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委員会会議録

質問文書

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平成28年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田形 誠 議員
質疑・質問日:07/11/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田形委員
 分割質問方式でよろしくお願いします。このいただいた資料に沿って幾つかお尋ねしたいと思います。
 まず、資料21ページになりますけども、生活困窮者対策ということで、ここに幾つか表が示されているんですが、(3)に生活保護の受給状況で類型という項目があって、一番下にその他があるんですけれども、もう少し細かく教えていただけますでしょうか。

○山内地域福祉課長
 その他世帯についてなんですけれども、国の統計上の分類で、保護受給世帯のうち、主に男女とも65歳以上の人のみで構成されている世帯である高齢者世帯、母子世帯、障害者世帯、傷病者世帯を順に除いていって、残った世帯でございます。
 具体的には、例えば最初に高齢者世帯のところで申し上げましたけれども、65歳の夫と64歳の妻の夫婦は、その他世帯に分類されます。またリーマンショック以降、会社を離職し、住居を失い、本来であれば働くことができる世帯が多く含まれる傾向になっております。

○田形委員
 じゃあそうすると、比較的若くて元気だけども、働くことができないもんだから、これを受給されていることになるわけですよね。
 これをたどって見ていきますと、一番最新の分は減っているんですけども、やっぱり4,000世帯以上ということで、増加傾向にもあるのかななんて私は思うんですが、やっぱりこうした数を少しでも減らしていく必要があると思いますし、そのための生活困窮者対策をやっていくことだと私は理解しています。

 次のページなんですが、生活困窮者自立支援制度における支援状況ということで、平成27年度6,313件――これは延べ件数だと思いますけども――相談があって、そのうち支援プランの作成が861件、そして就職が718人と数字が出ております。
 この新規相談件数に対する支援プラン作成件数が何か少ないのかなと思うんですけども、この状況について、お示しいただきたいと思います。

○山内地域福祉課長
 支援プランの作成には、本人の同意が必要であることから、支援について情報提供を行い、支援プランを作成するまでに至らなかったケースとか、他の機関との連携によって課題の解決につながったケースが含まれていると考えております。
 具体的には、支援プランの作成を経ずに、ハローワークへの相談を進め、就職に直結したケースのほか、自立支援相談窓口と一体的に実施することになりました生活福祉資金の貸し付けの申請で見えた方も含まれますし、生活保護の申請に至るケースの方もございます。また高齢者の相談を県が実施しております12町についてなんですけども2割程度ございまして、このケースも支援プランの作成に至っていないということでございます。

○田形委員
 次の質問に移ります。
 資料27ページです。若年性の認知症についてです。
 7月1日、静岡県若年性認知症相談窓口が開設されたということで、これは静岡市内になるわけですよね。これは今後、例えば東部ですとか西部に、こういった相談窓口を開設する予定はあるんでしょうか。

 それから済みません、ちょっと別件でもう1件伺っちゃいますけども、先ほど来、質問に上がっています婚活の件で、先ほど全市町に御案内をして、4市町から申し出があったというお話だったと思うんですが、これには政令市が含まれているんでしょうか、お答えください。お願いします。

○後藤長寿政策課長
 若年性認知症相談窓口についてお答えいたします。
 資料ですが、相談体制として若年性認知症支援コーディネーターが各日1名対応と書いてございます。実際には、このほか協力者ということで東・中・西に1名の協力者を依頼することで、その下に書いてございます業務内容が電話相談、それから個別相談支援と同行支援、それから就労継続の支援ということで、御本人とお会いしたり、支援することが必要でございますので、そういったことも考えた体制にしてございます。

○鈴木こども未来課長
 市町の中には政令市も含まれております。

○田形委員
 ありがとうございます。そしたら次に行きます。
 資料47ページです。DVについて。
 児童虐待の相談件数は、平成27年度が2,205名ということで、実際に虐待者についてもその次のページに記載があるんですが、それぞれお父さんであったりお母さんであったりということですよね。
 私がよく聞くのが、実際に幼いころに御自身がそういう暴力行為を受けて、それが影響して自分の子供さんにも同じような行為をしてしまうというお話を伺ったりするんですけれども、まずその状況を確認させてください。

○鈴木こども家庭課長
 8番委員御質問の虐待を行った者が、かつて自分が虐待を受けたかどうかということなんですけれども、具体的な統計上のデータが今手持ちでございません。なかなかそこの把握が厳密にはできない状況でございます。

○田形委員
 それは特にデータはとっていないという理解でよろしかったでしょうか。

○鈴木こども家庭課長
 個別に具体的なデータをとっていない状況でございます。

○田形委員
 実際にどうかわからないということでありましたけれども、そういうのも少なからず影響しているんじゃないのかなと私はそうやって思っているわけです。
 前のページで、順次平成17年からずっと統計をとっているわけですけれど、それ以前からのものも多分あると思うんですけれども、実際に例えば10年前に虐待を受けて、10年たつわけですから、もしかすると、もうお父さんになったりとかお母さんになっているケースもあろうかと思うんですよね。
 そうしますと、相談を受けていろいろとやりとりがあるんでしょうけれども、そういった過去の分のヒアリングというんですかね、現状についてとか、そういったことは、実際にヒアリングみたいなことをされているんでしょうか。

