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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:廣田 直美 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○鈴木(澄)委員長
 以上で当局側の説明が終わりました。
 これより質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査もあわせて行います。
 では、発言願います。

○廣田委員
 分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、静岡デスティネーションキャンペーンについてでございます。ページは委員会説明資料の17ページでございます。
 1点目として、このDCを契機に地域が活性化する仕組みづくりは県本来の仕事だと思いますが、やはり何といっても観光客にとって魅力的な商品であり、そして地域にとっては売れる商品をつくり上げて、訪れていただいて、そして長く滞在してもらいたいというのが本来の目的になると思います。
 そこで、プレDCを経たその評価を踏まえて、来年度のデスティネーションキャンペーンの企画をどのように考えているかお伺いいたします。

 2点目でございます。
 市町との連携、そして観光団体、民間との連携は不可欠だと思います。この民間、市町、観光団体との連携は来年度のDCに向けてどのような体制を構築していくのかお伺いいたします。

 3点目でございます。
 説明資料の15ページの平成29年度の静岡県観光交流の動向についてでございます。
 旅行消費単価が前年度を2,550円上回ったと御説明いただきました。まさしく地域にとってはこのような商品を地域に持って帰ってとっていきたい思いがあると思います。
 この単価上昇について分析しているのかどうか。していれば分析内容について教えてください。

 4点目です。
 観光列車についてでございます。
 やはり、このDCは何といっても大きな違いがJRと組むことだと思います。JRと組むということはやはり電車が一番の特徴だと私は思っております。
 本年度の7月から9月までDCをされました山陰の島根県に視察に行ってまいりました。
 そのときに、DCの同時期に定期便の観光列車「あめつち」を運行開始し、そしてキティの新幹線が運行化したりと非常に列車の活用が特徴的なところを伺ってまいりました。
 そして、ちょっとDCとは違うんですが、肥薩おれんじ鉄道という会社では「くまモン電車」を運行しております。
 このように、定期的に列車を運行することがやはり引きつける魅力の商品になるのではないかなと思っておりまして、来年度のDCにおいて何か特徴のある列車を運行する可能性があるのかどうか、予定があるのかどうかを教えてください。

 5点目です。
 ふじのくに観光大使を9名、ふじのくに観光公使を26名委嘱されていると思います。
 私のアンテナが低いのかどうかわかりませんが、一般的な県民から見て活動が見える姿が観光大使だと思います。
 この観光大使に関しまして、今までどのような活動をされていたのか。
 そして、来年度のDCに向けて観光大使を活用するお考えがあるのかどうか、その点を教えてください。

 次に、参考資料の9ページ、海外誘客強化事業についてでございます。
 まず1点目で、代表質問における外国人向けのコールセンターについての答弁の中で、県内宿泊施設にアンケート調査した結果、約6割が外国語に対応できないという答弁がございました。
 では、具体的に外国語対応ができない6割の宿泊施設はどういった規模なのか。立地条件と、どのような宿泊施設が外国語対応できないと回答したのか教えてください。

 2点目でございます。
 モデル地区選定3カ所についてお伺いしたいと思います。
 補正予算可決後に選定作業は進むと思うんですが、この選定先をどのような方針で決定していくのかお伺いいたします。

 3点目でございます。
 代表質問の外国人向けコールセンターの答弁の中で、さまざまな外国人対応があるという御答弁でした。
 1つ目が翻訳機、2つ目がアプリ、3番目が外国人向けコールセンター、そして今回補正予算化されておりますテレビ電話でございます。
 それぞれの手法に対しまして課題があるという答弁もございましたが、それぞれの手法の評価と課題をどのように整理されているのかお伺いいたします。以上でございます。

