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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年7月富士山特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:07/14/2009
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 何点かにわたって質問させていただきます。
 やはり、富士山の魅力を十分に発揮して、またたくさんの方が富士山を訪れてくださるということを念頭に置いて、――施策も違うと思いますけれども、――それに関連しての質問でございます。
 最初に、企画部の方から、富士山への公共交通によるアクセスの話がありましたけれども、その中で、――静岡県側からだけで結構ですけれども、――富士山に登られる方々でこの公共交通を利用される方と自家用車等で来られる方々の割合等がわかれば教えてください。
 それから、ここには三つルートがありますけれども、それぞれのもし数字がわかれば教えていただきたいと思いますので、この資料に関してはよろしくお願いします。
 それから、県民部の方に移りますけれども、県民部の方で連携・交流という中で、友好山交流事業がここに書いてございますが、泰山との友好山提携に基づく交流促進はどのような取り組みをされているのか、されようとしているのかについてお聞かせいただきたいと思います。
 それから、同じく環境局の関係で説明がございました、この県民部の資料の4ページ目でございますけれども、山小屋トイレの整備について、ここにし尿約78トンということで、山への流出を防止されたということでございますが、全体における割合、大体し尿がどのぐらいで、それに対して、この防止をした78トンがどのぐらいの割合なのかをちょっと参考までに教えていただきたいと思います。
 次に、ごみですけれども、ごみ対策という形で、このごみの収集を図ったということですが、かなり大量なごみが回収されていますけれども、これはどういうごみなのか。登山者がその場に捨てていってしまったごみなのかどうか、確認をしたいと思いますので、お教えください。
 それから、先ほど昨日の事故についてのお話があったわけでございますけれども、開山に当たって危険箇所点検というものがされていたのかどうか。かなり大きな石というか、岩が落ちてきたわけですけれども、事前にそういう危険を予測することができなかったのだろうか、ちょっとその辺が心配でございますので、説明をお願いしたいと思います。
 それだけですね、お願いします。

○塚本企画部交通政策室長
 まず、公共交通を使っての富士山へ登る人の割合といいますか、数値的なものについて御説明をしたいと思います。
 実際、車を使って登山をされている方が何人ぐらいというのは、ちょっと私の方では全体を把握しておらないんですが、富士山への昨年の登山客が43万人というふうに言われておりまして、そのうち公共バス、アクセスバスについては、これは富士急行がやっておりますので、一応数字としては把握をしております。
 それによりますと、きょうお示しした資料の中の区分でいきますと、須走口が合計で1万2000人、――これは実人員で1万2000人。――それから、御殿場口が3000人、それから富士宮口が3万5000人で、河口湖、山梨県側が7万2000人と、合計約12万2000人が公共のバスを利用されているということでございまして、ちなみに昨年との比較で言うと、22%というかなり大幅な伸びであったというふうに伺っております。以上でございます。

○水野県民部政策監
 富士山と泰山との友好提携について御説明申し上げます。
 富士山と泰山の提携につきましては、平成19年に温家宝首相が訪日されまして、国会で「中日両国人民の友好の土台は泰山と富士山のように決して動揺することはありません」というお話をなさったと。これが契機となりまして、泰安市の方から富士山と友好提携を結びたいというお話がございました。
 これを踏まえまして、山梨県・静岡県の県・市町観光団体等々で組織しております「日本富士山協会」、こちらの方と泰安市の方で友好山提携を平成19年11月に結んだところでございます。
 この際は、先方が訪日されまして、会長であります堀内光雄日本富士山協会会長等の立ち会いのもとに相互交流の調印をしたところでございます。
 以降、毎年度相互交流をしましょうということで、昨年度、平成20年度の9月には日本から、堀内会長を初めとしまして、副会長の庄司時之栖社長と川口副知事を含めた訪中団がございまして、泰安市を友好訪問したところでございます。
 そして、この秋に、国文祭の時期に合わせて先方が訪日して交流を深めるということで、この5月12日に、その事前の協議ということで、泰安市の書記を初めとする一行が見えまして協議を行いました。10月末から11月の頭にかけて国文祭の時期に訪日すると。そういう中で、日中友好フェスティバルを開催するということで協議がまとまっております。現在、詳細につきまして、先方と日程調整をしているところでございます。
 この交流の中で、私ども富士山協会だけではなくて、静岡県日中友好協議会が昨年11月に泰安市を友好訪問いたしました。また、この8月には静岡県の私学協会が主催しまして、静岡県の私立の高校生の皆さんが40名程度、泰安市を訪問させていただくというような交流の輪も広がってきているところでございます。私からは以上でございます。

○堀県民部自然保護室長
 私からは、山小屋のトイレの流出量の割合、それからあとごみ対策のうちごみの廃棄者がどのような状況かという2点についてお答えいたします。
 まず、トイレの件でございますが、山小屋のトイレというのが五合目以上にあるわけでございますが、そのトイレにつきましては、24カ所、全部バイオトイレ等に整備をしておりますので、山小屋については100%処理をしている状況でございます。
 それ以外に、五合目には環境省、それから御殿場市、小山町が設置しました公衆トイレが3カ所ございます。あと、山頂には、環境省が設置したトイレもございます。それについても、全部バイオトイレというふうなことになっておりますので、今、外へ出ているというものはないという状況になってございます。
 それと、あとごみの問題でございますが、私たちの方はとりあえず五合目と登山道周辺、それからあと車道で収集しております。五合目以下の富士山ろくの方については、県民の皆様にごみの啓蒙をしていこうということで、ボランティアの皆さん方の参加を得てごみの収集をしておるわけでございますが、五合目以上の登山道につきましては、ほぼ登山者の方がポイ捨てされるものが多うございます。
 ただ、最近、マナーの向上がされておりまして、登山道についてはほぼ最近はないということで、登山道から少し外れたところにまだごみが残っているという状況だと考えております。
 それから五合目以下については、一般車両も通りますし、車で来られる方が多いもんですから、登山者と言うよりも観光客、それからあとは、通常、車を利用されている方がどこかのわきで休憩をされたとき、その周辺に弁当空等を捨てていくということで、いろんな方々が少しずつ捨てられているという状況でございます。
 先ほど、トイレの割合の件でございますが、――今、もう100%全部、垂れ流しということではございませんで、――五合目以上については全部100%処理をしているという状況でございます。以上です。

○日吉建設部道路保全室長
 富士山には、県内に三つの登山ルートがありまして、須走口、御殿場口、富士宮口の3路線があります。原則としまして、開山前に1回、職員が残雪調査を行います。それが6月20日前後に天候を見まして行っております。
 開山が7月1日と決まりましたときには、委託業者等がまた登山道に関しまして路面補修、それから表示板の設置とかロープさくの設置等を行いまして、開山までに歩きやすいように整備はいたします。
 今回置きました落石事故ですけれども、登山道から200メートル以上離れているということで、我々、調査ではちょっと見受けられなかったということで、その辺は残念に思いますけれども、一応、県としましては、登山道のみのパトロールを行っております。
 シーズン中も、開山してから月に3回以上、また委託業者もパトロールをしております。以上です。

○前林委員
 ありがとうございました。
 ちょっと再質問をさせていただきますけれども、企画部の方でお答えになるのかどうかわかりませんが、この公共交通について、よく新五合目あたりに乗用車で来られる方々の車の放置の問題とか、あるいは渋滞の問題とかがあるわけですけれども、県としてその辺、公共交通機関を利用してくださいということを積極的に推進していくのか、自動車で来られる方々の便宜も図っていきたいというふうに考えていらっしゃるのか、ちょっとその辺の県の考え方を確認させてください。お願いいたします。
 それから、泰山との関係については、最近、世界同時不況の中で、中国人観光客だけは減っていないということで、そういう数字も見ているわけですけれども、泰山も富士山も象徴的な山でございまして、これからの日本と中国との交流を考えていったときに非常に大事な事業だと私は考えております。そういう意味で、ぜひこの泰山と富士山との交流を進める中で、やはり観光客誘致にかなり影響が大きいと思いますので、積極的な取り組みをお願いしたいと思っております。
要望です。
 それから、トイレの問題とごみの問題についてはわかりました。
 昨年の4月に、私、議員有志の方々に御一緒させていただきまして、世界自然遺産屋久島に行ってまいりましたけれども、行って本当に思ったのは、やはり世界自然遺産というのはこれだけみんなで守っていくんだという意識があるということを実感いたしました。
 トイレの問題にしても、ごみの問題にしても、――ごみ一つ落ちていなかったと言うとちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、それに近い状況、――やはりこの環境をみんなで守っていくんだということを肌で感じるような環境がそこにはございました。
 そういう意味で、まだまだこの登山者によるごみ、観光客がごみを落としていくということが現状としてあるということは非常に残念なことだなと私は思うわけですけれども、この辺もやはり富士山の環境保全といいますか、美化の問題については、さらに登山者の方々への啓蒙を進めていってほしいと思っております。
 それで、最後の落石事故の件に関しては、状況はわかったわけですけれども、私の記憶では、約30年ぐらい前に落石事故がございまして、犠牲者が出ました。かなりショッキングな事件だったわけで、このような落石事故が起こることがやはり登山者の減少にもつながりかねない。富士山は安全な山なんだということが前提として必要なわけですので、やはりこの落石事故については万全の手を打っていく必要があるんだと私は思っております。
 そういう意味で、――これは建設部の管轄かどうかわかりませんけれども、――全体として富士山を安全な山として守っていって、安心して登れるような環境づくりに取り組んでほしいと思うんですが、今、この資料としてマナーガイドを見させていただきましたが、これはあれをしてください、これをしてくださいというのはありますけれども、この落石に関しての注意というのは一切ないんですね。
 落石事故が全くないと言い切れない中で、やはりそういうものについても気を配るような部分も必要かと思いますけれども、その辺、いかがでしょうか。ちょっとお考えをお聞きしたいと思います。

○塚本企画部交通政策室長
 まず最初に、富士山アクセスの公共交通の促進についての取り組みということですけれども、夏季のマイカー規制につきましては、県の建設部の方で所管をしておりますけれども、私どもとしては公共交通全般につきましては、例えば公共のバスの利用促進ということで、環境面であるとか、それから交通安全の面であるとか、そういったことで、全般的に県民に対して、例えばラジオ番組だとか、それから県のホームページとか、いろいろなメディアを通じて日常的に県民に御利用を呼びかけているということでございます。以上でございます。

○石野県民部環境局長
 すみません、このパンフレットでございます。
 御指摘のとおり、落石に関しての注意、いわゆる山というものは一歩間違えると危ないという、危険も伴うということにつきまして少し注意が足りなかったということで、来年度以降、少しその辺の記載につきまして検討させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 

○梅田建設部道路局長
 落石注意の駐車場への標識というようなものも考えられるかと思います。あるいは、登山口への看板というようなものも考えられるというふうに思います。その辺につきましても、現地の方を十分に精査いたしまして、安全に登れるような対策を考えてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

○前林委員
 ありがとうございました。
 最後に、先ほども言いましたけれども、富士山というのは本格的な登山というのではありませんが、気軽に登ってもいけないという部分で、非常に微妙な状況があると思います。そういう意味で、やはり皆さんにマナーを守っていただいて、非常に楽しく、そして安全に富士登山を楽しめるような、そういう環境づくりのためにまだまだいろんな施策が必要だと思っております。
 そういう意味で、ぜひたくさんの方が、特に静岡県側から登っていただくということを一つテーマとしてまた取り組みを進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上でございます。

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