○鈴木こども家庭課長
 かつて虐待を受けたお子さんにつきましては、年齢を経て成人になる方が当然いらっしゃいます。それぞれその方をコーホートみたいな形で追跡調査まではやっておりません。
 ただ、例えば施設に入所されたお子さんにつきましては、その後、自立した後に、やはり何かいろいろ相談に乗ってほしいというときに、もともといた施設であるとかそういうところに御相談に行くことがありますので、そういう面での支援はしているところでございます。

○田形委員
 いろいろな状況があると思いますので、一概には言えないのかもしれませんけども、こうやって実際に統計をとってみて、だんだんこういう件数もふえてきているということですよね。逆にこれが明るみに出てきたということなのかもしれませんけれども、こういったことも少しでも減らしていくような取り組みをお願いしたいと思います。

 次の質問に移ります。
 資料63ページの自殺の対策について伺います。
 こちらにいろいろ数字が上がっておりますけれども、この背景にあるものについて、まず教えてください。

○土屋精神保健福祉室長
 委員会資料の統計については、厚生労働省の統計を使っております。これとは別に、警察庁が統計をとっている自殺統計がございまして、そちらでは原因、動機を調べたものをお一人について3つまで上げることができる統計がございます。これを平成27年1月から12月ですけども、この1年間の統計の中では、健康問題が一番多くて、その次に経済・生活問題、その次に家庭問題ということで、これは傾向がございまして、この順番になっておりまして、本県と全国も同じ傾向になっております。

○田形委員
 これもそれぞれ事情も違うということでありますけども、やっぱりみずから命を絶つというこんな悲しいことはないなと私は思っていまして、これはやっぱり1人でも少なくなっていってもらいたいという思いがして伺ったわけです。そちらのほうもあわせてしっかり取り組みをお願いしたと思います。

 次に、健康長寿ということで、資料75ページの(4)の中で、禁煙・受動喫煙とありますが、これについて、お伺いしたいなと思うんです。
 最近、例えば新幹線に乗りますと、喫煙ルームですとか、私どもの会派ですと喫煙所と、ちょっと隔離された部屋があるんですけれども、いささか喫煙者にとってみれば、何ていうか世知辛い世の中になったなということも聞きますし、私自身も実際そう感じている1人でございます。
 かといっても、やっぱりこういった背景には、たばこを吸わない人に、例えば煙を吸わせないようなとか当然あるかと思いますので、そういったことには自分も理解を示しているつもりですから何とかとは思っているんですけれど、そんな中で、今、電子たばこがありますよね。私もちょっと買いたいなと思っているんですけど、なかなか売ってなくて購入できない状況なんですけれども、結構、私の周りなんかでも今それを使ってて、もうそっちにはまっちゃってというか、いわゆる普通の煙が出るたばこにはもう戻れないという方も結構いらっしゃるそうなんですよ。
 実際に聞いてみますと、もくもくと出てくるあれは、煙じゃなくて実は水蒸気だということもお話で伺いましたし、例えば車の中で吸ってもにおいがつかないと伺ったことがあるんですけれども、じゃあ果たして、この電子たばこが、受動喫煙の防止につながるのか。あるいは電子たばこそのものを吸っているときに健康を害することはあるのかどうなのか、ちょっとその辺の御認識を伺いたいと思います。

○土屋健康増進課長
 電子たばこについてお答えいたします。
 実は電子たばこで日本で購入できるものは、アイコスと、JTがつくっているフレームと2種類ありまして、とても今、品薄で売り切れ状態だと聞いております。
 それで、そのたばこの中にも、実はちょっとニトロソアミンという発がん物質も含まれているものもあるもんですから、一見煙が出なくて受動喫煙の害を浴びないと周囲の人たちから思われがちですが、有害物質が見えにくいことになってしまうので、受動喫煙の可能性もあります。
 ですので、少し健康リスクが少なくて、受動喫煙の危険性が少ないと誤解をされているところがございまして、学会等も今公共の場所での使用は当然禁じられるべきという見解を発表しているところもございます。
 ということで、使い方等によっては、とても注意が必要だということと、発がん性物質が含まれているものもあるもんですから、今、男性の健康寿命をぜひ延ばしたいと思っているので、肺がんのリスクなどとか口腔がんとかいろいろありますので、ぜひそういうリスクを避けていただきたいと思います。

○田形委員
 それはたばこをやめろということなのかなと思ったんですけど、まあまあ、なかなかやめられないのが現状でございます。
 今、使い方によっては何か健康を害するみたいな御答弁だと思うんですけれども、逆に申し上げるならば、使い方によっては健康を害することはないと捉えちゃったんですけども、どうなんでしょうか。

