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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 8番です。分割質問方式でお願いします。
 最初に、静岡県教育振興基本計画「有徳の人」づくりアクションプラン第2期計画評価書の10ページです。
 一番上の表で、地域にある学校を身近に感じている人の割合が、平成28年度は平成25年度の基準値からさらに下がって約半分の50.8%という数字になっている。これをどのように捉えていらっしゃるのか。
 そして14ページ、頼もしい教職員の養成の中で、信頼できる先生がいると答えた児童生徒の割合がどの校種も目標値に達していない。
 この2つの数値について、どのような感想を持っていらっしゃるかお聞かせください。

○林義務教育課長
 まず、「有徳の人」づくりのアクションプランの目標値と現状の乖離について御質問いただきました。
 地域にある学校を身近に感じている人の割合が約半数であったということでございます。この点に関しましては、まだまだ課題があると認識しています。
 この二、三年の取り組みでございますが、静岡県では教育委員会を挙げて、地域とともにある学校づくりというキーワードを掲げて地域と学校の連携を強化してまいりました。昨年度末にはしずおか型コミュニティスクールという考え方も有識者会議から御提言いただきまして、また学校支援地域本部等の取り組みを通じて推進しているところです。
 こうした取り組みがまだ十分でないところもあるということで、さらに推進していき、地域にある学校を身近に感じる方々の割合をふやしていきたいと考えております。
 一方で、頼りがいのある教員がいるかという点に関しましても目標値に達していないことに関しては課題があるかなと思います。
 先生一人一人の資質や能力を向上させることはもちろんでありますが、これはもともと目標値をかなり高目に設定しています。その点ではチャレンジングな目標かなと思っております。
 違った視点になりますが、これに関しては本当に100%を目指すつもりで、先生一人一人の資質と能力を高める養成、採用、研修を一体的に行い、有徳の人をつくる頼もしい先生を1人でも多く確保していきたいと考えています。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 地域にある学校を身近に感じている人の割合が50.8%というのは、請願第1号(その3)の地域の学校をなくさないでくださいという請願事項4とも絡むんだけど、今ホットキーワードで社会総がかりという言葉を頻繁に使うじゃないですか。それと矛盾するというか、その割には学校を身近に感じていない人がこんなに大勢いるのは寂しく思っています。

 次に、頼もしい教職員の養成の中で、今後の方針の2行目にあるわかる、できる授業を進めれば信頼できる先生になると思いますか。

○林義務教育課長
 学校教育において、中核的な業務になるのはやはり授業になります。教育課程があり、授業を中心に学校教育活動が行われていることから、最も中核的な業務としてこれを書かせていただきました。
 しかし、信頼できる先生は授業を通してのみならず、日ごろからのさまざまな人間的なかかわりの中で醸成されていくものと認識しております。

○大石(哲)委員
 おっしゃるとおりですね。
 次に、そのいじめについて。東北3県から避難してきた児童生徒が、先生からも菌呼ばわりされたと相談していたことが話題になっています。
 自主避難を含めて、東北3県から静岡県に何人の児童生徒が避難されているか、つかんでいますか。
 そして、そのような方がいじめられていないかというアンケートをされていますか。

○林義務教育課長
 いじめの問題に関して、特に東日本大震災の被災地域から避難されている子供たちに対してのいじめの問題について御質問いただきました。
 まず、避難の状況でございますが、平成28年5月1日時点の状況です。教育委員会で押さえている数字でございますが、静岡県内では17の市町に計76名の児童生徒が避難してきていると把握しています。
 また、こうした被災地域から避難している児童生徒のいじめの状況についてでありますが、これも各市町教育委員会に照会いたしましたところ、本県においてはいじめの被害は報告されていないと把握しています。

○渋谷高校教育課長
 同じく、県立高校における状況を答えさせていただきます。
 県立高校におきまして、平成27年7月に被災者在籍調査を行ったところ、11校に13人在籍してございました。申しわけございませんが平成28年度はまだ調査をしておりません。
 該当者に対するいじめの報告は、いただいていないということでございます。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 浜松市にも31人の児童生徒がいて、浜松市は特段その方々がいじめられているかアンケートはしていないというお話ですが、先ほど教育長もいじめを見逃さないと決意表明をしていただきました。静岡県でも今定例会で議員提案の静岡県子どもいじめ防止条例を制定する運びになっています。
 議員提案の条例を受けて、教育委員会として本当にいじめを撲滅するに当たって教育長のさらなる決意の表明をいただきたいと思うんですが、お願いできますか。

○渋谷高校教育課長
 議員提案の条例ができるに当たってのいじめ対策について、高校教育課がいじめに関する附属機関を所管しておりますので、私がまとめてお答えさせていただきます。
 このたび、静岡県子どもいじめ防止条例が上程されるということで、審議段階から我々は立ち会いをさせていただきまして、意見も述べさせていただきました。
 学校現場では、平成25年度にいじめ防止対策推進法が施行されて以来、法律に基づきいじめ防止対策の方針を策定したり、漏れなく全ての学校が校内にいじめ防止組織をつくって、いじめ発生の防止、早期対応に努めてまいりました。
 いじめ防止対策推進法が手続を規定しているものに対して、今回の条例はいじめを県全体の社会問題として捉えて県や学校、保護者、それから子供を取り巻く全ての教育関係者に責務をしっかりと規定して認識させると。
 それから、第10条では社会総がかりの取り組みの推進が規定されており、社会全体でいじめを防止する決意を理念化したものとして私どもも非常に重要視しているところでございます。
 県教育委員会としては、条例の趣旨に従いまして、これまでの法律に基づく対策を改めて再確認しまして、関係機関で構成する静岡県いじめ問題対策連絡協議会でさらに社会総がかりの連携を深めて、社会全体で取り組む体制を進めていきたいと思っております。
 また、この条例ができましたら学校現場にも趣旨をしっかりと説明させていただきまして、生徒や保護者への啓発、それから相談体制をさらに充実させる、それから児童相談所や警察などの関係機関との連携も深めて、いじめ対策に社会総がかりで取り組んでいく決意で進めていきたいと思っております。

○大石(哲)委員
 ありがとうございました。
 いろんな資料を見ると、環境が変わるときにいじめられるようで、中学1年生になったらいじめがふえるとかそういう傾向があります。
 聞いていると弱者をいじめているような、今回は特に東北から避難してきたことを触れられたくないのにそれにかこつけていじめているような感じで、とても人間的に寂しく思いました。よろしくお願いしたいと思います。

 最後の質問です。
 請願事項の2、正規の教職員をふやして静岡式35人学級をより拡充してください、下限25人の条件を撤廃してくださいとございます。
 特に、35人学級については今定例会の本会議でも佐野議員、良知議員にも取り上げていただきました。
 その際、教育長から段階的に徐々に状況を見てという答弁をいただいたと思いますが、これについてどのように対応していくのかお聞かせください。よろしくお願いいたします。

○林義務教育課長
 35人学級の完全実施に向けた質問をいただきました。ありがとうございます。
 ちょうど今、財政折衝を始めたところでございます。新聞報道、また本会議でも教育長から答弁させていただいたとおり、今のところ試算のざっくりした数字でございますが、完全実施すると新たに約100名の教員が必要になります。これを仮に1年で実施するとなると一気に教職員定数を100人分確保することになるので、やはり質と量の問題をどう両立させていくのか課題がございます。
 こうしたこともありまして、財政協議の中では段階的に導入していく視点で協議を重ねているところです。
 まだ、例えば小学校から、中学校からといった具体的なところまでは協議が整っていないがゆえにお答えできる段階にないので御容赦いただきたいんですが、質を確保しながら子供たちにきめ細かい指導が行えるような環境整備に取り組んでまいりたいと思います。
 厳しい財政折衝でございますが、まさに今から臨むところでございますので、ぜひ8番委員におかれましても応援いただければ幸いでございます。よろしくお願いいたします。

○大石(哲)委員
 ありがとうございます。
 私も学級編制に携わったことがあって、5月1日の基準日に向けて1学級35人を超すか超さないかで教員を探すかどうか慌てふためく。教員を確保したら余っちゃったというのもあり得ると思いますが、この非常に難しい問題も子供とは別の話でありますけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。

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