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委員会会議録
質問文書
令和５年６月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
 | 質疑・質問者： | 天野 一 議員 |
| 質疑・質問日： | 07/05/2023 |
| 会派名： | 自民改革会議 |
○天野（一）委員
一問一答方式でお願いします。
原子力災害に備えた避難について質問します。
南海トラフ地震が来れば、津波被害に遭うのと同じように浜岡原発も事故を起こすかも分からない。同時に起こるかもしれない。
そういったことから考えると、原発の事故で30キロ圏内で94万人が避難すると図上でやっているけれども、現実に94万人が避難できるか。
本当は不可能だと思うんですけれども、少なくとも御前崎市と牧之原市周辺の市町は、住民に対してどういう避難訓練をするのか、もうそろそろ図上じゃなくて、実際のところを実施すべきじゃないかなと思うんですけども、そういう考え方があるかお伺いします。
○神村原子力安全対策課長
例年、県と２番委員御指摘の御前崎市、牧之原市を含めました関係11市町との共催で、原子力防災訓練を実施しております。
昨年度の住民参加数は約300名でした。それをさらに広げ、より多くの方々に参加していただこうと、市町と一緒に取り組んでいこうと思っております。
○天野（一）委員
そのように進めていることは分かりますけれども、もし原発事故があって放射能が漏れたときはどういう形で避難するのか、もうそろそろ市民全体、町民全体に周知すべきじゃないか。それから介護施設も含め、病院やそういったところの対応をどうするのか。私はこの問題については津波と同じように、県民にもっと具体的に伝えるべきじゃないかなと、そのスピードアップをすべきじゃないかなと思うんですけれども、その点についてお伺いします。
○神村原子力安全対策課長
広域避難計画につきましては、県、市町が一体となって、より詳細な計画の実効性向上に取り組んでいるところでございます。
計画やマニュアルをつくるだけでなく、いかに市民、町民の方々に周知するかが重要だと思います。
例えば、御前崎市では避難計画とともに住民向けのパンフレットを作りまして、それを使った住民説明会をこれまでにも数回実施しております。そのような取組を県としても最大限支援していきたいと考えております。
○天野（一）委員
福島原発のとき、菅直人総理大臣がなぜ浜岡を止めたか。30キロ圏内だけじゃないわけです。焼津市以東、静岡市も含めて伊豆半島であっても放射能の影響が出る可能性だってあるわけです。
そういった意味からすると、今のやり方は生ぬるい。安全対策をしても地震と津波の関係と同じように自然界のエネルギーですから、安全だと思っても自然界のエネルギーのほうが強ければ事故が起こる可能性は強いわけです。安全という神話はないわけです。
たった１か所、藁科の奥で福島原発のときにお茶畑に放射能がカウントされて、静岡県のお茶が売れなくなっちゃったんです。たった１か所です。すごい影響を与えるこの放射能の問題について、もっと真剣に考えなきゃいけない。
危機管理部に関しては、津波と同じぐらい浜岡原発のことについても県民に知らしめるべきです。説明会などで、市長町長だけではなくて県民にも知らしめることも必要じゃないか。避難をどうするか、県外へ逃げなきゃならないという話も出てくるわけです。そしてもし避難するならば、どういう形でするのか。94万人が合わせて逃げるのか、自家用車で逃げるのか、そういったことも含めてしっかりＰＲすべきじゃないかなと思うんですけれども、その点について伺います。
○神村原子力安全対策課長
浜岡原子力発電所の現地災害に備えた広域避難計画につきましては、作成とともにその周知に努めているつもりでございますが、現時点であまり浸透していないという御指摘だったと思います。
浜岡地域原子力災害広域避難計画を平成28年３月に策定し、平成29年３月に避難先の市町村まで明記する改定を行いました。策定当時は新聞やテレビ等でもかなり取上げられ県民の方々の関心もあったと思うんですが、そこから11市町の詳細な計画をつくっていく段階に入りまして各市では関心が大きくなっているが県民全体の関心は減ってきたという感触を持っております。
そのことを踏まえまして、より丁寧な対応で周知を進めていきたいと思っております。
○天野（一）委員
浜岡原発の危険性も含めて、私は県民にもっとしっかりＰＲをし、そしてそのことについて県民が関心を持つことが大事だと思いますので、特に強く要望しておきます。よろしくお願いします。
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