○横地観光振興課長
 8番委員にお答えいたします。
 まず、DCにつきましてお答えいたします。
 DCについてのうち、来年度の企画において売れる商品についてお答えいたします。
 8番委員御指摘のとおり、本県を訪れる観光客にとっては、地域の仕組みづくりとあわせまして魅力ある観光コンテンツを提供することが重要だと考えております。現在プレDCを通じまして旅行会社からいただいている評価を踏まえ、個々の企画のさらなる磨き上げに取り組んでいるところでございます。
 プレDCにおいて評価が高かったものにつきましては、来年度の本番でも大いに期待できるものでございます。例えば久能山東照宮の竹あかり展、また韮山反射炉における人間国宝の狂言舞台が考えられます。東照宮の竹あかり展はさらなるライトアップの充実や平日の団体ツアー向けの貸し切り開催などを検討していただいております。韮山反射炉の狂言舞台につきましては、今年度は野村万作氏が演じられたんですが、来年度はさらに野村萬斎さんが加わって親子共演を予定しているところでございます。
 また、西のほうですと浜名湖ガーデンパーク、はままつフラワーパークにおきまして、来年度が浜名湖花博からちょうど15年を数えるということでございまして、15周年記念イベントを計画しております。経済産業部でも9月補正予算を計上しておりまして、ガーデンパークの植栽の充実、特別展示などを予定しているところでございます。
 今後、こうしたイベントのほかにもプレDCの評価を踏まえ改善しているところでございまして、これらの企画につきましては11月ごろを目途に集約して本番DC向けに旅行会社に提案してまいります。

 次に、DCのうち地域や民間との連携体制についてお答えいたします。
 現在、静岡DCにつきましては県と全市町、観光施設などで構成いたします静岡県大型観光キャンペーン推進協議会で推進しているところでございます。
 今回のDCにつきましては、地域が主体となったものと考えておりますので、この大型観光キャンペーン推進協議会の中に5つの地域部会を設けまして、各地域におきまして観光企画づくりやセールスなども主体的に行っているところでございます。
 来年の本番に向けましても地域を中心といたしましてこうした取り組みを強化してまいりたいと考えております。

 次に、DCの観光列車につきましてお答えいたします。
 プレDCにおきましては、「静岡まつり号」、「トレインフェスタ号」、「家康公祭号」、こうした観光列車が運行されたところでございます。また伊豆地域におきましては、「伊豆クレイル」や「ザ・ロイヤル・エクスプレス」といった観光列車でおもてなしが実施されまして、多くの観光客や鉄道ファンが訪れたところでございます。
 DC本番におきましても、JR東海やJR東日本が観光列車の運行を検討しておりまして、現在列車の核となる地域のイベントとか観光企画について地域からの提案を集約しているところでございます。その集約した結果をJR内部で検討いたしまして、来年2月ごろには決定、公表される予定でございます。
 ただ、8番委員から御指摘がございました観光列車の定期便というお話でありますが、運行ダイヤですとか運行する車両の手配、こうした調整がなされて実際にどういった観光列車が走るか決定されていくと思います。
 JRからは、地域からの提案を生かし可能な限り観光列車の仕掛けに努力すると前向きな方向で伺っているところでございます。
 ですので、DC期間中を通じましては県内各地に向けて観光列車が運行されることが期待されます。定期便につきましても今後検討されていくのかと思いますが、今後の調整となる見込みでございます。

 次に、観光大使についてお答えいたします。
 県は、本県の魅力を積極的に発信することを目的にメディア等の登場機会が多い芸能人をふじのくに観光大使、一般の方で経済界や文化芸術等の分野で活躍されている方をふじのくに観光公使として委嘱しております。情報発信力のある方なので、積極的に国内外にも県の魅力を発信していただきたいと考えております。
 活躍状況でございますが、例えば春風亭昇太さんにつきましては、5月に開催されましたDCの全国宣伝販売促進会議にビデオメッセージをいただいたところです。また岩崎恭子さんにつきましては、同じく全国宣伝販売促進会議においてゲストとして出演していただきまして、司会進行をしていただきました。
 DCとは別に、研ナオコさんにつきましては、7月に開催されましたオリンピック・パラリンピック2年前キックオフイベントにゲスト出演していただきまして、盛り上げていただきました。伊豆市が主催いたします伊豆縦貫道開通1年前イベントの出演も予定されていると聞いております。
 DC本番に向けましても、こういった観光大使の方々の積極的な御協力をいただけるように働きかけてまいりたいと考えております。

○神戸観光交流局長
 宿泊施設で外国語対応できない施設が60%ぐらいあるが、どういう施設かという質問でございました。
 この調査は、平成28年に静岡県ホテル旅館衛生協同組合に委託する形で実施をいたしまして、その中の回答した方の割合で言いますと旅館が50%弱、リゾートホテルが15%弱、ビジネスホテルが20%弱、あとペンション等も入っております。
 外国の方を受け入れることについて不安を感じているところがビジネスホテルで66%、リゾートホテルで61%、旅館で57%、シティホテルで30%という結果になっております。
 そのほか、地域別で押しなべて考えますと不安を感じているところが西部地域の64%、東部地域も大体同じぐらいの割合ですが、伊豆地域が一番低くて56%といった結果が出ております。

○永井観光政策課長
 DCに関連しまして、旅行消費単価が上昇した要因の分析をされているかということにつきまして、お答えいたします。
 説明資料の15ページの下段記載のとおり、平成28年度の1人当たりの県内旅行消費額は1万7994円で、平成28年度の1万5444円から2,550円増加しております。
 増加の主な要因でございますが、消費の中の費目別の内訳を見ますと静岡県内における移動の交通費が約1,200円、それからお土産等の買い物代が約800円増加していることが主な要因と分析しております。
 交通費につきましては、県内の観光地への移動の際に要するガソリン代であるとか電車代、バス代が増加したということでございますので、魅力ある観光体験スポットを数多くめぐるといった旅行がふえてきたのではないかと考えております。
 また、お土産等の買い物代につきましては各事業者の取り組みはもとより、県におきましては経済産業部が行っております食品加工やパッケージデザイン等の専門家の派遣、新商品セレクションといったコンクールの開催、こういった支援を通じまして本県の農林水産物の魅力を生かした地域ならではの商品開発が進んでおり、消費の拡大につながっていると考えております。

 それから、参考資料9ページの補正予算に関連した質問がございました。
 海外誘客強化事業費の関連で、モデル地区の選定の方針についてお答えいたします。
 参考資料9ページ下段にある農山漁村地域における受け入れ体制強化事業でございますが、最近ふえてきている農山漁村を初め、日本ならではの生活体験を望む外国人個人旅行者を本県に取り込むことを目的に、県内3カ所の農山漁村のモデル地区におきまして民宿、小規模旅館等がまとまり外国人を受け入れる対応研修の実施であるとか、外国人とのコミュニケーションツール、あるいは決済システム等の試験的な導入を行うといった事業でございます。
 その選定でございますが、現在選定の作業をしているところでございまして、その仕方としましてはやはり県内バランスを考慮しまして、伊豆・東部から1カ所、中部から1カ所、西部から1カ所を選んでいきたいと考えております。
 外国人の個人観光客にニーズのある日本らしい体験ができる民宿が一定程度まとまってあるということと、それから民宿はもとより土産物屋、体験施設といった地域での面的な取り組みの推進を担っていけるNPO等の中核組織がある地区にしたいと考えており、現在選定の作業を進めているところでございます。

○横地観光振興課長
 海外誘客強化事業費の中のコールセンターについてお答えいたします。
 外国人観光客とのコミュニケーション手段につきましては、多言語コールセンターを初めとしましてさまざまなツールが登場しております。
 まず、多言語コールセンターは電話をするだけで通訳オペレーターが対応いたしますので、老若男女誰でも手軽に利用ができるメリットがございます。
 また、テレビ電話通訳サポートシステムにつきましては、タブレットやスマートフォンを活用してインターネットの環境下で通訳オペレーターにつなぐサービスでございまして、オペレーターの顔を見ながら対話ができる点でより安心感があるかと思います。
 さらに、多言語翻訳音声アプリがございまして、例えば総務省が管轄する研究機関が開発したボイストラやグーグルが提供しておりますグーグル翻訳を初めとしまして多くの翻訳アプリが無料で公開されているところでございます。
 コールセンターやテレビ電話システムは、通訳オペレーターが対応できることにより誤訳がない、安心感があるなどのメリットがある一方で、継続的に続けていくためには事業者との契約が必要になりまして、ランニングコストがかかる点が課題であると認識しております。
 多言語音声アプリにつきましては、タブレットなどの端末やインターネット環境があれば無料でダウンロードして活用できる点がメリットでございますが、機械による翻訳でございますので誤訳などの可能性も指摘されているところでございます。これらの各手法の使いやすさや費用対効果、また観光事業者からの意見なども伺いながら検討を進めてまいります。

○廣田委員
 では、再質問をさせていただきたいと思います。
 DCの企画、イベントについて、プレDCを経て本当に期待するような企画がされていくんだなと期待を持ちました。
 そこでお伺いしたいんですが、島根県に行ったときに余りの猛暑でお客様が少なかったという状況がございました。一方で災害も発生したという天候に恵まれない要素がありまして、少しの雨でもなかなかイベントに足を運んでくれない、天候に左右されて客足がにぶったとおっしゃってました。
 この資料にも記載がございますが、富士山が見えなかったときどうするんだというところもございますので、天候に左右されない企画等を考えていらっしゃるのかどうかをお伺いしたいと思います。

 そして、2点目に質問させていただきました連携でございます。
 島根県に行きましたが、観光地がある市町は積極的だけども、観光地がないところは何を呼びかけてもなかなか参画していただけないという温度差は同じように、非常にあると思います。
 しかしながら、今回静岡県はせっかく大型の世界大会が開かれ、全市町が一丸となってやっていければなと思うので、その温度差を解消していただいて取り組んでいただきたいと思います。これは期待ということで意見としてとどめさせていただきたいと思います。

 4点目に質問させていただきました観光列車でございます。
 やはり希望としましては、定期便があることによって本当に長い期間の来訪を見込めますので、できればやっていただきたいという思いがあります。やはりちびまるこちゃんが県の御当地キャラとして際立っている状況でございますので、この辺も活用していただければなと思います。
 これはできるかどうかわかりませんけれども、肥薩おれんじ鉄道の運行ルートに「ななつ星」が一時的に運行された経緯がございます。こういった一流の観光列車が県内の魅力的なところを走っていただくと、より一層クローズアップされるかと思いますので、その辺もJRに要望等ができればしていただきたいと思います。

 大きく2番目に聞きました、海外誘客強化事業についてです。
 1番目の外国語対応できると答えたところが、やはり大きなビジネスホテルとかシティホテルだったと思います。規模がちょっとわかりかねたんですけれども、不安材料としましては小さな旅館、家族経営だったり旅館だったと思います。
 そしてあわせて聞きたいと思うんですけれども、面的なサービスが網羅されている民宿を決めていきたいところ、補正予算に計上されているのでやむを得ないと思うんですが、目的事業が民泊事業に対しての活用で、やはり家族経営で不安なところがあると思います。そういったところとぜひともクローズアップしてていただきたいのと、そしてそもそも宿泊施設に外国人が宿泊している実績があるのかどうかも踏まえて考えているのかを質問させてください。

 そして、3番目に聞きました外国人向けのコールセンターについて課題は掌握できました。
 では、代表質問でこれはラグビーワールドカップまでに必ず実現させたいという答弁がございました。具体的に明確なスケジュールが判明していたら教えてください。

