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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年2月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:藪田 宏行 議員
質疑・質問日:03/11/2010
会派名:自由民主党県議団


○藪田委員
 大きく4点お伺いいたします。
 初めに、既に質問をされたことと重複する点が多いわけですが、お許しをいただきたいと思います。
 最初に説明資料の46ページの遠州灘沿岸の侵食対策についてですが、遠州灘沿岸の侵食、そして養浜対策、特に質問の出ておりませんでした菊川という川があるわけですが、菊川以東御前崎海岸までの現状の認識はどのようになっているかお伺いします。
 それと、菊川以東の御前崎港にかけて、部分的には砂がたまっているところもあります。千浜とか御前崎で言いますとマリンパークの海水浴場の中にはたまっているわけですが、大部分は大変侵食が激しいということであります。そうした侵食の激しいところの養浜対策についてどのようにお考えかお伺いします。

 次に、中西川以東の防潮堤、これも災害で対応していただいているわけですが、非常に激しい侵食が見られますので、この対応についてどのようにお考えか。
 もう1つ、県道佐倉御前崎港線が台風で被災をしたわけですが、早急な仮復旧をしていただきましてありがたいわけですが、あの道路付近にはそれぞれ砂がなくなっておりますので、そうした道路の南側の点検等はどのようにされているかお伺いをいたします。

 それと、初歩的なことを聞いて申しわけないですが、侵食の侵という字は、海や水からとられるもんで、さんずいのほうがいいように思うんですが、にんべんが正しいと。どの書類もにんべんなんですが、その違いについてお伺いします。

 2番目です。牧之原市と御前崎市のちょうど市境を走っております主要地方道の県道相良大須賀線というものがありまして、このうちの上朝比奈地区内がまだ改良済みでない場所――急に道幅が狭くなっているところがあるわけですが、長い間要望をしているところでありますが、この整備計画についてはどのようになっておりますか。非常に部分的に急峻な地形の特徴でもありますので、御苦労も多いと思いますが、この対応についてどのように考えておられますかお伺いします。

 次に、3つ目ですが、農地転用許可の市町への権限移譲と課題についてです。先ほどお話がありましたが、平成22年度当初は、どの市、どの町、そして23年度に要望が出ているのはどの市、どの町か、具体的に名前を上げていただきたいと思います。それと、権限を移譲された後も、それぞれ市や町から県や国へ出す書類とかあるようにお伺いをしておりますが、それと移譲との関係で、手続の流れの概要についてお伺いをします。

 最後に、県営港湾のうち海外貿易をしております清水港、田子の浦港、御前崎港のことについてお伺いをいたします。
 それぞれ港湾計画があるわけですが、それぞれの将来計画の目標年次とその目玉といいますか、こういうことをその年次に行うという最終の年次あるいは目玉等についてお伺いします。

 それと、以前県のいろんなパンフレット等に出ておりましたツインポート構想というのがあります。その考えと、先日知事さんがお話しした駿河湾構想との整合性はどういうふうになっているのか、それとは関係ないということなのか、少しこの2つの構想の考えについてお伺いします。

 次に、御前崎港もおおむね10年置きぐらいに港の計画が改定されたり、一部変更してきたわけですが、第6次の計画が平成6年、もう15年ほど前にできているわけですが、この見直し等については考えていることがあるのか。
 次に、その中でも載っているんですが、とりあえず3バースの多目的ターミナルの計画のうちの今第1バースが完成して動いているわけですが、今回のクレーン事故を見ても、どうしても2つバースがないとぐあいが悪いという関係者の意見も多いわけですが、しかし一方でコンテナ貨物の量も加味しなければいけませんので、第2バースに向けてのお考えはどのようになっているかお伺いします。

 それと、ガントリークレーンの修理の補正予算が通りまして、既に入札が終わったかと思いますが、その状況についてお伺いし、また以前説明をしていただいた予定で進んでいるのかどうか、お願いをいたします。

 それと最後に、西埠頭は御案内のように委員会でも視察をしていただいたんですが、非常に陸上部から突端へ出ているということで、西埠頭のところで仕事をしていた折に地震が起きた場合に、津波等で台地へ上がるのに大変時間がかかるということの中で、緊急避難的な場所とかそういうものについて何かお考えがあるか、以上お伺いします。

○守屋河川海岸整備室長
 海岸の状況につきまして、お答えいたします。
 まず最初に、菊川から御前崎までの海岸の状況についてどのような認識を持っているかというお尋ねでございます。これにつきましては、大体県が持っております過去47年間ぐらいの海岸線の動きを見ますと、菊川から旧浜岡町の新野川あたりまでは比較的大きな変動はないと。時々大きな台風ですとかそういったイベントがあったときの動きはありますけども、全体の流れから見るとまだ大きな動きはないということを感じております。
 ただ、それから西につきましては、先ほど御指摘がありました中西川から東につきまして劇的に海岸線がなくなっているという状況で、何とかしなくちゃいけないと考えているところでございます。その中で、菊川から東の養浜対策ということでございますけれども、先ほど申し上げました新野川あたりまでは、まだ危機的なほどではなく、防災等の観点からいきますと浜幅がある程度残されておりますので、そこまでまだ対策が行き届いていないというところでございます。
 また、昨日もお答えをいたしましたけれども、この海岸の動きというものにつきまして、かなり最近研究が進んでまいっておりますので、そういったことも見ながら必要なものにつきましては遠州灘の侵食の対策会議のほうで検討していただいて、それも基づく対応をとる必要があると考えております。

 続きまして、中西川以東の侵食の対策でございますけれども、これは一部が防災林の防護のための海岸ということでなっておりますので、森林保全のほうで平成19年、20年と災害に対応したような形でやっております。またちょっと養浜については、後ほどお答えをいたします。
 それから、佐倉御前崎線の関係の岩礁部で砂がなくなっているところの点検についてお尋ねがございました。ちょっと道路ではございませんが、昨年の台風18号のときに越波と基礎の侵食が進んでいたということで、海岸堤防を含めまして道路が被災したという経緯がございます。そういったことから、その後この岩礁帯等につきましても点検をいたしまして、砂がなくなって基礎が出ているようなところにつきましては、道路の災害ではございますけれども、改良費ということで入れていただきまして、その根継ぎといった対策をとるようにお願いしまして、災害復旧事業にプラスしまして関連事業ということで再度災害の防止を図るように、西のほうにも延長していただきまして、対応をしたところでございます。
 そして、あと昨年12月中旬に中部電力が――ちょっと話が前後して申しわけございません――先ほど、旧浜岡町の新野川あたりまでは海岸線が比較的動いてないということなんですが、それから東の御前崎海岸までの侵食はやはり顕著なものが出ております。そういったときに、ここには浜岡原発というものがございまして、その周辺はちょっとはっきりわからないところがございます。それにつきましては、平成19年度の遠州灘の侵食対策委員会の中で議論がありまして、中部電力が独自に行っております海岸線の調査ですとかそういったものの資料の提供をいただきまして、検討しているところでございます。
 それに加えまして、昨年の12月にこの原発の排水口に約ダンプ1杯分の着色した砂を投入しまして、どういう動きになっているかという調査をやっているわけでございますが、実験当初はよくわからなかったみたいですけど、2カ月ほどたった2月初めぐらいになりまして、5キロから10キロぐらい離れた白羽から被災のあった御前崎海岸の少し手前までに、どうも投入した砂がついているようだといった結果が徐々にわかりつつあります。ということで、比較的時間をかけて、砂が来るんじゃないかということもあるもんですから、中部電力のほうからもう少し長く調査を継続したいというような話もあります。そういった砂の動きをまずしっかりとらえ、メカニズムをしっかりと解明するというのが一番大事かと思いますので、そういったことに努めたいと思います。
 それから、また解明された後、今度は養浜という話になりますと、養浜材の砂自体の確保ということで、遠州灘の天竜川に近いところにつきましては天竜川の掘削土砂を活用させてもらっているんですけども、こちらのほうにつきましてはどういうふうにするか、それも課題になってくるんじゃないかなと思います。

 それと最後に、にんべんの侵食とさんずいの浸食はどう違うんだというお話でございますけれども、私、あまり漢字には詳しくはございませんが、なかなかひどく欠けていくのがにんべんの侵食で、人も多少かかわっているんじゃないかと。ひたひたと水によって徐々に欠くのが、さんずいの浸食ではないかというような気持ちで、これから一生懸命取り組んでまいりたいと思います。

○鈴木道路整備室長
 私からは、主要地方道相良大須賀線、御前崎市の上朝比奈地区の道路整備についてお答えいたします。
 主要地方道相良大須賀線は、相良町を起点としまして牧之原台地の南側を通って、御前崎市、菊川市の境界から最終的には掛川市の大須賀町に至る主要地方道になっております。
 今回、委員からのお尋ねの部分ですけど、御前崎市の上朝比奈地区にあります主要地方道の相良大須賀線ですけれども、牧之原台地の一番南側に当たりまして、茶畑の中を集落を縫うようにつなぐような道路になっていまして、非常に視距が悪いような箇所になっております。地元からもかねてから強い要望を受けておりまして、今年度からできました緊急生活支援道路事業費整備事業によりまして事業着手しております。
 概要としましては、2カ年で一応整備しますが、約300メートルの区間を視距改良のための部分的な道路拡幅をやることとしております。今年度は調査をしておりまして、来年の1年間で完了するような予定で事業に着手されます。以上でございます。

○中村農地利用室長
 農地転用許可の権限移譲についてお答えをいたします。
 まず、平成22年度――来年度から権限移譲先としましては2ヘクタールを超えて4ヘクタール以下の転用許可権限等につきまして、静岡市と浜松市両政令市に対して移譲をいたします。それから、2ヘクタール以下の農地転用許可権限等につきまして、これまでの11市に加えて牧之原市と袋井市、この2市について権限を移譲するという内容で条例の改正案を上程させていただいておるという状況でございます。
 平成23年度の希望については、現状、具体的な市町の部分というのは持ち合わせてございません。これは、昨年度22年度の権限移譲について県から各市町に対して意思表示を求める文書を出しておりまして、平成23年度のことは聞いておりませんので、これは今後改めて市町の意向を確認していくということになろうかと考えてございます。
 それから、移譲までの手続ということでございましたけれども、農地法についてお答えをすれば、移譲希望のあった市町について、県の担当室との調整が整ったものについて条例改正等の手続をとりますということになっておりまして、その調整というのは特に難しいことをこちらから求めているということはございません。ただ、2ヘクタール以下の転用許可権限でいえば、法令の条文等により、事務の数で言うと転用許可だから1つの事務かというとそうではありません。例えば許可をしようとするに当たって県の農業会議への諮問をするとか、農地への立入調査の権限もセットでいくとか、現状回復命令等の権限部分も一緒に、1つの転用許可のセットとして17の事務を移譲させていただくという形になります。部分的にこの条文の事務については移譲をしてほしくないとか言われますと調整が整わなくなるということがございます。基本的には、そのセットの部分でこれまでの市町に対しても権限移譲してきておりますので、そういったことであれば特にそれ以上の難しい条件等というのはつけてございません。
 あと、受け入れのほうの体制として、やはり業務は若干ふえるということにはなろうかと思いますので、そういった部分についてはそれぞれの市町のほうで判断をしていただけたらというふうに考えでございます。私のほうからは以上でございます。

○長太港湾局長
 委員より御質問のありました駿河湾構想とツインポート構想の関係、3港の将来計画の目標年次、そして御前崎港の計画の見通しについて御説明させていただきます。
 委員御案内のとおり、まず静岡県の港湾の整備といいますのは、特に背後の企業活動や県民生活を支える大きな港であります清水港と田子の浦港と御前崎港、これらを1つの港としてとらえまして、それぞれの機能を分担し、また連携し、加えてそれらを効率的に運用するために、例えばワンストップサービスのようなものを導入して、使い勝手のよい形にすることで企業の方々への物流のコストを下げて、かつ行政のコストも下げると、こういったものを目指したものでございます。その考え方に基づいてそれぞれの港湾の整備もしくは運用を進めているところでございます。
 具体的には、まず清水港の大きな目標といたしましては、国内外市場の競争力を向上させる国際海上コンテナ取り扱い機能の充実強化、これを第一に挙げまして、またあわせて地域の方々のための親水空間の確保というものを目標として挙げております。そして、目標年次としましては――これはこの計画の目標年次というのはおおむねという意味で御理解いただければと思いますが――平成20年代後半としております。
 また、田子の浦港におきましては、やはり御案内のとおり、小麦でありますとか木材チップでありますとかパルプといったような、コンテナにはおさまらない――これをバルク貨物と言いますが――こういったバルク貨物の輸送船の大型化に対応した物流機能の拡充というものを第一に挙げ、加えて耐震強化岸壁といった震災の対策についての強化を挙げているものが、現在の将来計画でございます。ちなみに目標年次は、平成20年代前半としております。
 また、御前崎港におきましては、県中西部を背後圏とする物流機能の強化といたしまして、外貿コンテナ機能を持つ大型外貿機能の整備、もしくは内貿ユニットロードと言いますが、わかりやすく言えば国内貨物フェリーでございます。国内貨物フェリー、すなわち御前崎港は東京と九州を結ぶいわゆる国内幹線輸送の動脈の途中にあります。その中で、実は現在におきましても九州と横須賀を結ぶ国内貨物フェリーの中継点といいますか、寄港しているところがございます。御前崎港は、コンテナばかり目に入るんですが、実はもう1つ国内貨物フェリーというものも年間200隻弱入っているという、非常に国内輸送の――逆に言えば将来のモーダルシフト――実はそういう、いわゆる環境対策の目玉にもなるというところもあります。そういったものを目標にして進めているものでございます。
 そういった中で、例えば具体的にコンテナに関して申しますと、清水港は特に輸送の足の長いといいますか、欧米航路をやはり核としたコンテナ輸送。そしてもちろん直背後の東部中部のいわゆる近海と言われますが中国、韓国、そして香港、台湾といった近場及び東南アジア航路といったようなところの需要を賄うというのが清水港の考えでございます。
 一方、御前崎港におきましては、実は御案内のとおり静岡県東西に長うございまして、やはり西部、そして中部の西部側といいますか、そういったところの出荷額の需要は、実は静岡県の3割を越えるぐらいの一番の大どころでございます。そういったところの特に近海の航路、もしくはインド、中東といった航路の受け皿として御前崎港のコンテナ機能を充実させていきたいという考え方に基づいております。

 こういった考え方は、実は以前から当県で1つの構想としてあります駿河湾構想、そしてこのパーツの1つでありますツインポート構想、これと考え方が一致しているものと思っております。

 次に、御前崎港の計画の見直しの見通しについて御説明したいと思います。
 そういった意味では、御前崎港は、現在の考え方では、先ほど申しました近海もしくはインド、パキスタンといったところを目標とした外貿コンテナ機能を持つ大型外貿等の整備、そしてもう1つは国内での貨物フェリーの整備といったような大きな方向性、これは実は現在でも非常に生きている、ある意味非常によい計画と――自画自賛するわけにもいきませんが――そういった大きな方針自体は今の段階でも生きておりますし、むしろ駿河湾という一体性を考えた上では、少なくとも10年間はこの方針は生かされるべきだと考えております。
 そういった意味で、すぐ港湾計画を改正云々、目標年次が来たから変えるというのは、港湾計画ではそんなあいまいなものでもございません。大きな方針をきちんと見据えた上で進めるというのが目標でございますので、基本的には現在のこの考え方をぶれずに進めていくのが一番重要だと思っております。
 そういった中で、ただ一生変えないという話ではなくて、やはり大きな経済状況の変化とかあった場合には、いわゆる時期を失することなくこの計画を見直してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

○川福港湾整備室長
 まずは御前崎港の多目的ターミナル、2バース目の整備についてお答えいたします。
 まず、御前崎港のコンテナバース、1バース目は供用開始しておりまして、コンテナは着実に伸びていまして、平成19年には5万1000TEUまで延びました。
 ところが、昨今の世界同時不況の影響で、平成21年は3万3000TEUと、最盛期の64%にまで減少いたしております。
 ただ、御前崎港背後の牧之原市の自動車関連企業の進出とか、それから新たな増産体制などの情報がございますので、今後さらにコンテナ貨物は伸びていくだろうというふうに予測されますので、今後の景気の動向を見ながらポートセールス活動などをさらに強化して、地域の物流活動を支えていきたいと考えております。
 このような御前崎港の状況の中、今後の整備方向としては、まず第1バースの使い勝手をよくすると、向上させると。これがそういうことで西部を中心とする荷主の方々に十分御利用いただける環境をつくることが重要であろうと考えております。この利用促進の取り組みとあわせて、将来の貨物需要に的確に対応できるように、施設整備を進める必要があると考えます。こういったことで、2バース目も含めた施設の整備には、今後の十分な需要の見きわめと、それから企業ニーズの把握を行いつつ整備を検討してまいりたいと思います。

 次に、事故を起こしたクレーンの修繕状況についてでございます。
 このクレーンに関しましては、2月24日の議会で補正予算を先議していただいたことから、26日に修繕工事を三菱重工業株式会社と1億710万円で締結いたしまして、現在までは材料手配などの準備作業を行ってまいりました。工事着手に当たりましては、コンテナクレーンの逸走事故調査委員会の了承を得るとともに、この委員会の指導のもとに原因究明のための分解作業による内部の確認や必要な部品の保存を行うこととしております。
 この委員会は、第1回目が2月23日に開催されまして、3月9日、委員2名の方による現地調査が実施されました。これは、関係者の方から聞き取り調査を行うとともに、コンテナクレーンの修繕工事に先立って、今後、詳細調査に必要となる保存部品の確認等を実施いたしました。これが終わりますと、今後、修繕工事の現地着手に入ってまいります。復旧の見通しですが、現時点では修繕の終了時期は当初御報告しておるとおり4月末を目途としておりますが、できる限り早期に修理を終了させて、クレーンの2機体制の確保を目指したいと考えております。

 次に、埠頭内労働者の地震が起きたときの避難対策等についてでございます。臨港地区には、水際線に企業が立地したり、荷役作業をしている皆さんがいらっしゃるということでありますので、胸壁とか陸閘とかそういった津波対策施設がつくりにくいような状況にございます。ということで、現在余り進んでおりませんが、1点、清水港で平成19年から避難誘導計画というのをモデルケースとして興津と袖師地区で計画を策定いたしました。この計画の問題点等も整理いたしております。まず、避難場所として利用できる既存の建物が近くにないか。これは、公共の建物、それから民間の建物がございますが、耐震性のある建物等と協議を行って、ふだんから使えるような状況にしておく。それから、避難ルートの検討ということで、地震が来たときにどのような方向で逃げるのか、それの周知徹底でございます。それから、もう1つ、緊急地震速報による減災効果ということで、事前に地震が来るということがわかれば少しでも早く避難行動に移ることができるということで減災ができるであろうと、こういった方針と対策等を考えております。これは清水港をモデルケースにして実施して、現在も見直しを行いながら計画を策定しております。
 こういったことから、清水港のモデルケースを参考に他港におきましても今後埠頭内労働者の安全確保等のため計画を立てていきたいというふうに考えております。以上です。

○藪田委員
 港のことを最初にお伺いしますが、そうしますと局長のほうからお話がありました第6次の計画というのは、現在は第2バース、第3バース用の用地は埋め立てもしていないわけですが、計画自体は生きているという解釈でよろしいでしょうか、お伺いします。

 もう1点、遠州灘沿岸の養浜対策のうち、先ほど御説明いただいた中西川以東は大分侵食が激しいわけですが、そうした中で中電の話もありましたが、マリンパーク御前崎の海水浴場になっているわけですが、ここが非常に砂がたまりやすくて砂が多くなっております。自然公園であったために、これまで余りこういうところの砂を移動するには課題もあったようですが、自然公園から外れたということをお聞きしております。こういうところの砂を尾高とか中西川の東の海岸へ持っていくということも、我々素人目には有効だと思います。先ほどお話がありましたように、中電の実験においても西から砂が供給されれば来るわけですが、現状は天竜川もああいう状態でありますし、サンドバイパス福田が平成24年度の供用開始ということになりますと、御前崎の海岸まで相当先になるんですね、砂が。そうすると、年々侵食が激しい状況にありますので、近くにあるそうした砂等を余り遠いところじゃなくて養浜作業を行うのがいいんではないかなと思います。
 実は、先般も民間の方が日本財団にお願いをしまして、何とか市も県も国もお金のない時代だということで、資金を出していただいて官民一体となって養浜の作業をしたわけですが、そうした中でお聞きする話はそんな遠いところから来るのはなかなか時間もかかるし難しいでしょうけれども、近隣の砂がたまって困っているようなところから持って来ることはできないかという意見もたくさんありますので、その点についてはどうでしょうか。この2点だけお伺いします。

○長太港湾局長
 港湾計画については、現在の港湾計画が生きておりますということでございます。

○川福港湾整備室長
 マリンパーク御前崎の人工海浜のところに、遠州灘から来る砂が堆積して海水浴場にたまるというような状況がございます。これに関しましては、毎年海水浴シーズンの前にしゅんせつといいますか砂を掘りまして、西側の海岸に移設しております。ただ、非常に費用もかかるもんですから、いわゆる侵食対策というほどの効果は期待できませんが、一応海水浴ができる程度の量の砂は西のほうに戻しております。ということで、今後とも御支援のほどよろしくお願いいたします。

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