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委員会会議録

質問文書

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平成23年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:10/05/2011
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 まず、運航支援金訴訟の和解についてから伺います。
 この県民だより、ここにいらっしゃる方々は多分全員これ見ていると思うんですが、どう思いましたかね。私はすごい気持ち悪い紙面だと思っているんです。一言で言うなら、和解勧告を受け入れて、勧告の最後にある、ともに協力して静岡空港発展のために県と日本航空が協力してやっていきましょうという立場の人がつくった紙面に思えますか。私は思えないんですよ。殊さら、日本航空の不誠実さを強調し、一方で、3ページ目のところでは、西松社長がいい人だみたいなね、悪くないと。何なんだと。私にはそう読めました。
 という前提で、幾つか聞くんですけど。この陳述書というやつなんですけどね、私、裁判とかの実務に明るくないんですが、裁判所に証拠書類として提出したわけですよね、裁判資料として。この書面の権利というか帰属権ってどこにあるんですか。これ裁判所にあるのかなとふと思っていたんだけど、もちろん文書をつくったのは県なんだけど、県が自由に使えるものなんですか。それが1点目。

 2点目ですけれども、先ほど7番委員のやりとりの中で、日本航空とは何ら交渉していないというようなお話でした。私、6月議会のときに、日本航空とちゃんと話をしろと言いましたよね。訴訟は訴訟、そうではないところに日本航空は必ず復活する、きちんと窓口をつくらなきゃだめではないかと私言ったつもりです。ですけど、何もやっていなかったというのは、ちょっとショックというか、残念でならないんですが。
 この県民だよりにこういう、特にこの陳述書を載せるということを日本航空は知っていますか。伝えてあるかどうか、それを教えてください。

 3点目ですけれども、これ県はこういった県民だよりという広報媒体を使って、県の主張を言う、県民に伝えることもできる。しかしながら、これ、ある意味一方的ですよね。日本航空は日本航空の考え方を伝える手段はないんですよね。例えば新聞の紙面を買う、テレビの放映枠、CM枠を買うなどというようなことをしない限り、日本航空って反論できないですよね。
 これやっぱり、私はこの紙面を見たときに、著しく一方通行、不公平な紙面だなと、正直思ったんです。ここで答えられなければ、次の広報課に聞きますけれども、日本航空が私たちの意見も載せてくださいと言ったら、県民だよりって載せられるんですか。とりあえず、以上3点。

○君塚文化・観光部部長代理
 まず、1点目でございます。
 この陳述書の帰属権は裁判所にあるのではないかということですが、委員御指摘のとおり、この陳述書そのものは証拠書類として弁論準備手続の際に、私どもが提出をして、JALもこれを原告側もこれを見た形になったということでございまして、かつこれはその直後に、いわゆる閲覧に供されたという形になっておりまして、裁判所で見ることはできる状態にはなっているということで、そういう意味では、いわば公開ベースの資料にはなっていると。ただ、お配りしたりという状況ではなかったんですけれども。
 そういう前提で、この県民だよりに載せた趣旨としては、まさに県民の方に理解をいただくと、今回の和解勧告というものがどういう内容で、これを受け入れて、今、議会にお諮りしている趣旨を御理解いただくということで載せさせていただいたということでございまして、この陳述書につきましては、その一環として、知事と西松社長との間での信頼関係を持った話し合いがされていたことを県民に理解いただくと。これは結局、私どもの主張につながるんですけれども、そういった信頼関係を持って協議をしているさなかに、一方的な撤退の通告があったという主張につながるものですから、この一連の経緯を県民の皆様に御理解いただくために載せたということでございまして、1対1で会う形だったものですから、どういう話し合いをされたのかというのが、必ずしもほかの方がわからない状態もあったと思いますので、どういう話を知事と社長との間でしていたかということをわかりやすく示す内容として、この陳述書があったものですから、これを県民だよりに載せさせていただいたということでございます。
 権利という意味では、これは私どもが裁判所に提出した書類でございますけれども、同時に私どもの書類として、これ自体は私ども自身の文書としてあるものと理解しておりますので、かつ先ほど申し上げたとおり、これ自体は裁判所でも閲覧に供しているということでございますので、これは公開しても差し支えないという判断で載せさせていただいたという次第でございます。これが第1点です。

 それから、第2点でございますが、小楠委員から6月議会で御指摘いただいたとおり、JALも一エアラインとして当然対象になると、協議、いろんな形で話し合いをすべきであろうという御指摘をいただきました。
 その点についてはおっしゃるとおりでございますけれども、今回のこの一連の和解勧告が出されて、それを双方で原告側、JALの側でも検討していく、私どもでも検討すると、こういう流れの中においては、これは訴訟代理人とも話をする中で、これは和解勧告というのは裁判所から双方に、それぞれの立場で受け入れるかどうかということを発信するということでございますので、それについて協議をするとか、そういったことではなくて、あくまで小楠委員の御指摘の趣旨については、この和解がもし成立すれば、その後は協力関係というものを構築していくという形になると思いますので、それを契機として、御指摘のとおりの体制をつくっていきたいというぐあいに考えております。

 それから、この県民だよりにもしJALが意見を載せたいと言った場合にどうなのかということでございますけれども、そうですね、これはもちろん内容によりけりだと思います。
 県民だよりというのは、静岡県民の皆様に行政としてお伝えする内容を載せるということであると思っておりまして、今回は、例えば世界文化遺産に関する記述、あるいは運航支援金訴訟に関する記述ということで、基本的には静岡県の行政に対する県民の理解を求めるためのものというぐあいに理解しておりまして、そういう意味においては、JALが意見を載せるということについては、その内容いかんということだと思いますけれども、県の行政を理解いただくために必要かどうかということで、判断すべきことかなというようには思っております。

○小楠委員
 先ほど冒頭申し上げたとおり、やっぱり県の主張は県の主張かもしれないけれど、一方通行なんですね。そういう中で、日本航空が訴訟の担当者、あるいは担当者でなくても日本航空の人がこの紙面見たらどう感じるかなということなんですよね。やっぱり私が思ったとおり、これで一緒にやっていくのって思う。思いますかね。
 知事さんの本会議での答弁なんかを聞かせていただいていると、正直、本当に勧告を受けていいかどうか迷っているというようなところを感じますよ。だけども、このまま訴訟を最終結審までやって、勝てるかどうかというところに対する不安もあると。というような中で、今回、渋々受け入れるみたいな感じに、私には受けるんだけれども。
 私も当時覚書を締結するときに、担当の委員会にいましたよ。ですから、当時、何らかのインセンティブを与えなければ、日本航空が静岡空港に就航しないというぐらいに追い詰められた中での支援金制度、搭乗率保証制度だったということもあって、附帯決議文をつけた上での苦渋の選択をしたということですよね。
 私は、これは一議員としては、やっぱり責任あると思っているんですよ。県民に対して。そういう判断をしたということに対してはね。では、しからばお前それをどうやって償うんだと言われると、今の時点では県政の発展のために頑張りますとしか言いようがないけれども、やっぱり責任は責任として認めざるを得ないところはあるんです、我々議会人も。
 しかしながら、今の川勝知事さんは議会でのお話の中では、当時の執行部、石川知事らの執行部と、議会の責任を暗に指摘しつつ暗にですよ、直接何も言ってないよ暗に指摘しつつ、御自分の責任については何も触れようとしない。そして、何かちゃんと第三者を介するとか、何だろうか、よくわからないんですけど、そういう認めるべきところは僕は認めたほうがいいと思うんですよ。もちろん我々の責任もあるということは私も申し上げたとおりですから。
 そういう中で、いたずらに時間をかけて日本航空との関係をこういう状況にしてしまったということは、申しわけないけど、やっぱり川勝知事の責任は僕はあると思うんです。しかしそれを強弁というか、一切認めようとしないという姿勢は、もうどこかで僕は転換するほうが、県民にも説明しやすいだろうなと、正直思ったんです。
 これはもう答弁要りませんけれども、そういう皆さん方も苦労していると思いますよ。9番委員からチーム川勝のねじれだという言葉が出るぐらい、皆さん方も苦労しているとは思うけれど、やっぱり将来に向けて日本航空との関係をどうするかということが一番和解の大事なことでしょう。それをやっぱり一番先に考えて、これから行動してほしいなと思いますね。

 その他の質問、少しだけやりますが、静岡県公立大学法人平成22事業年度の業務実績に関する評価、同じく27号の公立大学法人静岡文化芸術大学、いいことばっかり書いてあるんですよ。これね、多分答えも用意してあるかもしれんけど、何か問題点とか指摘はあったんですかね。指摘とか問題点があれば教えてください。

 あと、観光誘客の関係で、国内誘客事業、静岡県に泊まろう!半額キャンペーンというやつで、私も8月に駿河湾フェリーを利用させてもらって、伊豆のほうに行ってきましたけれども。これ9月で終わりましたけれど、効果というのはどんなぐらいだったんでしょうかね。それを教えてください。

 先ほど御殿場口の話は9番委員からあったんで、去年、私、本会議で富士山の登山者数のことをしつこくやったんで、9番委員がやってくれたのでこれはやめますが、関連で、次のページの22年度の観光交流動向という中で、駿河と西駿河・奥大井のこの2つの地域、伊豆はほぼ横ばいなんだけど、これですね、駿河というのは多分静岡市のことを指しているんだろうけど、例えばガンダム効果があったとかね、何となくちょっと想像つくんだけど、この西駿河・奥大井地域が非常に好調だったというようなことっていうのは、どんな分析をしておられますか。以上です。

○川島大学課長
 平成22年事業年度の実績評価につきましては、問題点等はなかったのかという御質問でございます。
 全体としては、順調に進んでいるという内容ではございましたけれども、その中で、幾つか取り組みとしておくれているというような内容があるという指摘はしております。
 例えば、県立大学の場合でございますけれども、語学教育に関してでございます。国際関係学部の取り組みでございまして、TOEICのテストを全員四年次までに受けなさいと。それで水準を、例えば学部生の60%以上が卒業までにTOEIC600点以上、20%以上が730点以上とるという、そんな目標を掲げて、それを実施しておったわけですけれども、取り組みとしては、やや学部生全体がTOEIC試験を受けるというテンポが遅いということと、あと実績、受けた方々の実績でございますけれども、例えば先ほど言ったような目標を掲げていたわけでございますが、22年度につきましては、600点以上とった者が、目標が60%でございますけれども38%しかいなかったと。それとあと730点以上の得点者が20%以上という目標を掲げておったところでございますけれども、11.6%しかなかったというようなことがありまして、それについては、さらに英語力を向上させるための取り組みを進める必要があるということで、ある意味、苦言を呈しているという部分がございます。
 それともう1つは、大学院の成績優秀者の表彰でございますけれども、実施するとしていたんですけれども、基準がつくれなくて、一部できなかったところがあったということと、学長賞も、その中で成績優秀者に対しては表彰を実施するという内容がございました。しかしながらそういう目標を掲げておりましたけれども、その部分ができなかったというところがございましたので、それにつきましては、しっかりやってくださいというようなことでございます。
 続いて、文化芸術大学でございますけれども、22年度計画の中で、留学生、社会人、学生支援に向けた実情調査のため、担当者、調査項目、調査の実施報告など調査概要を策定するという、そういう目標を掲げて事業を展開していたわけですけれども、それがあくまで検討にとどまったというところがございました。それにつきましては、しっかりやってくださいということで、大学側も23年度、本年度しっかりやりますと、そんな内容のやりとりがございました。
 その辺が問題点ということで、指摘したところでございます。以上でございます。

○植田観光振興課長
 私のほうから、半額キャンペーンの結果と効果につきまして、半額キャンペーンですけれども、3つ、伊豆ドリームパスと駿河湾フェリーと、あと大井川鉄道のフリー切符の割引です。
 まだ、最終結果は出ていないですが、大体9月中旬までなんですが、伊豆のドリームパスが721件、駿河湾フェリー、これは清水発のものだけが半額になるんですが、これは3,967件、大井川鉄道フリー切符が8,253件ということで、合計しますと1万1000以上ということで、かなりの利用がありました。
 駿河湾フェリーの乗船なんですけれども、これ、8月ですと土肥発、清水港発、両方合わせますと、前年よりやはりまだ少なく、95.8%なんですが、清水発に限りますと、105.7%ということで、かなりそちらのほうは、特に半額キャンペーンの効果はあったものと、駿河湾フェリーもそういう分析をされておりました。
 また、大井川鉄道についても、フリー切符につきましては、前年の7月対比で1.6倍売り上げているということで、かなりあると思います。
 あともう1つ、こちらとあわせて、そこの資料の次のところに書いてありますバス支援も行っておりまして、こちら275台、今、利用があるんですが、30人のツアーとして8,000人ぐらいは利用していただいていますので、こういったことから、ことしの夏休みの宿泊客数なんですけれども、まだ一部の宿泊施設のヒアリングの状況なんですが、前年度の90%から地区によっては前年並みから前年より多くなったところもあるということで、この辺は震災の直後に比べますと、かなりよくなっているということで、効果があったものと思っております。以上です。

○藤原観光政策課長
 観光交流の動向のうち、駿河、西駿河・奥大井のほうが伸びているということですが、まず駿河の観光施設等がふえているのが、静岡ホビーフェアが161万人、昨年ですね。それに市の美術館が5月にオープンしまして、ここが30万人と好調だったこと。登呂博物館が10月から10万人、あるいは東照宮の国宝指定による波及効果も多少あると思います。
 また、西駿河・奥大井はちょっと特殊なところがありまして、藤枝大祭が3年に一度の開催の年です。また、島田大祭の帯まつりも、これ40万人ぐらいおみえになっているという集計になっておりますが、その3年に一度がたまたま同じ年に当たり、その皆さんがお泊まりになったり、あるいは焼津の駅前などにオープンしたビジネスホテルが1年たって順調にお客様をお迎えになっているというような、そういうふうに分析しております。以上です。

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