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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:03/09/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 よろしくお願いいたします。
 分割質問方式で主にフェリーについてお願いいたします。
 配付資料の駿河湾フェリー経営改善戦略に基づいて質問していきたいと思います。
 12月定例会では、収支についていろいろと質問させていただき、お答えをありがとうございました。私も経理にたけた人間では決してありませんので素人目な部分も多いですけれども、県民の皆さんとお話をしていると官営状態じゃないかと厳しいお声もあります。もちろん観光資源として重要だと思いますし、先ほど5番委員から防災の話もありました。公益性もあると思います。ただもう少し厳しいことを言ってしまうと本当にここまでやってらちが明かなければ、撤退することも1つの選択肢じゃないのかと思ってほしいなとどこかで思います。
 経営改善戦略では15ページまでいろいろな分析があり、そのあとは取組がまとめられています。再確認で御質問しますが、あくまでも駿河湾フェリーは公共性、公益性はありながらも、きちっと民間企業並みにこの数字のとおり経営を黒字化していくことでよろしいでしょうか。

○佐野観光振興課長
 駿河湾フェリーの公益性はしっかり生かしていきますが、税負担についてはなるべく少なく、またはゼロにするのが最も好ましいことだと考えております。そういう中で今回策定した駿河湾フェリー経営改善戦略の中では、令和6年度までに現協定に基づき県市町負担金1億200万円を投入した上で収支を均衡させようと考えております
 今は新型コロナウイルス感染症による非常に大きな影響を受けており、今までは半分程度を団体旅行客が占めていましたが、当分は見込めないだろうということもありますので、まずは経営に感染症の影響が残る期間は行政として支援していきたいと思っています。
 その上で、令和8年度まで1億200万円の負担金等が続く形になっておりますが、負担を極力少なくすることは駿河湾フェリーの運営を開始したときと変わっておりませんので、これまで同様に負担の削減を目指していきたいと考えております。

○伴委員
 コロナ禍は未曽有の事態で難しいと思いますが、いい意味で闘っていただいて、削減していただければと思います。

 これに付随して、1億200万円という数字が多いか少ないかは判断が難しいと思うんですけれども、きちっと経済効果を生めばそれは安いもんだなと思うんですね。1億200万円突っ込んで21億円程度の経済効果が生まれるんであれば、これはもう物すごくいい投資だと思います。前回の委員会でも話しましたが。
 駿河湾フェリー経営改善戦略の3ページに平成30年度ですが、経済波及効果が21億円程度と出ています。
 ここでお伺いしますが、市町単位の経済波及効果のデータがあるのかどうか。またそのうち飲食がこれぐらい、宿泊がこれぐらい、お土産物がこれぐらいなど、どのように積算されているのか、この2点をお伺いしたいと思います。

○佐野観光振興課長
 この経済波及効果は平成30年度に専門業者に委託して算出したものです。これには2つの要素があり、1つはフェリー事業を営むために必要な原材料費等の需要、もう1つはフェリーの観光目的の利用者により発生する需要です。後者の需要の算出については県が毎年度調査を行っている県内旅行消費単価を用いています。この旅行消費単価には宿泊費用、飲食費用、土産代等も入っていますが、これをベースに産業連関表を用いて波及効果を計算しておりますので、21億円について宿泊費用等に分類した内訳数字はありませんが、観光利用者により発生する需要は21億円うち15億2300万円と見込んでおります。
 また、各市町ごとの経済波及効果につきましては把握しております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 先ほどと話が少しかぶりますが、例えば西伊豆町、下田市、静岡市などそれぞれで経済波及効果が負担金をきちっと上回っていれば、市町から何か言われても、これだけ負担していますが経済効果がこれぐらいあるので決して無駄な投資ではないですよと説明に使っていただけるのではないかと思い確認いたしました。また資料を個人的に頂ければと思いますので、開示できるようでしたらよろしくお願いいたします。

 駿河湾フェリー経営改善戦略5ページについてお願いします。
 中段に自動車運転者の運転時間の短縮とあります。前職時代に後援会旅行など旅行に携わることが多く、ドライバーさんの時間が結構気になるんですよね。バスのドライバーさんは日中なら9時間、500キロまでと制限がある中で、フェリーを使えば約100分弱で移動距離を100キロ削減できることは強みになるんじゃないかと思うんです。これらを意識して営業をかけているのか、パッケージなどもこれからやっていく予定があるのかどうか。
 さらには、見せ方によってはお客さん以前に企画立案するとき旅行業者がどういったパッケージにするのかでニーズが変わってくると思いますが、その辺の意識があるのか伺いたいと思います。

○佐野観光振興課長
 バス運転手につきましては、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準告示において、連続運転時間は4時間以内、運転の中断は1回当たり連続10分以上かつ合計30分以上の運転離脱となっております。そういう意味ではフェリーは70分間運転手さんが安らぐことができ、バス旅行にとってフェリーのメリットになります。これまでの旅行会社に対する営業において、そこは十分にお話させていただいてきましたが、パッケージ的に運転手に何かインセンティブを与える取組まではできておりませんけれども、フェリーの重要なメリットとして営業に生かしてきたつもりであります。

○伴委員
 はい、ありがとうございます。
 旅行会社さんとお話しした際に、事務方レベルの話としてこういう情報は大事なんじゃないかと思いました。
 ちょっと余談ですが、乗務員さんやドライバーさんに聞くところによると海老名サービスエリアに絶対寄るんですよね、静岡県の高速バスは特にそうです。僕も入ったことありますが、普通のお客さんが入れない休憩スペースでメロンパンなどが食べ放題なんです。そういうちょっとしたことがドライバーさんやガイドさんが行きたがる強みになると思うので、水面下という言い方は変ですけれども、何かそういったいろんなインセンティブをつけてもいいのかなと思いました。御検討お願いいたします。

 続いて、駿河湾フェリー経営改善戦略の6ページについてお願いいたします。
 2次交通アクセスについて、伊豆縦貫自動車道が整備されていけばいくほどいいも悪いもライバルになってしまいます。こうしたときに幸か不幸か県内観光として見ると、悪天時は最悪陸路があるから行けますよというメリットでもあると思うんです。
 ただ一方で、駿河湾フェリー経営改善戦略20ページにもフェリーとバスの接続時間があまりよろしくないと出ています。フェリーに乗ってバスに乗るかどうかについて――相手方は東海バスになるんですか――協議が進んで、土肥に渡ってバスに乗ることが分かっていれば切符のセット販売などもしていけばいいんじゃないかと思うんですね。待ってみたら長かったなとなるかもしれませんが、どのバスに乗るか分かっていて待つ分には幾ら向こうで待っていても、そんなに不満にならないと思いますし、むしろその分フェリーとバスの両方で若干割引をするなど、いろいろあると思います。
 イベントや物販をやると書いてありますが、これは30分ぐらいが限界だと思います。それ以上は小さい町にいても多分飽きちゃうと思うので、改善策についてイベントや物販以外のほかに何か、ダイヤの接続をよくするなど今後どうするのか、お考えはありますか。

○佐野観光振興課長
 駿河湾フェリーを利用するに当たりまして、遠くの方にとってはやはり土肥側の2次交通が大きな課題だと思っております。バス事業者に対してフェリーの利用時間に合わせてバスの運行時間を変更できないかという協議をこれまでもずっと続けてきておりますが、なかなか難しいとの御返答を頂いております。
 そういう中で、フェリーと伊豆半島のバス、それから私鉄をセットに購入できる伊豆ドリームパスが販売されており二日、三日間でフェリー、バス、鉄道等をお得に利用できる商品をこれまでも販売してきております。
 また、観光型MaaS等交通系サービス――Izukoに取り組んでおり、その中に駿河湾フェリーも入れていただいておりまして、伊豆ドリームパスの商品として販売していただいております。観光型MaaSを購入すれば伊豆ドリームパスも利用できるなどの取組も現在行っております。
 そのほかには、駿河湾フェリー経営改善戦略20ページに書いてありますが、レンタカーやシェアサイクルなどのいろいろな実証実験をしながら利用促進に努めていきたいと考えております。

○伴委員
 はい、ありがとうございます。
 待ち時間の有効活用についてはいろいろな策があると思います。サイクルの話も出ましたが、貸出し無料自転車として90分使っていいですよとかもありだと思います。また地域住民の理解も大事だと思いますので、土肥港からどれぐらいの距離か分からないですが、郷土芸能をやられている方などとも密接に連携していくことも策だと思いますので、よろしくお願いします。
 これ以降も駿河湾フェリーの質問が続きますが、少し提案型の質問になりますので御検討頂ければと思います。

 次に、駿河湾フェリー経営改善戦略の17ページから19ページにSNSを活用した魅力の発信などの戦略的な取組が書かれていますが、正直発信者になるだけだったら結構限界だと思うんです。やっぱりプルしてくれる人がどれぐらいいるか、滝浪理事長がやるかどうか分かんないですが、例えばインスタなどのSNSを開設してがんがんやってもリンクしなければ意味がないです。テレビ番組のロケについてもありましたが、インフルエンサーさんに結びつけていくノウハウを持っている方とか、お金がかかるのかもしれないですけれども、そういったことに乗っかっていくことも1つの手だと思います。

 あとは提案ですけれども、少し前に羽田空港で空港の駅弁――空弁がはやっていますよね。せっかくなので船弁というのが何かないのかなとか思います。これだけ食の都と言っている県ですからそういった意味で空弁じゃないですけれど、船弁ってセンスのない言い方は別にしてバズればこれ目当てに来る方もいますし、いい意味で一人歩きしていくと思います。そういったSNSのいい意味で他力本願な部分について御検討されているのかどうかお伺いします。

○佐野観光振興課長
 まず、インフルエンサーによる情報発信につきましては、非常に有用な発信だと思っておりますので、今年度はそのような取組をしておりませんけれども、ぜひ今後は実施に向けて対応していきたいと思っております。

 それから、船弁につきましては、駿河湾フェリー経営改善戦略17ページに記載してあります船内限定のオリジナルグルメの充実として、ふじのくに食の都仕事人監修の船内弁当を地元の食材を使って割とお値段がそこそこするような、ほかにはない弁当の企画を県内の事業者と一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーと一緒に調整しております。そういったことにも引き続き取り組んでいきたいと考えております。

○伴委員
 はい、ありがとうございます。
 船弁があれば結構伸びるんじゃないかなという素人目な見方をしています。ちなみに駿河湾ジェラートはどうだったと言うと変ですが、結構話題になったのかお伺いします。

○佐野観光振興課長
 売上げの個数については、すみませんが失念してしまいましたので具体的には申し上げられませんが、一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーからは非常に好調に売れており、これを目当てにフェリーに乗られた方もいらっしゃると聞いております。

○伴委員
 唐突な質問ですみません。食べることはやっぱり楽しみの1つになってきますので、ぜひ発信を頑張っていただきたいと思います。

 次に、駿河湾フェリー経営改善戦略の18ページについてお願いします。
一番上に船上結婚式等の実施とあります。この結婚式等とは、別に言葉遊びをするわけでないのですが、前回の12月定例会で散骨の話もしましたが、結婚式以外のセレモニー的なことをイメージされているのかどうかお伺いしたいと思います。

○佐野観光振興課長
 現時点では、結婚式を日本一高い富士山と日本一深い駿河湾で挙げることを前面に出した企画を検討していると聞いております。それ以外の企画についての具体的な検討は今後になるかと思います。

○伴委員
 僕も結婚していなかったらやってみたかったと若干思うんですよね。僕は日本平で挙げてしまったのですが、結婚式以外にも例えば節目の銀婚式などがあるじゃないですか、9番委員が再来年で結婚40周年になるらしくルビー婚ですよね。
 そういったシニア層と言っちゃったらあれですけれども、ちょっと経済的にもゆとりが生まれて、例えば御夫妻に対して花束をプレゼントしますとか、ペアチケットをつけますよとか、これもお金のかかっちゃう話なんですが、家族で一緒に乗られる方もいらっしゃるでしょうし、そういったことをやるアクションが面白いと思うんです。結婚式をやるのは結構ハードルが高いと思うんですよ。
 例えば、県道223号にちなんで結婚23年でお祝いするなど、私の地元の富士市がそういう行事をこの前やったんですが、駿河湾フェリーでもできるのかなと思います。そういった家族単位で集まる取組もしていただいたらどうかと思いますが、お考えがあればお願いします。

○佐野観光振興課長
 7番委員からお話がありました結婚式以外の記念の日について、駿河湾フェリーのお客様は現状割と年齢層の高い方が多いものですから、非常に有用な御提案だと考えておりますので検討させていただきたいです。

○伴委員
 その際には、恐らく9番委員が全面的に協力してくださると思うのでよろしくお願いします。

 次に、駿河湾フェリーのEV充電装置のくだりがあったかと思います。私はリーフに乗っているので感覚的に申し上げますと、やっぱり旅先で充電できるのはとてもありがたいんですね、しかも無料だったら御の字です。
無料かどうかは分かりませんが、現時点で給電装置の台数や、クイックのタイプなのか200ボルトのタイプなのか、何か分かっている部分があれば教えていただきたいと思います。

○佐野観光振興課長
 EVの充電装置につきまして、7番委員がおっしゃいましたようにいろいろな方法があると思います。フェリー内では車両をどうしても縦にしなきゃいけないこともありますので、実際の設置に向けてどういう形になるのかなど具体的な検討についてはこれからになるかと思います。1台を港につけるなどいろいろあると思いますので、それらを含め検討していきたいと思っております。

○伴委員
 はい、ありがとうございます。
 でもね、港に設置するのはあまり意味がないと思います。やっぱりフェリーで70分移動しているときに充電できることが魅力になるので、欲を言えば乗る前から縦に並ぶわけですから、面倒くさいですがEV車はちょっとレーンからよけておいて船に入ってから2台ほど充電する。僕の感覚で言うとクイックなら30分で大体4割ぐらい充電できますから、それをお客さんには周知しておいて、出港から30分たったら後ろのお客さんに回しますねと。もしこれが実現できるのなら充電装置1台につき2台の車が充電できることをヒントにしてほしいなと思います。
 あとは実際に現在運行されているEV車がどれぐらいあるかについて調査されてみてもいいかなと思います。ほとんど需要がないのに付けてもお金のかかる話ですし、付けたら需要が生まれるのかもしれませんが、そこはニーズを見てほしいなと要望します。
 駿河湾フェリーの質問は以上とします。

 次に、富士山静岡空港のグランドハンドリング補助についてお伺いします。
 文化観光委員会説明資料の33ページです。
 一番下段の図で3分の1から3分の2の補助に変えます、また国際線その他は予備費で対応しますとありますが、その他とは何なのかということ。また財源で割るとどれぐらいの便数に当たるのか、もし分かれば教えていただきたいと思います。

○石ヶ谷空港振興課長
 ここで示しているその他とは、もともと訪日誘客支援空港制度の中で行われていたグランドハンドリングに対する補助があり、説明資料33ページの表にもありますとおり、国3分の1、県3分の1が令和2年度の国際線のスキームです。
 これは、新規路線や増便された路線に対して国から3分の1の補助が出て、それに合わせて県からも3分の1が出る制度であり、昨年4月補正予算でお認めいただいたグランドハンドリング補助の拡充の中では国際線で既に就航が始まっている便には国からの補助は出ませんが、県からは3分の1の補助が出るというものがあります。
 令和3年度におきましては、従前からの新規便分、増便分及びその他という区分が国の補助から取り払われて、とにかく国際便であれば国が3分の1を出してくれる。それに加えて県といたしましては残りの3分の2を補助することを検討しています。国際線の運航はまだ見通しがつかない状況ですが、こちらの財源については予備費で対応することになっております。
 便数につきましては、説明資料32ページに記載のとおり、国際線につきましてはチェジュ航空は週3便、中国東方航空は現在新型コロナウイルス感染症の状況等により一時運休となっており、杭州便、台北便も記載のとおりです。もくろみといたしましては、4社6路線、週25往復を助成対象にしたいということで、これが実現した場合は予備費で対応したいと考えております。

○伴委員
 競争力の1つの柱になっていくと思いますので、ニーズに応じて頑張っていただきたいと思います。

 最後に意見といいますか、先ほど5番委員からデジタル化のほかにアナログな部分も残さなきゃいけないという話がありました。もうやっていたら恐縮ですけれども、よく新聞広告にお風呂の100円引きチケットなどがついているじゃないですか。県民だよりはそのような使い方ができないのかなと思いまして、切り取って持っていけば1人100円引きで乗れるなど何かそういった発案が今まであったのかなかったのか、どうなのかお願いします。

○佐野観光振興課長
 県民だよりにつきましては、具体的な検討をしておりません。ただ駿河湾フェリーのガイドブックを作成しておりますが、三角に切り取れるところを作って、それを持ってフェリーに乗っていただくとバッグがもらえるということはやっておりましたので、また研究してまいりたいと考えております。

○伴委員
 最後、要望して終わります。
 せっかくガイドブックを作っても行き届いていないんですよ。県民だよりなどはお金をかけて全新聞に入れ込んでいるじゃないですか。できるかどうか分からないですが、検討していただいて何かそういったニーズをつくって商機を見出してください。せっかく県が持っている広報ツールですので、特にミドル層はアナログな部分も大事にしますし、僕も結構切り抜きが好きなので、使えるものは使い倒していただきたいと思います。

○河原崎委員長
 では、ここでしばらく休憩します。
 再開は午後1時30分とします。

( 休 憩 )

○河原崎委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、御発言願います。

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