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委員会会議録

質問文書

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平成30年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渥美 泰一 議員
質疑・質問日:07/03/2018
会派名:自民改革会議


○渥美委員
 それでは、分割質問方式で2点伺いたいと思います。
 先ほど来お話がありますように、最近殺人事件を初め凶悪な事件が多発している感じがするのです。そこで凶悪事件の被害防止対策について伺いたいと思います。
 実際の重要事件といった犯罪件数が減少傾向にある中で、そうした犯罪が多いなという体感治安というのですか、それと実際の発生件数とはまた少し違うのかなという印象も持っているわけです。その中で特に先日5月26日に発生した浜松市中区のフィットネスクラブ駐車場から20代の女性看護師が連れ去られて数日後に遺体で発見された事件であります。まだ白昼、日の高い時間に多くの人目がある中で起きた事件でしかも車両ごと拉致されたという報道でございまして、近隣住民はもちろんですが全国的にも大きな衝撃を与えた事件であったと思っています。この事件で特に主犯格と見られる男が闇のインターネット掲示板で共犯者を募って、またそれに応じる人がいたということですから驚きなのですが、その犯人が逮捕されているわけです。残念なことに主犯格として見られていた男が自殺したという報道であり、また共犯者は実際の殺害現場は知らなくて途中で怖くなって逃げたという供述であったわけです。きょうの新聞報道ではまた新たな状況がわかってきたようですが、特に被害者は私の娘の親しい同級生の友人でその友人は余りのショックと恐怖で事件発生後1週間ほど仕事に行けなかったということで娘に電話がかかってきたということもありまして、お聞きするわけでございます。これまで日本は世界一治安の行き届いた国であったわけですが、今でもそうであろうと思いますけれども、今後観光客を初め労働者など外国人もふえてくることで今までとは違った危機管理、自己防衛を考えていかなければいけないと思うのですが、この種の事件の一般的な被害防止対策、特に女性が自分を守るために気をつけるべきこと、また警察が県民に要請していることについてお聞きしたいと思います。
 それから、万が一車ごと連れ去られる今回のようなことに遭遇した場合どのように行動すべきであるか。事件のあった地域は日ごろから周囲の環境がやや騒然とした地域という報道もあるわけですが、そういったところも往々にして生活している周辺にあると思いますので被害に遭った場合にはどう行動すべきか。日ごろ県民に対してどう啓発していくか。また事件が発生したときに警察がとった対策とか行動があれば内容についてもお伺いしたいと思います。
 それから、この闇インターネット等の利用についての質問もあったわけですが、闇のインターネット掲示板で共犯者を募って犯行に及ぶ事件は前にも類似の事件があったように思うのですね。こうした闇サイトは警察としても日ごろから監視されているのだろうとは思いますが、インターネット掲示板を利用した犯罪に対する警察のこれまでの取り組みについてお伺いしたいと思います。以上お願いいたします。

○淺野生活安全部長
 初めに、一般的な被害防止対策についてでありますけれども、女性が犯罪被害から自分自身を守るためには周囲の状況を把握するために携帯電話や音楽プレーヤーなどは使用しながら歩かない。あるいは夜間のひとり歩きや自転車利用は避け、家族の迎えやタクシーを利用して1人にならないようにする。あるいは防犯ブザーや防犯ホイッスルなどの防犯グッズを常に携行するなどの被害防止対策を講じていただきたいと思います。
 被害時の対応策でございますが、単独で車両に乗りおりする場合には周囲への注意を常に怠らないことが必要だと考えております。万が一待ち伏せなどの被害に遭ってしまった場合には大声を出す、所持している防犯ブザーやホイッスルを使用するなどの方法により周囲に危機を知らせていただきたいと考えております。また危険箇所などの情報につきましては交番が作成するミニ広報紙などの広報によって住民に知らしめているところでございます。
 3つ目の、事件を機に行った取り組みについてであります。
 警察では、これまでも一般企業や大学などにおける女性に対する防犯指導、県警察ホームページへの防犯対策情報の掲載、不審者情報をエスピーくん安心メールにより配信するなど女性を対象とした対策をとっており、引き続き対策を講じてまいります。また県内各自治体などに対して街頭防犯カメラの設置に対する働きかけを行うなど犯罪の起きにくい環境づくりを推進してまいります。
 インターネット掲示板を利用した犯罪に対する、警察の取り組み状況についてでありますけれども、闇サイトとはインターネット上で犯罪の助長や違法行為の仲間を募るなどを目的としたウエブサイトをいいます。インターネット上の掲示板など、パソコンやスマートフォンを利用して知り合った者同士による犯罪につきましては、事件を担当する部門と情報通信技術を担当するサイバー犯罪対策課及び情報技術解析課などが連携して捜査を行ってまいります。インターネット上の違法有害情報につきましてはサイバーパトロールなどによって実態把握に努め、捜査の端緒となり得るものにつきましては積極的な事件化を図るとともにこれに至らない情報であっても削除依頼の措置を講じてまいります。

○渥美委員
 やはり、基本は自己責任、自己防衛といいますか、危機管理意識をしっかり持ってということだと思います。
 それから、前後して小学生が事件に巻き込まれることがあって小学校では万一連れ去られそうになったときに実際にどこをどうするのだということを学校で教育してやっておられたのですが、ああいったことを我々大人も実践としてやっていく必要があるのかなと思います。実際に1回は行動してみないと、いざというときには体が動かないということだと思いますので、そういったことも含めてですね、県民の日ごろの心構えも啓発が必要ではないかと思います。
 それから、個人情報の問題もありますけれど、最近は防犯カメラの力が非常に事件解決に発揮されている印象を強く持っているのですが、今回も各地区に配置された防犯カメラを分析して足取りが明確になったので防犯カメラが相当の範囲にしっかりと配置されていることは事件の抑止効果にもつながることだと思います。個人情報の問題はありますけれども、大いにこの文明の利器を活用していただきたいとお願いしたいと思います。

 次の質問ですが、交通事故防止対策について伺います。
 近年、高齢者による交通事故が非常に多いです。高齢者が被害者あるいは加害者になる場合、双方の対策がとられているわけですけれども、特に加害者になるケースが非常に多いと重大事故になるのですね。運転免許証の自主返納も大分進んでいるようですが、高齢者の事故が多いというのは数の上で明らかなのですが、分析する上で大事なことは免許取得者に占める高齢者の割合、取得者に対する事故率の分析がやっぱり必要だと思うのですが、それが示された数字は余り見ない気がするのですが、そんなことはないでしょうか伺いたいと思いますし、そうでなかったらそういった分析も明らかにしていく必要があるだろうと思います。
 それから、高齢者の事故防止対策において免許証所持者数はもうわかっているわけで、今の世の中AIやIoTを利用して高齢者が今後事故を起こす分析、将来予測も現状だと把握できているのかもしれませんが、そういったことも利用して対策を立てる必要があるのではないかと思いますが、取り組みについて伺いたいと思います。

○小川交通部参事官兼交通企画課長
 年齢別のドライバーの事故率ですが、先般神奈川県内で90歳以上の女性ドライバーが死亡事故を起こしたと報道されておりまして、本県においても90歳以上のドライバー対策を今強化しているところであります。昨年末の90歳以上の免許人口は3,169人で全免許人口の0.1%であります。この方たちの事故率、事故件数でありますが、平成29年中は93件、本年5月末時点では36件で他の全ての年齢層に応じて免許人口当たりの事故率も多くなっており、やはり加齢に伴う身体機能の低下等をドライバーに周知する安全対策も行っているところであります。
 あと、AIの分析ですけれど、交通事故につきましては交通GISという分析システムが全ての人身事故、物損事故も含めて地図上に発生のデータを落として高齢者のドライバーの事故が多いところも把握しておりますので、やはりそういう場所については交通安全施設の整備とか指導、取り締まり等の対策を行うなど既に活用しているところであります。

○渥美委員
 既に分析等も行われているということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 特に高齢者の場合、免許は持っているけれども日常運転しない人もあるわけです。かえってそういった人は、たまに運転して事故を起こすことも往々にしてあるわけでして、取得者のそういった実態を把握するというのは一番大事であり、より実態に即した効果的な対策を打ち出す上で大事かと思いますので、実態調査や分析もしっかりとやっていただいて、高齢者が人生の終わりにとんでもない加害者にならないように対策をお願いしたいと思います。

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