○横地観光振興課長
 DCの企画のうち、天候に左右されないイベントについてお答えいたします。
 プレDCでは、旅行会社からの評価の中にも、先ほど8番委員がおっしゃったように富士山が見えないと非常にがっかり感が大きいですとか、静岡県は大変風光明媚なところが大きいものですから、それが見えなかったときのがっかり感は非常に大きいかと思います。そういったことを踏まえまして眺望など天候に左右されない企画を現在検討しているところでございます。
 例えば、富士山が見えないときにその映像が見えるような企画ができないかですとか、眺望だけに頼らず体験ができるような企画なども考えられるかと考えております。
 現在、各地域におきまして企画の磨き上げや改善を行っているところですので、そういった評価も踏まえまして本番DCに向けて改善していきたいと考えております。

 次に、コールセンターの件でございますが、スケジュールについてお答えいたします。
 来年秋のラグビーワールドカップの開催までには、外国人観光客が言葉の問題を心配することなく本県を訪れていただけるよう受け入れ環境の整備を進めてまいります。
 具体的な手法につきましては、先ほど各手法のメリット、デメリットについて申し上げましたが、9月補正予算で計上しております通訳サポートシステムのモデル地区導入結果の効果検証、また観光施設等の御意見も伺いながら最も効果的な手法を導入できるよう進めてまいります。
 必要に応じまして、当初予算を要求することも検討してまいります。

○永井観光政策課長
 農山漁村地域における受け入れ体制強化の事業に関しまして、小さな旅館、家族経営といったところをどのように考えていくかにつきましてお答えいたします。
 まさに、今回やろうとしている事業が農山漁村の民宿です。やはり高齢であるとか経営そのものも家族で少人数でやられているところになります。
 こういった方々にお話を伺う機会もございまして、やはり直接外国人と話をすると何を言ってるのかわからない、不安があるといったことで、受け入れを少し躊躇するようなお話を多く聞くところでございます。
 そのため、外国人とのコミュニケーションツールの中にテレビ電話の通訳サポートシステムがございまして、これはスマートフォンやタブレットの画面越しに多国語対応できるオペレーターがあらわれまして、こちら側にいる旅館の経営者と外国人のそれぞれの言ってることを通訳するというシステムも既に登場しております。
 今回の事業におきましては、どんなシステムを導入するのかは地域の方々で決定する話でございますけれども、こういった安心感を与えるようなシステムにつきましても今回の事業の中で導入できればと考えてございます。
 それから、農山漁村等に実際に外国人が訪れている実態を把握しているのかという御質問がございました。全国的に申しますと、特に欧米人の方が日本の農山漁村でありのままの日本の原風景とか生活を体験できることを求める動きが非常に強いと。
 特に有名なのが飛騨高山で、里山エクスペリエンスという事業をやっているんですが、自転車で田んぼであるとかその辺の本当にありふれたところにガイドをつけて紹介して回る事業が非常に人気を集めております。
 本県におきましても、具体的にどこがというのを今は上げられませんが、やはりそういった流れが農林漁家民宿を中心に出てきていると聞いておりますので、今回の事業においてより一層の取り組み、実証実験を行いながら促進していきたいと考えております。

○廣田委員
 外国人向けのコールセンターですけれども、私の地域にも本当に小さい宿泊施設がございます。その方たちと話をしますと、日帰り入浴はいいけれども泊まりは怖いと。その理由としてはやはり何かあったときに対応ができない、言葉が通じないことによって不安にさせることになりかねないということがございます。平常時はともかく、非常時に迅速に対応できるシステムをぜひ導入していただくようお願い申し上げたいと思います。

 では、次の質問に移りたいと思います。
 説明資料の14ページでございます。
 ラグビーワールドカップ2019開催の準備状況についてでございます。
 議場での一般質問でも質問事項としてございましたが、児童生徒と学校への働きかけでございます。その中で教本を作成し学校の授業で活用していきたい、そして児童生徒たちにラグビーのいろんな精神とかラグビーに関心を持っていただきたいということだと思うんですけれども、答弁の中に具体的なスケジュールがなかったと思います。
 そこでお伺いしたいんですが、9月補正予算成立後における教本の完成時期、そして学校の授業での活用時期、さらにその授業を担当するのは誰なのかを教えてください。

 2点目でございます。
 平成30年9月15日に実施されました観戦勧奨でございます。
 この内容について私は全く知りませんで、女性を対象とした解説つき観戦を無料で行ったのかという点と、どのように観戦対象者を集めたのか。そしてこの小中高生及び特別支援学生はどこの学生で、何人ぐらいを無料招待したのかお伺いしたいと思います。

 そして、次に移ります。
 説明資料の13ページでございます。
 東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けた取り組みについて、既に日程やロードレースのコースも決まり、ボランティア研修が始まったりと本当に目に見えて具体化が進んでいる状況で期待が高まります。
 しかし、開催地元地域としてやはり気になるのが交通規制でございます。この交通規制の進捗状況を教えてください。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 8番委員にお答えいたします。
 まず、教本の関係でございます。
 今回、議会にお諮りしておりますけれども、教本につきましては現在教育委員会とも下打ち合わせを始めておりますが、まず学校現場でしっかり使われるようなものを想定しておりまして、この予算が成立した後に製作委員会を立ち上げたいと思います。その中で学校の先生などの現場の声を聞きながら教本の中身を精査してきたいと思います。
 その製作に当たりましては、今年度中に製本化いたしまして、来年度の四、五月ぐらいになると思いますが全小中学校に配布していくというスケジュール感でおります。
 また配布に当たりましては、こちらで勝手につくったものを配布するんではなくて、先生方が手にとって子供たちに向かって教えやすくなるようなマニュアルであったり、あるいはDVDのような動画もあわせてつくって、来年度のラグビーワールドカップが始まる9月までの間に数回の授業で活用してもらうというスケジュール感でやってございます。

 もう1点の御質問でございます。
 9月15日にラグビーのトップリーグが開幕いたしまして、ヤマハ発動機ジュビロのホームゲームがございました。そのときに女性対象の観戦ツアーを実施いたしました。この案内につきましては9月1日に県民だよりで御案内して、30名ほどの枠を設けて案内をさせていただきました。すぐに申し込みがございまして御案内をしたところでございます。
 当日は、無料で試合を観戦いただきまして、加えてイヤホンをつけながら元日本代表の方に試合のルールや今どういう状況だというようなことを解説してもらいながら、ラグビーについて深く興味を持ってもらうという企画でございました。
 あわせて、児童の観戦招待につきましてもヤマハ発動機ジュビロと連携して進めているんですけれども、試合が9月15日ということで夏休み明け早々でもあったものですから、夏休み前に県内の全小中学校にポスターとチラシを配布いたしました。また夏休み明けにも再度チラシを配布したのと同時に、先ほど申し上げました9月の県民だよりの中でも案内をさせてもらいましたし、我々の管理しているホームページでも御案内をしているところです。
 具体的には、ヤマハ発動機ジュビロと連携しての案内になりましたので、9月15日については約240人ぐらい子供たちの応募がございました。実情はそのような状況でございます。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 私からは、交通規制を初めとする渋滞対策などの進捗状況につきまして御回答いたします。
 まず、伊豆会場の関係でございますけれども、こちらは大会開催中の観光客、それから地域住民にかかわる円滑な対応を確保するために、渋滞対策等を検討する上で必要な会場周辺地域における交通量の調査、それから交通量検証業務を平成28年度から平成29年度にかけて実施をしてきているところでございます。
 今後は、この交通量検証業務におきまして抽出された課題に対しまして、組織委員会が策定いたします輸送運営計画の策定の進捗に合わせて、関係者間でしっかりと課題を共有し対策の検討を行っていくという状況になっております。
 ロードレースでございますけれども、こちらにつきましては先般コースが決定いたしまして、地域生活、観光交通、さらに競技時間帯においてはコースとなる公道の通行止め規制が行われるということでございます。ですので非常に地域交通や観光に与える影響が大きくなる可能性がございます。現在ロードレースの開催準備の業務委託を発注しておりまして、交通渋滞対策及び沿道の観戦客の誘導対策を検討してございます。また今後組織委員会が策定いたします交通規制計画に対し交通シミュレーションを行って、迂回の計画それから通過車両の合理的な誘導を具体的に検討してまいりたいと思っております。

○廣田委員
 ラグビーワールドカップについてでございます。
 多忙化ということで、教職員に対していろいろな問題がある中でまた負担がかかるようなことをやられるという印象も否めない一方で、やはり世界大会が静岡県で開かれるのは、生きている間であるかないかという事業でございますので、ぜひその辺をしっかり児童生徒に浸透するようにやっていただきたいと思います。

 無料招待の件なんですが、無料にされたということは参加した皆さんに地域に帰っていろんな女性、児童生徒に発信していただきたいという思いがあるからこそ無料にしているんだと思いますけれども、今回来ていただいた女性、児童生徒に何か地域に帰ってこんなことをしてくださいというお願いをしたのかどうかを教えていただきたいと思います。

 そして、東京2020オリンピック・パラリンピックについてでございます。
 答弁の中で、伊豆地域の平成28年、29年度に交通量調査をしたときに課題があり関係者間で共有をしたということでございました。
 こちらの課題内容を教えてください。以上でございます。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 8番委員にお答えいたします。
 今回は女性と児童生徒を観戦招待で御案内させていただきましたが、特段こちらから招待に当たって何かお願いした事実はございません。
 やはり、ラグビーにつきましてはこれまでいろいろ機運醸成の業務をやってまいりましたけれども、私たちのような年代の人間であると昔からラグビーのファンであったというようなこともあるんですけれども、女性あるいは子供さんはまだラグビーそのものへの興味、関心が薄いという実態もございました。
 我々の期待としましては、特に女性に関しましては社会性みたいなところもございますし、ぜひ実際に見て、思ったよりもラグビーがわかりやすかったとか、生の迫力がすごかったという見た限りのことをお友達だったり、お知り合いだったりへ広めていただきたいという期待はございます。
 また、子供たちにつきましてもそういった面では、見に行ってみたらすごいよみたいなことを学校の中で、子供たち同士の対話の中で広めていただけたらという期待はございます。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 検証業務で抽出された課題ということで、大きく2つございます。
 1点目として、オリンピックによる交通が地域の交通に与える影響でございますけれども、例えば伊豆地域の夏季の交通量につきましては通常期と比較して約1割ふえるということで、この混雑箇所にオリンピックコースが加わることになりますと混雑がさらに悪化するといった課題が出ております。
 さらに、交通集中時におきまして有料道路の料金所の処理能力が課題となっております。
 そして、オリンピック専用レーンといったものをどうするかについても検討しましたが、影響がかなり大きいという結果になっております。
 2点目としまして、伊豆地域における会場までの観客の輸送能力の問題がございます。
 こちらにつきましては、公共交通機関の輸送能力といたしまして、観客の輸送能力に限界があるということで、この輸送能力に対応した観客になるのか、もしくは公共交通機関、鉄道輸送で賄えない分をどう対応するのかといった課題が出ているところでございます。

○廣田委員
 ラグビーに関してでございます。
 来年に向けまして、児童生徒をこれから無料招待していく計画を立てていると思いますので、おっしゃるとおり児童生徒はニーズが弱いところだと思います。そしてニーズが弱いところは児童生徒や女性だけでなく、やはり地域性もございます。
 東部地域は、東京2020オリンピック・パラリンピックに関しましては非常に関心がございますが、このラグビーに関しましてはございませんのでぜひ地域性も踏まえた上で小中学生の招待の対象や地域を考えていただければと思います。

 東京2020オリンピック・パラリンピックでございます。
 やはり、この開催時期というのがございます。ぜひとも地元の声も吸い上げながら、できるだけ迷惑かけない、かかることになると思いますけれども理解いただきながら、安心・安全な輸送、交通規制を考えていただければと思います。
 以上で、私の質問を終わりにします。

○鈴木(澄)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は1時30分といたします。

( 休 憩 )

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