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委員会会議録

質問文書

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平成24年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:10/04/2012
会派名:自民改革会議


○多家委員
 山本先生は原子力工学という専攻の立場で、原子力、原発、これが安全だという考えが根底にあっていろいろおっしゃっていると私は認識して聞くわけですが、浜岡に限らず、日本にある54基、もしくは今大間の原発が建設再開になったという中で、9つの電力会社は、原発は安全であると、絶対に事故は起きないと、そういう啓発を地元、それから利用者、国民に訴え続けて今日があったと思います。
 その中で、三・一一の結果、原発はある一部の識者とか、ある偏ったというか、原発に対する危険を感じている方はそうではなかった。3月11日の大震災に遭い、原発という非常に厄介な、大変な話題が出てきておりますね。
 その原発に対して、新たな安全基準を設ければ、ここにおっしゃられている深層防護の考え方、継続的改善を流す仕組み、各国のいいところを全部受け入れると、もしくは福島があってはならないことをしとけば、安全であるというお考えを持っていらっしゃるかどうか、それが1点。

 それからもう1つ、適切かどうかわかりませんけれども、形のあるものは必ず壊れると私どもは思ってきたわけですね。原子力発電所は形がありますから、必ず壊れると言っても壊れるわけにはいかないので、定期点検という形で常に心臓部から外観から含めて新品にかえていきながら40年間稼働させてもたせると。そして、原子力発電所は安全だと、こういう考え方の繰り返しで私どもは安全だと信じてきたわけでありますけれども、今の先生のお考えの立場で、新たな安全基準について、安全性を判断するためにというレジュメのくくりになっておりますけれども、どんなお考えであるかお尋ねしたいと思います。

○山本参考人
 では、お答えいたします。
 まず、一番最初は原子力発電所が安全かどうかという御質問かと思います。こちらにつきましては、従来は規制のあり方そのものが事故を起こさないという規制をやってたわけですね。それは、当然ながら容易にいわゆる絶対安全というものに結びつきまして、本来はとるべきであった、とることができた安全対策というのを行わなかった1つの遠因になっているんじゃないかなと思ってます。
 今後はいろいろな安全対策はやるんでしょうけれど、事故は起きるわけですね。そういう前提に立って安全規制を行っていくことが重要だと思います。
 私自身は、先ほど申し上げましたとおり、原子力発電所の事故というのは必ず想定外、今までの歴史では想定外で起きておりますので、当然ながら今後も想定外というのは考えられるわけです。
 そう考えますと、原子力発電所が絶対安全だと私は思っておりません。ただ、その危険な部分をできるだけ少なくするようにいろいろな対策をして、さらにそういうことが実際に起きるんだということをイメージしながら安全規制を行っていくというのが重要だろうと考えているところであります。

 2つ目が、形があるものは必ず壊れるということで、これはいわゆる原子力発電所の老朽化と申しますか、それに関する御質問だと理解してよろしいですか。
(発言する者あり)
 これなんですけれども、基本的に例えば御家庭にある冷蔵庫なんかを考えるとわかりやすいんですけれども、基本的に冷蔵庫を買いかえる時期というのは何で決まっているかと言うと、冷蔵庫を使っていきますと故障して部品を交換したりするわけですね。
 ある年限がたっていくと、非常に交換する部品が多くなって非常に高くつくので、そこで買いかえましょうということになると思います。
 基本的には原子力発電所も1つの物なので、部品を交換していけば少数の部品を除いては、かなりいい状態を保っていけるんだろうと思ってます。先ほど御指摘ありましたように、例えば定期検査であるとか、そういうところで悪くなりそうなところを事前に発見して対応していくことで、原子力発電所の安全性を担保していくのだろうと見ております。
 なので、原子力発電所が老朽化で安全性が落ちるというよりは、とめる、とめないというのは、どちらかというと運転開始から時間がたったものはそれだけメンテナンスにお金がかかるようになるわけなので、そこを経営判断という形で運転を継続するのか、とめるのかということになるんだと私自身は考えております。
 その非常に重要な判断根拠の1つが、当然ながら安全性のレベルをずっと同じに保っておくという前提の上でそういう話をさせていただいてます。

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