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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:03/09/2021
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 分割質問方式でお願いします。
 まず、交通管制センターの移転整備についてであります。
 交通管制センターは、今あるところを稼働させながら並行して移行していくと考えておりますけれども、新しいところの管制機器は全て新しくするのか。県の施設を新しくする場合には、今まで使っていたもので使えるものはなるべくそのまま使っていく方向性だと思いますが、管制センターの場合はタイムラグがあっては駄目なのでそこら辺の考え方伺いたいと思います。
 それから、予算化されていないと思いますけれども、今ある管制センターの解体費用とか備品、機器の処分費用がどれぐらいかかるのかにもお伺いいたします。

 それから、先ほど交通安全施設の整備事業費について16億2600万円とありましたが、信号機は何か所が新設で何か所は改良なのか。

 そして灯器のLED化により来年度の県下のLED化率は全体でどれぐらいになるのか。それからLED化するとランニングコストは低く抑えられると思いますので、この節電によるランニングコストの年間試算額はどのくらいかについても伺いたいと思います。

○齊藤交通規制課長
 まず、交通管制センターの整備方針についてお答えいたします。
 交通管制センターは、静岡県内における交通流や道路に関する情報を集約・分析し信号制御に反映するとともに、渋滞情報や交通情報として県民に提供する唯一の存在であり、県内の安全で円滑な交通を確保するためには、こうした機能を維持していくことが求められております。
 現交通管制センターは築46年が経過し庁舎、設備ともに老朽化が著しいことから移転、建て替えをするものでございます。
 移転、建て替えに当たりまして、中にある交通管制システムについては原則として既存の装置を移設いたしますが、リース中の機器につきましては新しい機器に更新する予定でございます。

 続いて、交通安全施設の整備に関してでございます。
 信号機の新設は9か所を予定しております。また信号機の改良につきましてですが、LED化は車両用灯器約240か所、歩行者用灯器約250か所の更新を予定しております。

 7番委員お尋ねの灯器のLED化によりLED化率がどの程度向上するかについてでございますが、本年度末のストックが集計中であることや実際にLED化を実施する灯器数は若干の変動がございますのであくまで概算となりますけれども、令和3年度末、今回御審議頂いている事業を実施した場合車両用灯器で約45%程度、歩行者用灯器で約35%程度がLED化されると見込んでおります。
 また、これによる電気料の削減試算額についてお答えいたします。
 先ほど申し上げましたとおり、LED化を実施する灯器数が確定していないこと、信号機に車両感知器や押すとピヨピヨと鳴る機能、いわゆる音響式などの付加装置の有無により個々の信号機の具体的な削減額は異なりますのであくまで概算となりますが、約1500万円程度電気料が削減できると見込んでおります。
 管制センターの建物の解体については後ほど別の担当から答弁がございますが、備品につきましては、基本的に先ほど申し上げたとおり新庁舎に移設して活用するものと耐用年数超過等を理由に撤去するものを今まさに精査しているところでございまして、いずれにしても県有財産の効率的活用の観点等を踏まえ適切に対応してまいります。

○橋総務部参事官
 現在の交通管制センターの解体に関してお答えいたします。
 現在の管制センターは、さきに申し上げましたとおり老朽化が著しいために建て替えを行うものでありまして、県警察としての今後の利用計画はございません。このため移転後の跡地、建物につきましては県のファシリティマネジメント委員会において利活用または処分について検討していくこととなります。
 以上のことから、現時点では交通管制センターの解体費用の見込みは立てておりません。

○蓮池委員
 先ほどの説明で管制機器は現状のものをそのまま使うと説明がありましたが、そうすると現有の管制センターから移設する間は管制が止まらないですか。
 それから、県警としては何年間かけて全部LED化にするかという整備計画はあるんでしょうか。

○齊藤交通規制課長
 まず先に、LED化の方針についてお答えさせていただきます。
 何年でLED化が完了するかは、実際に国庫補助金等がどのような措置を取られるかどうか不確定要素が多いので県警察としては特段定めておりませんが、段階的かつ着実にLED化を推進していくこととしております。特に電球式の既存の灯器については、視認性が著しく低下しているもの等を中心に着実に更新していくこととしております。
 またもう1点、さきに御質問頂きましたタイムラグのない交通管制センター移設をどのように検討しているかですが、中央装置はリース機器でございますので並行して機能を働かせる、要するに新しいセンターにリース機器を入れつつ、既存のものをリースバックするまでの間は並行して運用することになります。その他の機器につきましては、少しずつ移設していくことで交通管制システムの運用に影響がないよう取り組んでいくこととしております。

○蓮池委員
 管制センターのメインは、リース期間が若干1か月間とかかぶるにしても新しいものを入れると。それ以外の使えるものは、古いところから持っていくものは管制そのものには余り影響がないものという理解でいいでしょうかね。
 では、新しいところを稼働させながら同時並行させる期間はどのぐらいですか。

○齊藤交通規制課長
 並行運用の期間につきましては、恐らく1か月程度になろうかと思います。ただ実際にシステムをどのように移転するか今後詳細に詰めていくことになりますので、今申し上げたことはおおよその期間になります。

○蓮池委員
 遅滞なく管制が滞らないようにお願いしたいと思います。

 続きまして、ICTを活用した警察活動の中で交通事故分析システムは県でも導入されていると承知をしております。このシステムは事故防止にどう役立っているんでしょうか。
 具体的に、このシステムによって改善された点、事故率が減ったとか多発地点が減っているとか、システム活用の状況をまず伺いたいと思います。

 あわせて、高齢者の運転事故がどうしても多いと前の委員会や本会議でも話題として出ていますが、自動車のペダルの踏み間違いによる事故を防ぐための急発進抑制装置は後づけできるものもあるようです。例えば東京では70歳以上の高齢者に1台当たり10万円まで補助することによって高齢者の踏み間違いによる事故防止を進めていますが、その点についての県警の所見を伺いたいと思います。

○加藤交通企画課長
 まず、システムにおける事故防止の分析、活用についてお答えをいたします。
 県警の持っているシステムは、交通総合管理システムと呼称しているものであります。交通事故防止を効果的かつ効率的に推進していく上でまず前提となるものは事故分析であります。県警察では、交通事故データを踏まえたPDCAサイクルに基づく交通指導取締りや安全教育、そして交通規制等の総合的な事故防止対策に取り組んでおります。
 本システムにおける分析、活用方法でありますけれども、交通事故の発生場所、時間帯や事故形態などの事故情報等を集約し電子地図で示し可視化することによりまして、交通安全教育や交通指導取締り等の対策を重点的に実施すべき場所を絞り込みまして、集中的にこれらの事故防止対策を行っております。
 システムによって事故が減少したかどうかの資料を今持ち合わせておりませんが、県警全体でも年々事故が減っていることからしても、このシステムを活用する効果、また今から申します交通指導取締り・安全教育の効果が出ているものと考えております。
 特に交通指導取締りにつきましては、交通事故の発生状況には地域や季節によって異なりますので、本年から四半期ごとに取締り計画を策定するなどして、交通事故実態に即した取締りとなるよう見直しを図ったところであります。
 また、具体的には本部において県下全ての警察署の取締り計画や結果を把握して検証することによりまして、それぞれの地域における実態に即したより効果的な指導、取締りが実施できるよう取り組んでおります。

 次に、急発進抑制装置の普及啓発についてでありますけれども、令和2年中県内において車両のブレーキとアクセルの踏み間違いが要因となる人身交通事故が235件発生しております。このうち高齢運転者によるものは96件で約4割を占めております。
 このような交通事故を未然に防止するためには、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い、急発進抑制装置を装備していただくことが非常に効果的であると認識しておりまして、国をはじめ県内の市町等の自治体において補助金支給制度が創設されていると承知しております。
 県警察といたしましては、これら踏み間違い防止装置の装備されている車両の普及啓発に向けまして、交通安全教室等の機会を通じてその有効性の周知を図っているところでありまして、引き続き市町や関係機関、団体と連携し普及啓発に尽力していく所存であります。

○蓮池委員
 交通事故の分析については、死亡事故が発生したときには地元の自治会の皆さん等とどういうときにどういう事故が起こったのか検証されていることは承知しております。
 一方で先般も報道がありましたように、静岡市清水区で死亡事故が多発する箇所もあるということなので、時間や天候や交通量によって事故の傾向性は分析できると思いますので、ぜひ交通事故の削減に向けて引き続きお願いしたいと思います。
 それから、抑制装置については来年度予算がついていませんので今からやれと言うのはなかなか難しいかと思いますけれども、ぜひそういったことも今後検討課題として他の部局とも連携しながら高齢者の交通安全、交通事故を防ぐためにぜひ前向きに検討頂くようお願いをして私の質問を終わりたいと思います。以上です。

○増田委員長
 ここで、先ほどの8番委員の質問に対しての御答弁があるようですので発言を許可します。

○齊藤交通規制課長
 先ほど8番委員から御質問のございました隔年で実施しております大型標識の点検の費用でございますが、約6300万円となります。

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