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委員会会議録

質問文書

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平成27年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:03/02/2015
会派名:自民改革会議


○鈴木(洋)委員
 それでは、3点ほど質問をさせていただきます。一括質問方式でやらせていただきます。
 公共施設長寿命化の話ですが、インフラ、公共建築物の両方なんですけれども、大変財政的に厳しく限られた財源を有効に活用して、行政サービスの水準を何とかクリアして行政ニーズに応えていこうということが長寿命化の目的の1点だろうと思うわけです。そのときに先ほども話が出ていましたけれども、対象施設が橋、公共建築物、道路などいろいろあると思います。長寿命化について対象施設を選定する基準はあるんでしょうか。これをやると耐用年数が何年ぐらい伸びるとか、そういうこともお聞かせいただきたいと思います。
 言葉は非常に悪いですが、長寿命化というのは耐用年数の先送りで、いつかはもうだめになるということだろうと思っています。
 それで、インフラ、公共建築物の資料を見ていたら中長期的に見ると非常に大変ですね。施設の保有量及び老朽度合いを見てみますと、しばらくすると古いのばっかりになってしまうと。こうなったらどうするんだと。それが大丈夫かなって、余分な心配かもしれませんが、私は長寿命化はもちろん大事で、どんどんやっていただきたいと思います。大変厳しい財政運営だというのは十分承知ですが新設もやっていかないと、この資料を見ると、一斉に寿命がきたら、とても財政的に耐えられないと思います。こういう単純な話なんですけれども、非常に心配になるものですから、この辺のところを行政マンの皆さんはどうお考えになっているのかなということでお聞かせいただきたいと思っています。

 それから、例によって私は毎日工事の状況を見ているので質問をさせていただきます。一条工務店が300億円の寄附をしていただいて、幸いなことに浜松市はすばらしい防潮堤をつくっていただいており大変幸せを感じていますが、議案第75号についてです。
 まずCSGの製造量が200立方メートルしかふえてないけれども、約4億円も増額となっていますがこの理由をお願いします。

 それから、議案第77号ですが、距離は変わっていないのに約3億円の減額になっています。この変更の理由は何でしょうか。

 それからもう1点は、新たな工事請負契約の議案第80号、第81号についてです。
 この内容について説明をお願いできればと思っております。

 それから最後に、私がこの建設委員会の中でも何度か質問をさせていただいておりますが、遠州灘海浜公園篠原地区についてお願いします。
 3000万円も調査費用をつけていただいて、大変ありがたいと思っていますし、これは一歩前へ出たなと、本当にうれしい思いで質問するということですので、御理解ください。
 この野球場構想の実現に向けて、3000万円の調査費をつけていただいていますが、公式的には防災機能を備えたスポーツ施設の建設、その中で野球場というようなことで選択していったわけです。ヘリポートの整備や3万人収容、公設民営など、話がいろいろ出ていますが、浜松市との勉強会の中で、具体的にどんな内容の検討をしているのか、今の時点でお聞かせいただけることがあれば聞かせていただきたい。

 特に、公設民営というのは言葉ではわかるし概念的にもわかりますけれども、具体的にどう想定しているのか。どの辺のことを想定して勉強会に臨むのか、あるいは浜松市がどうなのか、ちょっと私にはわかりませんけれども、今の時点で教えていただけることがあれば、具体的に教えていただきたいと思います。以上でございます。

○芹澤技術管理課長
 私からは、社会資本の長寿命化の推進についてお答えいたします。
 今回お分けしましたふじのくに公共資産最適管理基本方針のうちの社会資本に係る部分について交通基盤部で担当しております。どのようなものかといいますと、それぞれ道路、河川から農業施設まで、全てのものについて長寿命化を考えていくというところでございます。
 その指標でございますけれども、建設委員会説明資料の43ページに社会資本長寿命化の推進ということで載せてありますが、交通基盤部で平成25年3月に策定しました社会資本長寿命化行動方針によりまして、2番にあります優先的な取り組み施設の工種、これは施設によって考え方等が違いますので、その中でも特に優先的に進める12工種を選びまして、これについて中長期管理計画、どのような予算とどのような形でやっていくかということをそれぞれ、平成28年度までに策定することとしております。それ以外の施設につきましては、その後引き続いて策定していくということで、考え方としましては、今までの壊れたら直すということから、点検を重ね壊れるのをある程度予測して、少ない予算で効率的に維持管理を行っていくというものでございます。以上でございます。

○石垣河川海岸整備課長
 浜松市沿岸域防潮堤整備の工事に関する議案について、お答えいたします。
 建設委員会説明資料25ページから27ページに掲載してございます。
昨年2月定例会での議決を受け工事契約を締結した工事につきまして、浜松まつりのたこ揚げ会場西側において、延長約5キロメートルのCSGの製造工と築堤工の本体施工4件を合計5工区で実施しております。9月にはCSGのプラントも完成いたしまして、10月からは本体の築堤工が始まりまして、全面的に工事を進めているところでございます。来年の1月ぐらいまでには完成する予定となっております。
 まず、変更契約の内容と理由についてでございます。
 議案第75号のCSGの製造工ですが、製造する量はほとんど変わっていない状況でございますが、4億円ほどの増額になっております。この理由は何かということでございます。
 CSGの材料となる母材の土砂は浜松市天竜区の阿蔵山から持ってきております。CSGの製造におきましては、その土砂を使って、あとは現地で発生する砂を混合させることによってコスト縮減を図ることとなっております。その混合比率でございますけれども、CSGの必要強度を確保するために、持ってくる土によってまぜ方が変わってきます。阿蔵山の土砂も、山の表土につきましては少し土砂っぽいような土がありましたが、その下に軟岩――少し固い目のものがあるということでした。表土については、必要強度を出すために現地の砂を2割ほど、軟岩については4割まぜられるということで進んでおりました。
 当初の想定では、この段丘堆積物、要は表土に近い部分と軟岩の部分が同じくらいの比率だろうということで想定しておりましたけれども、最初に持ってきたものが、表土の部分の段丘堆積物が多くなるということがわかりました。そのために、まぜる砂の量が減少してしまったということで、阿蔵山の土砂を多く使う必要があり、それに伴う増額ということになります。
 ただし、当初は阿蔵山の表土の掘削が多かったんですけれども、今後は軟岩がふえてくるということが予想され、全体では予想した割合になる見込みでありますので、全体の工事費や工期については影響ないと考えております。

 次に、議案第77号の本体施工のその2の減額についてでございます。
 議案第76号から第79号につきましては、築堤工の本体施工ということで、4工区に分けて工事をしております。事前のボーリング調査に基づきましてCSGの基礎地盤を設定しまして、地盤の強度が不足する区間につきましては、地盤改良を行うこととしておりました。
 この事前ボーリングといいますのは、事前に測量しておりまして、数百メートルの間隔だったんですけれども、施工実施に当たりまして詳細な地盤調査を行った結果、想定より浅い位置で十分な強度が得られ、地盤改良が減じたことによるものでございます。
 特に、議案第77号のその2工区につきましては、その変更の幅が大きかったということで、このような大きな減額につながったと考えてございます。

 続きまして、議案第80号、第81号の2件の工事請負契約でございます。
 これは、天竜川西側から馬込川東側の浜松五島海岸における工事であります。議案第80号につきましては、約3.5キロメートルの五島海岸におけます築堤工に用いるCSG約37万立方メートルを製造する工事であります。議案第81号につきましては、そのCSGを使いまして、築堤工の約2キロメートルのうち約1キロメートルの区間を実施する工事でございます。なお残りの1キロメートル区間につきましては議会の議決を要する案件ではございませんが、築堤工を発注しまして同時に整備を進めていく予定でございます。
 今後も、引き続きコスト縮減を図りながら工事を切れ目なく発注していくことを目標に早期完成を目指してまいりたいと思います。以上でございます。

○松浦公園緑地課長
 遠州灘海浜公園(篠原地区)基本構想策定事業の具体的な内容についてお答えいたします。
 先ほど3番委員がおっしゃったような公設民営化ですとか、ヘリポート等についてはどういう形があるのかということを検討中でありまして、平成27年度に具体的な内容を詰めていこうということで予算を上程させていただきました。
 その内容といたしましては利活用検討として、防災機能の効果を最大限に発揮するために、野球場で配慮すべき事項を構想に盛り込みたいということです。
 また、野球場の施設の規模と配置等の検討として、篠原地区という地域性、加えてプロ野球を想定した高度な競技利用をどの程度見込むのか、さらに配置につきまして、当地区周辺のトビオ水泳場やこの地区に隣接する幹線道路、それから現在施工中の防潮堤、さらには排水機場と保安林などの土地利用との整合なども検討整理して、どういった施設規模が球場としてどの位置におさまるのか、そういったことも検討してまいりたいと思っております。

 また、公設民営という手法についても、建設主体や管理運営手法の検討としてPFIなどの民間活力導入の取り組みなどさまざまなやり方を探ってみようと考えており、そうした民間の持つノウハウなども活用した、柔軟性のある手法を探っていきたいと考えております。
 さらに、どれぐらいの事業費になるのかという検討もしてまいりたいと考えております。以上です。

○鈴木(洋)委員
 はい、ありがとうございます。
 まず、長寿命化ですけれども十分御説明いただいてわかりました。もう1点だけ聞かせてもらいたいと思います。皆さんは十分おわかりのとおり、この一般会計も大変厳しい状態が続いてきておりまして、義務的経費はどんどん伸びていくけれども、投資的経費は伸びるどころか少し下がっているねと。ここ1年、2年ぐらいかな、投資的経費というのでちょこちょこっと上がっている傾向ではあるんですけれども、どっちにしても、これはこの防潮堤だとか津波対策だとかいうことがあるのだろうと思っています。長いスパンで――長いスパンってどのぐらいのスパンかわかりませんけれども――今の人口、高齢社会、少子社会などを見ていきますと、行政ニーズというのは、やっぱり義務的経費のほうへ重きを置いて、投資的経費は漸減のような形にならざるを得ない社会状況にあるんじゃないかという思いがあります。そういった中において、先ほど皆さん方からいただいた資料の中の老朽度合いというのを見ていきますと――これももちろん義務的経費、投資的経費の予算の割合というのは、もちろん当然のことながらそういう傾向でいく中でも――何らかの方法を考えていかないと、古い施設ばかりで橋はどこへ行っても落っこちるようなことにならないかと、そういう思いがあってお聞きしたわけです。
 さっきつい言っちゃったんですけれども、非常に言葉は悪いですが、老人にむち打ってもっと働けというような長寿命化になってはいかんなと。耐用年数を無理やり引き延ばしてやっていく、そういうことも大切なことだろうと思いますし、財源を有効に利用するというのは大事なことだと思いますけれども、それも当然やりながら、やっぱり老朽施設ばかりになるという社会現象はどこかの時点で何らかの方法で改善していかなければならない、こんな思いがあるものですから申し上げた次第でございますので、ぜひ知恵があったら教えていただきたいし、実行してもらいたいなという思いであります。

 それから、防潮堤の議案第75号、第77号、第80号、第81号のことについてはわかりました。大変な思いをされていると思いますがぜひよろしくお願いいたします。
 それから、野球場のことですけれども、柔軟さを持って、まだまだこれからということですけれども、今から勉強会で詰めていく中で、行政間の話になりますと、なかなか難しい部分があるかもわかりませんが、県側とするとできるだけフレキシブルな対応をしながら、できる限りいろんな部分でグレードのいいものもつくっていってもらえるような方向で対応していただきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 1点目の長寿命化に関する話の中で、何かあれば御意見等をお伺いしたいと思います。以上です。

○芹澤技術管理課長
 社会資本につきましては、なかなか難しいところがあり、工種ごとにそれぞれ考え方が違います。例えば機械設備等ですと修繕するよりも更新したほうが経済的な場合もございますので、それぞれこの中長期管理計画をつくる中で、施設ごとにどのようにしていくかを考えながら、どれくらいの経費縮減になるか等を考えながら、中長期管理計画をつくることとしております。

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