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委員会会議録

質問文書

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平成21年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:櫻町 宏毅 議員
質疑・質問日:10/30/2009
会派名:平成21


○櫻町委員
 私も1点だけ質問をさせていただきます。
 監査委員としてのお考えを述べていただきたいと思うんですが、先ほど11番委員から質問もありましたけれども、不用額の件であります。
 私は議員になってからその決算書を見るたびに、不用額の欄を注目しておりまして、この決算委員会の場でも、今後そこは注目をしていきたいと思っておりますが、先ほど代表監査委員からもありましたとおり、不用額に2種類あって、職員が一生懸命努力をして経費を削減したという要素と、もう一方で予算の立て方がちょっと安易に立ててしまってお金が余ったと。それからもう1つ強いて挙げれば、いろんな理由があって執行できなかったという、この3つがあるのかなというふうに思っております。
 今まで監査委員として、各部局が出してきた決算書を見る際に、不用額のところについていろんな御指摘があると思うんですね。先ほど富永代表監査委員は、11番委員の質問に対して、度を越すのはよくないということをおっしゃったわけですけれども、そのガイドライン――これは多過ぎるんじゃないかとか、これなら妥当ではないかというふうな尺度――を監査委員さんとしてお持ちじゃないかなと思うんですが、今後私どもが決算委員会を進めるに当たって、不用額を見る際の1つの目安になってくるかと思いますので、ぜひこの点、御指導いただきたいと思って質問させていただきました。お願いいたします。

○富永代表監査委員
 不用額に対する監査委員の考え方ということで、お答えをいたします。
 不用額につきましては、午前中にも私どもの考え方については一部御説明をいたしましたけれども、不用額が発生する中身、理由が肝心ではないかなというふうに私どもは思っております。この不用額が発生する主な理由は、人件費だとか工事請負費だとか委託費だとか、それから貸付金なんかで、その執行残が出るということをまとめたものがその不用額になるわけであります。その不用額の中身を分けてみますと、節約によるものと、それから先ほど申し上げましたような項目で、予算の執行の中で自然に残るものというのがございまして、例えば20年度で見ますと、20年度で全体としては103億円ほど出ておりますけれども、そのうちの節約で不用額としてカウントをされた額は3億6500万程度で、不用額全体の中でパーセントとしては3%ぐらいにしか当たらないわけです。そのほかの不用額というのは節約ではなくて、先ほど申し上げましたように工事費だとか、委託費だとか、工事請負費の予算額と実際に使った額との差額で出ているわけでありまして、それでは節約の分はどのくらいあればいいのかというような基準はないわけでありますけれども、一口に言うと、節約、節約と言うけれども、その節約で不用額が出る分は、パーセンテージにしては大変少ないのが現状になっておりますので、自然の予算執行の中で発生する不用額につきましては、できるだけ圧縮をしてほしいというのが私どものスタンスであります。
 しかし、国や自治体で、その不用額、つまり予算の使い残しにつきましては、これからその評価を変えようという動きになっておりますので、そういう動きも見ながら、21年度以降の不用額につきましては、中身をよく精査して私どもの意見を申し述べたいというふうに考えております。

○櫻町委員
 今、節約が3%という御答弁をいただいたんですけれども、それはどういう計算で3%という数字が算出されたんでしょうか。そのプロセスをちょっとお聞かせいただきたいのが1つ。もう1つは、じゃあ97%はある程度予算を立てたけれども使わなかったから残ったね、ということですよね。そうすると、私が先ほど質問の際に申し上げた予算の立て方に問題があるんじゃないかというところに切り込んでいかなきゃいけないと思うんです。例えば半分ぐらい残ってもやむを得ない事業ですというのもあれば、かなりシビアにできるものもあると思うんですけれども、監査委員さんとして、予算の立て方をもっとシビアにやるべきじゃないかということを、もっともっと主張すべきじゃないかなというふうに思うんです。その判断基準というか、この事業についてはある程度やむを得ない、これはもっとシビアにやりなさいというような、そういう物差しというか、判断基準がおありでしたらお教えいただきたいと思います。以上2点です。

○富永代表監査委員
 不用額の中身の分類でありますけれども、節約は、例えばひとり一改革運動なんかでその成果として上がったものであるとか、工法を変えたからこれだけ上がったと、はっきりわかるものにつきましては、これは節約ですねというふうに私どもはカウントをいたします。しかし、そのほかの入札の差金だとか、あるいは実際に事業をしてみたら、これだけで済んでしまったというようなこと、特別な努力をして発生したものではないものにつきましては、自然に残ったもの、あるいは、はっきりとした意識をして節約をしたものではないと判断して、節約の効果の中にはカウントをしていない。
 それで、すべての事業についてそういう精査ができるわけではありませんけれども、不用残があった主要な事業につきましては、それがどういう理由で残ったかということは一応聞かせていただいていると、そういうことで、何かの基準があってやっているということではありません。
 それから、これからのことですけれども、事業仕分けなんかの作業も本格化するようですので、事業仕分け等で不要不急のものというようなことで、俎上に上がった事業につきましては効率的な予算の執行が行われていたのかどうなのか、税のむだ遣いはなかったのかというような視点で、これからは見させていただかなければいけないというふうに考えております。

○櫻町委員
 ありがとうございました。
 要望ですけれども、これから使い切り予算に対して、要するに予算が余らせれば評価をするというような方向に流れてくることになろうかと思いますけれども、そうするとなおさらその予算の立て方と執行状況というのが注目されてくると思うんですよね。これだけ長きにわたって、監査委員として活動されている中で、やはりこのカテゴリーの事業についてはある程度やむを得ないね、でもここはかなりシビアにできるねというような、分け方はできると思うんですね。今、代表監査委員から、特に基準はないということでしたけれども、そのガイドラインはいろんな事業によってはある程度分けられるんじゃないかと。それに合わせて、残ったお金は節約であろうでしょうし、それに合わせてできるだけ予算とその決算が近くなるような努力をどれだけしたかというのも、今後監査委員として注目していかなきゃいけない話だと思います。それは私ども決算特別委員会のメンバーとしても今後そこを注目しなきゃいけないと思っておりますが、ぜひ監査委員としましても、漠然とこの数字を見てよしとするではなくて、この分類の中に入っているこの事業はこのくらいだねというような、ある程度不用額のガイドラインを今後御検討いただきますように、お願い申し上げたいと思います。

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