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委員会会議録

質問文書

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平成27年6月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:07/13/2015
会派名:ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 分割質問方式でお願いします。
 川勝知事は、随分3人制の副知事制というのはこだわってきたと承知をしています。1人制から2人制になり、3人制になったときも随分時間がかかりました。その中で今回、特に伊豆地域専任ということで土屋氏を任命したいというお話ですが、副知事のくらし・環境部、それから経済産業部、企業局、労働委員会、海区漁業調整委員会、内水面漁場管理委員会、産業戦略、人口減少対策、内陸のフロンティア、あるいは戦略物流の推進、これだけが知事から副知事に指示されている項目です。これを大須賀副知事と難波副知事に振り分けると。特に土屋さんは伊豆地域に専任ということになりますけれども、当時の知事は、1人では無理だから2人にしたと。2人でもまだやりおおせないから3人制をとって、県下くまなく、同じレベルで地域の振興ができるようにしたいと、こういう知事の説明でありました。
 ということは、今日までの知事のお考えと、今回の土屋氏を任命することについて、方針の転換をしたということでよろしいですか。

○伊藤経営管理部長
 3人の副知事の所管は変わりますが、方針自体は転換していないと考えております。と申しますのは、3人の副知事を設けることによって、県政の重要課題に緊急に取り組むということでございます。そのような意味からすると、3人の副知事で総合計画後期アクションプランを前倒しで実施する。今度の総合戦略策定後でございますが、県庁全体を挙げて推進する、そういう立場で3人の副知事で臨んでいくという姿勢は何ら変わっていないと私は理解しております。

○三ッ谷委員
 過日の新聞報道によりますと、知事は部局の皆さんにそういう説明をしたのか、御相談をしたのかわかりませんが、ある他県の事例を出してこういうところがこういう方法でやっています――名前は出さなくても伊藤経営管理部長はわかっているでしょうから――という説明をしたと我々は承っています。
 愛知県を見て、一体この専任の副知事というのは、どんな影響があったと知事は考えているんでしょうか。新聞にはそのような報道が載っておりましたので、今回の伊豆半島地域専任に当たって、他県がやった事例の中で、これだけいいことができたとかということが、多分知事は響きがあったから、今回、伊豆半島地域の振興をつかさどる面で、土屋さんに専任副知事をお願いするという決断をしたと思うんですが、そういう点につきまして、もしお答えがあれば伺いたいなと思います。

○渡瀬職員局長
 他県の事例におきまして、どのようなメリットがあったかというところでございます。
 他県の事例はお隣の愛知県でございますけれども、東三河地域で、豊橋市を中心として、南は渥美半島、北は新城市、豊根村という非常に幅の広いエリアでございまして8市町あるところでございます。そこにつきまして、やはり名古屋地域、それから豊田地域に比べまして、どうしても産業面等でおくれをとっているという面がございまして、東三河のビジョンをつくって、積極的に振興をしていこうということでスタートしたと聞いております。
 その中で、先ほど来、ふじのくにの地域分権という形の中で、愛知県でも地方分権を進めていく中で、特に権限移譲等で、東三河の地域を先行して権限移譲している動きもございます。また市と県との施設の共有といったものも進めているということで、これから伊豆地域が自立を進めていく中で、そういうような発想というものは、非常に我々としてもプラスになるかと思っておりますので、そういった面でも進めていけるんじゃないかと。これから我々も、まだまだ愛知県の事例を深掘りして、そのメリット、またデメリットもあろうかと思いますので、そのあたりを十分にしんしゃくした上で、よりよい伊豆地域の振興を進めていきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 きょう、知事は本会議の説明の中で、5圏域の中で特にこの伊豆半島地域は若者の流出が大変多いと、それから人口減が他地域よりも格段の速度で進んでいると、場の力を生かして、地方創生を実現するためには、どうしても伊豆に専任の副知事を置いて頑張っていただくしかないというようなことを、説明のお話の中でなされていました。
 そこで伺いたいんですが、県は昨年度転出が7,240人で、47都道府県の中でもワースト2位なんですよね。例えば知事は人口減社会を食いとめながら、伊豆の振興をしたいというのであれば、例えば人口減一つとっても、伊豆半島地域は専任とはいうものの、3人の知事がそれぞれやっぱり手を握り合って頑張らないと、歯どめはきかないと思うんですよね。そうすると、伊豆だけ特化してやるということは、今もちょっと渡瀬職員局長のお話の中で、愛知県の中ではある程度専決させるような、何て言うんですか、権限をその方にあげているというようなお話もなされましたけれども、今回のこの副知事選任に当たって、伊豆半島振興に直結する案件は、一々知事のオーケーをもらわなくても、そこそこ土屋さんはこのレベルまでは副知事の決裁でというのはあるんでしょうか。あるのであれば、教えていただきたいなと思います。

○伊藤経営管理部長
 まだ細かな副知事の専決区分であるとか、事務分担は定めておりませんですが、東三河の例を見ますと、東三河県庁という位置づけをしまして、ある程度の権限、機能を東三河に移したと伺っています。今回、伊豆につきましても、新たな副知事を地域のリーダーとして位置づけようという考え方でおりますので、伊豆で判断できるものをなるべくふやすのが筋ではないかなと思っています。
 そのような意味で言いますと、これから組織も含めて考えなければならないかなと考えておりますが、なるべく知事の意向に沿った形で、伊豆半島のことは伊豆半島である程度決められるという形での組織体制、それから予算体制のあり方を今後検討してまいりたいと思っております。

○三ッ谷委員
 土屋さんに赴任していただいて、地域の底上げを図るという意味では、ぜひある程度のやっぱり現場の責任者としての権限は必要だと思うんですよ。これから検討していただけるということでありますので、仕事がしやすいような環境整備も大事です。
 また一方、知事のお話の中に、特別市の話がよく出てくるじゃないですか、いろいろね。いろんな物議が周りで発言されていますけれども、今おっしゃったような、例えば伊豆県庁なんていう呼び方をすると、またいろんな意味であつれきが出る心配もします。ですから、その呼び名につきましては、慎重にね。愛知県はいいですけれども、我が県としては慎重に、なおかつ土屋さんが赴任して、知事の意を酌んで、何でも現場でできるという体制づくりをすることが第一義であり、もう1つは、今言ったような点についても、やっぱりこだわりながら、気を使わなくてはいけないと思うんですが、その点につきまして、もし御意見があれば伺いたいなと思います。

○伊藤経営管理部長
 伊豆地域にもそれぞれの市や町がございますので、各首長がいて議会があって、そういう体制をとっております。そこに県が乗り込んでいって、県が全部仕切るんだというような形では、せっかく伊豆半島地域をまとめようと思っても、そうはならないことになってしまうかと思っています。基本的には、市町の広域的な取り組みを県が支援するという立場の中でかかわっていきたいと思いますが、その中で、例えば過疎の町等につきましては、一定の行政水準を確保するために、やはり県の支援も必要な部分があろうかと思いますので、そういった観点に立って、県は市町を支援する、広域的な取り組みを支援するという立場の中でかかわっていきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 最後に、やっぱり県庁のバックアップというのは大事だと思うんですよね。赴任したあしたから伊豆半島が変わるわけじゃなくて、あくまでも表の顔と、裏は皆さんスタッフが伊豆半島を支援してやらなきゃ、これからは人口ビジョンにしても、総合計画にしても、あるいは総合戦略にしてもなかなか大変だろうと思います。そこできょう知事も市町との連携は不可欠だと言っていますから、ぜひ今、伊藤経営管理部長がおっしゃったようなフォローアップと同時に、全体的な底上げをもう一度皆さんに、逆にお願いをして質問を終わります。

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