• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年12月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:12/14/2016
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 一問一答方式でお願いします。
 ここまで、委員の皆様の見識、そしてまたそれぞれの質問内容に対しまして、担当部局の皆様がお答えになって、よりよい方向性を見出していこうということで、この企画くらし環境委員会の議事が進められていることに大変敬意を表するところでございます。
 委員の皆様が、これだけの時間でそれぞれの質問を出されましたので、私も数点の質問を用意してお伺いしようと思っていたところですが、大分重複いたします。時間の関係も効率の面からいっても、重複したことをもう一度聞いても仕方がないのですが、私が用意した質問が1つだけ残りましたので、そのことにつきましてお伺いいたします。
 ここにいらっしゃる職員の皆様は、本会議に出られる方、そしてまた後方で事務をされる方、それぞれのお立場があろうかと思います。
 我々県議会議員が質問や再質問、再々質問を繰り広げる中で、このごろ知事からある言葉が発せられております。その言葉の細かいところについては、私も記憶がなく会議録をここに持ってきたわけではないので、確実なことは言えませんけれども、方向性あるいは概念、そして望まれる姿とか大局的な意味合いの質問の中で、知事が使われている言葉があります。 
 これから申し上げますけれども、私たちもその言葉の本意を聞いているわけではございません。
 我々議会と執行する知事は、当然二元代表制をとっているわけですが、立場こそ違え、見ている方向は一緒で、よい県土をつくっていこうということでございます。その中でその言葉を今申し上げますので、その言葉は聞いているよと御認識があるかどうか。
 その言葉は、ジャパニーズドリームという言葉でございます。
 その言葉を、知事が使われているかいないかだけの範囲でお答えをいただきたいと思います。

○森政策企画部長
 ジャパニーズドリームの言葉は聞いたことがあるのか、認識しているのかという質問につきましては、当然認識しておりますし、聞いております。

○鳥澤委員
 それでは、議論がかみ合わないと困りますので、御認識があるという前提で次に進みます。
 ということは、我々は知事と執行される事務方の皆さんとは、思いも考えも一緒だと思って、皆様が議員、委員会、会派に接していると私は認識します。
 それでは、ジャパニーズドリームの意味をお伺いしたいと思っています。
 先ほども言いましたように、大きな方向性を示す質問あるいは全体的な理念に対しての中、関連の中でこの言葉を使われていますから、それなりの意味を持って使われていらっしゃるんだろうと。皆様はそれを理解されていると思いますので、知事はここにいらっしゃいませんので代弁をお願いいたします。

○森政策企画部長
 ジャパニーズドリームの概念の質問と理解してございます。このジャパニーズドリームについて少しお話しさせていただきたいと思います。
 戦後一貫して世界の人々が何を求めてきたか。それはやっぱり個人が一生懸命努力すると。その努力していく過程において経済的な成功をおさめて物質的に豊かになっていく。それが1つの大きな目標になってきます。それが自由主義であり、資本主義。それが戦後の国民の大きな夢だった。そこに住む者の夢であったと。それを体現できる国はどこかと。それがアメリカでありました。それがアメリカンドリームという言葉でよく知事が話されていることだと認識しています。
 要するに、個人が努力をして物質的に豊かになっていって憧れられたものをアメリカンドリームと呼んでいた。それが基本の話としてございました。
 近年、中国がGDP2位になって非常に台頭してきまして、チャイナドリームという言葉が出てきたということが、時々知事の言葉から出たと思います。チャイナドリームの意味は、漢民族の夢を実現するためのものと理解してございまして、それは覇権主義で万国の人々の夢には決してならないと、そういう背景を我々も認識しております。世界の流れとして、まずアメリカンドリームとチャイナドリームの背景があったと。
 このように物質的な豊かさが求められてきた中で、格差社会が起きるとか難民問題、環境汚染とかさまざまなひずみが出てきて、もはや個人の利益を追求して、物質的に豊かになることに限界が来ているんじゃないかと。これは世界的な潮流の中から我々がそう認識していると。その認識の中で物質的な豊かさを求める経済至上主義から心の豊かさを求めていく、そういった流れに大きく世の中が転換してきているんじゃないかと。
 そのときに、改めて日本を見てみますと、平和を愛する、それからもったいないの心もある、さまざまな美しい環境も含めて、製品の美しさもありますし、それこそ体操日本の美しさもあります。そういったものが日本の中にあり、それが世界の憧れを呼んで、観光客もふえてございますし、日本的なものへの憧れがあると。これが思想の前段にあります。そういう前段がありまして、世界から憧れを持たれている今、日本が注目されるべきじゃないか、日本のやり方が世界の人々の暮らしぶりについての憧れを呼ぶべきものになっていくんじゃないかと。そういう背景の中で、日本が世界から憧れられる、それをもってジャパニーズドリームと。そういう呼称をしていこうと我々は認識しているところです。ジャパニーズドリームだけを言えば、そういったことだと認識しています。

○鳥澤委員
 御丁寧な説明をありがとうございました。
 ポイントだけを言うと要らぬ誤解を受けたりするので、前後の脈絡と関連性から多分御説明をいただいたんだろうなと思います。
 アメリカンドリームとチャイナドリームが、その差こそあれ、夢を描いた思いがしっかりと現実になっていくと。最終的には、今日本は世界から憧れられている国だと。だから我々もその夢に沿って一生懸命やっていく。そのような解釈でいいのか。知事がおっしゃりたいのはそこでいいんですか。

○森政策企画部長
 ジャパニーズドリームの意味合いは、そういうことでよろしいと思っております。

○鳥澤委員
 わかりました。
 ありがとうございます。概念としては、確かにおっしゃりたい意味はわかります。
 私はその意味をもう少し狭く感じて受け取っていた面もあるので、お聞きしてよかったと思います。
 来年、新たな総合計画を組んでいかなければならないということで、知事が方向性を示されたときに引用して、その思いとしてジャパニーズドリームという言葉を使われていると思います。

 そうしますと、例えば総合計画を策定する中で、皆様に言うのも釈迦に説法かもしれませんが、富国有徳の国づくりってありますよね。富国有徳の国づくりとは、知事がおっしゃるように、豊かな県土をつくって、心豊かに誰もが共存できるよりよい社会をつくっていこう、人材育成は大切、豊かな県土、安心・安全をつくっていくことが必要、まさにそれは私と共有しているところです。しかし何々の都とか、中大路とか北大路だという言葉遣いについて、その言葉はそれぞれの御見識がありますから、追及するつもりもありませんけれども、言葉がから回りしてしまって、実感として伝わってこないところがあるような気がします。
 富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを掲げていらっしゃって、概念として持っているわけで、ここでいきなりジャパニーズドリームと。意味はわかりますが、本会議の、県民の皆様や職員の皆様に語りかける場ですと、答弁の流れの中で言っているんだろうと思うんですが、混乱が起きるし誤解も招くので、全体的な思いとするところと実効性のものを使い分けていただきたい。
 富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりとジャパニーズドリームの思いは、どういう関係ですか。

○森政策企画部長
 ジャパニーズドリームの脈絡については、お話をさせていただきました。そういった流れの中ということで御理解いただいたと思います。
 総合計画の基本理念として、富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりという理念がございます。もちろんそれは理想郷をつくるわけでございまして、ふじのくにに恥じない国をつくる。これは普遍的なものでございまして、現基本計画推進の理念になってございます。ある意味、普遍的にこのまま進んでいくものだと我々も考えてございます。ですから富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりにつきましては、もう基盤的には動かない、それを目指して我々は行くんだということでございます。
 そのためには、県民幸福度を最大化していくことが富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりにかかってきますので、普遍的には動かないものだと認識してございます。
 今、富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりを基本計画で推進しています。現在進行形で行っていく中で理想郷の形として1つ例に出しますのは、世界クラスの資源群が立ちあらわれてきました。それはもはや国内というより国外に対しても十分に価値が認められるものが立ちあらわれてきたということ。今の時代の流れの中で、日本が世界から憧れられる国になっている。その憧れられる国の中心性を静岡県に求めて、静岡県がその代表になろうと。そういう脈絡でジャパニーズドリームを使っているものと認識しています。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
 知事は、静岡県に対する思いをしっかり自分の施策の中でつくりますよね。だから森政策企画部長がおっしゃるように、知事の政治姿勢あるいは知事個人として普遍的な価値を持つのは、富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりと受けとめて、ジャパニーズドリームとは切り離して、仕分けしていいということですね。

○森政策企画部長
 富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりは、普遍的なものとして御理解していただいてよろしいかと思います。
 それで、富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりは知事の理念でもありますし、同時に県の総合計画の理念でございますので、県として推進しているものでございます。その推進の中で、ポスト東京時代として本県を位置づけていたと思います。それは国に先駆けて、東京一極集中から地方への時代に向かっていくポスト東京時代に向けて、本県がそのポスト東京を担うものである。そういう内容の総合計画の位置づけになっていたと皆様方にも御理解いただいております。
 その、ポスト東京の日本の中心性を世界クラスの資源群を持った静岡県に持ってくる。ですからポスト東京時代をステップアップした段階においては、世界から憧れられる地を静岡県の地につくるといった意味合いで、ジャパニーズドリームという言葉を使っていると認識しています。

○鳥澤委員
 ありがとうございます。
 知事は、本会議の中で一生懸命訴えかけられていると思うんです。
 我々は、知事にお会いすることがなかなかないので、ジャパニーズドリームは方向性の中で言葉として使われているものですから、真意と県政に対する思いであるジャパニーズドリームの使い方がよく理解ができなかったのですが、ほかの県議の皆様は十分もう理解していたかもしれません。今理解はどうしたらいいかなと思うところがあります。しかし時間の関係もございますので、富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくりとジャパニーズドリームが少し違った意味で用いられたのかなと私は思っていたものですから。会議録というか流れをもう一回読み返してみますけれども、その捉え方でこのジャパニーズドリームという言葉を受けとめさせていただくことで理解しました。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp