• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:前林 孝一良 議員
質疑・質問日:03/08/2017
会派名:公明党静岡県議団


○前林委員
 おはようございます。
 分割質問方式でお願いします。
 財源不足の中で、非常に厳しい予算編成をやられたということですが、若干御説明いただきたい部分がありますので、まずそちらからお願いしたいと思います。
 議案説明書の43ページで2点お伺いしますが、グリーンツーリズムの関係でまさに今話題の農林漁家民宿等の内容ですから私としては財源が厳しいと言いながらも力を入れていただきたい事業だなと思っておるんですが、金額的には減で抑えられているところで御説明をお願いしたいと思います。

 それから、プラサヴェルデ管理運営事業費についても前年比で15%以上のカットになっているんですが、これは運営はいかがなものかとちょっと心配しているんですけれども、この2点について御説明いただきたいと思います。

○小坂観光政策課長
 グリーンツーリズムの関係と「プラサ ヴェルデ」の関係で御質問いただきました。
 グリーンツーリズムにつきましては、昨年度に国庫補助事業を申請して採択をいただきたいと思っていたんですけれども、それがかないませんで執行できなかった部分がございます。今年度その部分は新たな国庫補助事業として農泊地域の創出で農林漁村の振興交付金をとることにより、農泊地域を推進していこうと考えております。結果的に減額にはなっておりますけれども、グリーンツーリズムは継続して推進していきたいと考えているところでございます。

 また、「プラサ ヴェルデ」につきましては、光熱水費を見直し、指定管理料を精査いたしまして減額しております。ただ指定管理者との協議の中で精査しているところでございますので「プラサ ヴェルデ」の運営につきましては支障がないと考えております。今年度も73万人の利用目標をクリアする形で入館者数も順調に推移しているところでございます。

○前林委員
 減額の理由はわかりましたが、くれぐれも事業推進の支障にならない形で御努力をお願いしたいと思います。

 次に、同じく議案説明書の45ページになりますが、空港利用促進費も1億3000万円ほどのかなり大きな減額になっておりますので、この辺も全体を通して非常に不安に思います。今こそ空港利用促進を図らなくてはいけない。私の気持ちとしては、富士山静岡空港は小さく産んで大きく育てる形でスタートした空港だと思っており、減額で果たして大丈夫なのかという心配があるんですけれども、空港利用促進費について御説明いただきたいと思います。

○橋空港振興局長
 御心配いただきまして本当にありがとうございます。
 県の財政状況が厳しいということで、平成29年度の予算編成におきましては事業費の見直しを求められてまいりました。空港振興局としましては、このような状況にありましても路線のネットワークの維持、拡大に必要な予算をしっかり確保できるように協議してまいりました。とは言いながらも事業費の精査、見直しが必要であるということで実施してきたものでございます。主なものとしましては、平成26年度後半から中国を中心として定期便化に向けた連続チャーター便が非常に多くなってまいりまして、平成27年度には非常に大きい増額をさせていただいて対応してきたところがございました。最近の傾向といたしましては、連続チャーター便の運航がなくていきなり定期便というケースが非常に多くなってきたことから、チャーター便の予算につきましては必要な路線は確保するものの圧縮させていただいたものでございます。
 一方で、中国を中心とした訪日旅行客をしっかりと取り込まなければいけないということで、議案説明書43ページの(ウ)にございますけれども、観光交流局で実施します海外誘客特別強化事業は新規で7600万円を計上させていただいてございます。現地旅行社と連携して販売促進を進め、新規路線誘致に向けた情報発信をこの予算を使って実施し積極的にインバウンドを確保していきたいと考えております。
 そういうことで、平成29年度についてはアウトバウンド、インバウンド需要を確保できるように基本的には必要な予算は確保していると思ってございますので、平成29年度もしっかり取り組んでいきたいと考えてございます。

○前林委員
 特に定期便の拡充については力を入れていただきたい。南京便でしたか、またストップしてしまいましたけれども、静岡県の魅力を十分に知っていただくためにも、たくさんの方に来ていただきたいと思いますので、空港利用促進に関する事業については力を入れていただきたいと思っております。よろしくお願いします。

 次に、議案説明書161ページで私立学校外国語教育支援事業費助成が出ております。
 ALTに関しては、既に30年ぐらい前から取り組んでいる内容で、突然ここで登場したのは違和感があるんですけれども、新規で取り組むことになったいきさつについて御説明いただきたいと思います。

○伏見私学振興課長
 私立学校外国語教育支援事業につきましては、既に教育委員会でJETプログラムによる外国語指導助手を公立高等学校で87校に各1人ずつ配置しておりまして、全額が国の交付税で措置されております。
 私立学校におきましては、今までALTの配置について国からの助成がなかったんですけれども、今年度は総務省、外務省、文部科学省からJETプログラムの一層の充実を図るということで国が学校に対する補助の2分の1を特別交付税で措置することになり、県でも新規事業で対応させていただくことにしました。

○前林委員
 逆に、お聞きしますけれども、今私立学校でのALTの配置状況はどんな形になっているかお答えできますか。

○伏見私学振興課長
 外国人教員ですけれども、現在私立学校は小中高合計で75校ですけれども、そのうちの59校に配置されておりまして人数は145人です。このうちALT――外国語指導助手は102名が配置されている状況でございます。

○前林委員
 この1878万円という金額を助成することによって例えば現状としてALTがいない学校に手を挙げていただく制度でしょうか、あるいは現状を応援する形になるのか教えてください。

○伏見私学振興課長
 今回の予算要求におきましては、11校に対しての助成を考えています。私学協会を通じて各学校に要望を伺ったところ、11校から要望があったもので、この形で予算要求をしている状況です。配置を希望しない学校は外国人教員を配置していることで見合わせたことが考えられますけれども、今回の事業で先ほど申し上げましたように報酬額の2分の1を県でみるとか、JETプログラムというと文科省の研修を受けてある一定水準のレベルの方が来ること、それとALTは半分ぐらいが非常勤職員ということもあるものですから、今後こういった事業を入れることでJETプログラムによるALTに切りかえていく学校がふえてくるのではないかと考えております。

○前林委員
 わかりました。
 私学でも公立と同じような形で外国人の方の指導のもとに主に英語だと思いますが、英語教育が進んでいくように期待したいと思います。

 委員会説明資料の中で、2つ質問させていただきます。
 昨日も富士山保全協力金についてはお話があったわけですけれども、実施時間を延長する形で協力金の受付体制を強化するというお話だったんですが、私は20代のころ弾丸登山しかしたことがないんですね。弾丸登山は大体9時過ぎから登り始めて朝の8時過ぎぐらいにはもう帰ってきてしまうということで、そうするとすり抜けられますよね。弾丸登山についてはなるべく健康のためにやらないようにしましょうというキャンペーンをされているのは十分承知しているんですが、例えば現状で何%ぐらいの方が夜登って朝におりてきてしまうという宿泊をしない登山をされているのか、お聞きしたいと思います。

○松浦富士山世界遺産課長
 弾丸登山者数でございますけれども、正確な数字は把握できていないんですが、およそ全登山者数の1割程度が弾丸登山者に該当するのではないかと考えております。

○前林委員
 確かに、高山病になる、ならないは、一気に登れば当然ダメージがありますので、なるべく弾丸登山をやめましょうというキャンペーンは必要だと思っておりますが、受付体制は登るときに協力金を払っていただくという考えしかないんでしょうか。逆に言うと、おりて来られた方からいただくことも考えられるわけですが、いかがですか。

○松浦富士山世界遺産課長
 受付体制でございますけれども、来夏は各登山口で朝4時から富士宮口と須走口は夜21時まで実施させていただきます。仮に弾丸登山の方が登られるときには既に窓口が閉鎖しておっても翌朝御来光を拝まれておりてきたときには、既に朝4時から受付を開設させていただいておりますので、下山したときに御協力いただく形で御案内させていただいております。
 それから、弾丸登山以外の方でも受付を実施している時間帯にそこを通らなかった方もいらっしゃいますので、インターネット、コンビニ等現地でなくても受付することができることを御案内させていただいているところでございます。

○前林委員
 富士山に登るときには、協力金を支払っていただくことが定着するようになると私は思っておりますので、それに向けてちょっと大変な状況が続いてはおりますけれども、御努力をお願いしたいと思います。

 次に、委員会説明資料の17ページに静岡県立大学と静岡文化芸術大学の卒業に関することが書いてあるんですが、大学に関連してお聞きしたいことがあります。
 昨日の新聞記事で、ネパールから来た留学生の方が自殺されたという記事がありました。日本に留学したいので借金して旅費をつくって日本に行くのだけれども、そのときにあっせん業者の話では日本に行けばアルバイトだけで20万円そこそこのお金が稼げるからそれで十分賄えるということだったが、現実的には言葉が不自由な部分もあって余り割のいいバイトにつくことができない中で、経済的に行き詰まってしまって自殺に至った、あるいは自殺に至らないまでも途中で挫折して国に帰る留学生もいらっしゃるということで非常にショッキングな記事でした。
 それとは直接関係ないんですが、今は国が給付型の奨学金制度を用意しておりまして、経済的に苦しい進学希望者に対して応援してくれる体制が拡充されてはいるんですが、私は逆の考えで授業料が高過ぎるんじゃないかという気持ちを非常に持っております。私は大学に昭和48年に入学しましたが、そのときに国公立大学の授業料が3倍になったんですね。3倍になったとは言いながら、私が浪人しないで入っていれば年額1万2000円、それが3万6000円に上がるということで学生たちが大暴れした学費値上げ反対がありました。今思うと3万6000円でも私立のことを考えたら比較にならないくらい、桁が違うくらいの授業料の差なんです。お隣の8番委員に聞きましたら、8番委員の時代は90万円ぐらい授業料がかかったというお話を聞きまして、かつては国公立、私立の差が非常にあったんですよね。ところが国公立に合わせて授業料が下がるのではなくて、私立に合わせて国公立の授業料を上げる形でぐんぐん上がっていってしまった。
 これは、調べてありますのであえてお聞きしませんが、県立大学と文芸大の授業料は53万5800円で国立も同じ額なんですが、53万5800円という授業料は決して私は低くはないと思います。
 それともう1つ、入学料の問題について以前に質問したことがありますが、県内出身者の場合は14万1000円に対して県外出身者の場合には36万6600円で差を設けている。当然県立大学ですから、あるいは文芸大も同じですので県内出身者を優遇することはわからないことではないんですが、学生の負担を少なくするためにはいかがなものかという気持ちをずっと持ち続けております。その考え方を考え直す気がないのかどうか、簡単には直らないと思いますが、奨学金ではなくて学生の負担をもう少し軽減させるというお気持ちがないのかどうかをお伺いしたいと思います。お願いいたします。

○木大学課長
 7番委員御指摘のとおり、学生は今非常に大変で日本学生支援機構の奨学金とかを借りている状況がございます。先ほどお話があった入学料の県内外の差は地域の大学として地域に幾らか還元する意図だと思います。ちょっと古いんですが、全国の公立大学では入学料について県内外で差を設けている状況がほぼありますことから、県立大学として一定の必要なところではないかと考えております。

○前林委員
 他県の場合がそうだとしても、私は県立大学とか文芸大にぜひ入りたい学生にとっては何かそういう魅力があったほうがいいなという気持ちがするんですね。14万1000円に対して36万6600円というのは余りにも県外から来にくい状況があるような気がします。きのうの話では、文芸大の場合は愛知県の方が非常に多いとおっしゃっていたので、愛知県の方にしてみれば静岡県の文芸大に行くことについてはやはり壁があるんですよね。この入学金の部分は考え直していただけないかなと思いますが、いかがでしょうか。

○木大学課長
なかなか申し上げにくいんですけれども、授業料を含めて大学の負担は国で無償化するというお話もあったり、国立大学も平成17年以降53万5800円で値上げをしていません。消費税とか、独法化していろんな議論があります。授業料等の見直しは、将来的にあるかなと。また消費税を上げるものですから、全体を見直す中で例えば学生の負担も含めて考えていくことではないかと思っています。

○前林委員
 最後に意見ですが、正直言って今の大学生の場合には有利子の奨学金が多いんですけれども、例えば大学を4年間で出て借金が――借金という言い方はおかしいですけれども――返済しなくてはいけない奨学金が300万円、400万円という方々がいらっしゃるんですね。社会人になって当然返還していただくことになるわけですけれども、300万円、400万円の借金を持ったままで社会人になるのは非常に大きな負担、精神的にかなり大きいと思うんですね。学生たちが学びやすい環境を提供するという意味で言うならば、なるべく奨学金制度も拡充していきたいと思いますし、一方で授業料に関してもなるべく抑えていくことが必要と思っております。授業料を含めて入学金も、1つは魅力づくりという点から、1つは学生や保護者の負担が大きくならない観点から御検討いただきたいとお願いいたしまして質問を終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp