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委員会会議録

質問文書

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平成25年決算特別委員会産業分科会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:10/31/2013
会派名:自民改革会議


○伊藤委員
 一問一答でお願いします。決算審査意見書の22ページ、23ページを今眺めているところなんですが、工業用水道事業の赤字についてお伺いいたします。
 事業別の損益計算を見てみますと、中遠工業用水、西遠工業用水、湖西工業用水の各工業用水道事業が赤字になっているということです。そして累積欠損金を見てみますと、これまたどんどんでっかくなっているというふうな現状ではないかと思うんですが、その要因についてお伺いいたします。
 それから、その収支の改善ということを当然考えていると思うんですが、どんな取り組みをしてきているのか、それについてお伺いいたします。

○竹内経営課長
 7つの工業用水のうち、中遠工業用水、西遠工業用水、湖西工業用水は赤字でございます。決算審査意見書にありますように、未処分利益剰余金の欄がマイナスになっておりまして、これは処分しきれていない過去の赤字の積み重ねということであります。
中遠工業用水の赤字の要因としましては、7工水の中で一番給水が遅い昭和54年の給水でした。それぞれの企業から要望を受けて施設をつくっている途中でオイルショックが発生し、この影響で計画に対して進出する企業が大分少なくなってしまいました。
 そういうこともありまして、中遠工業用水につきましては給水を始めた当時から赤字が予見されていたということで、我々のほうも経費削減等努力をしてまいりましたけども、なかなかユーザーが使っていただく水の量がふえていかないということで、平成6年までは赤字が続いておりました。しかし、平成7年に大きな飲料メーカーが進出をしていただきまして、それ以降は単年度の収支につきましては赤字のときもあったり、黒字のときもあったりというようなことで今推移をしております。
 それから、西遠工業用水につきましては、つくった当時は契約水量もありまして、浜松のほうですので、繊維とか、それから染色といったようなことで水をたくさん使う企業がたくさんあり、そのころはよかったんですけれども、そういった産業の衰退、それから企業の撤退というのがありました。現在は赤字基調ということで、契約水量も約3割弱というふうになっております。
 それから湖西工業用水ですけれども、これは愛知県の豊川用水から取水しておりまして、この費用が非常に大きくなっております。湖西工業用水につきましても契約水量はある程度あるんですけれども、取水の費用が高いということで収支を賄い切れていないという状況であります。
 それから、収支の改善ということでありますけれども、中遠工業用水と湖西工業用水につきましては、現在、経営状況につきましてユーザーの皆様に説明をしまして、料金の見直しを進めているところでございます。
 西遠工業用水につきましてはユーザーの数が非常に少なく契約水量がもまた非常に少ないので、その方たちへ料金値上げのお願いをするということがなかなか難しい状況にあります。これにつきましては、引き続き経営状況を説明をしていくということで、将来的な値上げにつきまして理解を得たいと考えております。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 やっぱり伺ってみるといろいろ事情があるものですね。状況がかなり途中で変わってきている、計画どおりいかないということはよくよくわかります。たしか料金改定を実施して、それで純損益が改善されたというふうなことがどこかに書いてあったと思うんですが、やっぱりこれって値上げしかないですよね。値上げをしていくしかない。特に、中遠工業用水と湖西工業用水は値上げする予定であるということでよろしいですよね。
 西遠工業用水も値上げは仕方がないんじゃないですかね。そんな将来なんて言ってないで、ばんばんもう値上げするしかないと、そういうふうな状況だということですね。企業局側の立場で考えれば、そのほかに手はないのですから、値上げをやるしかないというふうになってしまうのではないか、ということがまず1点ですね。

 それから、赤字を出していない工業用水について、東駿河工業用水は先ほどの説明がありましたが、柿田川工業用水、富士川工業用水については問題なくこの状況でいけそうなんでしょうか。

○竹内経営課長
 西遠工業用水につきましては、先ほども申し上げましたが、契約率が3割弱、28%ぐらいでして、今、頑張っている企業に抜けていった企業の分まで上乗せするというのはなかなか厳しく、さらなる撤退を招きかねないというようなこともございます。西遠工業用水につきましては、浜松市が未来創造「新・ものづくり」特区を新たに申請をして認められて、そこに企業が移転してくる、進出してくるというようなもくろみもございますので、そういったところで工業用水をまた使っていただけるようなことがあればよいなと思っています。
例えば、今のユーザーの契約水量だけで料金値上げをすると非常に高くなると思いますけれども、そういうことにならずに全体の契約水量がふえたところで見直すということもあるのかなというふうに考えて将来的という意味で申し上げました。

 それから、今、黒字の柿田川工業用水、富士川工業用水、東駿河湾工業用水、それから静清工業用水――静清工業用水はことしからの黒字ですけれども――特にユーザーの契約水量の移動が大きかった東駿河湾につきましては、同じ給水区域に当たります富士川工業用水、こちらと合わせたマスタープランをつくっておりまして、このマスタープランの結果いかんでは料金の見直しも考えていかなければならないと考えております。

○伊藤委員
 企業にとりましては、これは本当に死活問題にかかわることです。また、やっぱりこの企業局というのは1つの会社だと、本当に企業だというふうに考えざるを得ない。そうすると、ユーザーの獲得に営業力をどう発揮するかということなんだろうと思うんですね。県の職員ってそういうふうな営業関係が不得意な人が集まってるんじゃないかと思うわけです。公務員になるということはそういうことが苦手だから公務員になるんじゃないのと、私は一般的には考えてたわけです。
 ところが、今や県庁の職員といえども、営業をやらないと、営業力がないとだめな時代になってきてるんですよ、特に企業局は。暗い顔をしてたらユーザーは集まってこないんだから、もう明るく、明るく、ばんばんユーザーをふやしていく努力をしていただくと、これしかないと思いますので、頑張っていただきたいと思います。

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