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委員会会議録

質問文書

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平成20年9月定例会企画空港委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:10/08/2008
会派名:自由民主党県議団


○豊岡委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
質疑等を継続します。
では発言願います。

○天野(進)委員
 この説明資料に基づいて順番にまいります。
 まず、1件目のJAPAN EXPO2008の件でありますけれども、先ほど7番委員からはヤマハとやってよかったなとか、PRに結びついてよかったなというんですけれども、私、実は大変な疑問を持ってこれを見ておりました。と言うのは、私は、静岡県が行政の中でイベントというものに対して、大変に積極的姿勢はわかります。しかし、本当にどこに意味を持って考えているのか、実行しているのかということに対しては、しばしば疑問を持っております。
 私は、古い言葉で恐縮ですけども脚下照顧してイベントというものをもっと真剣に考えてほしい。効果のあるイベントというものをやってほしい。例えば、今回、静岡県として突然勝手にパリへ出ていっても目もくれられない、それで知名度のある企業とタッグを組んだというふうに言っておりますけれども、私は、ここに集まった――確かに金額としては383万円という、その金額はわずかでありましょうけれども――しかし、本当にここに来た2,100人ぐらいの人たちは静岡という地名を覚えて帰ったんだろうかと。1杯の冷たいお茶で頭の中を冷やして、そのまま帰られちゃったんじゃないだろうか。そして、もっと言うならば、それが県政のために何になっているのかと、私は思います。
 例えば、お茶というなら、日本のお茶は冷たいお茶じゃない。そこで出された温かなお茶、それが私たち静岡県のお茶だと思っております。
 そういう意味で、お茶をもってお茶にあらざるものを飲まして、そして、これが日本食のブームの中で伸びていくというのは、それは別のお茶じゃないんでしょうか。それが1件。

 部長、お尋ねしますけども、この日仏修好150年というのはいつをもって150年になったんですか。私も実は調べたことがないんですけれども、これは、34人の幕藩の人間がパリへ訪ねていった――その中には福沢諭吉もいました――あのときのことを言っているんですかね。それから150年なのか。それをちょっとついでに聞かせてください。これは自分の勉強のために教えてください。

 そして、ここには、主催者からは、「静岡県とヤマハのハイクオリティーをテーマとしたブース展開は、これまでのJAPAN EXPOでは見られなかった、非常にグレードアップした」というふうに言われているんですけども、そんなに情けないこのJAPAN EXPOだったんでしょうか。私は疑問に思わざるを得ない。
 先ほど森室長ですか、大変に自負を持っていろいろなお話をしていただきましたけれども、トータルとして、こうしたことに対して静岡県政として今後も継続していく意義があるのか、価値があるのか、その辺をぜひ教えてほしいなというふうに思っております。

 次に、今度は、5ページに入ります。多目的産業展示施設の件であります。
 ここに今、1番委員がいて、大変に神経を使っている仕事であります。ようやく島田に小さな光が起きたなと、対応しているわけでありますけれども、実はここでまずお尋ねしたいのは、これが5年計画ぐらいでできるだろうというふうに言っておりますけれども、その場合に運営主体は何になるのか。県がなるのか。あるいは第3セクターなのか、市になるのか。そうしたことについて、ちょっとその方向性を教えてほしいと思います。

 そして、見本市会場が考えられるでしょうけれども、見本市といっても極めてこれは難しいことであります。漠然とした見本市というのは、世の中ではあまりいい結果をもたらしておりません。
 今、静岡県政の中で、ここがもし見本市とするならば、どういうような業種、業界の見本市として考えられるのか、ちょっと教えていただきたいと思います。
 東静岡駅、あそこの横にはグランシップがあります。そのグランシップですら苦戦しているわけであります。ですから、空港と連携し相乗効果を高める手段というふうに書いてありますけれども、一体それはどういうことを言っているのか教えていただきたいと思います。

 次に、13ページになるでしょう。
 13ページに1番、2番とありまして、2番のほうにテレビ・ラジオを活用したスポットCMによる広報計画というふうに書いてあります。この中に概要として、東海地震発災後の生活維持するために最低限の家庭内備蓄についてを呼びかけると書いてあります。これは、これまでも呼びかけてきたわけでありますけれども、恐らく、この30年間、もし県民の中に県が言うように備蓄を延々と続けていたら、何と多くの食費を無駄にしたかとつくづく思っております。
 あした来るかもわからない、脅かされる。当然備蓄する。しかし、水も食品もそんないつまでも、待ってくれてはおりません。いつかは賞味期限を過ぎちゃう、そういうふうになるでしょうけども。
 どうです、この際、1つの私の提案なんですけれども、静岡県としてこういう備蓄の問題で――これは市町単位でやるべきでしょうけども――どこのまちにも食料品の問屋というのがあるはずです。静岡市にもたくさん問屋があります。恐らく今、静岡市内の食品問屋にある品物は、静岡市民を1週間食わせるだけの材料があるはずです。地震発生したら、その途端そのすべてが県とか市町村に帰属する、そういうふうな契約をしておいたらいかがですか。そうしたら、あえて備蓄しなくても対応できるでしょう。そういうようなことが考えられないんだろうか。県民の皆さんに個人個人、決して広くない部屋の中に、地震が発生したときの食料なんていうのは積んでおかなくても間に合うでしょう。私は、そういう意味では、あの食品倉庫――山ほど積まれている倉庫、それはいつでも県民に常に新しい物を与えることになるわけです。いつまでも自宅のうちの中に置いておいたら、古くなっちゃいます。インスタントラーメンだって黄色くなってくるでしょう。そういうことを考えれば、地震発生、その途端その食品在庫のすべては一切行政に移管をされる。それは、もちろん県が買うわけです、市町村が買うわけです。そういう方法にしたら、私は非常に市民にとっていいんじゃないのかなというふうに私は考えております。
 そして、この広報の問題でありますけれども、ぜひ私は、先ほどここの会議が始まる前に、あの大阪のおばちゃんたちのものをもう一度流したらどうかというふうに言いました。コマーシャルというのは、大変に大きな力を持っております。ちなみに、昔、コマーシャルで一番効果があったのは、みそ。山田の中の一本足のかかしという歌で、「おかあさん、ハナマルキ」というのがありましたね。覚えているでしょ、あのハナマルキみそ。あのコマーシャルだけで、当時日本のみそ業界では20数番目にいたのが、一気に3番まで持ち上がったんですね。「山田の中の一本足のかかし」、その歌は、全国の多くのお母さん方に影響したんです。ところがある日、東京のそのハナマルキの会社を1人のおじいさんが訪ねた。そして、あのコマーシャルやめてくれないかと。私の孫が交通事故で片足を失った。今、子供たちに自分の孫がかかしと呼ばれた。ぜひ、あの歌はもうほとんど絶えた歌にもかかわらず、孫がかかしと呼ばれるようになる、そのことはじいさんとしてつらいと言われたその途端に、その社長はその日から、もうテレビでその歌はやめたんですね。そして、しばらくたって別の歌にかわるわけでありますけれども、広告というのはそれだけ効果がある。そして、社会責任があるということを私は同時に思っております。どうぞ、広報部におかれましては、私たち静岡県のその将来を大いに担う役割を持っているわけでありますので、堂々とそして勇気を持って、しかし、同時に情けを持ったコマーシャルをこれからも続けていってほしいなと思っております。
 立ったついでに言わせていただきました。以上、質問します。

○森国際室長
 初めに、JAPAN EXPOのほか、この手のイベントについて、県政のためになっているのかということからお答え申し上げます。
 静岡県で、今後産業それから観光についても発展していくためには、やはりどうしても相手に興味を持ってもらう、静岡というものを知っていただかねばならないということを含めまして、知名度向上という意味とすれば、イベントの開催というのは意味のあるものだと考えております。
 そのイベントをするときに、特徴のものとして、今回、富士山、お茶というものをベースにいたしましたけれども、じゃ、その本来のお茶たるものが熱いお茶が基本的なものでありながら、冷茶というのはどうかということもございました。ただ、先方に静岡を知っていただくためには、敵を知らなきゃならないこともございまして、敵にと言いますか、先方により知名度を上げていただくためのきっかけ、静岡を知っていただくためのきっかけとしていろいろ工夫するということで冷茶を選択したということは、あながち間違いではないというふうに思っています。
 実は、冷茶をやるために、本県に、茶鑑定士の十段を最初にとったということでNHKのプロフェッショナルにもたびたび出ております前田さんという茶師の方がいらっしゃいますけども、その方に冷茶について聞きましたけども、確かにお茶の出し方としてそういう手法があってもいいんじゃないかという確証も得ておりまして、冷茶ということにいたしたわけでございます。

 2点目、日仏修好150周年の話に戻りますけども、150周年のきっかけは何ですかということですけども、これは、幕末から日本が鎖国を解いて、日本とフランスが日仏修好通商条約を結んだ1858年を契機に150周年ということでございます。

 最後の質問でございます。
 イベントの意義、今後続けていくことの意義があるのかということでございます。このJAPAN EXPOそのものを続けるということは別としまして、成果としてJAPAN EXPOを見ますと、実際に結果論かもしれませんけども――冒頭、部長も申し上げましたけども――こちらのほうから静岡の情報を発信するとともに、そこから情報を得るという意味合いもございまして、今回、先方に行った後で、旅行エージェントからの問い合わせ、それからパリのフィルムコミッションから日本の映画を撮るときにどういったものがあるのかと、そういう情報も得まして、我々はそれらを観光サイドに伝えながら、その情報を収集してまいりました。
 それから、やはりそこでの取材もございましたものですから、取材にこたえることによって、ニュースダイジェスト――これは日本人向けではありますけれども――ヨーロッパのそれらの広報を通して、広く静岡を周知できたということもございますので、このイベントをやることの意義については、今後も必要ではないかというふうに考えてございます。以上でございます。

○伊熊企画調整局長
 多目的産業展示施設のまず運営主体ということでございますが、現在、施設規模等につきまして検討中ということでございますので、こうだと言うことはできませんが、基本的には、運営は県の直営にするか、あるいは指定管理者制度で行なっていくかということになろうと思いますが、方式につきましては、先ほど申し上げた運営する施設の規模等を含めた中で、一番最適な方法でということで検討してまいりたいと思っております。

 あと、見本市の対象とする業種ということでございますが、この空港周辺――志太榛原・中東遠地域につきましては、全国第3位の本県の製造品出荷額、また本県の4割を占めるというような工業が集積をしているという点、製造業が多く集積しているというのが、1つあります。ちなみに、従業員300人以上を見ますと、この志太榛原・中東遠地域では、輸送用機械をはじめとする機械系の業種、あるいは化学、食料品というような業種もあります。
 そういった志太榛原・中東遠地域の製造業もございますし、あと、この志太榛原・中東遠地域には存在してございませんが、本県として世界的な企業というのが多くありますので、そういった企業の見本市ということも当然やっていただけるものではないかなと期待をしております。
 また、さらには、この地域はお茶を初めとする農業地域ということもありますので、こういった部分、さらには焼津等の水産業、水産加工業というような業種もございますので、ここら辺がターゲットになってくるのではないかということで、私どもとしては期待をしているところでございます。以上でございます。

○岩ア広報局長
 災害に当たってのいわゆる民間との支援協定について、これは防災局のほうで所管して、それぞれの部署ごとに締結をしているというふうに思っています。
 特に、私どものところで、今回、東海地震における家庭内備蓄の推進を取り上げました。これはまた私どものところで年度当初に戦略広報会議というのを開きまして、この席で知事以下の広報監が出席して決めるわけなんですけど、今回は、安心・安全、それから空港の利活用促進というものがことしの重点広報テーマとして掲げられて、特に、安心・安全の第1弾として、いわゆる中越地震やら中国の四川省の地震で、東海地震について改めて、県民の財産、生命を守るという意味で警鐘を鳴らす必要が非常にあるだろうということで取り上げられたような次第であります。
 そういうことでありますので、特に今回は、委員から御提案のありましたいわゆる支援協定を結んで、それを各家庭にという話なんですけど、一応、今回の念頭に置いている状況は、そういう配達とかできない状態、いわゆる初期の震災の段階でみずからがみずからの生命を守ると。そのためには、そのライフラインで一番大事な食料と水をどう確保するのかという点にスポットを当てたような形での啓発をしてまいりたいというのが防災所管セクションとの協議の上でテーマとして取り上げたような次第であります。
 中身につきましては、まだ今現在、詳細を組み立て中でございますので、テーマだけ決まっておりますが、内容については、鋭意、所管部局と中身を詰めている最中でございます。
 それともう一点、情けを持った広報でございますけども、これもそうでございますけども、戦略広報会議でも静岡県に住んでよかった、いわゆる県民の幸せを第一に考えられる、そんな行政運営をお伝えする、またそんな行政運営が図られるような広報に努めていくということで、頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

○天野(進)委員
 森室長に御丁寧にお答えいただいたんですけども、私自身は、静岡県の行政を見ていて、これほどイベントをやる県は少ないだろうなと思っております。何かイベントが極端に多いんじゃないのか。そして、その効果というものをあえて求めすぎている。例えば、冷茶について、前田君の――私もしばしばお茶屋も行く男ですから――その人柄はよく知っておりますので、彼がどんな立場で、そしてこの前テレビの中で一生懸命静岡のコマーシャルをやっていただいたことはよく知っております。
 静岡で世界お茶まつりというのがありますね。これも県行政のイベントの1つです。何で今、世界のお茶をコマーシャルしなきゃならんのです。静岡県のお茶をコマーシャルするときじゃないんですか。今やペットボトルで、私たち静岡県のお茶はまさに断崖に位置している。それほど厳しい環境にあるんですね。いまや山間地のお茶は生産者がいなくなった。できたお茶が、かつては高い値段で買われたけれども、今やまさにあのペットボトルと一緒になって、お茶が売られている。いいお茶を多くの方々に味わってもらおうという努力こそ、本当は県政としてのお茶の大きな仕事だと思っております。世界お茶まつりでウーロン茶をコマーシャルしたり、紅茶をコマーシャルしたり、本当にゆとりあるイベントを展開しすぎているんじゃないのかなと、私は思っております。
 どうぞそうした意味で、私はトータルとしてイベントに対しては、静岡県の名前がフランスで売れたから、そして、その1人がこのまちを訪ねるなんていうのは、1人いればいいところかなというふうに思うぐらいにあり得ないし、第一パリだっていっても、ここは市街から30キロメートル離れたところでしょ。そういう意味ではどれだけの効果があったのか疑問に思っております。
 ただ、今後、こうしたイベントについては、やっぱり十分にそろばんをはじいた上で、本当に必要だろうかというふうなことを考えていただきたいと思います。

 多目的産業展示場の件ですけれども、ところで、どうだろうかね。オランダのアムステルダムの飛行場へおりると、眼下に物すごい世界最大の花卉市場がありましたね、お花市場。あんなのはできないのかね。静岡県のあそこの会場はちょうど日本の、本州のど真ん中です。本州のど真ん中に日本の花卉を全部集めて、そこから東京や名古屋や大阪に流れていく。東名高速道路を使ってという絵を描けるんじゃないでしょうか。
 あるいは、野菜もその中に入ってくるかもわかりません。むしろ先ほど言ったように、ここにはたくさんの企業があるからといっても、さまざまな企業があるんです。そのさまざまな企業のイベントなんてできるんですか。百花繚乱たる産業展示なんていうのはあり得ない。テーマを決めてやらなきゃならないのが展示場でありますから、そういう意味では、この周辺にある工業を世界に向けて発信するような展示会場を持つのは、私は心配をします、老婆心であればいいですけども。しかし、そういうことを考えると、浜松のほうがもっといい材料を持っているのではないですかね。私はそんなふうに思いました。
 ですから、そういう意味で、ここにどういう形で着地をするのがいいのか、それをもっともっと研究をしてほしいなと思っております。

 そして、東海地震の件ですけれども、私は1つの発想として、あの問屋にある物がその瞬間静岡県に帰属するということにしておいたら、県民は非常に安心するんじゃないですか。そう思いませんか、難しいことじゃない。地震があったときに、その瞬間にその契約は効果をもたらすわけです。事前に、ですからそういう場合にという条件のもとの契約を食品問屋と交わしておけば、水であっても、今、大量の水がその倉庫には眠っているでしょう。私は大いに利用できるんじゃないかなと思って、提案をさせていただいたわけであります。
 以上、答弁に対する私の意見でありますので、お答えは要らないです。結構です。

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