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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 裕之 議員
質疑・質問日:10/30/2009
会派名:民主党・無所属クラブ


○大石(裕)委員
 では、私から3点質問をさせていただきます。
 まず、公営企業の決算審査意見書のほうなんですが、これの7ページのAの太田川ダム建設に伴うというところなんですけれども、ここのところで、計画的、効率的に事業を推進し、費用対効果を高められるよう努められたいという記述が意見としてございます。私も昨年1年間、建設委員会で太田川ダムをずっと取り組んでまいりました――その前から取り組んでおりますが――太田川ダムが試験湛水のところで、上流、下流に大きなクラックが300以上発生したということで、これ自体はまだ保証期間みたいなもので、予算はかかわってはいないんですが、ただ今後、まだこういう状況が続いたりすると、保証期間はもう切れてくるもんですから、またある意味予算がかかってきてしまうと。
 そういった意味で言うと、効率的に進められたのかどうかが疑問になってくる。技術的な問題なんかもあるかもしれませんが、今回クラック発生といったことが実際に起こったことに関して、監査の立場からどのように今回の事象をお考えになられているか、お聞きしたいと思います。

 それと、次に、基金運用状況審査意見書ですが、この9ページの(3)のコンプライアンスの取り組みの推進のところの最後の行、警察官や教職員の中にも県民の信頼を損なう不適切な行為が見受けられるというところでございます。私から言わせれば、こういった職務につく方は、県民の信頼を損ねる、もしくは不祥事があったら一発でレッドカードだと思っている次第です。特に教職員なんかは1回研修を受けて、また教壇に立たれるというような状況もございます。ですから、私としてはそういった方々の不適切な行為があるということ自体がもうゆゆしき問題で、そこは厳しい態度で臨まなければならないと思っているんです。現実にこういうことがあるという中で、監査の立場からそういった状況に対してどのようなお考えをお持ちか、お聞きをしたいと思います。

 あともう1点、静岡空港の問題なんですけれども、空港部に対して監査のほうから意見が出されました。それに対して空港部のほうが部分的なところで改善ができなかったということで、行ったり来たりというところがありましたけれども、そういったことに関して、監査委員の富永さんから直接、生の声を聞いたこともなかったので、そういった経緯も含めて、どのようなお考えであったかをお聞きしたいと思います。

○富永代表監査委員
 まず、太田川ダム関係の水道事業についてでありますけれども、この太田川ダム建設に伴う遠州広域水道事業で今後の費用対効果を考えながら進めていってほしいというふうに意見を申し上げたわけであります。これは意見書にも書きましたように、太田川ダム建設では482億円という大変巨額な投資をしておるわけであります。その太田川ダム建設にはいろいろの目的がありますけれども、その中の1つの利水というか、水利用につきまして、この間から関係市町に給水を始めたということになるわけでありますけれども、給水を始めるまでの間にかなり長い時間が経過をいたしまして、その間に関係市町の水道事情というか、水の需給の事情が、経済の衰退やら人口減やらで変わってきてしまいまして、御案内のように、この関係市町からは、水はそんなにたくさんなくてもいいような意見も含めまして、要望やら交渉やらがあったというふうに聞いております。
 したがいまして、そういう関係市町の水事情をよく勘案しながら、ただ一方的に給水をして、使え使えという時代ではないので、関係市町の事情等を酌みながら、適正規模の給水というんですか、そういったものを心がけていただきたいというのが私どもの趣旨であります。
 それから、ダムそのものにつきましては、湛水開始前後にダムの堰堤のクラックの問題とかいろいろありまして、私どもも監査でその点は事情を聞いたり調べたりをさせていただいております。私どもの監査では、これまでに発生したクラック等の現象は、安全性や機能を損なうものではないというふうな判断で問題はないと。したがいまして、それにかかった費用、補修とかいろいろお金はかかっておりますけれども、それも監査で指摘するほどの内容ではないというふうに理解をしております。

 それから、コンプライアンスのことであります。コンプライアンスにつきましては、20年度もいろんなコンプライアンスの欠如にかかわる事案が発生しております。中でも警察官、それから教職員ということで、一般の公務員よりもより厳しい規範が求められているところで、幾つかの不祥事が発生しているということは、大変遺憾に思っております。
 警察につきましては、静岡中央署の警察官による窃盗事件、これは漫画本の窃盗事件です。あるいは交通切符を執務中に紛失してしまったとか、それから県警本部長の側近からコンビニでの窃盗事件が起きるなど、これは個人の資質によるものが大きいと思いますけれども、そういった問題。
 それから教職員につきましては、生徒への体罰とか、あるいは交通事故、それからわいせつ行為ですね、そういったことが絶えないということで、大変遺憾に思っております。
 それで、こういった、特に教職員につきましては厳しくというような御趣旨の御発言だったと思います。その点については私も全く同感で、警察それから教職員関係の不祥事につきましては、基準を適用するのも厳しくするように事務局のほうにもお願いをしておりますし、特にそういった不祥事の公表につきましては、私はとりわけ厳しく対応をしておるつもりであります。特に教職員の不祥事で、個人名が出ることはさておき、発生した学校――高校、中学、小学校とありますけれども、例えば県東部の県立高校でというような表現は、再発防止の意味からも、私どもの監査の事情聴取あるいは資料ではそういう表現は認めないと、固有名詞をちゃんと出してくれということで県教委にもお願いをしてあります。公表する段階で伏せるとかの配慮をすればいいのであって、監査に対してマスクをするとか、あるいは匿名、仮名で対応するということは原則認めないという態度で臨んでおります。

 それから、最後の空港問題につきまして、行政監査に対する県当局の措置状況につきまして、一たんお受けした6項目の中の一部に、私どもと見解が違うところがあるということで、再度提出をしていただいたということで、お騒がせをいたしました。私はことしで監査委員6年目になりまして、200件以上の指摘を県当局にお願いをしておりますけれども、その200件以上の指摘は、いずれも誠実に対応していただいておりまして、ゼロ回答だとか、あるいは不十分な回答というものは1件もございませんでした。
 そういう中で、監査と知事部局とは、そういう一種の信頼関係で仕事を進めておったという前提に立っています。訴訟中であるとか、地権者との難しい交渉を抱えていたとか、大変困難な状況であるということは私どもも十分に理解をしておるつもりでありますけれども、県民にかわって私どもが申し上げました意見に対しまして、空港部からは一部不十分な回答をいただいたということです。これまで、知事部局が改善措置を出してきたその内容について、監査委員が違和感を唱えたり、あるいは再提出をしてくれというふうにお願いをしたケースは本県の監査では多分なかったと思います。そういう意味で異例の措置をさせていただいたということは承知をしております。問題はそれだけ大きかったのではないかというのが私どもの認識です。これは空港部がなくなったから済むという問題ではありません。本県の公共事業を進める上で、これから情報公開の問題、あるいは県の説明責任の問題というのが共通する問題であって、部がなくなったからその問題はチャラだというわけにはまいらないということです。ササ竹の問題、それから誤伐採の問題についても、そういう反省不十分な中から発生した事態だということで、改めて監査をさせていただいているということでございます。

○大石(裕)委員
 答弁ありがとうございました。
 監査の立場として、非常に誠実にやっていただいていると思いますので、ぜひ今後も引き続き厳しくまた中立の立場で職務を遂行していただきたいというふうに思います。以上です。

○多家委員長
 質疑等も出尽くしたようですので、このあたりで監査委員に対する質疑等を終了することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 異議なしと認め、監査委員に対する質疑等を終わります。
 どうも御苦労さまでした。
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時といたします。
( 休 憩 )

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