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委員会会議録

質問文書

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平成28年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田形 誠 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田形委員
 分割質問方式でお聞きします。
 初めに、議案について伺います。
 まず、議案第143号です。
 「平成28年度静岡県立静岡がんセンター事業会計補正予算」の補正の理由で、人事委員会勧告に基づく給与改定だという旨の御説明があったかと思います。
 今回の補正は支出予算のみでありまして、最終的な予算の補正については2月の議会で行うと思いますけれども、現状、今年度の収支はどのように見込まれているのか伺います。

 それから、議案第159号の県有財産の取得についてでありますけれども、これは抗インフルエンザウイルス薬を1億8300万円分取得するということで提出されています。どういった目的があって購入されるのか、あわせてこの新型インフルエンザがはやった場合、今回のこの薬がどのように使用されるのかを伺います。以上、お願いします。

○内田マネジメントセンター長兼経営努力室長
 がんセンターの収支見込みについてお答えいたします。
 病院事業につきましては、先ほど石野がんセンター局長から申し上げましたとおり、入院患者数、外来患者数、手術件数、化学療法の件数等業務については順調に推移しております。
 収入面では、外来収益が大幅に伸びる一方、支出の面では薬品を初めとする材料費の増加、今回補正をお願いしております人件費の増等もありまして、当初予算におきましては3500万円余の黒字を見込んでおりましたが、現状において、この目標達成は厳しいものになっていると思っております。
 具体的な見込み額については、現在精査中でありまして、2月議会で御審議いただきたいと思っておりますけれども、職員一丸となって経営収支の改善に努めてまいりたいと思っております。

○秋山疾病対策課長
 県有財産の取得――抗インフルエンザウイルス薬の取得についてお答えいたします。
 まず、取得の目的ですけども、静岡県では国の行動計画、国の備蓄方針に基づいて、平成18年から抗インフルエンザウイルス薬の備蓄を進めております。現在、県内では70万7000人分の抗インフルエンザウイルス薬を備蓄しております。国の示します目標方針は68万人分。県では70万人余の分を備蓄しております。
 平成18年から抗インフルエンザウイルス薬を備蓄してきたもので、使用期限がちょうど10年と定められております。なので平成28年で有効期限が切れるものを買い足すことになります。具体的には国の新たな備蓄方針に基づきまして、小児用のタミフルドライシロップ3万8000本、9万5000人余の分を購入するものとなります。
 もう一つ、使用方法ですけれども、この備蓄薬はまず市場の医療機関で使われます。市場に流通している備蓄薬が枯渇した場合に、県が卸売業者を通じて備蓄している薬を放出することになります。流通している抗インフルエンザウイルス薬が不足してくると、その時点で県がその流通ルートを使って備蓄薬を放出していく使い方になります。

○田形委員
 この県有財産の取得についてですけれども、今御説明で、枯渇した場合には県から卸売業者を通じて入れると思いますけど、そうするとお金が発生するんですか。

○秋山疾病対策課長
 8番委員御指摘のように、売却する形になります。

○田形委員
 そうすると、いわゆる売り上げが例えば県の一般会計に入ってくるのか。どういった形で県の財布に入ってくるのか、お聞かせください。

○秋山疾病対策課長
 まず、購入価格と売却価格がありまして、この危機管理用のタミフルはかなり安価な値段で協定により取得しております。売却時にはそれよりは少し高目に売却できるので、その差額は県に入ってくることになります。ただし先ほど申し上げましたように、有効期間がありますので、使わない場合の廃棄を考えると、結局持ち出しが多いのかなと考えています。

○田形委員
 わかりました。ありがとうございます。
 では、次の質問に参ります。
 委員会資料1の最後のページです。
 かかりつけ薬剤師、薬局の普及で、(3)健康サポート薬局推進事業で3つ取り組みが書いてあります。そのうちの卒煙チャレンジサポート教室について伺いたいと思うんですけれども、実施状況についてここに記載されております。禁煙教室とありますけどどういった内容のものをされているのか具体的に教えていただきたいことと、実際にこれを受講された方が卒煙に向けてどういった状況になっているのか、もしわかれば教えてください。

○岡野薬事課長
 卒煙チャレンジサポート教室についてお答えいたします。
 卒煙チャレンジサポート教室では、実際にはモデル地区である富士宮市のテルモ株式会社愛鷹工場などで社内全面禁煙を進めようと取り組んでおります。そういった企業を中心に、薬局の薬剤師がその企業に出向いて、喫煙の害や禁煙方法等について薬剤師としての専門的見識により、肺機能の簡易測定などを行いながら喫煙者への健康増進のための禁煙啓発を行っております。

○田形委員
 実際に受講された方がどういった形になっているかお答えいただけなかったので、いま一度お答えいただきたいことと、具体的にどういったことを教室で教えていただけるのかについて質問したつもりですけれども、その点もう一度御答弁お願いします。

○岡野薬事課長
 先ほど説明いたしました、薬局の薬剤師がその企業へ行って実際に肺機能の簡易測定を行いながら肺機能のデータを見て、喫煙による肺機能の低下ぐあいを測定して、それを反映して、場合によってはお医者さんの禁煙治療につなげていくことを示唆するという具体的な相談を薬局の薬剤師がその企業において行う状況でございます。
 あと、実施回数は、一応企業内で禁煙教室を6回実施していることと、企業で行う前には、薬局の薬剤師に対しての研修を行う。それから今後その企業での禁煙教室を踏まえて、薬局内でもそういった相談に乗れる禁煙相談を市内の40薬局で行っていく体制で活動をつなげていくということでございます。

○杉井生活衛生局長
 少し補足をさせていただきます。
 受講されている方々がどんな状況かということですけれども、現在実施中でありまして、モデル的な事業ということで、今、富士宮市でやっているんですけれども、そこでのいろいろな課題あるいは効果について検討会の中で具体的に検証することになっています。それを年度末にまとめる状況になっていますので、現在のところは実施中で、そういう効果、課題等を検討することになっております。

○田形委員
 年度末にそういったことが出てくるということです。何で聞いたかというと、実は私はたばこを吸うんですけども、やめる気は全くありません。ただ私は酒も好きでほとんど毎日飲むんですけれども、飲むと大体本数がふえちゃうんですよ。ですからそれが何とかならないかなと思って、もし効果があるとすれば、私も受けてみたいなと思ったもんですからお伺いさせていただきました。

 次の質問に行きます。
 総合計画後期アクションプラン評価書案の236ページ。
 評価の一番下の部分に「医師の不足、地域間や診療科別の偏在、看護師の慢性的な不足に対する取組は、おおむね順調に進捗している」と記載があります。この分野は詳しくないんですけど、特に医師の偏在については、やはり物すごく課題があって、まだまだこれは進捗していないと私は理解しています。
 事務局から資料があるんですけど、例えば湖西市ですとか牧之原市、あるいは伊豆半島の南部ではすごく深刻だということで、地元で赤ちゃんが産めないという記事も掲載されているぐらいです。ということからすると、まだまだ課題が多いと思っていますけども、何をもって順調に進捗していると言えるのか、その根拠についてお示しください。
○浦田医療人材室長
 医師の偏在対策についてお答え申し上げます。
 まず、ここに書いてございます医師の不足、いわゆる総数の確保につきましては、医学修学研修資金の利用ですとかその後の配置調整とかによりまして、年々県内で勤務する医師がふえていることは事実で、そこに対しては順調に進捗しているという表現でおさまるのかなと思っております。
 ただ、8番委員御指摘のとおり、偏在については、申しわけございませんが、まだ私も課題が大きいと認識しております。さらに取り組みについて、今後ますますしっかりやっていかなければいけないと考えているところでございます。
 県内で働く医師がふえてきたとはいうものの、実際どこで働いているかを見ますと、例えば東・中・西で考えますと東部がやはり弱い状況がございます。あと先ほどの診療科の話も確かにございます。特に産婦人科は、地域によってはなかなかなり手がいないのも事実でございますので、ここにはおおむね順調にという表現にはなっておりますが、より一層、偏在に関しましては対策を立てて対応していくことを認識しておるところでございます。

○塚本委員長
 では8番委員、途中ですけれどもここでしばらく休憩いたします。
 再開は13時30分といたします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○田形委員
 では、午前中に引き続きよろしくお願いします。
 残り3つばかりお伺いしたいと思いますけれども、まず前回に質問させていただいた健康経営でお尋ねをいたします。
 前回、この健康福祉部の時間外勤務について伺ったんですけれども、その中で「時間外勤務の縮減については幹部職員が積極的に取り組むように部を挙げて取り組んできている」と答弁がありました。具体的に22時以降の残業を禁止するとか、土曜日、祝日に出勤する場合には各課長が業務の内容を把握して、みずから職員を指導するといった御答弁をいただいております。
 そういったこともあってかわかりませんけども、8月までで部全体の残業時間が8万9000時間。これは昨年度と同程度だということですけれども、やはりこれを減らしていくことがこれから大事になってくると私は思います。まず昨年度と今の状況について、どのようにお考えになっているのか、まず1点目伺います。

 それから、8月までで8万9000時間でしたけれども、最新の状況がわかれば教えていただきたい。あわせて、この8万9000時間をどういったことに費やしてきたのか。その3点伺います。

○前島総務監
 8番委員にお答えします。
 昨年度と同じ状況についてどう考えているかということですが、昨年度の状況を踏まえて、今年度当初にも、例えば疾病対策課の時間外勤務が多かったものですからそういったところに増員とか図ってきております。そういった中でも結果として今減らない状況にあることにつきましては、いろんな要因があると思うんですが、例えば本庁でも全国大会があったりとか、医薬品の販売登録者の増加とか、年度によって増減があるものがありまして、そういった業務がふえたりすることもあります。ただ本庁については、今年度10月末で昨年度より7.8%の減になっておりますので、そういった今までやっていたことが少し成果が出ているのではないかなと思っております。
 出先機関につきましては、難病医療費助成の申請の増加とか児童相談所の相談件数が昨年度より1.5倍ぐらいにふえておりまして、そういったものが時間外の増加要因になっております。少し想定されていなかったものでありますので、そこについてはいたし方ないところだと思っています。

 直近の10月末まで、率で言いますと本庁では7.8%の減、出先機関では10.4%の増になっていまして、トータルで言いますと0.3%の増で、やはり昨年とほぼ同じような状況になっております。
 これらの時間がどういったものに使われているかといいますと、それぞれ業務をやっている中でどうしても時間外にやらなくてはいけない部分について、それぞれ各課長が判断をして時間外をさせておりますので、そこについて具体にどういうことというとあれですが、少なくとも無駄な残業はなくて、ことしについて言えば、しっかり職員の健康管理を見ながら、適正に時間外勤務をやっていただいていると思っております。

○田形委員
 わかったようなわかんないような。まあ、よしとしましょう。
 いずれにしましても、やはり余り働き過ぎてしまって体を壊されると業務に支障を来すことも十分にあろうかと思いますので、その辺には十分に御留意いただければと思います。

 では、次の質問に入ります。
 先日、とあるシンポジウムに行ってまいりました。気温と健康との因果関係といった内容だったんですけれども、冷えはよくないと、万病のもとなんてよく言います。
 イギリスの保健省が公表しているものによりますと、部屋の温度は18度以下だと血圧が上昇して循環器系の疾病のおそれがあるとあります。それから16度未満ですと呼吸器系疾患に対する抵抗力が低下すると。さらに5度くらいになると低体温症を起こす危険が大きいとうたっていまして、実はイギリスでは、部屋の温度を18度以上に保つようにと国の法律で示されているんですね。この辺の因果関係について、もし御所見があればお聞かせをいただきたい。
 それから、窓、足元の温度は非常に大切だという話もありまして、例えば保育施設ですと、ちゃんと足元が暖かい施設だと動きがすごく活発になって、運動する分だけ脳にもいい影響があるとか、あと介護施設ですと、介護度の進行度合いも抑えられるというデータもあるそうですね。そのことも含めて県の御所見を、もしあればお示しいただきたいと思います。

○奈良地域医療課長
 部屋の温度、室温と病気、疾病の関係ですが、日本で一番多いのはお風呂場です。お風呂場に入ってますと、お風呂場は暖かいですが脱衣場は寒いので、そこの温度差が出ますと日本の統計では、そこで脳卒中、くも膜下出血、心筋梗塞あるいは解離性動脈瘤が多いと言われています。
 今、県としては健康増進課でやっていると思いますが、部屋の暖房、特にお風呂場の暖房に気をつけるようにという日本式の取り組みをしております。
 あと、感染症に対しまして話しますと、インフルエンザウイルスないしノロウイルスとかは、先ほども話したんですが、やはり室温が下がりますと湿度も下がります。それでウイルスの活性が上がることがあることで、必ずしも温度だけの問題ではございませんが、湿度を上げることでそれらのウイルスの活性を下げることができることになる。
 あと、気道の繊毛が鼻からずっと肺に行くまでありますが、気温が下がりますとその繊毛の機能が落ちると言われていますので、それで気道の抵抗が落ちて、感染しやすいこともあると思います。気温もさることながら対策が必要だと考えておりますので、そういうことでやっていきたいと思います。済みません、介護施設のことは私はわかりませんので、申しわけございません。

○田形委員
 ありがとうございます。
 お風呂場でそういった事故が多いと私も承知しているつもりですけれども、具体的な数はわかりますか。

○奈良地域医療課長
 統計そのものはとっていませんが、私、実は違うところで働いたことがありまして、札幌での心臓外科の手術と静岡ではやはり2倍以上違いまして、動脈瘤とかは明らかに札幌のほうが多かったと記憶しております。統計的なものではありませんが、やはり寒冷地にはそういうことが多いと言われていると思います。

○田形委員
 ありがとうございました。
 それでは、最後の質問にさせていただきたいと思います。
 先般、当委員会で県外視察に行ったときに、日本レスキュー協会――兵庫県の伊丹市にあるんですが――行ってまいりました。そこでは保健所とかいろいろと大変な思いをされたワンちゃんを引き取って、災害救助犬だったり、癒しになるようなペットに育てていく取り組みをされていたんですね。この災害救助犬は実際熊本の地震のときも派遣されたようです。これは人が地震で倒壊をした家の下敷きになっていないか探すために、ワンちゃんをそこに連れて行って、実際に捜索する活動をされているそうです。
 これをペットに置きかえて、実は動物病院で預かったワンちゃんだとか猫ちゃんが、何かの間違いで逃げちゃった事例が少なからずあるそうなんです。そういったときに、近所にポスティングをしたりだとか、あとは張り紙をしたりとかされるそうですけども、やはりなかなか難しい。実際に専門の業者が東京にいるそうですけども、やはり限界があると思うんですね。
 ワンちゃんはにおいで帰ってくることもあると思いますのでいいと思いますが、猫ちゃんが逃げちゃったときに、災害救助犬じゃないですけども、こういったにおいをかがせて、ペット、例えば飼っている猫なんかを探すことはできるのですか。

○長岡衛生課長
 犬で猫が捜せるかという御質問でございます。
 例えば猟犬がキツネを追うですとか、イノシシを追うのは訓練次第では可能だと思いますが、ただ猫に関しましては、犬が追いかければ当然逃げますので、追いかけっこが始まるのと、あと追い詰めれば場合によっては猫がショック症状を起こすことがございますので、やはり余り勧められる方法ではないと考えます。

○田形委員
 だめですか。
 実は、先日うちの実家の猫が逃げてしまいました。実家の地元でいろいろと御協力をいただいている中で、やはりなかなか捜すのが難しい状況もあって、そういうのが可能であればどうなのかなと思ったものですから、ちょっとくだらない質問になっちゃいましたけれども御容赦ください。終わります。

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