• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:12/14/2010
会派名:自由民主党県議団


○鈴木(洋)委員
 それでは、関連質問をさせていただきたいと思います。
 7番委員の質問で、総括されているのかなと、こんな思いもあるんですけども、県の制度融資についてでありますけども、先ほど来、いろんな御答弁を聞いていますとですね、本当に丁寧にやってくれてるなとこんな思いがあるんですけども、あえて質問をさせていただきますと、資料の中小企業への円高対策のうち(2)の制度融資における緊急円高対応枠の金利の問題ですけども、融資利率が1.3%、保証料率が0.6%になっていますよね。これ合計で1.9%という御理解でよろしいですよね。
 この金利なんですけども、制度融資を利用すれば必ず保証協会の保証枠というのはついてくると思うんですけども、これは0.6%というのはコンクリートされているものなんでしょうかね。簡単にいうと、もっと安くならないのかなと。赤字だとさっきの答弁があったものですから、なかなか質問もしにくいんですけどもね。というのは、今の市場金利ですと有利なやつというのは1%を切っているのあるんですね。現実がそういうような形になっているもんですから、こういう制度を利用する企業、特に中小企業というのは、何とかわらをもつかむ気持ちでですね、こういう制度を利用して、何とかはい上がりたいと、こういうようなことだろうと思いますので、この辺のところの答弁を求めるの非常に難しいんですけども、何かいい方法ないのかなっていう思いがありまして、あえてお聞きするんですが。

 それと、資料の34ページに県等への支援策の要望が出ていますよね。これについて、どんなお考えを持っておられるでしょうか。あるいはどんなことを実行されているんでしょうか、ちょっとお聞きをしたいと思っております。

 それと、もう1つですね、この制度融資について、先ほど利用の金額も件数も非常に減っているというようなことで、答弁いただいたんですけども、その中に今、借り入れる人が一巡しているだとか、手控えているというようなことまで。
 手控えているというのはですね、これはかなり難しいと思うんですね。さっきのお話ではないけど、貸してどうなるのかという、非常に難しいと思うんですけども、手控えざるを得ないというような人の救済、この辺のところは、手控えている人というのは一番融資が必要なのかなとこんな思いもあるもんですから、あえてお聞きをさせていただきます。

 それから、地元のことですからちょっと聞かざるを得ないのかなと思ってますが、株式会社浜松ファッション・コミュニティセンターの解散について、時代の流れといいますか、使命を終えたといいますか、そういうようなことで解散をすると、こういう御説明いただいたんですけども、今は区分所有している財産についての処分の仕方もあると思うんですけども、これの解散について何か課題として残っているものをちょっとお聞きいたしたいと思っております。

 それから、前の委員会で聞いたんですが、県内水産物のロシアへの販売について、私、非常に興味を持っているものですから、その後、何か変化、進展があったかどうか、進捗状況をちょっとお聞きしたいなとこんなふうに思います。以上です。

○渡辺商工金融課長
 今回の緊急円高対応枠の利率のことでございますけど、県の制度融資というのは、利子補給をしまして、できるだけ低利で借りていただくと、そのための利子補給枠を県は予算とっておりますし、本年も30億円ほどの予算をとっております。
 それから、また貸し倒れたときに信用保証協会が保証するわけですけども、それをなるべく損失を少なくするために損失保証金という形でお金を出しておりまして、それをすることによって低保証料率で借りていただくことができると。
 この2本のセットで制度融資を組んでおりまして、今回の経済変動対策貸付の緊急円高枠の基準金利というのは、要するに市場の貸出金利ですけれど、それが1.97%と見て、そこに0.67%の県の利子補給つけて末端利率1.3%で融資させていただいているというような形で、この利率につきましては、県の制度融資の中では当然一番低い利率でございます。
 それから、保証料率というのは、まさしく保証料の率なんですが、今は企業との体質、経営の力によって0.28%から1.5%ぐらいほど幅があるんですけど、9段階の中で貸して最終的に決まるわけなんで、保証料って毎年払うわけです。今回は緊急保証というのが国のほうで決められておりますので、一定率0.6%でお貸しできるということです。あわせて1.3%と0.6%の保証料、これは全員一緒なんですけども、お貸しするという形で考えております。
 またおっしゃるとおり、市場の中には、例えば大企業までいきませんけども、中堅企業になりますと、銀行のほうとしては当然、安い利率で貸すということを行なっているわけでございます。我々はあくまでも中小企業を中心に制度設計をしておりまして、やはり銀行の貸すレート、それと県の出す利子補給率と兼ね合わせて一番安く貸すということで努力しているところでございます。
 ちなみに、全国的に制度融資の末端利率で調べているんですけども、静岡県は他の県に比べてかなり低いほうです。それだけ努力しているつもりでございますので、ぜひそこら辺は御理解いただきたいなということでございます。

 それから、資金を借りてない、手控えている方の救済という話なんですが、これは非常にお金を借りていただくのは難しいところなんですけども、できるだけ制度融資は低い利率でやっているつもりです。
 そのほかにも県のほうで、例えば設備資金でいいますと、無利子の設備資金というのも財団法人しずおか産業創造機構を通じて貸し出しもしておりますし、また設備のリースもやっております。
 そういう形でできるだけ、企業の体質に合った、借り入れ能力の合った融資というのも制度融資に限らず用意しているところでございますし、政府系金融機構でマル経融資という形で商工会議所、商工会の指導を受けてあるところに関して、これも低利な資金の貸し出しも行っておりまして、商工団体通じてですね、貸し出しについても支援しているというところで御理解をしていただきたいと思います。以上でございます。

○福永経営支援課長
 私のほうからは、県等への支援策の要望への対応について答えさせていただきます。
 その要望でございますが、10月下旬から11月初めにかけまして、経済産業部の幹部が、52社を直接企業訪問しまして、円高の影響や要望について聞き取りをしました結果に基づいて、主要な要望をこの資料のほうにお示ししたものでございます。
 その要望についての対応でございますが、説明が幾つか重複するところもございますが、資料の中小企業の円高対策の中にも示させてもらっておりますが、まず融資保証等の金融支援についてであります。
 融資限度額の拡大や条件の緩和、利率の引き下げなどに対する要望に対しましては、経済変動対策貸付など、県の制度融資の中で幅広く対応するようにしておりますことから、その活用を積極的に推進していただくように周知させていただくとともに、先ほどからの御質問ありましたように、この12月からの緊急円高対応枠の創設などで対応しております。
 次に、販路開拓の支援でございますが、そちらも同じように中小企業円高対策の中で示させてもらっておりますが、商談会への参加や新分野への進出に当たっての支援、その他のビジネスマッチング機会の創出などに対する要望でございます。これに対しましては9月補正予算でも対応させていただいておりますが、販路開拓支援事業といたしまして、首都圏での商談会、出店への支援、その他、個別商談会の開催を行うとともに新規販路開拓や新分野進出などについてアドバイスができるような形で専門家派遣事業を拡充して、支援しているところでございます。
 3番目に雇用対策でございますが、こちらのほうにつきましては、雇用調整助成金の継続や大学生確保のための知名度アップのための支援などに対する要望でございまして、雇用調整助成金は国の制度でございますが、制度の要件を緩和して、中小企業にとって使いやすい制度になっておりまして、県としてもこの利用について周知しているところでありますとともに、大学生確保のためには大学に対しましても、県内中小企業の魅力を集めた情報誌やホームページなどを作成いたしまして、情報を積極的に提供しているというような形で対応させてもらってございます。以上でございます。

○浅山地域産業課長
 株式会社浜松ファッション・コミュニティセンターの解散について、お答えします。
 株式会社浜松ファッション・コミュニティセンターにつきましては、平成3年に地元の繊維業界とファッション界との連携による産地構造の改善や個別企業の自立化を目的に設立されたものでございますけれども、設立後19年たった現在、アパレルメーカーとの直接取引や海外への販路開拓など自主的に活動する企業がふえてきておりますし、また繊維業界の中でも若手事業者間の連携など、設立当初に描いておりました構造ができつつあるということで、目的をほぼ達したものと考えております。
 今回の解散の方針につきましては、平成19年ごろから会社内で検討が行われてきておりまして、本年の9月の取締役会におきまして、解散の方向について合意が得られました。これを受けまして、既に財務省とか経済産業省との調整は済みまして、筆頭株主でございます独立行政法人中小企業基盤整備機構をはじめとした地元の繊維業界や産業界の株主の合意も得られております。
 また、会社の財務財政状況とか、現在の会社の運営体制等から考慮いたしまして、この時期の解散というのが適切ではないかなというような考えを持っております。
 今後におきましては、来年の2月に所有不動産の一般競争入札――浜松商工会議所の8階から10階を所有しているわけでございますけれども――そこの一般競争入札を行うに当たりまして、現在入居している繊維関係等のテナントの賃貸条件の継続、また売却先につきましては、今と同じような産業振興の体制を有するものというような条件を付して入札するような予定でもおります。
 また、株式会社浜松ファッション・コミュニティセンターの事業につきましては、社団法人静岡県繊維協会等をはじめとした繊維関係の団体の方々が継続していっていただけるというようなこともございまして、解散に当たっての手続や今後の繊維業界への対応等につきましては特段の課題等ないものと考えております。以上です。

○日向水産業局長
 ロシアへの水産物資輸出の件について、お答えします。
 先般、9月末の委員会の場で委員から御質問を受けたその後の展開ですけれども、実際にロシアに行って自分たちの目で現場を見てきた私どもと漁業者、加工業者が、県内の漁業者、加工業者、市場関係者を広く集めて、詳細の報告会を県庁で10月の中旬するとともに、その場で対ロシア水産物輸出実行会議というのを立ち上げる提案をし、その後11月当初にその会議を立ち上げたところであります。
 その会議は、実際に静岡県産の水産物あるいは水産加工品について、輸出の実行に向けたメンバー相互間とロシア側との連絡調査を行う窓口として、実際に輸出に挑戦しようとする漁業者あるいは加工業者それに物流会社を加えたメンバーとして立ち上げたものであります。
 既に流通している加工品については、漁業者と加工業者との間で一定の関係があります。これに加えて、今回チャレンジしているような例えば捨てたり、えさ用向けにただ同然に流通しているカタクチイワシなんかを使ったレトルトのカレーなんかを、加工業者は一生懸命つくってくれてるんですけども、初めてつくるものであって、漁業者との関係がなかなか構築されてなかったという実態があることから、県内各地で水揚げする漁業者と加工業者との間をつなぐ物流まで含めて、その間をきちんとつなぐ枠組みが必要だろうと思って立ち上げたところであります。
 その後、10月末から11月上旬にかけて、世界お茶まつりの開催に合わせて、ロシアの水産のバイヤーが静岡にやってまいりました。実行会議のメンバーの全社の方たちに対して、ロシア側の人たちに実際に売りたい水産物、水産加工品について、プレゼンテーションを県庁で行ってもらい、さらにロシアの水産のバイヤーが幾つかの商材をロシアに持ち帰りました。彼らがロシア帰国後にスーパーとかレストランなんかで実際に食べていただいた結果として、ニーズとしては、まず初めは物流が容易である常温のもの、缶詰、レトルトパウチ、つくだ煮とかそういったものから始めたいとのニーズが聞き取れたところであります。
 そういったことが状況としてわかったことから11月の中旬になりますけども、再びその実行会議を県庁で開催をして、その結果を皆さんに伝えた上で、まずは常温もののそれぞれの商材について、価格の設定、契約内容、それから物流ルートの詰めの作業に入っているところであります。
 実際に、ロシアに水産物あるいは水産加工品の輸出するにあたっては、国内では農水省と厚生労働省の通達で、例えば加工場とか保管施設がきちんと衛生管理基準を満たすということについて、例えば財団法人日本冷凍検査協会なんかの検査を受け、登録を受け、証明書の発行も受けなさいといった手続だとか、それから輸出する一つ一つの商材について、品質管理検査をしっかり受けろといったことが、手続がなかなか煩雑でございまして、そういったようなことに通常2カ月ぐらいかかるだろうと。
 それから、実はロシアの国内でも、ロシア政府からの同じような通達があって、そこら辺の品質管理検査をやらないといけないとかの手続はあるんですけども、そういった手続を一つ一つ経ていった後に、最初は細い線だと思うんですけれども、少しずつ線を引きたい、輸出を始めたいというふうに思っております。以上でございます。

○鈴木(洋)委員
 ありがとうございました。
 制度融資の問題ですけども、いずれにしても、本当に先ほどわらをもつかむ気持ちで利用するんじゃないかなとこういう表現しましたけども、切実な問題だろうと想定をしますし、ぜひ、丁寧にやってもらいたいなと、ただその一言なんですね。こうだからこうだというようなことで、木で鼻をくくったことを言わんように、ぜひ、丁寧な対応をしてもらいたいなと、こんなふうに思っております。

 それから、株式会社浜松ファッション・コミュニティセンターについては、ぜひよろしくお願いします。課題は特別ないということですので、順調にいっているようですのでよろしくお願いします。

 それから、水産物のロシア販売、ぜひ大いに期待している人が多いと思いますから、乗り越えなければならないいろんな障害も多いんじゃないですかねロシアっていうのはね。そういうこともぜひ無事乗り越えて、効果を上げてもらいたいなとこんな思いであります。以上です。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp