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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山田 誠 議員
質疑・質問日:03/10/2022
会派名:自民改革会議


○山田委員
 この危機管理部では、藤原学危機管理監及び望月勇人消防保安課長が今年度末をもって県を退職されると伺っております。
 藤原危機管理監におかれましては、昭和59年に本県に入庁され、袋井土木事務所に配属されました。これまで38年の長きわたり静岡県職員として奉職される中、経営管理部、人事課長、職員局長などとして18年間にわたり県の人事管理に精励され、平成30年4月からは健康福祉部部長代理、健康福祉部長を歴任されました。
 特に令和2年4月からは健康福祉部長として、当時えたいの知れない感染症であった新型コロナウイルスの感染症対策における医療提供体制の整備やPCR検査体制の強化など、多くの困難な課題への対応に尽力されました。その分もしかしたら福祉行政への対応に十分な時間をかけられず、じくじたる思いがあったかもしれません。
 令和3年4月からは危機管理監として健康福祉部時代の人脈や経験も生かしつつ新型コロナウイルス感染症対策の先頭に立ち、まん延防止等重点措置や緊急事態措置への対応等に尽力されました。さらに5月の牧之原市における突風被害や7月の熱海市伊豆山地区における土石流災害への対応など、様々な危機管理事案に対し強いリーダーシップを持って対応していただきました。
 また、私もよく人となりを存じておりますが、若手職員に対しても分け隔てなく声をかけ、気配りをされる方であり、聞くところによるとスポーツ全般が大好きで、部活動と称して昼休みや勤務時間終了後に職員とインディアカやフットサルをプレーするなどして、職員とのコミュニケーションを図っていると伺っております。

 望月消防保安課長におかれましては、昭和61年に本県に入庁され下田土木事務所に配属されました。これまで36年の長きにわたり静岡県職員として奉職される中、危機情報課長代理、原子力安全対策課長代理、原子力安全対策課長を経て、令和2年4月から消防保安課長として消防団の充実強化をはじめとする消防行政の推進に当たる等本県行政の発展に大変御尽力を頂きました。
 36年のうち、実に15年にわたって防災や危機管理の業務に精励され、危機管理のプロフェッショナルとして活躍してこられたと伺っております。
 具体的には、平成29年度から令和元年度にかけて原子力安全対策課長として、平成27年度末に策定した浜岡地域原子力災害広域避難計画の修正や関係11市町が行う原子力災害広域避難計画の策定支援等に尽力されました。
 特に平成28年の熊本地震における静岡県支援隊第14次隊長として、熊本県嘉島町において支援業務を陣頭指揮したほか、全国初の災害マネジメント総括支援員として平成30年の西日本豪雨の際に広島県呉市において応援職員のニーズ把握や受入れ体制の確保に関する助言等の支援業務に従事するなど、本県で培った豊富な経験と知識を生かし被災自治体の支援に尽力されたと伺っております。
 お2人が県の職員になられた昭和50年代後半から60年代にかけてはまさにバブル経済の始まりのところであり、政治の分野では第一次中曽根内閣のもとで参議院議員の通常選挙では全国で初めて比例代表制が導入されるなど様々な動きがあり、またスポーツの分野ではロサンゼルスオリンピックが開催されました。
 危機管理の面では三宅島の大噴火、伊豆大島三原山の噴火といった出来事もありました。それから40年近くにわたり、平成、令和という激動の時代を本県の発展のために尽くしてこられたお2人に対しまして危機管理くらし環境委員会の委員を代表して心から感謝と敬意を表したいと思います。
 御退任に当たりまして、これまで長年にわたって県行政に携わってこられた中で培った経験を踏まえ、県当局の後輩に贈る言葉や県行政への御私見などがありましたら、一言お話を頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

○望月消防保安課長
 2番委員におかれましては、過分なるお言葉を頂きまして誠にありがとうございます。
 先ほど紹介にありましたとおり36年間の県職員としてのキャリアを終え、退職の日を迎えることができますのも県議会の皆様の御指導やこれまで出会ってまいりました先輩、同僚の皆様の支えがあってこそのものと心より感謝申し上げます。
 また、私の職歴のうち防災局の時代を含め危機管理部が15年と最も長く、思い出深いこの部署で退職することには大変感慨深いものがあります。
 阪神淡路大震災が発生した平成7年、初めて防災局消防防災課に配属になりました。当時はオウム真理教事件なども起き、事件に対する消防法上の対応も担当しましたが、防災局の一員として、その年策定された300日アクションプログラムの実施にも関わりました。これは現在のアクションプログラムの前身となるもので、阪神淡路大震災を踏まえ、それまでの地震対策を総点検し、300日間でできる限りの対策を講ずるとしたもので、私も一担当ながら県民参加による避難所体験訓練や地震対策推進条例に基づく自動販売機転倒対策の実施に携わり、やればそれだけ助かる人がいるのだという手応えを感じ、この先も防災に携わっていきたいという思いを強く抱くようになりました。
 その後、危機管理部と経済産業部の間を往復するキャリアを重ねてまいりましたが、11年前の東日本大震災は経済産業部政策監付の立場で迎えました。当時経済産業部でサプライチェーンの混乱、計画停電、自粛ムードの中での観光客の激減などを受け、その対応に追われておりましたが、本県でも富士宮で震度6強の地震が起きるなど大変不安な世情の中、全国から被災地の応援に向かう緊急消防援助隊のあまたの消防車両が鐘を打ち鳴らしながら東名高速を東に向かうその姿に勇気づけられ、いずれ危機管理部に戻るものと思いを致しました。
 平成26年に危機管理部に戻ってまいりましてから感ずることは実践経験と人づくりの重要性です。私は先ほど御紹介を頂きましたが、平成28年の熊本地震では被災した嘉島町への県内市町職員等による支援隊の隊長の1人として、また平成30年の西日本豪雨ではその年国が創設した被災地支援制度による災害マネジメント総括支援員として被災地に入り、被災市町の支援を行いました。
 その際に痛感したことは、災害が起きたときに大事なのはいかに先手、先手を打てるかということです。被災地には阪神淡路大震災や中越地震、中越沖地震など大災害を経験した各県のベテラン職員が集っており、本部運営や避難所対応などについて実践経験に裏打ちされた彼らからは実に多くのことを学びました。
 また、被災地を経験した本県の市町職員の短期間での成長には目を見張るものがありました。一方でそうした経験が、またスキルがときの移り変わりの中でたやすく失われていくことも事実であります。今後も被災地の方々に謙虚に学び、その知見を訓練等を通じて後進に伝えていく地道な努力を続けていっていただきたいと思います。
 来年度には本県において、緊急消防援助隊全国合同訓練が開催されます。その後事を残される皆様に託していくことは大変心残りではありますが、この訓練により本県でもしものことが起こったとしても全国各地から鐘を打ち鳴らしながら本県の支援に駆けつける緊急消防援助隊が十二分にその能力を発揮できるよう体制づくりに万全を期していただきたいと思います。
 この5年間原子力安全対策課長として、また消防保安課長として、委員の皆様には大変お世話になりました。今後とも危機管理部への変わらぬ御厚情を賜りますようお願い申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。誠にありがとうございました。(拍手)

○藤原危機管理監
 貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。後輩への一言等ということでございました。自分は学校をおりて公務員になろうかなと思い、静岡県内では県庁しか受けていなかったですけれども、県職員というのは社会で起きているいろいろな出来事、事柄、問題について組織としての仕事を通じて考えて、自分の職責を通じて少しでもよくなるように何かやれるのかなというような甘っちょろい考えで、できれば福祉へ行きたいななんて思いながら入りました。
 ちなみに、当時の採用者は我々行政職で112人中女性5人で、今年は100人中女性41人とすばらしい状態になっています。当時の当初予算額は6500億円で今年は1300億円。人口は当時が350万人で今は大体同じぐらいの数字になってきていて、県債残高はやめておきますが、そういう状況です。
 先ほど御紹介頂いた中で、人事課が長かったというのがあります。気づきはじめたのが、公務員と行政マンの違いって分かるかとよく採用試験で面接官として聞くんですが、答えられた方は当然誰もいなかったわけですけれども、やっぱり公務員というのは1つの身分のことを指していまして、よく言うのは銀行マンだとか土木屋という言葉もあります。それと同じように考えるのであれば、公務員ではなくて行政マンという言葉だろうなと思いました。それはどう違うのかなとずっと考えてきたところで、後に続く人たちにもその違いを考えてほしいなと、公務員というものと行政マンは、背負っているものが違うよということを考えてほしいなと思っています。もう1つは、その国の将来は、その国がどんな20代、30代を持っているかによって決まるという言葉をよく聞きます。まさに今の20代、30代、若手の人たちに自分が失敗した後ろ姿でもいいですから、いろいろ見せてあげて、いろいろな経験を積ませてあげて、育ててあげたいなと思っております。
 議員の皆様には、部付の時代も含めまして、いろいろ御示唆を頂き、あるいは背中を押していただきましてお世話になりました。
 特に7人ほど私と同じ年の方がいらっしゃいまして、公私ともにいろいろとお付き合いを頂きましてありがとうございました。ページをめくるときが来たものですから、いろいろ変わるかなと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)

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