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委員会会議録

質問文書

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平成23年10月大規模地震対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野澤 義雄 議員
質疑・質問日:10/26/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○野澤委員
 マークワンタイプと、それ以降のものとの違いといいますか。それを詳しくお聞きしたいと思うんですが、1号機、2号機がマークワンタイプでしたね。今度の福島第一原発の事故の際に、それぞれありますが、あれはどのようなタイプ、全部マークワンタイプなんですか。その違いですけども、マークワンタイプは格納容器の容積が小さいと言われていて、それで水素爆発もしやすいんじゃないかというようなことも言われていたんで、あるいはベント機能がちょっと機能しにくいとも言われておりますけども、よくわかりませんが、そういうようなことがあってかどうか、米国では――無論原発の先進国ですけども――地震の多い西海岸ではほとんどマークワンは見当たらなくて東部のほうに集中しているという報道もありましたけれども、その辺のところはどうお考えでしょうか。

○杉山原子力グループ部長
 マークワンタイプでございますが、浜岡3号機、4号機につきましては、マークワン改良型といっております。これは何が改良型かといいますと、格納容器の容積が大きくなっています。ただ、それはマークワンの原形が危険だからというのではなくて、格納容器の中での点検作業をもうちょっと楽といいますか、スペースをたくさんとってやろうというようなことで、マークワン改良型は格納機が少し大きくなってございます。当然、格納容器の中に蒸気がばっと出るような事故が起きた場合、容積が小さければ、圧力の上がるのが早いわけで、そういう意味でマークワン型よりもマークワン改良型のほうが、もともと目的は違うんですけども、そういう面でも点検をする面でも、あるいは蒸気が流出した場合の圧力の上昇の時間についても結果的には有利になると。そういうことでございますが、マークワンが日本で危険なので、それを廃止していこうとか、あるいは計画的に改良していこうというのは、今はないというふうに考えてございます。今でも――今ちょっとこういう状態でプラントが停止しておりますが――運転できるプラントでマークワン型というのは、まだ残ってございますので、浜岡の場合は廃止措置を行いましたので、もうそういうものはございませんけれど、他の原子力発電所ではまだ運転できるマークワン型というのは残ってございます。

○野澤委員
 弁との関係はあれですか。改良型のほうが機能的に優位にあるとか、そういうことですか。

○杉山原子力グループ部長
 特段ないということでございます。同じシステムですので。やはり時間的な余裕、圧力の上昇が早い、遅いは当然あると思いますので、そういう面で時間的な余裕が若干違うという点はあるかと思いますが、弁とそのシステムそのものは同じというふうに考えてございます。

○野澤委員
 そうすると、改良型だから水素爆発はしないと、起きにくいということもないわけですよね。

○杉山原子力グループ部長
 水素爆発とマークワン、マークワン改良型とは直接は結びついていないというふうに考えています。

○野澤委員
 今度、とめる機能なんですが、1秒ぐらいで燃料棒が。

○杉山原子力グループ部長
 燃料棒は大体1秒というか、2、3秒、若干違いはありますが、そのぐらい数秒で制御のほうが全部、原子炉の中に入る仕組みになっています。

○野澤委員
 仮に直下型の大きな揺れがあったときに、それが正常に機能するかっていうのは、素朴な心配もあるわけですから、その辺の判断はどうされているのか。

○杉山原子力グループ部長
 やっぱり動くものですので、私も設計するにあたっては、やっぱり同じような実験をして、燃料と制御棒の実験室をつくって、それを揺らしていって、どのぐらいまで揺れてもちゃんと入っているかというのを確認しております。そうするとかなり大きな揺れでも、制御棒そのものはちゃんと入っていくという結果が得られておりますし、中越沖地震、あるいは駿河湾地震、あるいは今回の東北の震災におきましても、どの発電所でも制御棒が入っていく。とめるという作業、操作、それについてはちゃんとできておるということからも、制御棒の挿入性については、そういう心配ないといいますか、十分信頼性が確保されているというふうに考えてございます。

○野澤委員
 福島第一原発、このたびの地震の際、震度でいうと6強ぐらいですか。原発の立地のところの正確な震度だとか、あるいは揺れを示すガルだとかというものは承知していますか。

○杉山原子力グループ部長
 東京電力さんが公表されておりますので、それは私ども確認してございます。大幅に設計を――あそこは基準として600ガルと認識してございますが――それを大幅に超えたと、そういうものは確かなかったというふうに記憶してございます。

○野澤委員
 そういうデータも示されたということですけども、地震動に対してはそれなりの機能を維持したというような福島、いうことでよろしいんですよね。とめる機能も正確に。

○杉山原子力グループ部長
 ただ、地震で1カ所も壊れていないとか、そういう細かな点については、まだわかってないところがございますので、ちょっと何とも申し上げられませんけれど。

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