• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年12月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:12/15/2015
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 今、8番委員が言ったことについては、全く同感です。本当に行政というのは、何か与えられた命題に対して盲目的に追従しているんじゃないだろうか。本当に脚下照顧した行政判断があったんだろうかと思っております。例えばことしの大変おもしろい現象として、まずは桜島が爆発する、桜島は大変に噴火し始めた。そして多くの地震学者はその後、これは大きくなると言ったんですけれど、そのまま終わってしまった。同様に阿蘇山もそうです。そして箱根山。箱根山は危ないと言われて、一番もうかったのは伊豆の温泉街だけでした。にっこり笑っている伊東市の皆さんなんかもそうだと思いますけれども、本当に箱根の関係者は哀れな1年だったと私は思っております。御嶽山も同様です。
 1人の学者も、そのことについての反省も意見もありません。余りにもわからない世界を、ただ群盲象をなでる表現を使っているにすぎない。だからこそ私はこういう事態が起き、そしてそのことが今の地震学についても同様に言えるんじゃないだろうか。40年前の駿河湾沖地震説、あれ以来静岡県は2兆円余のお金をかけて、そして市町村のお金といえばさらに大きなお金をかけて、地域を守ってまいりました。市民、県民の安心のために努力をしてきた。しかし今や駿河湾沖地震なんてことはもう県民も忘れてしまいました。そして三・一一のあの大地震によって、再びクローズアップされたのは、三連動地震です。何かつくられたような地震の恐ろしさ、そしてそれに翻弄されているのは行政と私には見えて仕方がないんです。かつては富士山大爆発で県内は大変に心配しました。しかし地震、大自然の脅威は容易につかむことはできないでしょう。今後も続く大きな悩みでしょう。
 しかし、何か想定外という言葉に余りにも脅かされている行政じゃないだろうか。あの地震があったときに、想定外という言葉に対して、新聞報道はたたきました。そして行政は、想定外と言われたくはない、言いたくはないから全てを想定してしまおうという貪欲な行政が生まれてきたと私には思えてならないわけであります。そういう意味で火山で言うなら、富士山の大爆発の琉球大学木村名誉教授。おかげで彼の名前は突然有名になって、そして講師として多く呼ばれるようになりました。しかし富士山が爆発する様子は全く見えません。
 今、8番委員がおっしゃった中部電力の原発についても、そういう嫌いが私はあるんじゃないのかなと。どこまで我々は大自然から逃げること、逃避できることを考えたときに、もう少し私は地についた行政を期待をするものです。
 ぜひ、塩崎原子力安全対策課長、8番委員から大変一方的に言われました。恐らく思いの中では、何を言っていると、議員は勝手なことを言っているとの思いはわかります、はっきり言って。しかし、やっぱり8番委員がおっしゃったことを十二分にかみ砕いていただきたいと思っております。これが我々県民の、そして地域にある方々の思いではないでしょうか。
 以前に私は申し上げましたけれども、あの関東大震災の多くの死者、十数万人の死者の圧倒的多くは、火災による死者だったのですね。あの時代のものだったのですね。津波によって死んだのは、熱海市か伊東市、その地域の決して多くない数の方々でした。そういうことを考えると、やっぱりただおびえて、県民に怒られないように努力すればいいという格好つけの行政じゃなくて、地に足をつけた行政をお願いしたいと思っております。質問というよりも、私は意見です。

 しかし、外岡危機管理監、大変あなたは幸運だったと思うんです。隣に秋葉危機管理部理事を抱えている。秋葉危機管理部理事、東京の秋葉原っていうのは、なぜ秋葉原になっているか御存じでしょう。あの地域は物すごい火災が多くて、そして困って天竜の秋葉神社から持っていって祭ったと。そして火事をおさめた。いい人を横に置いたと思うよ。ぜひ私は、そういう意味では、静岡県の災害のために英知をいただきながら、しかし地についた英知を期待をいたします。それについてもし外岡危機管理監に意見があればお願いします。

○外岡危機管理監(兼)危機管理部長
 想定外のものにどう備えるか、あるいは想定外をどう捉えるかということは、なかなか難しい部分があると思います。随筆家で地震学者でもあり、物理学者でもあった寺田寅彦さんは、恐れ過ぎたり、恐れなさ過ぎたりすることはたやすいけれど、正当に恐れることはなかなか難しいと。そう思うんですね、脅威というのは人それぞれ受けとめ方が違いますから。小さいお子さんがいる方、お母さんが感じる脅威と、成人、老人の方々が感じる脅威と違います。そうしたときに我々が県民の皆さんにも訴えたいし、我々も訴えたいんですけれども、今回のレベルワン、レベルツーというものを出していったと。それは1つには、東日本大震災の教訓を受けて、マグニチュード9クラスという千年、あるいは数千年に一度、あるいはほとんど発生することがないものについても想定を出し、一方で100年、150年に一度という比較的頻度が高くて脅威となる地震を2つ出していって、レベルワンのものについては、ハードを中心に対策を練っていきましょうと。レベルツーのものについては、ハード、ソフト、織りまぜて、1人でも多くの県民を守っていこうと。東日本大震災のときもあそこは備えていたわけですね。いろんな備えをしていたと。避難もしたと。あるいは堤防があったんで、ここまでは来ないだろうということでそこにいたと。それで被害に遭った方々。あるいはある程度まで避難したけども、そこで避難をやめて亡くなられた方々。想定にとらわれて、目の前に起こっていることを直視しないで亡くなっていかれた方々。そういった方々もしっかりと救っていきたいということで、レベルワン、レベルツーを出した。そういうことで対策を進めているということで、これに向けて委員の皆さんおっしゃるように、恐れ過ぎてもいけない、でも一方で、恐れなくてもいけないということで、そこのところは私ども肝に銘じて、いずれにせよしっかりとした対策を講じてまいりたいと考えてございます。

○天野(進)委員
 ところで、昔から1つの疑問を持っているんです。一体、あの三・一一の震災でもそうでありますけれども、放射能によって亡くなった方はいたんですか。ロシアのチェルノブイリ原発事故――あそこに数百人のおばあさん、おじいさんが今でも住んでいるそうですね。もう何年たっているのですか。自分たちのここがふるさとだから去ることはできないと言って、あの放射能がいっぱいの中にいるそうです。私たちは、放射能という何か訳のわからないお化けにさいなまれて、生きているんじゃないのかなと思っております。私は、行政は勇気を持って、これからのさまざまな課題に立ち向かってほしいと思っています。以上、希望です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp