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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:自民改革会議


○中田委員
 一括質問方式でよろしくお願いします。
 まず1点目は、建設委員会説明資料84ページの県土強靱化対策事業について、この2か年の港湾しゅんせつの実施状況をお伺いしたいのと、この2か年で既定のところが全部終わるのか状況を確認させてください。

 2点目は6番委員からもありましたが、浜松市の野球場のことです。本会議の我が会派の代表質問でも取り上げましたが、官民連携導入可能性調査について現段階でどういう状況なのかもう少し詳しくお聞かせ願いします。
 用地取得が前提との答弁がありましたが、用地取得はどのような状況になっているのか併せてお伺いします。

 3点目は、本会議でもいろいろ質問をさせてもらっているリニア中央新幹線のことですが、今回説明資料21ページにリニア中央新幹線についての県の動きがここに記されています。
 リニア中央新幹線建設促進期成同盟会に入る前提と、なおかつこうやっていきますということが述べられていますが、昨日の会見も含めて知事が実際に答弁していることが説明資料に一言も書いてないんだよね。
 私は知事の発言と当局の事務方に大きな乖離を感じてるわけ。それについて事務方はどのように判断しているのか。
 あのようなところで社長がああ言えば社員や部下はそれに沿って触れていかなきゃいけない。説明資料には、知事が述べた部分開業ですとか、実験線を本線にすればいいとかいろいろ言っていたことがどこにも書いてないですよね。
 答弁で知事が言ったことが、県庁の組織全体で共有されたことなのかを聞きたいわけですよ。それについてお答え願います。

○原田港湾整備課長
 県土強靱化対策事業における港湾の2か年のしゅんせつ状況について御説明いたします。
 県土強靱化対策事業では港湾機能の確保のため、交付金事業などで実施できない比較的小規模な箇所を対象に、令和4年度から令和5年度の2か年で御前崎港、松崎港など県内11の港湾でしゅんせつを実施しております。

○伊東公園緑地課長
 遠州灘海浜公園の官民連携導入可能性調査につきましてお答えいたします。
 これまでに県と静岡市、浜松市の両政令市が主催するサウンディング型市場調査を19社と行っております。その後ヒアリング、アンケート調査を大手ゼネコン5社を含む民間事業者24社及び野球関係団体4団体に対して行いました。事業手法につきましては、事業用地が確保されていることを前提に公園全体を一体的に整備できれば事業規模が大きく魅力的であり、PFI事業が成立する可能性が高いことが分かりました。
 施設に関しましては、スケートボードやBMX等のアーバンスポーツ施設の導入やスポーツ施設の充実と研修や合宿施設を併設することで、需要の増加が見込めるとの意見がございました。
 しかしながら、昨今資材価格の高騰や大阪・関西万博のほか熊本県や北海道で数兆円規模の半導体工場の建設工事を行っておりまして、全国的に人手が不足し、現時点では大規模事業に臨むことができないといった意見をゼネコンから頂いておりますが、2027年以降にはこれらの工事が落ち着く見込みであるとの調査結果が得られております。
 続きまして用地についてですけれども、遠州灘海浜公園篠原地区は全体で約36ヘクタールでございます。このうちトビオのある西側区域の約12ヘクタールにつきましては、浜松市が用地取得済みです。東側区域の約24ヘクタールは用地が未取得です。
 このうち北側の約9ヘクタールは平成30年度に浜松市が用地調査済みですが、残り約15ヘクタールの用地調査については、今後県と浜松市で行ってまいります。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 5番委員のリニア中央新幹線の質問についてお答えいたします。
 本県は昨年4月にリニア中央新幹線建設促進期成同盟会に加盟いたしました。これは本県の様々な課題解決に向けて、期成同盟会に加盟している9都府県の皆様方に、本県の現状と今後の進め方について御理解頂くためです。
 期成同盟会の目的は御存じのとおり、リニア中央新幹線の早期建設の実現でございます。
 これは当然ながら、品川から名古屋だけではなく大阪までの全線開業が目的でございまして、JR東海が申しているような、まずは品川−名古屋間の開業、それから品川−大阪間の全線開業といった段階的な整備も含めた進め方をしていくことに対して、期成同盟会の立場を共有できるか意向を確認された上で、昨年4月に本県の加入が認められております。
 期成同盟会に入ったことにより、くらし・環境部所管の静岡工区の環境問題をスピード感を持ってやっていくとともに、交通基盤部は建設促進のための要望活動を踏まえた働きかけを担うことを担当しております。
 5番委員の御質問にありました、一昨日の知事答弁は、リニア中央新幹線整備が長期間にわたる中で知事としてはいろいろな整備方針があり、リニア技術を一刻も早く実用化することを踏まえた上での御発言だったと思っております。
 これにつきましては、交通基盤部並びにくらし・環境部も含めて事務方で共有しているところでございます。

○中田委員
 そういう答弁で本当にいいんですか。もう1回確認しますけど、要は事務方がきちんと共有して調整して知事が答弁しているということでいいんですか。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 知事の今回の御発言は、昨年11月のリニア中央新幹線の実験線の試乗の際にもその旨をJR東海にお伺いしているところでございます。我々事務方もその話を聞いておりますので、知事の意向は承知しています。

○中田委員
 私は別に羽田交通基盤部参事にとやかく言うつもりはないんですよ。私が言いたいのはその部分開業の話が以前もあったけれども、今日まで変電所の関係でなかなか難しいということで知事も自分の持論を封印していた。しかし昨日の会見でも言っているように、ここへ来て山梨県と神奈川県の間の部分開業の話がぽんと飛び出したわけでしょう。1回は封印したけれども、知事の方針に伴って新たな方向性として情報共有して、知事のあのような答弁になっているのかを聞いてるわけです。
 そうだとしたらここに出してくる説明資料が違うじゃないの。説明資料に出してることが県行政の方向性として示されている方針なんですよ。でもそれとは違った知事の個人的な思いが、あのような答弁になって皆さんを混乱させる事態に陥らせてるんじゃないですか。私が確認したいのはそこなんですよ。
 羽田交通基盤部参事の答弁を聞いてると、今まで部分開業のことも言っていたから、知事の言ってることは我々も共有していた時期もある、でもそれは封印しているからこういう説明資料になって出てきた。でもまた突然知事があのようなことを言い出した、または答弁で知事がそういうことを言っているからそれを組織として共有したのかと聞いてるんですよ。もう1回答弁してもらえますか。

○阿部委員長
 答弁者に申し上げます。
 5番委員もお分かりだと思うのですが、これは所管が交通基盤部以外にも関わる問題で、トップレベルの判断もあると思うので、交通基盤部で答えられるところで答弁頂いて結構です。
 委員長として私見をひとつ申し上げますが、くれぐれも皆様がここで責任を背負い込む必要はありませんので、自分が今認識していることを答弁頂ければ大丈夫です。
 それ以上は、私どもの所管じゃないとかではなく、例えば副知事以上は認識しているのかもしれないとかそういう答弁は良とします。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 今回の答弁につきましては、知事のお考えを伺いながら事務方が作成したとくらし・環境部から聞いております。

○中田委員
 私が聞いてるのは、交通基盤部はどういう認識でいるのかとお聞きしています。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 先ほど言いましたように、答弁は知事のお考えを伺った上で事務方が作成しました。交通基盤部としては事前に参考、周知として情報を頂いています。

○阿部委員長
 5番委員、もう1回整理して聞きたい要点だけ言ってもらっていいですか。

○中田委員
 要は、ここに説明資料があって本県の動きとしてこうやっていきたいことが述べられてますよね。ここには部分開業のことや新たな方針は述べられていないわけですよ。でも知事の本会議の答弁や昨日の記者会見を聞いてると、知事は新たな解決策の1つとして部分開業を自分で示しているわけだから、それを本会議場の答弁で言うことは実際庁内のどこの部署までが共有して答弁されているのか。今までも知事の答弁が皆さんのコンセンサスが十分ない中で突っ走っちゃっていることがたくさんあるわけじゃないですか。どう考えたって今回の答弁はそうですよ。
 だけど、皆さんから頂く資料には出てこないから、交通基盤部の皆さんはあのような答弁を知事がすることを何となく聞いてたとかではなくて、そういう方向性の確認をし合った上で知事がするべき答弁をしたと思っているのか、それとも自分たちの認識は、あくまで私たちに示してる説明資料のままでやっていこうと思っているところへ知事がああいう答弁をしているから少し乖離があると思ってるのか、そういうことを聞きたいわけですよ。

○阿部委員長
 答えやすいように少し補足をすると、私見ですが、知事があくまでビッグイフとして自分が社長だったら解決策があると言って、それは多分他言していなかったので、その答えを誰も知らないのが本当なのかなと私は感じてました。
 それで、本会議での5番委員の質問に対して初めて知事がはっきり言ったと私は取ったので、もしかしたら交通基盤部は聞かされていなかったから乖離が出てしまってるところもあるかもしれないけれど、その辺を整理をするということで御承知頂けたでしょうか。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 今回の建設委員会の説明資料の作成時点につきましては、答弁前でございます。
 交通基盤部としては承知していない中での知事答弁でありました。
 先ほども言いましたように、知事ほか一部で知事の御意見、考えを踏まえて答弁を作成されていたと後々聞いたところであります。

○中田委員
 それは分かりました。ただ私たちに示した説明資料ではほかの都府県と一緒になって国やJR東海へ要望しましょうとか、リニア中央新幹線開業の効果を最大限研究しましょうとか言っていますよね。
 でも、知事の昨日の答弁は丹羽社長と膝を突き合わせて話しがしたいんだと。変電所が無い理由で諦めたけれども、新しい社長になったら変電所ができるかもしれないとまず言い出しますよね。ということはくらし・環境部はともかくとして、知事答弁をなぞっていくように交通基盤部の皆さんは動いてくのですか。
 方針としてどうしていくんですか。
 先ほど交通基盤部長がいろいろ説明したけれども、私たちに示す資料と全く違う方針をそれぞれ担当者の皆さんが思っているとしたならば、やっぱり説明を述べなきゃならんことでしょう。
 でも、あえて説明してなかったわけですから、その整合性を聞きたかったわけです。
 皆さんはこのリニア中央新幹線の本県の動きとして、知事のあの答弁を踏まえた新しい動きをしていくんですか。今どういう現状にいるんですか。もし新しい動きにしていくとしたら、なぜその説明をしないんだってことを言いたいね。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 一昨日の知事答弁を踏まえた今後の方向性は、交通基盤部としてもまだ固まっておりません。方向性につきましては、知事ほか副知事等々も交えて検討して考えていきたいと思っております。

○中田委員
 整理しますけどね、要はあのような答弁があったけれども、行政が動いていくところまではいっていないと。あの答弁を踏まえて今後知事や副知事たちと協議しながらやっていくが、現時点においては説明資料の内容が全てであって、知事答弁と議員に示している説明資料との間には乖離があり、交通基盤部としてはあのような答弁がされることは承知していなかった。くらし・環境部から何となく聞いていたとしても、共有して知事があのような答弁をしたのではない。我々とは少し乖離があった認識で捉えていいですか、私の整理の仕方がおかしければおかしいと、この部分が違うなら違うと言ってくれたら結構ですよ。

○阿部委員長
 表現として、5番委員は乖離という言葉を使われましたが、そうじゃないと違う認識があれば、はっきりさせておかないと、交通基盤部としての意思が伝わらないので、そこはしっかり言葉を選んで御答弁頂きたいと思います。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 乖離があったかどうかは、いろいろな考え方等もございますけれども、いずれにしましても知事の発言を受けて、今後交通基盤部としては方向性を検討していかざるを得ないところはあります。それにつきましては、本県としての動きを知事以下で決めていかないといけないと思っておりますので、今後しっかり取り組んでまいりたいと思います。

○中田委員
 知事の発言を受けて、交通基盤部として動くのは、山梨県、神奈川県の部分開業の話ですよね。そうすると期成同盟会の方針とそごが出てこないか心配しているわけです。事務方としては知事の言うとおりに今後調整した場合に、現時点でそごが出ないのかの判断はどうしたらいいですか。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 知事がおっしゃった形でいくかどうかも踏まえて方向性をしっかり決めていきたいと思っておりますので、部分開業を積極的に推し進めていくのか、もしくは今と同じような方向で品川−名古屋間をまず進めていくのかも含めてもう一度検討していきたいと考えております。
 期成同盟会につきましては、残りの9都府県の皆様ともいろいろ相談、連携しながら行っていきますので、本県の考え方だけではいかないところもあろうかと思います。その辺はよく相談しながら取り組んでまいりたいと思っております。

○中田委員
 まさにそのとおりでね、期成同盟会の都府県はこういう目的でこういう手順でこうやっていきましょうとやっているところですよ。静岡県だけが一旦封印した意見をまた出して、それに行政の皆さんが右往左往することで通用するんですか。知事が幾ら言ったからって、そこに整合性があるのか妥当性があるのか、そういう考え方でいいのかは事務方で考えなきゃ駄目だと思いますよ。民間企業では社長の言うことを無視するわけにはいかん。でもそうは言ってもほかの皆さんとの整合性を考えれば、こうなんじゃないですかと事務方としての考え方を持つべきだと思いますよ。もうこれ以上言いたくないのでこちらの気持ちを酌んだ御答弁を頂きたいですよ。お願いします。

○羽田交通基盤部参事(交通ネットワーク・新幹線新駅担当)
 交通基盤部の事務方として、知事としっかり話し合って方向性を決めていきたいと思っております。

○中田委員
 了解です。

○阿部委員長
 申し添えます。今5番委員から厳しい御指摘、御意見があったことをきちんと受け止めて、厳しい意見を頂きました、ここは整合性が取れていません、妥当ではありませんということを知事に申し上げて、疑義に対する議論をしてやっていかないと静岡県の信用は失われてしまうので、本会議場でも様々な議員から御指摘を頂いたように事務方がしっかりと矜持を持って取り組んでいただきたいと思います。5番委員、今申し上げたことで間違ってませんね。

○中田委員
 はい、結構です。

○原田港湾整備課長
 すみません、5番委員より御質問頂いた県土強靱化対策事業について、2か年でしゅんせつが完了するかの答弁が漏れておりましたので、回答いたします。
 近年は異常気象が激甚化、頻発化し港湾区域に堆積する土砂量が増加しており、しゅんせつ土砂量を上回る状況にあります。このためしゅんせつの効果は一時的なものになってしまい、船舶航行の安全性を危惧する港湾関係者から毎年のように切実な御要望を頂く事態となっております。こうしたことからしゅんせつの必要性は今後も続くものと考えられ、引き続きしゅんせつの予算を確保し、安全で安心して利用できる港湾の維持に努めていきたいと考えております。

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