○土屋健康増進課長
 8番委員御指摘のとおり、使い方によっては、1人で誰もいないところで、たばこを吸いたい人は吸っていいみたいなところも実は見解にはあります。
 ただ、今県内に路上喫煙の規制に関する条例のあるところが何カ所かございまして、電子たばこが禁煙場所の路上で吸えないか吸えるかも調べましたら、静岡市などは路上喫煙の規制場所でも吸えるとか、吸えないところは三島市、富士市、浜松市、どちらとも言えないところが熱海市、袋井市、湖西市ということで、そのように路上喫煙の規制に関する条例をつくっている市町村も分かれておりますので、ぜひ御注意をしていただければと思います。

○田形委員
 今、路上喫煙ということで、それぞれ市町をお示しいただきました。これはそれぞれの市町が定めるということでいいんですか。

○土屋健康増進課長
 8番委員御指摘のとおり、市町村でそれぞれ決められておりますし、まだ厚生労働省としても電子たばこについての規制とかもない状態です。

○田形委員
 そうですか。私もいずれは電子たばこに移るのかどうなのかわかりませんけども、そうすると場所によって吸える吸えないというのがあるので、ちょっと気をつけないといけないということですよね。ですから、何か資料があればいただきたいな。後ほど個人的でいいですけれどお願いいたします。

 では、次の質問が最後になります。
 がんセンター局に関することを2つばかりお伺いしたいと思います。
 資料4ページのダビンチXiについてなんですが、今回新しく更新をしたということなんですけども、機械自体がよくわからないものですから、どういったがんについて、どうこのロボットが治療してくれるのか、その辺について伺います。

 それとあわせて伺いますけれども、資料7ページにプロジェクトHOPEの推進ということでいろいろ説明があって、最後のプロジェクトHOPEによるがん医療の発展の御説明の中にも、何か遺伝子の解析をしていただけると説明があったかと思うんですけれども、実際に例えば私がお願いしますとなった場合に、これは幾らぐらいかかるものなんでしょうか。これについてお答えください。お願いいたします。

○内田マネジメントセンター長
 まず、ダビンチXiについてでございます。
 配付させていただきました資料4ページの下に写真が出ておりますが、これは患者さんの体に触れる部分の写真でございます。そこにいる人は、直接患者さんのそばにいる看護師ということになります。医師はここから少し離れましたところで、専用のコンソールというのがございます。テレビゲームの操作キーみたいなものなんですけれども、そこの場所で機器を操作する格好になります。
 これにはそれぞれ4本の手がついておりまして、腹部あるいは胸部に穴を4つあけて、そこから機器を差し込んで手術する形になります。操作部分を1センチ動かしたら機械は5ミリ動くとか1ミリ動くとか、細かい調整がききます。人間の手ですと1ミリ動かしたら1ミリ切れてしまいますけれども、この機器の場合はその設定をすることができますので、細かい動きができる。さらに人の手が入らないところについても、この機械の先端につけた鉗子等によって操作が可能で、腹部を開腹することがなく、細かい作業ができる機器でございます。

○小櫻がんセンター事務局長
 プロジェクトHOPEについてお答えします。
 実はこの遺伝子解析を伴う研究でありますけど、これは臨床研究で参加する方が限定されておりまして、例えば胃がんとか大腸がんとか手術で要するにがんを摘出する患者さんを対象に御同意をいただきまして、その患者さんの手術の病変と血液をいただいて、それを遺伝子解析等々をして、いろんながんにかかわる遺伝子の変異とかがないかどうかを網羅的に調べる研究でございます。
 したがいまして、この研究に参加、御同意いただいた方については、この研究にかかわるコストについては、いただかないことになります。もちろん手術代とかはいただきますけれども、研究、解析に伴う経費についてはいただかないことになっております。
 ちなみに、コストで申しますと、今までの研究費を症例数で割りますと、1症例当たり大体30万円ぐらいかかっているのが現状でございます。

○田形委員
 ありがとうございます。
 このダビンチなんですけども、済みませんがもう1回ちょっと聞きますが、具体的に何のがんについて治療ができるんですか。そこを教えてください。

○内田マネジメントセンター長
 静岡がんセンターで現在行っておりますダビンチ手術は、前立腺がん、それから大腸がん、胃がん、この3つが主なものでございます。そのほかに、ことし保険適用されました腎臓の部分摘出、あるいは病院によっては先進医療あるいは自由診療という形で、肺がん等、それから婦人科で子宮がんの治療を行っている施設もございます。

○田形委員
 いろいろと治療ができるということなんですけれども、実際にこれを使って手術をしていただくと幾らぐらいかかるんですか。

○内田マネジメントセンター長
 おおよそですが、胃がんについて静岡がんセンターでしていただきますと180万円、大腸がんが150万円、前立腺がんについては保険適用になっておりますので、個人の御負担は高額医療等を使われれば大体8万円から20万円ぐらいの負担になるかと思います。

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