど、1つのことは今申し上げたので、腹をくくって仮にも行政訴訟などを起こされて、間違ってもそこで戦えないなんてことのないように、改めて肝を据えてしっかりと調査をして再発防止に努めていただきたい。そのことを要望して終わります。

○寺田教育次長
 私の説明が不十分で、用紙代金プラス取り扱い説明書で合計で9,135円ということですので、説明書だけじゃなくて、その9,135円が用紙代金の支払いということで支出しているんですけども、その中にプリンターの取り扱い説明書も入れてしまったということでございます。具体的に幾ら分を入れたかというのは確認できないんですが。ということでございます。以上です。

○鳥澤委員
 言うほどつじつまが合わなくなりますから。そのプリンターの説明書なんてね、これは必要なかったことですよ。そういうことを指摘しておきます。

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