委員会会議録

質問文書

平成29年６月定例会建設委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　泰久議員
	質疑・質問日：	07/25/2017
	会派名：	ふじのくに県民クラブ

○髙田（泰）委員
　それでは一問一答方式で質問させていただきます。
　質問に入る前に、私は今回の議会をもって議員辞職をさせていただきます。交通基盤部の職員の皆さんにも本当にお世話になり、議員としていろんなやりとりをさせていただきました。ある面ではちょっと寂しい思いもしておりますけれども、次に向けてしっかり取り組みをしたいと思っています。

　それでは、質問をさせていただきます。
　まず、委員会説明資料の１ページ目にあります第92号議案土木工事の請負契約の一部変更について、一般県道下土狩徳倉沼津港線徳倉橋側道橋橋梁整備工事で請負契約の変更があると。この徳倉橋については、まさに清水町の狩野川を渡る橋で、清水町が狩野川で二分されていますけれども、それを渡る非常に重要な橋です。
　ですけれども上流側に現在ある側道橋は１メートル50センチ足らずの幅で非常に狭いことで、清水町の南北には中学校があり、さらには県立沼津商業高等学校、小学生の朝夕の通学の時間帯や通勤時間には、歩行して橋を渡る方たちはこの側道橋に集中しちゃうんですね。自転車も当然この側道橋を通る。雨が降れば傘を差した小学生、中学生、高校生、さらには自転車で雨天のときにもこの側道橋を通るということで、非常に危険な状況にあると地元の皆さんたちからも言われていまして、徳倉橋そのものも含めて、もう20年ぐらい前から橋のかけかえ、あるいは側道橋の整備で要望も出されているものであります。そうした中で県で下流側に新たな側道橋を新設する事業を始めていただいています。
　この第92号議案は土木工事の請負契約の一部を変更するということで、先ほど鈴木交通基盤部長からの説明では労務単価の変更によりということですけれども、事業そのものがおくれているのか、その事業の進捗状況も含めてこの変更の理由をまずお示しください。

○青木道路整備課長
　本工事につきましては御質問のありました側道橋の下部工の２基を施工するものでございまして、平成28年12月16日に仮契約を締結し、平成29年２月議会の議決を経て平成29年３月16日に本契約を結んでおります。その間、平成29年２月に国土交通省土地・建設産業局長から技能労働者への適切な賃金水準の確保についての通知がされ、適切な水準の賃金の支払い等の促進の要請があったものでございます。
　その後、３月１日の単価改正を受けまして、当初契約は旧労務単価を適用しているため、この通知に基づき単価等を変更する必要が生じたことから、変更前の契約金額５億1840万円から５億2472万720円へ工事契約額を増額することとし、本６月議会にお諮りするものでございます。
　工事の進捗状況でございますが、徳倉橋の下流側に新設する側道橋、先ほど上流側が1.5メートルということでございましたけれども、下流側が３メートルの側道橋を設置します。それにつきましては、既に発注済みである下部工２基のうち、左岸側のＡ１橋台は平成30年５月末、Ｐ１橋脚は平成31年５月末までに完成する予定でございます。残る右岸側のＡ２橋台及び上部工につきましても順次発注し、平成30年代前半の供用を目指して工事を行ってまいります。

○髙田（泰）委員
　ちょっと意味がわからないというか確認ができなかったんですけれども、この変更は国土交通省の指導ということでよろしいですか。

○青木道路整備課長
　工事の施工中に単価の改正等ある場合がございます。通常ですと、それに伴いましてスライド単価という形で契約途中でも一定の契約の増額が見込まれる変更をする場合がございます。今回は、先ほど申しました平成29年２月に国土交通省から、特に技能労働者への適切な賃金水準の確保について通知がございましたので、仮契約から本契約までの間に単価改正もあったことで、今回、この通知に基づいて変更契約をすることとなったものでございます。

○髙田（泰）委員
　当然、労務単価にしても資材の単価にしても、事業が進んでいる間に大きく変動する場合もあると思いますけれど、事業費を予算化して事業を進めている中で、議会の本会議までこの変更予算をかけていくことはそんなにたびたびあるものじゃないと思うんですね。やはりその変動を見込んで予算化されていると思うんですけれども、ここでこうした議案を上げていくことは、この事業そのものがおくれてきているから単価変動がその間に起こって変更せざるを得ない、そういうことなのかどうなのか。

○和田道路局長
　徳倉橋の側道橋の整備につきましては、基本的にしっかり予算を確保して計画どおり進捗していると思っております。決して事業がおくれたことによって単価が上がっているということではない認識でございます。

○髙田（泰）委員
　変更せざるを得ない、また事業がおくれているわけではないことは理解します。ただ、この一部変更という議案のみならず、徳倉橋そのものの状況については長期間にわたって地元要望もあり、いろんな角度から整備計画がされて、やっと具体的に側道橋については下流側に新たに増設していく、３メートル余の幅の広い側道橋を新設していくことで事業がスタートしているところです。この新設していく事業の中にあっても一部地権者との合意にいろいろ課題が残っているとも聞いています。平成31年の５月までには大方の設置をして、30年代の当初に供用するというスケジュール的なことをもっと明確に、いつ完成ができるのかをお示しください。

○青木道路整備課長
　ただいま和田道路局長からも説明がありましたとおり、順調に工事が進んでおります。ただ、残る右岸側の橋台及び上部工についてもこれから発注してまいりますので、国の交付金等も活用しながら整備を進めておりますので、予算の確保等を図りながら、計画どおり整備を進めていきたいと考えています。

○髙田（泰）委員
　国の交付金が確保できないとおくれてしまうということなのか、しっかりその計画、スケジュールに沿った形で交付金の確保ができるように、どう進めていこうとしているのか。その辺もう少し明確に答えていただきたいと思います。

○和田道路局長
　今後の工事の進め方ですが、交付金による予算を確実に確保していくところについては、この事業に限らず県事業全体に及ぶものですが、これについてはしっかりやっていきたい。この橋につきましては、まだＡ２橋台であるとか上部工も２カ年程度かかるものですから、それを順次発注して確実にやっていきたいと思います。
　それから残る用地につきましても若干まだ御理解をいただけていない方がいらっしゃいますので、そこの早期の理解に努めて、明確な年次は今の時点では言えませんが、平成30年代の前半ということで確実にやっていきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　ありがとうございます。
　繰り返しますけれども、この徳倉橋はまさに小学生から高校生まで多くの学童、生徒が通学として渡る、また町民一般の方も主要な橋として位置づけているということですから、やっぱり早期に整備、完成させることが重要だと思うのですね。要は前倒し、前倒しで進めていただくと。今年度の国の交付金もなかなか思うように確保ができないことも、この徳倉橋だけじゃなくて聞いていますので、ぜひその交付金確保も含めて、徳倉橋を早期に前倒しで完成をさせていくようにお願いしたいと思います。

　次の質問に移ります。
　飛びますけれども、委員会説明資料の87ページの都市計画の定期見直しについてです。
　都市計画の定期見直しは５年ごとに行われて、第７回の定期見直しが平成27年、28年度に実施されたことで、この第７回の定期見直しでは説明資料にありますように集約連携型都市づくりとそれから内陸のフロンティアを拓く取り組みが新たに加えられまして、地域ごとの課題を含めて都市計画を具体化する。そしてこの都市計画を見直ししながら進めていくために、５年ごとに見直して、見直したものを具体化していく。県として計画ができたものを推進し、進捗状況を把握して計画の見直しをしていく。要はＰＤＣＡを回していくということでしょうけれども、このサイクルを推進していく。計画をつくって、県の立場としてはどうこれを具体化し、そして進捗状況を把握し、計画の見直しをしているのか。その辺の流れについて質問します。

○古梶都市計画課長
　第７回の定期見直しにおいて策定されました都市計画についてどう具体化し、進捗状況を把握し、計画の見直しにつなげていくかという御質問だったと思いますがお答えいたします。第７回の定期見直しにおける都市計画区域マスタープランでは、20年後の将来の都市がどうあるべきかの方針を定めております。今後個別の都市計画決定及び事業についてはこの方針に従い、各市町及び事業課が進めていくことになります。
　進捗状況につきましては、市町、土木事務所、県の３者で組織する広域連絡協議会を組織しておりますので、その中で把握し、計画の見直しにつなげていきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　平成32年度に行われる予定の第８回の定期見直しに向けて、この都市計画の基礎調査を今行っているということですけれどね。第７回の見直しをして、それを県としても具体化するためにいろんな施策を打ってきている。その進捗状況も含めて調査して次の見直しに当てるということですけれども、どんな調査をして次の見直しにつなげていくのかお伺いします。

○古梶都市計画課長
　説明資料87ページの都市計画の定期見直しの資料の一番下段スケジュールにありますとおり、まずは平成27年度の国勢調査をもとに、県下21都市計画区域の都市現況調査を行います。その後、平成30年度から市町とともにこの現況調査をもとに分析を行い、都市計画区域ごとの将来のまちづくりの方針を策定する都市基本計画策定調査を行い、平成32年度に定期見直しを行う予定でございます。
　現在行っている現況調査の内容は今後のまちづくりの方向性を決定する基礎資料として必要なもので人口、産業、土地利用、地価の動態などのデータを収集しているところでございます。

○髙田（泰）委員
　当然、この調査の中で関係するその地域地域での市町の取り組みにも大きく関係すると思うけれども、市町との連携、協議はこの調査の中ではどう生かされているんですか。

○古梶都市計画課長
　市町との協議につきましては最初の質問で御説明いたしましたが、市町、土木事務所、県の３者で組織する広域連絡協議会を組織しておりますので、その中で関係市町との協議を進めていくことにしております。

○髙田（泰）委員
　わかりました。もう少し具体的に地域を特定して伺いたいと思いますけれども、私のところの長泉町では三島市、沼津市、長泉町、清水町の２市２町で、東駿河湾広域都市計画を県の中で策定してもらっている。これがこの都市計画の定期見直しでスケジュールにあった形で進められていると思うのですが、この東駿河湾広域都市計画の中での第７回に実施された見直しのポイントはどういうことであったのか。先ほど言いましたように、第７回では集約連携型都市づくり、あるいは内陸のフロンティアを拓く取り組みを重点に入れて見直しされた。この地域のポイントはどのようにそれを生かして見直しされたのか。

○古梶都市計画課長
　定期見直しに係る主な変更点として、集約連携型都市づくりの推進あるいは２番として内陸のフロンティアを拓く取り組みの視点を新たに加えたと記載させていただいております。東駿河湾広域都市計画区域の定期見直しのポイントといたしましては、こちらに書いてあるように、他の区域と同様に従前が集約型都市づくり、ある意味コンパクトシティーという意味合いの視点だったものを各拠点を公共交通で連携する集約連携型都市構造を推進することに変更している点。それともう１つは、内陸のフロンティアを拓く取り組みの視点ということで東駿河湾広域都市計画区域には内陸フロンティアの推進区域が10カ所指定されておりますが、第７回定期見直しにおいては10カ所全てに区域マスタープランに記載させていただいております。

○髙田（泰）委員
　特に長泉町、沼津市の関係については新東名高速道路、そして東駿河湾の環状線ができて、そのインターチェンジ周辺をこの内陸フロンティアを拓く取り組みということで位置づけされて、それらが前回の第７回の見直しには生かされてきていると理解しました。新東名長泉沼津インター周辺については国の内陸フロンティアの総合特区の指定も受けて、県内では一番最初にイオンの物流センターも設置できた。しかしその後その周辺については全く動いていない。この第７回の見直しではかなり踏み込んだ形での記載があるわけですけれども、具体的には全く前に進んでない。
　県と沼津市と長泉町の３者で構成された検討委員会によって、東名高速道路のインターチェンジ周辺から国道246のバイパスに至るまでの210ヘクタールに及ぶ地域で沼津市と長泉町との東名・新東名ＩＣ周辺土地利用構想案を出されて、私も本会議を含めて委員会でもたびたび質問をさせていただきましたし、その210ヘクタールに及ぶエリアを案として構想をつくったところまでは確認しているんですけれども、その後全く前に進んでいない。これは県がこのマスタープランをつくって５年ごとに見直しし、見直したところには次に向けて具体化をしていく県としての取り組みがあろうかと思うのです。市町の動きが最初になるかもしれないけれども、やはり県が前に進めていくんだと、この計画に沿って前に進めていくんだというところが見えてこないんですよね。そのところはどうなのか。
　そして、この地域については大半が青地指定、農振地域になっているわけですから、そこを開発をしていくことは非常にハードルが高い。県が率先してそのエリアをどういう形で将来に向けていくかを、この都市計画の中で明確にうたって具体化していかなければ市町が単独ではなかなか前に進まないと思うのですが、県としてのその取り組み、姿勢はどう具体的に動いているのか。まずここの新東名並びにインター周辺のことについて直接お答えください。

○古梶都市計画課長
　今回の見直しによって、長泉沼津インターチェンジ周辺物流関連産業等集積区域については今後の土地利用方針に交通の利便性を生かした新たな産業を輩出する旨を記載するとともに、将来市街地像図に産業拠点として明確に位置づけたところでございます。内陸フロンティアの推進区域の事業の具体化に向けた主体は市町でありまして、県としては市町の取り組みを積極的に支援をしていくこととしております。計画の具体化等新たな変化があれば、状況に応じて適切に対応していきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　内陸のフロンティアを拓く取り組みについては、市町が主体だといつも交通基盤部と都市計画担当の皆さんたちは逃げられるけれども、このマスタープランを見直しながら都市計画を次に向けてより明確に具体化し、その中にこの内陸のフロンティアを拓く取り組みを明確にうたって前に進めていく、そこは交通基盤部の都市計画、土地利用に関係する皆さんたちが直接担当しなければいけないんじゃないのか。当然関係する市町と一体となって進めなければいけないわけですけれども、内陸のフロンティアを拓く取り組みは市町のことだと避けていったら、この都市計画が具体化しないと思いますけれどもいかがですか。

○小澤都市局長
　具体的な取り組みに県がどう関与していくかという御質問だと思います。土地の開発、土地利用につきましては、当然県だけではなし得るものではなくて、やはり市町が積極的に取り組んだ中で第三者を巻き込んで行うのが本来の姿と考えてございますので、県といたしましては必要な支援を引き続きしてまいりたいと考えてございます。

○髙田（泰）委員
　わかりました。この質問の中の最後です。県のマスタープランができて、その後に当然市町も独自のマスタープランを整備されていくと思うのですが、その市町とのマスタープランとの整合性、連携はどういう形で進められているのか確認させてください。

○古梶都市計画課長
　政令市を除いて、県が定める都市計画区域マスタープランと一体の都市として整備、開発及び保全する区域として定められる都市計画区域全体を対象として、１市町を超える広域的視点から都市計画の基本的な方針を定めるものでございます。一方市町のマスタープラン及び立地適正化計画というものもございますが、都市計画区域マスタープランに即して、各市町の区域を対象として、住民に最も身近な地方公共団体である市町がより地域に密着した見地から市町が定める都市計画の方針を定めるものでございますので、相互に関係をするものでございますので、その策定につきましては十分な調整をもって進めてございます。

○髙田（泰）委員
　ぜひ、県も主導的役割をとって、県でなければやっぱり前へ進まないところも非常に多いと思うのです。関係する市町と連携して、積極的な取り組みをお願いするものです。

　次に移ります。
　この説明資料にはありませんけれども、三島市と清水町では沼津土木事務所長が中心となって今、水の郷構想が進められています。これは知事の水の都づくりの一端として、三島市とグラウンドワーク三島の皆さんたちが三島市内の河川の整備だとかあるいは清掃活動等々をしていただいている中で、非常に大勢の観光客が三島市内を訪れるようになって、源兵衛川を初めとした川の中を散策される。これがまた世界かんがい遺産にも結果として登録されたことで、この人の流れを三島市から東洋一の湧水柿田川公園までつなげようと。三島市と清水町の間を流れる境川の整備も含めて、近隣にある丸池のため池の整備あるいは清住緑地等々も活用しながら、境川の河川整備、親水化整備も含めて三島市と清水町そしてグラウンドワーク三島、さらには丸池かんがい用水の組合等々が参画し、沼津土木事務所長がその検討委員会の委員長としてこの水の郷構想が進められているわけです。
　今年度中には整備の計画策定がされることで既にほぼその計画が具体化されたと聞いていますけれども、具体的にどのように整備していくのか、この計画がどうまとめられたのかお伺いいたします。

○中野河川海岸整備課長
　水の郷構想の現状について御説明いたします。
　今７番委員がおっしゃったとおり、平成27年度から両市町及び関係するグラウンドワーク三島ですとか丸池かんがい用水等の関係者と県が入りまして、水の郷構想検討会を設立して検討を進めてまいりました。その進捗でございますが、昨年度までに基本構想も策定してございます。これは何かといいますと、いろんな親水拠点があるものですからそれを有効に利用して、どのように水の郷の整備を図っていこうかという基本構想を関係機関を入れて昨年まとめ上げたところでございます。その基本構想につきましては、現在清水町と三島市で地元説明会に入りまして、地元の同意が得られればホームページ等で公表していきたいと考えております。
　なお県では昨年度、基盤整備の一環としまして、埋められていた土地がございまして、そこの土砂を掘削することで湧水の復活を図ったところでございます。本年度につきましては引き続き両市町及び関係者とともに具体的な整備構想をまとめようと、本年度末を目途に整備計画をまとめて再来年から具体的な整備に入っていきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　その整備計画はほぼまとまってきていると思うんですけれども、その中身を教えてください。

○中野河川海岸整備課長
　整備計画がまとまっているという話でしたが、清水町等に確認しましたら、本年度都市局の事業をいただきまして境川にかかわる公園整備の詳細設計に入ると聞いておりまして、三島市につきましては県と一体となって河川区域内を整備するのですが、それにつきましては本年度、県と三島市と一緒になって整備の計画図をつくっていくことで、今現在整備計画としては定まっていない状況で、基本構想は定まりました。

○髙田（泰）委員
　基本構想は昨年度できた、それで今年度その整備計画をまとめる。この計画をまとめるのは県がまとめるわけですよね、当然三島市や清水町と一緒に。この時期に来てほぼ計画の大枠はもう出されているんじゃないかと思うんですけれども、今後どうその事業化に向けての計画をまとめようとされているのか、その辺の中身が見えてこないから質問させていただいているんですけれどもいかがでしょうか。

○中野河川海岸整備課長
　基本的な構想は先ほど申しましたとおりでございますが、この地区は非常に湧水が多くて、自然環境も大事ですので、河川の環境を十分生かし自然環境の学習の場となる面もありますし、観光エリアとしても有効な価値もございますので、その辺の要素を十分取り入れて、三島駅から源兵衛川、柿田川等を周遊できるルート等も考えながらの具体的な計画をことしつくっていきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　三島市、清水町そして県の役割分担は、例えば三島市は三島市で用地の一部取得をした、清水町も一部の用地を取得した。その間は県管理河川としての境川が流れているところで、この構想そのものは県主導で計画を策定していく。事業の役割分担はどう進めていこうとしているのか、境川そのものの具体的な整備はどういうことを考えられているのか、もう一度具体的に答弁お願いします。

○中野河川海岸整備課長
　事業の役割分担の具体的な話でございます。
　今、７番委員おっしゃったとおり、清水町につきましては清水町で土地を取得していただきました。そこにつきましては、河川区域外なので河川には接していますので河川と一体となった清水町の持つ構想をこれから整備する水の郷の中で違和感のないようにつくっていっていただきたいと、県も一緒になって考えていきたいと考えています。
　三島市につきましても土地を取得していただきまして一緒になって構想づくりをしてきた中で、今、河川区域内の土地としての扱いができるものですから、県と三島市とで一緒になって、既に清住緑地の上流側にビオトープ等は整備されていますのでそのビオトープ的なもの、施設を拡張する形でもっとより広い面、エリア的な整備を三島市と県とあわせつつ、なおかつ清水町の意見を聞きながら整備していきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　清住緑地にも大勢の自然を愛する観光客も含めてお客さんも来るようになりましたし、丸池も非常にきれいになりましたので、散策される方も非常にふえている。ですから早くやっぱり三島市内から柿田川公園まで散策ができる整備を進めていただきたいと思うんです。関係する市町と連携が必要ですけれども、このスケジュールに沿った形で一つ一つを明確に何をしていくんだと定めて、早く具体化をしていただくようにお願いしたいと思います。

　次に移ります。
　都市計画道路の池田柊線、それから片浜池田線は、三島市から長泉町そして沼津市の片浜まで抜ける都市計画決定された道路ですけれども、ある意味では新東名インターあるいは伊豆縦貫道とのアクセス道路として長泉町内はかなり事業を県主導で進めていただきました。おかげさまで整備ができたところは多くの新しい店舗ができたり、高層マンションができたり、道路１つできることによって大きくその周辺は変わってきている感じはします。この池田柊線で今、長泉町内の黄瀬川を渡る橋梁の設置工事を進めていただいています。それから沼津市側に向けて池田片浜線ということで既に国道246号線のバイパスまでが事業に入って工事が進んでいる状況ですけれども、この黄瀬川の橋梁工事の進捗完了時期の確認、それからその先国道246号線バイパスまでの池田片浜線の供用までの時期、スケジュール等について教えてください。

○勝又街路整備課長
　池田柊線の道路整備についてお答えします。
　都市計画道路池田柊線は東駿河湾都市圏の市街地環状道路の一部を形成します都市圏の骨格となる主要な幹線道路でありますことから、国道246号線から県道沼津小山線までの0.9キロメートル区間を県では道路局と都市局が連携して整備を進めております。このうち都市計画道路南小林線から県道沼津小山線の0.5キロメートル区間を街路事業で整備しております。早期の事業効果を発揮するために、４車線のうち２車線部分を平成30年３月までに供用できるよう、現在、黄瀬川にかかる橋梁の上部工工事及びその前後の区間の道路工事を施工しており、あわせて供用に向けて関係機関との調整を進めております。
　本区間の開通によりまして、周辺道路の混雑緩和、生活道路の安全性の向上が図られるほか沿道の土地利用も進みますので、都市としての利便性が大いに増進することが見込まれております。このためさらなる事業効果の発現に向けまして、引き続き残りの黄瀬川、桃沢川の橋梁工事を進めまして、平成32年度内に４車線供用開始を目指して取り組んでまいります。

○青木道路整備課長
　池田柊線の道路整備のうち、道路事業による整備についてお答えします。
　道路局ではこの0.9キロメートル区間のうち都市計画道路南小林線から国道246号バイパスまでの間0.4キロメートル区間の整備を、平成24年度から県道の大岡元長窪線として進めております。現在は用地買収を主に進めており、今年度も１地権者と既に契約し、現時点での用地の進捗率は91％となっております。残りの地権者の方にも用地提供に御協力いただけるよう、鋭意交渉を継続しております。引き続き用地の取得に努めるとともに早期供用開始を目指し、来年度からは並行して用地取得済み箇所の本格的な工事に着手する予定であります。

○髙田（泰）委員
　国道246号線までの用地取得を進めてもらっている区間は、供用される時期はいつを見込んでいるのか確認したい。

○青木道路整備課長
　現在、まだ用地取得に努めているところですので、現時点では平成30年度前期供用を目指して進めております。

○髙田（泰）委員
　平成30年度前半と不透明なところがあるが、先ほどの質問でもそうでしたけれども、国の交付金が不透明なところがあるからなかなか予算確保は厳しいかもしれない。県としても非常に重要な道路の位置づけをしていただいているわけだから、しっかり予算を確保していただいて、余り不透明な形で平成30年代前半とかじゃなくて、いつまでとやはり明確にして予算確保していただくことが重要だと思う。これはこの道路のことだけじゃないんだけれども、改めてその考え方、進め方について伺います。

○和田道路局長
　池田柊線の今後の進め方ですが、確かに７番委員の御指摘にもありましたように、非常に事業効果が大きいと考えております。現実的に供用されたところについては多くの効果も出ておりますので、県としても道路局としてもなるだけ早く進めたいと思ってはおります。恐縮ですが予算の話もございますし、そういうところについては頑張って努力していくということでございますので、平成30年代前半のなるべく早い時期に供用していきたいところでおります。

○髙田（泰）委員
　１つ確認をします。
　この池田柊線の三島市側も大分事業工事が進んでいるように現場で見受けられますけれども、三島市側の進捗状況はどうですか。

○勝又街路整備課長
　７番委員御質問の路線につきましては、都市計画道路谷田幸原線という路線になります。池田柊線より東側につきまして、県道の三島裾野線まで今、整備を図っておる最中でございます。ただいま用地買収を鋭意やってございまして、今、用地買収がほぼ大体の６割ぐらい行った予定でございます。幸い地権者も協力的な方が多いということでございます。ただ生活されている方も結構多いことで、先方の要望を聞きながらまずは用地買収を完了し、その後工事を進めていくと。買収できたところにつきましては現在も工事着手しておりますので、だんだんと道路の形状が見えてくる感じを受けております。

○髙田（泰）委員
　ありがとうございます。
　最後に鈴木交通基盤部長に、この道路だけではなくてハード整備の中で、やはり国の交付金をしっかり確保することが事業進捗を維持できるか、あるいは促進できるかにかかっていると思うんです。積極的に国への取り計らいをお願いしなきゃいけないですけれども、県の国とのやりとり、交付金の確保ではどういう思いの中で進められているのか。現状なかなか交付金がうまく確保できないと聞いているんですけれども、その辺はいかがか最後に伺っておきます。

○鈴木交通基盤部長
　交付金の確保が非常に厳しい状況であるのは、静岡県だけでなくて他県にもいろいろ情報収集いたしますと同様の状況でございます。それだけ社会資本整備に対する国民の要望が高いということで、私どもこれについては積極的に対応してまいらなければならないと思っていますし、国とも密接に連携をとって要望等しております。
　今月も７月上旬に、知事を筆頭に私も含めまして国土交通省、財務省にお願いをしてまいりました。ただ１つ、やはりＰＲの仕方が重要であると思っています。今もお話にございましたけれど、大規模な事業に関しますとどうしても用地取得が問題になります。私ども予算要求するに当たって、今年度末までに用地取得が完了しましたと威勢のいい形の要求のコメントを出したいわけですね。ですから、なるべく地域の皆さんの御協力をいただきながら計画的に用地取得に努めて、大規模事業については積極的に対応できるように今後も努めてまいりたいと思いますので、皆様の御協力のほどをまたよろしくお願いしたいと思います。

○深澤委員長
　ここでしばらく休憩といたします。
　再開時間は午後３時５分といたします。

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