• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:11/08/2021
会派名:自民改革会議


○増田委員
 分割質問方式でお願いします。
 令和2年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書28ページに、デジタル防災通信システム等のシステム管理で内閣府基盤的防災情報流通ネットワーク――SIP4Dとの連携で災害情報見える化システム構築事業として県のふじのくに防災共有システム――FUJISANを改修してSIP4Dと連携したと記載がありますが、この事業の利点、効果と実際に活用された実績について確認させてください。

○太田危機対策課長
 SIP4Dとの連携の利点について報告します。
 被災情報や避難所の開設情報等については、各市町から県のふじのくに防災情報共有システム――FUJISANに入力されます。これらの膨大な災害情報が内閣府のアイサットという災害時情報集約支援チームのネットワークであるSIP4Dと連携することにより、電子地図上に一目で分かるように示され全体のイメージがしやすくなります。これにより、国や地方公共団体及び各関係機関における災害時の情報共有や応急対策の検討が迅速に行うことができ、効果的かつ効率的な対策につながることが本事業の利点です。
 次に、実際に活用された実績です。
 昨年度システム構築を行い、訓練等に活用することを考えていますが、7月3日に発生した熱海市伊豆山地区の土石流災害では、国土地理院にも御協力頂きリエゾンとして本県に来ていたアイサットがドローンの映像を基に土砂の到達範囲や被害に遭われた家屋等の位置を落とした図面を作成しました。この図面が市を通じて警察、消防、自衛隊へ提供され迅速な救命救出活動に活用されたのが現在のところの実績です。

○増田委員
 金額の確認ですが、888万円余はどのようなデジタル上の予算であったのか、ネットワークをつなぐといいますかどのようなものに使われたのか、ちょっと確認させてください。

○太田危機対策課長
 今回の予算は、先ほど申し上げました県のFUJISANシステムのデータをアイサットのSIP4Dに送信するシステムの改良と、アイサットのSIP4Dの結果データをFUJISANでも見られるようにするシステムの改良を行ったものになります。

○増田委員
 ありがとうございました。
 先ほどFUJISANは各市町の情報が入っていて、このSIP4Dとの融合というか新たな情報を得られるようになったイメージで聞いていたのですが、具体的に先ほどのドローンのような国土地理院の情報をつなぐことによって単純に見やすく分かりやすくなったという話なのか、新たな情報を入手しやすくなったと考えていいのか、どういう捉え方をしたらいいのか確認させてください。

○太田危機対策課長
 今回のシステムの連携につきましては、まずFUJISANシステムに入力された避難所の開設状況や避難者数のデータをアイサットに送り、SIP4Dでは情報を基に図面化します。図面化されたものはFUJISANシステムでも見ることができるようになるもので、FUJISANシステムの情報を提供して地図化するものになります。
 新しい情報については、今後ほかのところとさらに連携を深めることによって追加される可能性はありますけれども、今回のシステムには含まれていません。

○増田委員
 見やすく分かりやすくなったということではあるんでしょうけど、より技術も進歩していくでしょうから情報が多いにこしたことはないと思います。より効果的に予算の効果が得られるようにお努め頂きたいと思います。

 関連して、説明資料25ページの災害予防、応急対策についてです。
 最近風水害が、中でも特に集中的な豪雨の頻発化によって住民の方にもいろいろ不安が募っている中で事前配備を58回取られたとのことで、本当に危機管理部の皆さんは御苦労が絶えなかったと思います。
 基本的には、災害が発生してしまった際の発災情報の情報収集と、できれば危険予知――事前に危険度が高まってきている河川の氾濫などを個々の皆さんが身の回りのいろいろなシステムやアプリを使いながら、御自身で危険を察知して避難行動を迅速にするのが理想だと思うんです。なかなかそこが全ての皆さんに行き届くまでにはまだ時間が必要だと思います。情報収集体制を取ったときに発災した災害情報の収集はもちろんですけれども、事前にここはかなりまずくなっている、心配になってきているという危険予知が少しでもあればありがたいという思いはずっとしています。しかし今のシステム上だと、例えば山の保水量やその山が崩れそうだとか、河川の氾濫の水位は交通基盤部で分かるとは思うのですが、護岸が大分弱くなってるとかの力学的な話までいくとかなり難しいのかなと思います。事前に災害を予知というか災害の可能性をちょっとでも情報発信できるといいなという思いは常に地域を回っていて思うんです。今の予算でこれでいいのかなと個人的にはずっと思っていまして、もう少し予算を増やしてでもこういうデータがあればもっと近隣の皆さんに的確でより精度の高い情報を提供できたのかなという思いもあります。58回も事前配備されて情報収集体制を取ったことを踏まえて、今の本県のいわゆる災害予防といいますか、発災する前に重点を置くことについて所見がありましたら伺いたいと思います。

○太田危機対策課長
 事前配備における災害予防についてです。
 今、交通基盤部の河川の水位のお話がありましたけれども、水位が上昇し危険水位を超えるといった情報は交通基盤部から市町へ伝えられますし、また交通基盤部と気象台が共同で発表する土砂災害の危険を示す土砂災害警戒情報情報につきましても危機管理部も承知しておりますし、その情報を市町に伝達する対応をこの情報収集体制の中で行っております。
 5番委員がおっしゃったとおりいろいろな情報を基に河川の水位の情報や土砂の土壌雨量指数で危険を周知していますけれども、これまで市町といろいろな意見交換をする中で、様々な情報を基に市町が避難情報を発表していることは承知しております。
 土砂災害警戒情報が発表された場合については、我々は事前配備している中でも市町に避難情報を出さなくてよいか確認しながら、市町とも情報を共有した中で逃げ遅れ等がないような形で情報は確認する体制を取っております。
 最近は気象庁さんもキキクルで予測を含めた河川の水位や土壌雨量の危険度、内水の浸水被害の指数と様々な情報を出しており、そうした情報については市町とも共有しております。情報をどこから得るのか、どういう情報になったらというのは実際に災害を受けて経験から得られる部分もありますので、引き続き市町と共有して情報を有効に活用していくよう取り組んでまいりたいと考えています。

○増田委員
 ありがとうございました。
 伊豆山のことももちろんですし、私の地元でも河川が崩壊して越水したりいろいろありますけれども、現場の話を聞いてもやはり数時間前とかに何かしらの形で事前の兆候が必ずあって発信されていると。基本的には市町が情報収集して避難指示とかを出すスキームになっているとは思いますが、僕個人的には必要な予算をもう少し投じてもいいのかなと思っています。
 市町の情報収集等を踏まえながら県として事前にどれだけのことができるのかもっと考えていただいたほうがよいと思いますし、必要な予算は私は確保すべきだと思っていますので、ぜひ有効的に現時点での予算も踏まえながら少しでも災害予防が進むことを期待して終わります。

○四本委員長
 ここで換気のためしばらく休憩します。
 再開は11時35分とします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp