• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:安間 英雄 議員
質疑・質問日:11/02/2010
会派名:自由民主党県議団


○安間委員
 答弁のほうも簡潔にお願いをさせていただきます。
 いろんな施策をやられておりまして、それはそれなりに評価はさせていただくわけでありますが、こういう大変厳しい経済状況の中で十分こたえているかというと、やっぱり十分ではないかなというふうに思います。そういう中で、先ほど部長の答弁でもありましたが、その都度その都度切り口を考えながらやっていきたいというようなそんな答弁がありましたが、こういう時代だからこそ、そういうことは必要ではないかなと思います。
 そういう中で、農産物の海外輸出の振興のマーケティングの関係でございますが、もう御案内のように、静岡の農林水産物というのは、今まで比較的苦労をしなくても売れたというような状況だったのではないかなというふうに思います。そういう中では、海外にもなかなか目が向いていなかったし、実績がなかったということではないかなと思いますが、平成21年度のこの事業でどの程度成果が上がったか、そしてこれからどう考えるか。
 タイに行ったときに、日本の百貨店でミカンを売ってたんですが、真っ先に言われたのは、ここではミカンは佐賀県産ですよと、静岡県産じゃないですよというような、そんな話でありました。イチゴも売ってたんですが、栃木県産のイチゴは有名ですから、大体栃木県のが多かったです。日本ですと400円から500円のが3,000円ぐらいで売ってましたからね。1つ幸いだったのは、向こうの平均所得は多分月給で2万円から3万円ですか。静岡県産のメロンを入れたかご盛りが1万円で今20個注文が入りましたというような、そういうこともあったわけでありますが、そういう状況の中で、来年度に向けてどのようにしていくか、その点についてお伺いをします。

 それから1つは、先ほどからの農業のビジネス経営体の話が出ておりました。今の自由化の中で、これに対応するということはなかなか難しいというか、大変な状況であります。この成果について改めてお伺いをし、今の農林水産物の自由化の中で、検疫の問題とか、輸出入の事務体制もかなり緩和してくるという話も聞いておりますので、そういうことも含めてどういう成果を上げているか、その点についてお伺いをします。

 次に、先ほど2番議員からも出ましたが、鳥獣被害であります。県の担当に提案と言いますか、申し入れをさせていただいて、これがやっぱり現場では勢力争いとか縄張り争いでうまくいかないというような、そういう結果になっているようであります。大変効果があると言いますか、経費的にも効果がある、そういうことを申し入れたわけでありますが、それがどうもうまくいかない。地元でもそれは評価はしてるいるんですが、今言った勢力争い、縄張り争いでだめだというようなことでありましたが、こういうところをやっぱり打破しないと解決をしていかないんではないかなというふうに思いますので、それは今後努力をしていただきたいと思います。

 それから就労支援の関係について、いろいろ議論がありましたが、こういう厳しい状況の中ですから、大変だとは思うんです。景気がよくなって働く場所があれば、苦労は要らないんですよね。景気浮揚を図らなければならないんですが、こういう状況ですから切り口を変えていただきたい。私も大学出てからもう40年になりますが、当時は親からも本人からも、どこでもいいで、就職あっせんしてや、企業からは、だれでもいいで、いい人を紹介してやって、そういう状況だったんですね。それで十分だったんですよ。それが十何年後ぐらいには、今で言えばだれでも入りたくなる一流の企業に世話をしたんですが、上司とけんかしてやめましたということだったんですよ。今はもうその仕事場も選べる状況でもないということもあるんですね。そういう切り口の指導も私は必要かなというふうにも思うもんですから、その点についてお伺いをします。

 それから、電気自動車の関係でございます。平成21年度でどのように対応されたかということをお伺いしたいわけでありますが、本県にとって輸送機器関連のこの事業は物すごいウエートを占めているというふうに思うんですが、ことしに入って中国から二輪の電気自動車が輸入をされるとか、そういう状況になってきております。これにすぐに対応しないと、産業の勢力図がもう世界的に変わるんではないかなと言われているわけでありますが、これに対して平成21年度でどのような対応をされたか、お伺いをいたしたいというふうに思います。

 それから産業デザインの関係でございますが、つい10月、浙江省に行ってきたわけでありますが、大阪の方なんですが、友達の友達がデザインのコンサルタントといいますか、この財団法人しずおか産業創造機構から委託を受けて指導しているということでありました。その方は浙江省にも、日本のデザインをどうかということで講演をしてくれということで行ってきたということでありますが、そのとき本人から聞いたことでショックを受けまして、今まで中国は大体日本の企業を模範にしてきたわけでありますが、デザインに関しては韓国、ヨーロッパを模範にしているというような、そういうことでありました。その財団法人しずおか産業創造機構からも委託を受けるときに、静岡のこういうものがあるから、それをどうやって売り込めばいいですかという相談を受けるということでありますが、そうではなくて、そういうものにいかにデザイン性を高めて付加価値をつけて、消費者に合ったものを売るかという、そういう視点でないとこれから物は売れませんよというような、そんな話があったわけであります。ここでもデザインの関係、触れておりますが、デザイン産業というのはこれから重要な産業になっていくというふうに思うわけであります。その点について、平成21年度どういうふうにされたか、お伺いをしたいと思います。そのほかありますが、この程度にさせていただきたいと思います。

○山口マーケティング推進課長
 それでは、質問のございました農林水産物の輸出について、私のほうからお答えしたいと思います。
 昨年度は、香港、シンガポール、また台湾等でフェア、プロモーション等を行いました。具体的には例えば香港では、地域の百貨店で静岡のフェアを1月から2月にかけて行いましたが、ここでワサビ、イチゴ、トマトといったような関係を出しまして、そのときの売り上げは約400万円と聞いております。またシンガポールでは同様に5月から6月にかけましてフェアを開催しました。こちらでは約530万円強を売ってございます。またタイ等でも行いまして、地域の日系のデパートで静岡フェアを行いまして、そこではイチゴ、茶、ワサビ、ワサビ加工品、水産加工品等をそこで販売したところでございます。
 私どもの把握している昨年度の海外での取り組みによる輸出の成約実績といたしましては、香港、台湾、シンガポール、タイ等を含めまして79件の成約があったと。また具体的に県産の15品目がそこで輸出されたと聞いております。
 また、次年度以降の我々の考え方につきましては、シンガポール、香港、タイ、台湾等では、かなりの民間主導の成果も出ていますので、そちらのほうは民間主導に移行しまして、私どもとすれば、まだこれから潜在的な可能性があり、またしかしながら民間にそのまま上げていくにはリスクのありそうな、例えばロシア、中国等に力を入れて、そちらへの輸出への支援をしていきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

○大谷農業振興課長
 ビジネス経営体育成の成果と輸出の関係でございます。まずビジネス経営体の育成の成果でございますが、現在までのところ、県内にはビジネス経営体――法人経営であるとか、あるいは雇用をしている、さらには5000万円以上の売り上げ、マーケティング戦略に基づいて販売をするという実務的な経営体でございますが――現在333の経営体を把握しておりまして、県全体の農産物の販売額の25%、大体643億円を占めているという状況でございます。
 このビジネス経営体でございますけれども、なかなか輸出という状況には至っておりませんが、お茶の関係では御前崎市のビジネス経営体がみずからアメリカ等へ輸出をしているという、そういう事例がございます。
 そのほか、最近ですが、東南アジア等、あるいは中国でもそうですが、富裕層、大変お金持ちの方々が多くなっておりますので、静岡でとれる非常にすばらしい高付加価値な農産物、例えば高濃度トマトとか、あるいはワサビとか、温室メロンもそうですけれども、そうした農産物については、これからも輸出の可能性があるというふうに私どもは考えております。あとは海外の価格との競争に一部なりかねない状況にございますけれども、県ではビジネス経営体育成のために施設園芸の生産コストを2分の1にしようという、そういう技術開発に数年前から取り組んでおりますし、また現在、規模を10倍にしてコストを下げようという、そういう取り組みも進めております。
 海外の農産物、よくは私も知りませんが、米ですと海外から入ってくるのは大体日本産の半分ぐらいの価格だとか、そういう話も聞いておりますので、ビジネス経営体を育成することでコストをとにかく下げることができれば、海外に対応できるような農産物というのは、決して静岡でできないというわけではございませんので、引き続き低コストとか、あるいは自己拡大によるビジネス経営体の育成、海外にも太刀打ちできる農産物をつくっていきたいと、そういう指導を進めることをしております。以上です。

○松下就業支援局長
 私から就業支援の観点、御質問につきましてお答えを申し上げます。
 委員から御指摘ありましたように、今、なかなか職を選べない、そういう厳しい状況、例えば企業をやめた後、なかなかいい条件で職が見つからない。また一方で学生の方々も就職が厳しい状況にあります。
 ただ、一方でこうした状況をしっかりとその求職者の方々、学生の方々に伝わっているかどうかという点につきまして、我々も伝わってない部分も多分にあるのではないかなという反省も含めながら、こうした厳しい雇用情勢で、実際勤めた後に、実際次の職に行くに当たってもなかなか厳しい状況で、そうしたこの現状をできるだけ正確に求職者の方々に伝えていく、そうした切り口の政策と言いますか、そうした部分についての力を今後入れていかなきゃいけないなと思っております。委員から御指摘いただいた点を踏まえて、今後の雇用対策を進めていきたいと思っております。以上でございます。

○兼子商工業局技監
 それでは、EVの関係についてお答えをいたします。
 昨年度、平成21年度につきましては、中小企業成長基盤強化事業の中でEVに関する事業を実施しております。この事業はもともと西部地域に集中しております二輪車ですとか四輪車の関係の企業さんが、リーマンショックをきっかけに大変な状況になったということに対する事業ということで始めたわけですけれども、そうこうしているうちに、自動車については受注が減るというだけではなくて、仮に景気が回復をした時点でも、今までのエンジン自動車だけではなくて違うエネルギーを使った自動車にもなるんじゃないかというような、そういうことが非常に昨年話題になってきておりました。そうした中で、我々としては先ほどの中小企業成長基盤強化事業の中の環境部門の1つの分野として電気自動車について幾つかの事業を実施しております。
 例えば、新エネルギーと次世代自動車の最新技術の動向というものを浜松市で開催したり、あるいは高齢者に優しい自動車づくりというようなことで、当然、音が静かで操作が楽な電気自動車のような車が高齢者に優しいだろうということで、シンポジウムのようなものを磐田市で開催をしたり、それから3月には、これからの自動車産業はどうなるんだろうかというふうなパネルディスカッションなど幾つかの事業を実施しております。
 そして、平成21年度には特に環境事業というのを、またその事業の中から取り出して別建て事業といたしましたので、その中の重要なポイントとして、電気自動車があるんじゃないかということで、現在、電気自動車についての事業に積極的に取り組んでいるところでございます。以上です。

○浅山地域産業課長
 産業デザインの振興策について、御説明いたします。
 県内の中小企業におきましても、日々新製品の開発が行われているところでございますけれども、今、委員のおっしゃいますとおり、その製品にデザイン的要素が加わることによりまして、その価値が大きく膨らんで、売り上げ増大につながることが多く見られます。産業デザインの必要性・重要性につきましては、県内の中小企業におきましても、製品の差別化とか高付加価値化を図るための手段として、徐々に認識されてはきておりますけれども、まだデザインの担当職員を置くだとか、専属のデザイナーと契約するところまでいっている企業は余り多くございません。このため、私ども地域産業課におきましては、グッドデザインしずおかというものを選定しまして、今年11月にもこれから表彰するところでございます。そういうものを通じて、県民の方々に広く普及するというような形の普及啓発活動を行っていますし、工業技術研究所におきましては技術相談のような形で研究所の施設を使ってもらうとか、いろんな形での技術支援を行っております。
 また、財団法人しずおか産業創造機構におきましても、デザインライブラリー、デザイナーバンクの運営ということで、情報支援という役割を担っておりまして、中小企業のデザイン力の向上と高付加価値製品の開発促進を図るための支援を行っているところでございます。
 今後におきましては、デザインの優位性というものが中小企業にも認識されてきておりますことから、相談内容につきましても今までのどうしたらいいですかというような相談だけじゃなくて、これからは開発から販売まで見据えたトータル的な相談というものがふえてきておりますことから、利用者の利便性を考慮した効果的な相談支援体制へと見直していきたいと、そのように考えております。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp