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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年2月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:03/11/2014
会派名:ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 分割と一問一答の質問方式で質問します。
 予算もありますので、とりあえず委員会説明資料に基づいて質疑をさせてください。
 最初に5ページ、繰越明許費の扱いについて伺います。
 毎年毎年、各部、どの委員会に行っても必ず出てくるのはこの繰越明許費。いつもそうなんですが、誰が書くのか知りませんが、計画設計に関する諸条件の調整に日時を要した。あるいは年度内に事業を完了することが困難と予測されるため、できない。これ同じ理由でどの部もそうですよ。繰越明許になってもやむを得ない事業もあるんでしょうけれども、確実に皆さんの部が期間の中でできる、だから財政に対して予算要求をして取った予算ですよ。それなのに必ずほかの部でも出てくるんですよ。予算の欲しい部あるいは補助金の欲しい団体がたくさんいる中で、またことしもこれだけのものが出たということは、その予算要求したとき皆さんのやった積算と見通しが違ったということをあらわしているわけですから、その点についてどのように考えるのか伺います。

○宮ア交通政策課長
 繰越明許費の交通政策費についてです。
 鉄道駅ユニバーサルデザイン施設整備事業費助成で、平成25年度事業については金谷駅と函南駅の2カ所が対象になっておりますが、そのうちの金谷駅の部分でございます。
 本事業についてはJR東海が行う金谷駅のエレベーター設置等ユニバーサルデザイン化の整備について事業費を補助する島田市に対して、その市町補助額の2分の1を限度に県補助を行うものでございます。
 整備については平成24年度から26年度の3カ年ということで、平成25年度は上りホームへのエレベーター設置、それから下りホームへのエレベーター設置のための土木工事を計画しておりました。実際のエレベーター設置に当たりまして、その設置箇所である地下道の階段のところを調査しましたところ、上りホームについては地盤もしっかりして施工も可能であることがわかりましたけれども、下りホームの設置箇所については想定以上に地盤が軟弱だったという状態もございまして、地盤改良工が必要になりました。当初12月から下りホームの土木工事を施工しまして3月末に施工完了。平成25年度に全体の事業が完了する予定だったんですが、その薬剤注入と地盤改良工事に6カ月ほどかかるということで、年度内に平成25年度分の事業の完了が見込めなくなったということで、今回繰り越しをお願いするものでございます。交通政策費については以上でございます。

○植田観光政策課長
 観光費については、委員会説明資料に2件記載がありますが、合わせて1億3700万円です。なるべく早く終わらせようと思っているんですが、なかなか条件が急に変わったりしておくれたものがございます。
 踊子歩道ほかと書いてありますが、それは全部で4件の工事です。1件が直轄工事で3件が補助工事です。4件の内訳を申し上げますと1件目が単独事業で踊子歩道。これは工事に入ってから予定外の岩板があったので設計変更したものです。あと補助工事については白糸の滝と村山浅間神社、富士山の須走口の工事です。全部設計変更です。例えば国の許可の関係で設計変更をしたり、あとは地元との調整で搬入路をかえたりという、設計変更が余儀なくされたものです。最後の東海自然歩道については、これは国の補助金の交付です。
 いずれにしてもおくれまして、平成26年6月中にはなるべく終わるように努めたいと考えております。

○平野大学課長
 大学費の県立大学新看護部棟施設整備等事業の繰り越しにつきましては、工事を着手してから施工箇所の地盤が予想よりも弱いことが判明したこと。それから、その施工のエリアの中に想定外の地中障害物、旧薬大の基礎のようなものとか、要らなくなった配管みたいなものが見つかりまして、そこら辺を除去する追加工事を行う必要が生じたということで、日時を要したためにおくれることになったということで、工事後行う補助の出来高が予定よりもおくれる見込みになったということが繰り越しの理由でございます。
 なお、2カ年の事業でございますので、工期については引き渡しの当初の予定に変更はないと聞いております。

○三ッ谷委員
 理由はそれぞれあるでしょう。しかし、私は理由以前の問題だっていうことを指摘しているんです。予算を組むわけですから、あらゆることを想定して大丈夫ですって、補助金だろうが、市町がやる事業だろうが、あるいは直接工事だろうが、そのことを勘案して計画しなかったら、事業をやっていったらあれだったからこれだったからっていう話は私は理屈でしかないと思うんです。やっぱり行政がやる仕事ですから、事前の調査をもっとしっかりやって、これ以上質問しませんけど、余り繰り越しをしないようにお願いします。

 それから委員会説明資料43ページ、ラグビーワールドカップ2019の招致について伺います。
 理由は大した金額ではありませんけど、前回、石川前知事時代にワールドカップサッカーのために招致運動をしました。私もまだ議席についたばかりでいろんな話を聞いているときに、知事が大見えを切って2億円あれば確実に招致ができると。だから予算を計上しましたとこういう表明をしました。しかしやっていくうちに途中になったら銭が足りないと。倍の予算をつけて招致活動をしたことを覚えています。あわせて最終的には還付金をいただいて、あのエコパの横のハウスができたことも承知をしています。
 今回の誘致活動っていうのは、果たしてワールドカップ本体を誘致するためのものか。それともワールドカップは決まっているわけですから、ワールドカップそのものを静岡県に誘致をするために、あるいは試合をやってもらうためにっていう点がよくわからない。そうなってくると、また静岡県にこのお金以外にも協賛金もしくはそれに付随するワールドカップサッカーのようなことがあり得るのかどうか。その点について確認をしたいと思います。

○植田観光政策課長
 今回、エコパに実際の試合誘致を2019年にしたいということで、まだこれからそういった調整に向けて進もうと考えております。
 サッカーのときは2億円というお話だったんですが、今のところラグビーワールドカップについてはそういった運営費への直接的な地元の負担ということのお話は出ておりません。今のところ、例えば競技場の使用料の免除とか、あと警備への協力、一番言われているのは観客の方々とかVIPの方々のおもてなしについてしっかりやってほしいということを大会の組織委員会から言われております。
 これからさまざまな情報収集をしまして、どんな対応が必要になるか情報収集していきたいと考えております。

○三ッ谷委員
 せっかく招致をする、あるいはあれだけの巨費を投じたグラウンドですから、県民の皆さんに見ていただけたらすばらしいと思いますよ。ヤマハのラグビーを見ても、スタンドに座っていて音が聞こえてくるんですよね。サッカーは声援だけが聞こえてきます。でもラグビーはドスン、ドスンとか、頭がちょうど相撲のようにぶつかった瞬間の緊迫感ある音が聞こえてくるわけですよね。だからああいうエコパのようなすばらしいスタンドで見るのもなかなかチャンスはありませんから、お金の話をしているわけじゃなくて、そういうことまで踏まえて、せっかく準備するんであれば詳細をしっかり検討してくださいとお願いをするつもりで質問しました。

 それから、委員会説明資料37ページのSPACの平成26年度年間事業計画につきまして伺います。
 これは我々会派の政調からぜひ質問をしてくださいという話がありましたので、私がかわって質問をいたします。ここに中高生舞台芸術鑑賞事業があります。平成25年に行われた日時とか学校数、生徒数、感想とか成果についてぜひ聞いて来てくれという話でしたので伺います。
 学校にバスを派遣して生徒の送り迎えをして会場まで連れてくると伺っています。そこで、今言ったように、いつ、どこで、生徒数、あるいは学校数、それから成果、あるいは経費が幾らかかったのか。細かいことがわからないので、伺います。
 また一方で、教育委員会もこれと同じような、SPACじゃありませんよ、同じようなことをやっているわけですよね。そこの協議っていうのはあるんでしょうか。

○京極文化政策課長
 SPACの中高生舞台芸術鑑賞事業につきましては、SPACという世界レベルの芸術集団がこの静岡県にあるということを生かしまして、できましたら県内の中高生に一度はそのSPACの舞台芸術を鑑賞していただいて芸術に触れていただくという機会をつくりたいという考え方のもとで実施をしている事業でございます。
 今年度の計画としましては、全体で66講演。学校数にしまして111校を対象に、鑑賞者数としましては1万8000人余を計画しております。先ほども目的で申し上げましたけれども、もう1つSPACにとりましても、若いころにこういう舞台を見ていただくことでSPACのファンにもなっていただいて将来的にSPACを見ていただく鑑賞者数を増加させるという意味合いもありまして、SPACとしましては精力的に頑張って行っている事業でございます。
 教育委員会との連携につきましては、この募集をするときに学級単位で来ていただくということになっておりまして、教育委員会に募集をかけて各学校に募集をお願いしております。実際にバスを運行しまして各学校が、学年とか学級でありますとか、そういう単位でバスで静岡芸術劇場に来て観賞するというシステムになっております。
 経費は、SPACが独自の事業でやっている事業なものですから、講演費等全体を含めますと約4500万円が経費としてかかっております。

○三ッ谷委員
 やっていることはいいことです。あなたがおっしゃるとおりで、それはせっかく頑張るメンバーの発表の場であり中高生の子供たちに見せることは結構です。今言った話を数字で一覧表にして資料としていただきたいと思うんですが。委員長、お願いします。

○宮沢委員長
 資料要求がありましたけど、準備できますか。

○京極文化政策課長
 はい。委員長と相談させていただきます。

○宮沢委員長
 じゃ、そのようにお願いします。

○三ッ谷委員
 委員会説明資料はそのぐらいにして、肝心かなめの観光に絞って伺いたいと思います。
 事前に質問書と自分の集めた資料も皆さんのほうに持っていきました。観光だけじゃなくて地域外交にも影響することだ思います。地域外交がうまくいかなくて観光だけいいとか観光がいいから地域外交はいいなんてことは、私は今の一般常識ではあり得ないと考えています。
 そこで、下山部長の席から出た言葉ではありませんけど、当常任委員会の所管の企画広報部から友好互恵という言葉が出てくるんです。友好互恵の意味はわかりますよ、言っていることは。特に観光の場合にはそういうことが大事だろうっていうことはよくわかります。しかしふだん聞いている言葉ですが、なかなかはっきりしないところがあったものですから広辞苑で調べてみたんですよ。そしたらないんですよ、友好互恵なんていうそういう言葉はないんです。それで、広辞苑の中では友好と互恵はわかれて説明がされています。友好っていうのは、それは皆さん御案内のとおり、友達として仲のいいことだとこう書いてあるわけですね。特に国家や団体などの組織間についていう。何々条約とか、何々関係を指していうと。互恵っていうのは特別の便益、恩恵を相互に図り合うこと。平等互恵、互恵関税、互恵条約、これに類するようなことありますよ。例えば、善隣友好とか戦略的互恵関係なんていう言葉が出てきまして、これは新聞、週刊誌のよく頭の部分に出てくる言葉遣いです。
 そこで、静岡県としてこういう友好互恵という言葉を使っていますので、企画広報部は別において、文化・観光部としてはどのような定義に立って、この言葉を酌み取っているのか。それを冒頭で聞かせてください。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 友好互恵ということでお答えをいたします。
 私ども文化・観光部では、意味は9番委員からお話があったとおりで、そのお互いの歴史、文化、そういう考え方を理解する。あるいは尊重し合うということだと思っております。
 我々、文化・観光部ではやはり観光を含め空港もウイン・ウインの関係でなければいけないと強く感じるところでございまして、経済それからある意味では文化的に協力をして、そしてお互いが行き来をする。それによってもたらされた経済波及効果っていうものを非常に重く見ているところでございます。そういう意味では、お互いの国を信じ、お互いが特に行き来し合うということがその観光の原点と考えておりまして、これをもとに空港であり観光あるいは文化学術局等が一体になってやっているところでございます。

○三ッ谷委員
 おっしゃるとおりだと思いますけれども、特に今回、当局からいただきましたこのふじのくに観光躍進基本計画に基づいて今質疑をしているので伺いますが、この基本計画を見ますと、訪日旅行需要が強い韓国、中国、台湾などの国々という表記があります。きょうは席に座っている皆さんに、今の日中関係、日韓関係については私が言う話じゃなくて皆さん御案内のとおりですよ。今加藤文化・観光部理事がいみじくも言った、そこが友好互恵という話の結びつきなんです。
 特に昨日の質疑の中でも服部文化・観光部理事が大韓航空の減便の話をしていました。私は昨日服部文化・観光部理事の話を聞いていて、決して空港のスペースが狭いとか時間帯が一緒だとか、それはそこの現場の条件ですが、結果的にはお客さんが乗らないということなんですよ。乗らないから大韓航空は撤退せざる得ないということだと思うんです。何で今、日本人が韓国に行かないかって言ったら、皆さんが言われる訪日観光需要は確かに表を見ると、若干甘いですけれどもまあまあ来てくれている。しかし現実に静岡県から出る韓国便の大韓航空があれだけ減便をしなかったっていうのは、この友好互恵との関係が大きくあると思うんです。
 一方、台湾便はほぼ70%、何か専門の皆さんの話を聞くと、70%じゃとても毎日1便にはできないと。だから80%以上を乗せてもらわないとっていう話も先般聞いてきたところです。
 そこで、観光需要が強い強いと言っても、韓国との今のあつれきの中で、大韓航空が減ったっていうことはこの友好互恵をただただ仲よくしていればいい、難しい問題は国に投げとけばいいだけで解決できないところにいるんじゃないかと思うんです。その点についてどのように捉えているのか、伺いたいと思います。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 確かに9番委員がおっしゃられるとおりで、我々非常に厳しい状況に置かれていると認識しております。特に、韓国、中国の政治的問題はいかんともしがたい部分がございます。ただしこれをそのままにしておくということはできるわけではございませんので、やはり韓国にありましては旅行エージェントと協力して、先般も韓国へまいりまして旅行エージェントと話し合いをして、やはりまだまだ日本を好き、それから日本から来てもらいたいという方々はいっぱいいます。一部ほかの方々も確かにいますが、日本を互恵という形で考えている方々もいらっしゃいますので、そこについては旅行エージェントと協力しながらお客さんを送ってもらう、あるいはこちらから送るということを心がけております。
 特に、今回もまた3月の終わりにゴルフツアーのファムツアーがございますけれども、こういう方々もそういう政治とは別に日本のよさ、静岡県のよさを知っていただくという面で我々はこういう方々を大事にして今後ともつき合っていきたいと思っています。
 また、中国におきましても沿岸部の方々と内陸部とは大分感情が違います。そこで武漢線につきましても1グループ三十数名の方は常に乗っておりますけれども、それ以外の方々はなかなか来られない現状を見まして、やはりこれは上海の周辺の地域、簡単に言いますと、無錫あるいは蘇州の富裕層の方々に頼って今、進めているところでございまして、これにつきましても徐々に入ってくるということでございます。政治情勢の厳しい中ではございますけれども、手を抜くことなく今後ともやっていきたいと考えております。

○三ッ谷委員
 そこで伺うんですが、それらの国々で静岡県独自にアンケート調査をしたことはありますか。あるいは対日好感度とか対日信頼度とか、いろんな各種データはありますよ。そういうものについて県独自にやったかどうか、簡潔に答弁してください。
 それからもう1つ、政治のトップの人がいろいろ言ったら、告げ口外交だとかああだこうだって評されているようであります。いろんなことを言うたびに、日本の国は安倍総理がああだこうだって言ったって、余り国民が動揺したりすることはありませんよ。それぐらい自由に議論ができる、意見が申し上げられる日本の国。他国はなかなかそういうわけにはいかない。それは加藤部理事も知っているとおりです。
 そこでその言動がこういう好感度とか何かに大きく影響すると思うんですよね。その点について加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長としていかが考えますか。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 最初にアンケートについです。
 静岡県につきましては独自にアンケートを行っております。これは各地域の旅館等に宿泊された方々に静岡県の印象はとか、そういう質問でかなり細かい部分まで分析をとっておりますので、また必要であればごらんをいただきたいと思います。
 我々は静岡のすばらしさを売っていくというのが1つの武器でありまして、今の中国、韓国の中でのいわゆる違った見方をそのまま我々が追随するんじゃなくて、ある意味、すばらしさを前面に出してやっていくという形で今、進んでいるところでございます。
 この辺につきましては、難しい問題もありますけれども、さきほど言いましたように、互恵という部分を非常に強く我々も感じながらやっていきます。ですから、顔をみればとにかく自分の本音でつき合うということを実行していきたいと、今後もそうしていきたいと思っています。

○三ッ谷委員
 加藤理事は、長く折衝してもらっていますから、それは加藤理事が言うとおりですよ。余り悪い話で直接静岡県に関係するわけではありませんから、それ以上はやりませんが、一番うれしいのは、きょう僕が持ってきましたデータですよ。
 これは当局でも必ず持っているはずなんですが、一番好きな国は日本っていうこの台湾のアンケート結果。こんなうれしい活字を見たのは、この半年以来、ぎくしゃくが起きた北東アジアの中で本当にありがたい話だなと思います。見た方もいるでしょうが見なかった方もいますから説明すれば、これは最も好きな国や地域はどこですかって台湾の皆さんに伺ったと。サンプルが1,000人っていいますから、統計学上では十二分に信頼できる数とされているサンプル数です。その中で実際的に4回連続日本の国が1位だったっていうことは、大変日本の国を思い起こしてくれる台湾の皆さんのお気持ちに接してうれしいし感謝もしないといけないなと。あわせて先ほど委員長がおっしゃったように、3月11日の大震災では世界中の国々に先駆けて、あれだけの巨額な寄附金をいただいたっていう台湾の気持ちがやっぱりこういう数字にもあらわれているんだなってつくづく感心をいたしました。
 その中で台湾の人たちっていうのは、多少の差がありますが、一番いいっていうのは52%。どちらかといえば日本はすてきですよねっていうのを合わせると98%ということです。あと中国大陸7%、オーストラリア5%、スイス4%、カナダが3%、韓国とフランスは2%だっていうんですよね、好感度は。こういうことが調査の中で明らかになる。
 また、日本人に聞いたアンケートもびっくり。これもう皆さん頭の中にほとんど入っていますが、1,200人アンケートで「韓国は嫌い」は87%と大きな活字で載せてあります。これは週刊文春がやったアンケートですが、メールマガジン読者1,184人中、韓国が好きが150人の12.7%。韓国が嫌いが1,034人、87.3%。こういうアンケート調査が出てきました。そこで好き、嫌いもありますし、それぞれお互いに国の威信を持つようなトップの方の発言ですから、それはあつれきがあって当然ですけれども、それはそれとして。そういうことが影響している静岡空港と韓国の路線だっていうことを頭の中にぜひ置いていただきたい。
 中国も正直言いまして、この前、地域外交課が行ったのかな。加藤理事が行ったのかどうだったか。武漢に行ったときに、共産党のある添乗していただいた先生が、対日記念館だとかそういう博物館に行ったんときじゃないかと思いますが、毛沢東の写真とレーニンの写真が並んでいたのかな。そしたら、この人たちは100万人単位の人を殺した人たちですと共産党の先生が毛沢東を指さしてそう言ったと。地域をよく知っていますと。だから加藤理事が言ったみたいに、口には出しませんけど地域の共産党職員でも決して過去の歴史の中で忘れていいこと。それは日本のことも覚えているでしょうけれども、中国がやってきたことについても、その責任者であるあの有名な方についてもそういうことをしゃべって、静岡県の職員がびっくりしたとこう言っていました。あなたこんなことを言って大丈夫かって言ったら、「大丈夫、大丈夫、これはお互いの話」でってこう言ったそうです。
 そこで、外国人旅行者は近年増加傾向にあり、昨年度は1036万人の訪日旅行客が来たと。本県などを含めて日本の国のキャンペーンに敏感に反応する分野であり、投資効果が高いとふじのくに観光躍進基本計画には書かれているんですよね。
 そこで静岡県っていうのはこのふじのくに観光躍進基本計画17ページの表を見ると全国ランキング10位、49万人の来日観光客が来ると言っています。そこで今後、現在10位ですけれども、服部理事が力説するような空港利用者数80万人余の観光客が静岡空港におりた場合に、当然この数字があがるわけです。見通しはどうなっていますか。

○掛澤観光振興課長
 都道府県別外国人延べ宿泊客数は現在49万人、全国ランキング10位でございますが、富士山静岡県空港が開港いたしました東日本大震災前の平成22年は2年目ですけれども60万人を延べ宿泊者数で超えております。今度の新しい総合計画でも国がこれからまだまだ外国人の宿泊者数は伸びるという予想をしておりますので、外国人延べ宿泊者数87万人という数字を今回目標値として上げさせていただいております。十分、87万人は達成可能でまだまだ伸び代がありまして、これからも努力してまいりたいと考えております。

○三ッ谷委員
 ぜひ部を挙げて、大石委員が言うとおり、今度は1つの部でやるんですから、頑張っていただけるように本当にお願いします。
 そこで伺います。特にそのうちの4分の3が個人旅行者だっていうんですよね。我々なかなか個人で海外に入国申告書を書いたり、帰国の書類を書いたり、会話もそんなにできるわけじゃありませんからなかなか行けない。だけど海外のお客さんっていうのは4分の3が個人で、夫婦で来たり友達と来たりアベックで来たり、いろいろあるでしょう。そういうことがますます期待されるということがふじのくに観光躍進基本計画の中に書いてあります。
 そこで伺いますが、個人で来るお客様にどのようなアピール、あるいはアタックをかけるのか。その点、この基本計画の中には個人旅行について48、49ページに多少載っていましたけど、進展を期待するっていうことがありますけど、その覚悟のほどをお伺いしたいと思います。

○掛澤観光振興課長
 外国人の個人観光客の誘致、それからリピーターについてです。外国人観光客誘致のポイントは、まず認知度を高めるということ、それから競争力のあるニーズにあった商品をつくるということ、いかに上手にできた商品を売るかということ。それで来ていただいた方に安心で快適な滞在環境を提供すること、この4点に尽くされるのではないかと思っております。
 特に個人の観光客については、このうち一番大事なのは、競争力のある商品を造成するということ。それと安心で快適なおもてなしの部分が一番大事になってまいります。商品の造成につきましては、国ごとの対応が大事でございまして、それぞれの国で人気のある行程、ルート、あるいは旅行費用の上限、あるいはそれぞれの国の好みにあった商品をつくっていくということが大事になってまいります。
 例えば、韓国ですと2泊3日、5万円程度。韓国人の好みは健康志向とかウオーキング、トレッキングが好きであること。台湾でありますと、3泊4日で7万から8万円程度で、自然、アウトドア、四季の花が好きだということ。香港ですと、大都市志向で、東京、大阪のグルメ志向があるということ。こういったニーズにあった商品をこれから、例えば韓国でありますと、アウトドアスポーツ、富士山のトレッキング。あるいは富士川のカヤック、宝永山の火口のトレッキング、こういった商品。あるいは台湾ですと、アウトドア志向ですのでサイクリングやキャンプ、スポーツを組み込んだ旅行商品。あるいは香港ですと、非常にグルメですので、ふじのくに食の都づくり仕事人の事業と提携しまして商品をつくっていきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 今説明していただいた文章はふじのくに観光躍進基本計画の49ページに書いてありますので、私もよく理解をしてきました。
 あのね、私が言っているのはそうじゃなくて、ここは大ざっぱに書いてあるからもう少しやる気を見せる何かあったら聞きたいなってそんな気持ちで質問したので、わかりましたから、ありがとう。それ以上すると時間がなくなっちゃいますので。

 もう1つね、リピーターですよ。特にあれだけ日本に好印象を持つ台湾は76.4%のリピーター率。香港も78.8%のリピーター率ですよ。これ断トツですよ。いろんな幅広い観光振興は大事です。あるいはエージェント含めた営業活動も大事です。しかし正直言いましてリピーターが多く来てくれるところにもう少しリピーター率を上げてもらうための努力をまず先にやって、そして低いところをこれから開拓していかないと、投網と一緒ですよ。大きな投網を打って、何でもかんでも一網打尽っていうのは無理ですよ。
 そこで、このリピーター率がいいところ、あるいは特に香港あたりはお金持ちが結構多く、ここにもあるように、大変需要が多いところに対する特に重点的な施策っていうのはお考えがありませんか。

○加藤文化・観光部理事兼観光・空港振興局長
 先ほどから観光客の訪日目的は非常に大事ということはお話をしておりますけれども、リピーターっていうのは2回、3回の方が、香港、台湾については非常に多くなっています。ということは、1度ツアーで来て、その後いわゆる個人で来られるというお客さんですけれども、この方々のアンケートをとってみますと、やはり台湾でいいますと自然、2番が食事、3番がショッピング、温泉。それから香港におきましては、やはり食事が1位、ショッピングが2位ということで、非常に同じような内容であります。ですからリピーターを捕まえるという意味では香港と台湾については重点的に今後もやっていきたいところです。
 そういう中のリサーチの中で一番大事なのは、やはりリピーターの方にどういうものを提供するかという部分でございます。これはおもてなしの一環でございますので、我々もホテルや旅館組合と連携しながらやっていきたいと思います。ただし香港につきましては、香港便、なかなか静岡ということはございませんので、現在のところ、東京あるいは中部国際空港セントレアに入ったお客さんを1泊でもいいから静岡に宿泊させるような旅行商品を造成して売っていくということをしております。

○三ッ谷委員
 ぜひ来てくれるところに路線を開拓する、あるいは増便をする。それで服部理事がおっしゃる空港利用者数の目標に向かっての数値を積み上げてもらうという努力をお願いします。
 それとね、加藤理事。うれしいことに、3月3日にまた嘉義県知事がおいでになったと。私、議連の副会長ですから会いました。そのときに、加藤さんはいないかって知事がこう言ったんですよ。「加藤さんは次の会合でお会いになります。」って通訳がそんな話をしていました。そのときに、あの県知事が「来年は私が責任を持って嘉義から1年間に1万人送り込みます。ただし、日本の先生方も嘉義に向って応分のお客を送ってください。私は公約したらうそは言いません。」ってこれだけ議連の議員の前で知事が約束して言ったんですよね。
 私は静岡県のおかげで嘉義県知事とは何回も会わせてもらって酒もよく飲ませてもらって、あの人の気性をよくわかっているつもりです。ですので、こういうアピールを向こうからいただいた。静岡県としても、下山部長、こういうところにアタックをかけていかなきゃいかんじゃないですか。飛行場の能力が足らんものですから、直行乗り入れはまだ無理なようですが、2,000メートルか2,500メートルってあるんですよね。そういうことを考えると、これだけのことを言っていただいて、服部部理事、ちょっとでも80万人台に近づくためにはここに力を入れるべきだと思いますが、いかがですか。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 嘉義県知事のこの1万人送ると言ったことに対して応分の人数を送る、これこそまさに友好互恵ということを体現する、そういう観光の施策なんじゃないかと思っております。
 我々も今回、平成26年度の予算においてはめり張りのきいた予算ということで、チャーター便の支援についてはかなり手厚く盛り込んでおります。お認めいただいた場合には、このチャーター便という形で嘉義との間でそれなりの人数を送るような手だてもできますので、そういうようなチャーター便を積み重ねて、最終的には定期便になればいいなと思っているんですけれども、そういうこともやり、新規路線の開設などもやらないと空港利用者数85万人という目標になかなか到達するのは容易ではないというところでございますので、ぜひ実現させていきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 昨年、1便の臨時便が飛びましたから、実績もあります。服部理事がおっしゃるようなことはやって、議会から最終目標を下げろって言われないような頑張りをお願いします。
 それと、このふじのくに観光躍進基本計画49ページの表はよく相手国のことを理解しているなって一部分関心しています。去年、私は天野進吾委員と韓国に行ってまいりました。それもはるか山の中。もうソウルの飛行場から6時間、7時間車に乗って山奥に連れて行かれていろんなところを見せてもらいました。
 そのときに私は目からうろこが落ちましたよ。私にしてみたら、富士山に見比べれば大した山じゃないなっていう山に、朝の4時、5時から続々続々、ここに書いてあるトレッキングなんですよ。そのためにバスがたった二、三キロメートルを40分もかからなきゃ駐車場に行けないぐらい人がトレッキングするんです。我々も革靴を履いていましたけど、ケーブルカーがあったから登ってみようと言ったら、ケーブルカーは5時間待ちだと。ですから、やっぱりこういうリピーターとか日本の国に来るおもてなしの心の中に相手国の旅行にかける狙いとか、相手の心を揺さぶるようなアプローチっていうのは、これはベリーグッドですよ。だから先ほど説明を受けたときにすぐに言えばよかったんですが、いいことだなと思いました。日本人は旅行へバスで行く、仲間と大騒ぎして行く、カラオケもやる、温泉もろくに入らんで宴会やって疲れて寝ちゃったという人が多い日本人の感性ですよ。海外のお客さんというのは、島田の茶畑見て大感激をするような感性を持つお客さんが多いんですよ。そこら辺は、県がこれから計画を進める段階で、こういう小まめな相手方の立場に立った企画力を旅行会社やホテルとともにしていただくとありがたい。

 それと、最後に紹介しますが、見た方いるかもしれませんが、NHKのテレビ番組で本当に片田舎ですよ。ちょっと今、資料を置いてきちゃったので、片田舎で人口は600人か700人ぐらいの山村ですよ。川が流れていて、そこに静岡県でいったら国民宿舎の一番小さいようなホテルがあって、そこに赴任してきた新しい支配人が、このままじゃ倒産するということで、奮起して台湾を相手にする。冬になったら雪で真っ白で何もないんですよ。それこそ歌の文句じゃありませんが、スーパーもなけりゃあれもないこれもないというところで、支配人がまずやったことは、町の自治会と相談をして、真冬でどこにも出られませんから、中央公民館みたいなところに、真冬でも盆踊りの会場と夜店の会場を手づくりして、我々が行ったら、うちの自治会の夏のお祭りだなぐらいのつくりなんですが、たった年間に5人か6人しか来なかった台湾人が、重ねるチャレンジと相手方の旅行サイドのあれやってほしい、これやってほしいという申し出へのおもてなしですよ。
 だから、すばらしいものを見せるんじゃなくて、日ごろ僕らが、何にもこんなの喜びっこないよというようなものが、台湾の皆さんには本当に感激をいただいたと。連泊していくわけですよね。今は年に3人のお客さんが、1,900人から2,000人来るんですって。ですから、やり方によっては、もちろんそれでホテルも救済されましたけども、町も台湾と親しみをすごく感じたということが、NHKの1時間番組でやっていました。
 ですから、リピートも大事、あるいは、来てくれる人も大事、そういうことを踏まえて当局の努力をお願いしたいなと、あるいは気がついたことをどんどん観光会社に言ってトライをする、そういう御指導もする必要があるだろうと考えます。
 あと……

○宮沢委員長
 申し合わせの時間が過ぎております。

○三ッ谷委員
 あと、もう1点だけいいですか。

○宮沢委員長
 簡潔に願います。

○三ッ谷委員
 富士山の世界遺産登録に伴って随分外国のお客さんが登頂するようですね。1,000人もの人が道を間違えて、山梨県ともいろいろな話をして、分岐点を下げるとか、看板を立てるとかいろいろやったようです。でもなかなかそれだけじゃ、とまらないだろうと、インターネットで言われています。
 だから、これから、いよいよシーズンに入ってくるわけで、入山料を含めた問題も含めてやるんでしょうから、ぜひ、せっかく登っていただく富士山で、けがのないように、そしてまた、診療所体制もしっかり、これは委員会でも質問しましたけども、見直しをしながら安全な富士山観光を静岡空港が玄関口になるように、ぜひ、お願いをして、長くなりまして済みません、終わります。

○宮沢委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は15時ちょうどとさせていただきます。

( 休 憩 )

○宮沢委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして、委員会を再開いたします。
 発言を願います。

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